フェイズシフト装甲(ガンダムSEED)

登録日:2011/02/19(土) 03:40:12
更新日:2025/02/25 Tue 16:38:27
所要時間:約 16 分で読めます






ミゲル「コイツ!どうなってる!?コイツの装甲は!」

アスラン「そいつらはフェイズシフトの装甲を持つんだ。展開されたらジンのサーベルなど通用しない!」



フェイズシフト装甲(Phase Shift Armor)とは、『ガンダムSEEDシリーズ』に出てくる装甲技術。

監督の「ガンダムを無敵の存在にしたい」という要望から生まれた設定である

基本的に本編ではそのまま「フェイズシフト」と呼ばれるが、雑誌などの誌面やゲームでは略して「PS装甲」という表記が多い

メタ的なことを言ってしまえば本作から導入されたデジタル作画を存分に活用して、ガンダムという「役者」に「顔色による演技」をさせ、稼働する様子をわかりやすく描いたものである。
また、ガンダムは兵器のくせにやたらヒロイックなカラーリングなのは何故なのかというお約束のツッコミにもある意味真面目に向き合った設定と言えなくもない。




【概要】

《SEED・序盤》

前半の主役機であるストライクとその兄弟機である計5機の『G』こと地球連合軍製新型MS『GAT-Xシリーズ』にて初めて採用された特殊装甲システム。

外伝作品『ASTRAY』等でPS装甲は連合軍側によってブラックボックス化されていたと語られており、
ストライク以外の4機を強奪したZ.A.F.T.もPS装甲の解析と自軍MSへの導入には相当の時間を要した他、
連合と『G』の共同開発を行い、その過程で得た連合軍の有する小型高出力のビーム兵器を始めとしたMS関連技術を密かに盗用することで、
自国製MS『アストレイシリーズ』を開発したオーブ連合首長国も、PS装甲だけは解析できず、プロトアストレイ及びM1アストレイ系統には発泡金属装甲が採用されることとなった。

平時は灰色に近い色合いの装甲だが、戦闘時などに通電するとシステムが起動し、鮮やかな色合いに変化する。
起動時のカラーリングは白主体のトリコロールカラーであるストライクや全身が赤く染まるイージスなど機体毎に様々。
起動と同時にその名の如く装甲表面が「相転移」を始め、物理的な攻撃に対して非常に高い耐性を発揮する。

例えば水は熱エネルギーを与えたり奪ったりすることで、液体になったり気体になったり固体になったりとその状態を変える。
この液体や気体といった個々の状態を「相」と言い、これが変化する事を「相転移」と言う。炭素の塊に10万気圧の圧力をかけるとダイヤモンドになるのも相転移の一種である。
これらは全て外力によって原子・分子の配列が変わるために起こる事で、これらを特に「構造相転移」などと呼ぶ。
温度変化により、物質自体は変化しないが帯びている磁気の性質が変わるものもあり、こちらは「磁気相転移」と呼ぶ。

話を戻すと、フェイズシフト装甲は「電圧」という外力を与える事で装甲の強度が飛躍的に上がる。
これが原子配列を変えてより固い別の物質になるのか、同じ物質のまま強度が変わる金属なのかは不明だが、とにかく装甲材が性質を変えて硬くなる。

なお、被弾時にエネルギーの消費が大きくなる事から、
「被弾時の衝撃や熱を『相転移を一時的に崩す』ことで吸収(チョバムアーマーのように)して無効化し、元の相転移状態を再構築する為にエネルギーを消費する」
という仕組みになっているのではないかという説がある。


これにより実体剣での斬撃や通常の実弾火器は勿論、レールガンミサイルといった攻撃にも耐えられる等、
こと物理攻撃に対しては無敵と言っても過言では無い防御性能を誇る。
耐熱性も向上し、低出力ビームへの耐性や耐熱コーティング無しでの大気圏突入能力も獲得している。

ただし流石に機内温度の上昇までは防げないため、機体が無事でもパイロットまで無事とは限らない。
事実ストライクで降下した時のキラはコクピット内の超高温により、降下直後に体調不良を起こした。
後述のTP装甲を採用したレイダー制式仕様で大気圏突入を行ったエドワード・ハレルソンも、
近くにあったデブリを即席の盾にしてある程度軽減していたにもかかわらずかなりへばっていた。

またPS装甲のビーム耐性はビームマシンガンのペレットの様な低出力ビーム数発程度に限られ、
それこそ『G』のビームライフル等による高出力ビームには敵わず破壊されてしまう。

ちなみに初期のガンプラの説明書などでははっきりと「ビーム兵器には全く無力」と書かれているが、
後で設定が変わる事はガンダムシリーズ通してよくある事なのでこの際気にしない事にしよう。

このため、PS装甲機でもバスターなどを除く大半が対ビームコーティングシールドないしそれに類するものを装備している。
尤もSEEDシリーズはビーム兵器の攻撃力がケタ違いに高いので、対策はどの道必須なのだが……。

しかし、基本的にザフト機は携帯ビーム兵器を持たず、実弾武装がメインであるため大きなアドバンテージを取る事が可能なのは事実である。
爆風などもフェイズシフトで防げるので、ミサイルや榴弾であっても装甲正面から受ければ大きなダメージはない。

なお、被弾のダメージを防げても内部への衝撃までは吸収できないのは通常装甲と同様で、これを利用した装備や戦術もある。
レイダーの装備していたハンマーはMSの通常装甲ならば一撃で粉砕できるような破壊力を持たせると共に、
PS装甲に対しても衝撃で内部のパイロットや電装機器にダメージを与えるという設計思想のもと、開発されたという。
また、『DESTINY』終盤では、ストライクフリーダムに乗ったキラがVPS装甲のデスティニーに対し至近距離でレールガンを放ち、
撃墜することなく、多大な被弾衝撃によるパイロットの気絶を狙った…が、目論見は外れ、相手パイロットには「挑発」と受け取られてしまった*1
かつて巨大ロボットものの始祖『鉄人28号』で金田正太郎が放った「ロボットより、操縦者を倒す方がはやい」という身も蓋もない的確な戦術は、
『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおいても、存在感を失っていないと言える。

未通電時の灰色の状態は「ディアクティブモード」、エネルギー切れなどでシステムを稼働できない状態は「フェイズシフトダウン」と呼ばれ、
この時の装甲はディアクティブモードの灰色に戻ってしまう。

フェイズシフトダウン時は「エネルギー切れ」の状態とされるが、厳密には装甲の稼働を維持できないレベルにバッテリー残量が少ない状態である。
この状態では最低限の機体動作こそ出来るが、MS本体のバッテリーを動力源とする兵装を殆ど使用出来なくなるため*2
PS装甲の無効化に伴う耐弾性の低下もあいまって、実質無防備に等しい状態である。
また装甲の色も鮮やかな色合いから灰色になってしまうため、敵側にもこちら側のエネルギー事情が容易く露呈するという弱点もある。
但しカガリ捜索のためストライカーパック無しで出撃したストライクがフェイズシフト状態で帰投した際、
「2時間で戻ってくると言ったのにオーバーした」と言われる場面があるため、被弾しなければ最低でも2時間以上は展開状態を維持できると思われる。

《SEED・中盤~終盤》


「通常弾頭でも、76発でフェイズシフトはその効力を失う!」

砂漠の虎の分析によって『バクゥのミサイルならば76発でバッテリーが切れる』事が判明。
実体攻撃を無効化するだけでもエネルギーを消費するらしい。
過去の戦闘データと味方の武装を考慮したシミュレーション結果から、ガンダムが100%無敵ではないことを強調するための発言だろう。

しかしストライクの場合、各種ストライカーパックにも予備バッテリーが積まれていることを利用し、
戦闘中にエネルギーが不足した場合はストライカーパックを換装することで帰投すること無く稼働時間を延長することができる。
オーブから離脱する際の戦闘では、ランチャーを母艦に接続して砲撃⇒接続解除してバッテリー駆動に切り替え⇒エール換装⇒ソード換装と予備電源を切り替えながら長期戦を強いることで、
敵のイージスのエネルギー切れを誘発させられるほどの継戦能力を見せつけた。

終盤には発展型のトランスフェイズ装甲(通称、TP装甲)が登場。
これは、常時全身の装甲に通電するのではなく『バイタルエリアを中心に』通電する仕組みにした上で、
『通常装甲の裏側に配置し、被弾時のみフェイズシフト化する』事で、装甲の電力消費を最低限に抑えるというものである。
これにより重武装と継戦能力の両立を実現したが、相変わらず生産性の問題故か極少数の機体にしか採用されていない。
また続編では技術進歩によりエネルギーに余裕ができたためかVPS装甲が支配的となり、TP装甲採用機はほとんど見られなくなっている。

また、ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載することで核動力を搭載したMSもこの頃に登場。
こちらもPS装甲を採用しているが、核分裂炉による膨大かつ半永久的な電力供給により、常時無制限に展開が可能となっている。
理論上は核分裂炉の電力供給量を上回るほどの電力消費を行うと一時的にフェイズシフトダウンを起こすが、
通常の対MS戦ではまず起こり得ないため、攻守共にバッテリー搭載機に比べて大きなアドバンテージを得られた。

とはいえ敵の攻撃を受けて機体の一部を損傷すれば、その状況次第で部分的にフェイズシフトダウンが起こるのは核動力機であっても変わりはない。
『SEED』終盤でフリーダムの頭部にレイダーの高威力ビーム「ツォーン」が直撃した際、頭部が半分吹き飛ぶと同時に残った半分がフェイズシフトダウンを起こし、
その後に残る半分にミョルニルの直撃を受けたことで頭部全体を吹き飛ばされている。


そして最終盤には『フェイズシフト装甲は装甲面積に比例してエネルギー許容量が増し、面積次第では高出力ビームにも耐え得る』という設定が判明。
現実の兵器でも機体が大型化すればするほど必然的に装甲の強度を上げることになるため、フェイズシフト装甲も超大型化すれば強度が大幅に向上するのは当然とも言えるだろう。
劇中ではザフトの決戦兵器ジェネシスが、クサナギの陽電子砲×4基の一斉射を(作中のジェネシスオペレーターのセリフを見るにPS装甲の許容負荷ギリギリだったようだが)弾いて見せた。



《SEED DESTINY》

ザフトが電力配分を適宜最適化することでエネルギー効率を更に高めた発展型のヴァリアブルフェイズシフト装甲(通称、VPS装甲)を開発。
被弾リスクの高い近接戦闘用の機体は装甲への電力配分を増やすため赤系となり、被弾の少ない砲撃戦用の機体は装甲よりも武装への電力配分を増やすため緑系となる。

連合・ザフト両軍にビーム兵器が普及し実弾兵器の需要が下がったので「ぶっちゃけフェイズシフト要らないだろ」というファンの意見が多発したが、
戦艦やMSの補助兵装にはミサイルやバルカン、レールガンが多く、大気圏突入時にパイロットを保護できるなど装備するメリットは十分にある。
相変わらずPS装甲に対ビーム処理は出来ないのだが、アビスガンダムのように対ビームコーティングと両立できているような部位も散見される。
もっとも本作でVPS装甲を投入している機体はいずれも試作機の域を出ないものとなっているので、実験的に積まれているという側面が強いのかもしれない。

またエネルギー切れへの対策として、禁止された核エンジンに代わりデュートリオンビーム送電システムが登場。
これによりシステムに対応するMSは母艦が無事である限り無線通信により電力補給を受け続けられ、戦闘を継続できる。
流石に武器弾薬類や推進剤は補給出来ないが、逆に言えば弾薬や推進剤が尽きるまではエネルギー残量を気にせず戦えるということでもある。
但しビームの送受信を行う際は位置関係を固定する必要があるため、激しい戦闘中ではそう簡単には補給出来ない欠点がある。
味方によるサポートありきで成り立つシステムであるといえる。


《SEED FREEDOM》

VPS装甲そのものの仕様は殆ど変化していないが、MSの動力系が改善しているため総合スペックとしては向上している。
相変わらずワンオフ機にしか積まれていないシステムだが、ライジングフリーダム(とイモータルジャスティス)は世界平和監視機構コンパスの「正式採用機」であり、
実現するかはともかく量産を念頭においたMSにフェイズシフト(VPS)装甲が積まれた初のケースとなっている。
今回はどちらかと言えば対物理攻撃でも決して無敵でないことや、エネルギー切れという問題を考慮しながらどこまで戦い抜けるかという弱点とそのフォローにフォーカスした描写が増えている。

『DESTINY』から20年の歳月による映像表現の進化や劇場版作品ということもあってVPS装甲についても細かい描写があり、
序盤の戦闘後にはライジングフリーダム、イモータルジャスティス共に装甲に細かい傷がついている*3
また、大量の武装をフル活用しつつ自機の被弾を避けられないような激戦が長期化した場合は、
核エンジン搭載機であろうとも酷使される核炉心の冷却が追い付かなくなり、エネルギー供給が出来なくなって一時的にフェイズシフトダウンに陥る様子が描かれた。

その他、ライジングフリーダムやストライクフリーダム弐式等のVPS装甲機であっても、大量のミサイル攻撃等でアンテナや背部ウィングが破損してしまう描写もあるが、
これは装甲の厚さが比較的薄い部分は、例えVPS装甲が生きていても、実弾攻撃でも程度によっては防ぎきれないということだろう。
実際、『FREEDOM』でもVPS装甲が採用されたMS本体については複数回ミサイルを直撃受けても損傷する様子は見られず、
ストライクフリーダム弐式はどちらかというと飽和攻撃による前述のフェイズシフトダウンを警戒した立ち回りを行っていた。

ファウンデーション王国のMSブラックナイトスコード シヴァは対VPS装甲兵装として「VIG-M70C 近接短針投射システム」を搭載している。
これは胸部装甲を展開して硬質短針を大量射出する武装で(物理攻撃の無効化時に電力消費が増大するPS装甲の特性を利用して)、
ある程度電力を消費したところへ短時間で連続被弾させることで過大な電力消費を強いてフェイズシフトダウンに追い込む装備となっている。
搭載スペースの都合からか出撃毎に一度しか使えない切り札だが、射出される短針自体も(フェイズシフトダウン後とはいえ)ライジングフリーダムのコクピットを貫通する威力を有し、
弾幕攻撃であることから関節部やダクトなどの非PS装甲部位へのダメージも回避は困難な武装となっている。
「シヴァ」はエース級MSを狩ることに特化したMSであり、エース級MS=VPS装甲装備ということで徹底的にメタを張った機体であるといえよう。
実際にキラを撃墜しており、アスランのズゴックによる助太刀がなければシュラは完全勝利していただろう。

なお、本作に登場するMSでバッテリー駆動の機体はインパルスSpecⅡのみだが、こちらは劇中で二度フェイズシフトダウンを起こしている。
当該機は本作ではほとんど被弾していないが、砲戦仕様で他のシルエットよりもエネルギー消耗の激しいブラストで数多くの敵を撃ち落とした後に、
ソードシルエットに換装してエース級の敵機と一対一でやりあったということで、流石にエネルギーを使い過ぎた影響と想定される。
それでも、その後駆け付けたデスティニーSpecⅡからデュートリオンビーム経由でエネルギーを供給され、フェイズシフトを再展開した後は、
核動力機の使用を前提としたミーティアを装備しつつ問題なく稼働している場面があるため、『DESTINY』時代と比べれば、「SpecⅡ」となったインパルスのバッテリーの性能はかなり向上していることが窺える。
なお、そのミーティア使用後にもフェイズシフトダウンしているため、向上してもなおバッテリー機でのミーティアによる継続戦闘は難しいのだろう。


【PS装甲の扱い】

SEED序盤では無敵に見えたが、GATシリーズの奪取によってこのPS装甲及びその弱点でもある小型ビーム兵器の技術が流出。
結果として両軍ともに量産型MSですらビーム兵器を有するビーム主流の戦場へと変わっていき、PS装甲の絶対的優位性は急速に失われていく。
特にPS装甲は前述の通り常時エネルギー消費を行っているためバッテリー駆動するC.E.世界のMS全般と相性が悪く、
高コストという欠点も加わって核動力搭載機などごく一部のMSにしか採用されなくなっていった。
結果的には生産・運用コスト度外視のガンダムタイプによく採用される装甲という印象となる*4

一方でPS装甲の剛性を装甲としての耐弾性以外に活かす運用法も見られ、
ストライクフリーダム∞ジャスティスデスティニーには機体フレームにPS装甲材を採用することで機体の剛性を高め、高機動時の負荷を緩和している。
デスティニーはさらにVPS装甲の強度を利用した貫手にパルマフィオキーナを合わせ、内部に攻撃を加えることもできる。
また、アストレイシリーズでも、ゴールドフレーム天ミラージュフレームにおいては、
それぞれPS装甲とVPS装甲を実体兵器として使用している。

ちなみにPS装甲材はディアクティブモードでも「ジン等の通常装甲より強固」なものの「通常装甲より比重が重い」とされている。

複数の弱点や欠点が存在するものの、採用自体は決して少なくなかったためか、グフクラッシャーのインパクトバイスやネロブリッツの可変アームユニットなど、
両軍ともに試作機レベルではビーム兵器以外の対PS装甲兵装が模索されていたようである。

またライゴウガンダムのVPS装甲がブルーフレーム サードの実体剣によって破壊されている他、
ストライクルージュのオオトリ装備に搭載されたレールガンも設定上PS装甲をも破壊すると記載されているが、劇中ではザクのシールドに防がれているため矛盾が発生している。

当然な話だが物理攻撃耐性を持つのは装甲表面のみなので、装甲化されていない関節部などを狙う事は理論上可能。
ただし、実際にこれをやろうとするならば、対MS戦中に敵MSの関節部をピンポイントで切断できるほどの常識外れの技量が要求され、
本当にこれを成功させたのは、C.E.全体を見渡してもキラ、エド、カイト等ごく一握りのトップエースのみである。

傭兵や一部組織などがコストを無視して採用するケースも見られ、この場合通常装甲に混ぜて配置するなどと比較的柔軟に組み込んでいる事例が多い。
中にはVPS装甲の特性を生かしてペイント代わりに使うものまでいる。

コスト面や生産面での難から軍事技術としての使用が専らだが、とあるきっかけから民間にもその技術が用いられている。
というのも、接収したジェネシスαを本部兼艦船用加速装置として使用していたジャンク屋組合があるトラブルによってジェネシスαを自主解体する羽目になった際、
剥がした表面のPS装甲を自動車のフレーム素材に転用して民間に販売したところ、時勢もあってか大ヒットするという事態が発生したのだ。
機構としてはPS装甲よりTP装甲に近く、電源さえ無事なら事故の瞬間に通電されたフレームのPS装甲材が運転手や同乗者を守る。
但し衝突時の衝撃は防げないので、シートベルトやエアバッグなどの安全対策は必須な他PS装甲材の在庫もジェネシスα解体の際に剥がした分のみなので生産性は低い。
生産性に関しては「数量限定販売」等の名目を付ければ整合性は取れるだろうが、アフターサービスの有無については不明。
特に条約などにも反しない軍事技術の平和的利用であるため喜ばしい事ではあるが…。

プラモデルPGストライクルージュの組み立て説明書によると、PS装甲は宇宙空間でなければ生産出来ないとの事らしい。
そのため、仮に地球上の国家機関が自国の機体にPS装甲を採用した場合、
敵に制宙権を押さえられると生産・保守部品供給に支障が生じるという初代ルナチタニウム合金と同じ問題を抱えている。


他のガンダムシリーズの装甲材には、ガンダリウム合金を始めとして素で物理攻撃に対して無敵に近い防御力の物が多い*5
また鉄血のオルフェンズにて登場したナノラミネート装甲とは、その性質*6から相互互換に近い。
電力が必要なため歴代ガンダムの装甲としては微妙に使い勝手が悪いが、「猛烈に硬い為に実弾は受け付けない素材」という単純な強さよりSF的説得力を優先した結果だろう。

ちなみに、電力問題に関しては核動力やデュートリオンビーム送電システムなどで解決は可能であり、
上述したシリーズ他作品の堅牢な装甲も劇中に於いてビーム兵器で損傷したり衝撃を吸収できないといったPS装甲と同様の描写がなされている。

総じて、最終的な性能は歴代ガンダム装甲と遜色ないと言える。

『FREEDOM』の時代においては、主人公たちが属する世界平和監視機構コンパスの主要制圧対象がブルーコスモスのテロリストであるが、
彼らはビーム兵器持ちのMSも複数保有はしているがVPS装甲で耐えられるレベルの出力のビーム兵器や旧来の実弾兵器に頼っているものも多く、
また、紛争を招く可能性のある新興独立国はいずれも資金的には貧しく、ザフトや地球軍の古い機体を使っているケースが多いので、
ことコンパスの任務においては、フェイズシフト装甲の価値自体は相対的に見れば向上している。
劇中では前述の通り脆さも露呈しているが、キラやシンの粘り強さを支える立役者にもなっている。


【派生技術】

《トランスフェイズ装甲》

連合軍が開発した発展型。略称はTP装甲。
フェイズシフトを通常装甲の内部に組み込み、センサーによって攻撃を受けた際に起動し防御効果を発揮する。

被弾時以外はディアクティブモードのままであるためPS装甲に比べ消費エネルギーが最小限に抑えられる他、
副次効果としてフェイズシフトダウンを敵機に悟られ難いというメリットがある。
一方でエネルギー消費や装甲の二重化に伴う重量増を緩和するため、実装はコクピットや動力部などの重要箇所のみに限られる。
総合的な防御性能では全身装備のPS装甲に劣るためか、VPS装甲の普及後は一部の派生機種のみが採用している。


《ヴァリアブルフェイズシフト装甲》

ザフトが開発した発展型。略称はVPS装甲。
武装の消費エネルギーや戦闘状況に応じて防御力と消費エネルギー、装甲の色を変更する次世代型のフェイズシフト装甲である。
パワーエクステンダーも搭載することで消費電力の問題も緩和され、通常PS装甲同様の全身装備と高出力兵装の実戦レベルでの両立が可能になった。

本格投入はザフトの次世代MS群であるセカンドステージシリーズで行われているが、
パワーエクステンダーによる電圧調整機能を持つPS装甲はオーブのストライクルージュに搭載されたものが初であり、これがVPS装甲の雛型となっている。
後に連合側でも実用化され、一部のエース機に採用されている。

理論上はエネルギー配分次第で通常のPS装甲よりも高いビーム耐性を得られ、核搭載機ではビームライフル等にも耐える事が可能。
実際にプロトセイバーはコックピットへのビームライフル直撃にも耐えて見せた他、ストライクフリーダムなどハイパーデュートリオンエンジン搭載機はさらなる防御力向上を可能としている。
装甲への当て方次第ではビームサーベルも受け流すことが可能であるようで、ライジングフリーダムはこれと左腕のビームシールドを用いて、
ブラックナイトスコードシヴァの怒涛の連撃に耐えていた(ただし冷却が追いつかずアラートが鳴り響いている)。

なお、仕様上電圧調整によってある程度なら機体色を任意のパターンに変化させられるため、
劇中ではキラが貸与されたストライクルージュを、電圧調整によってオリジナルのストライクと同様のカラーに変更していた*7他、
外伝『DESTINY ASTRAY』ではカイト・マディガンがこれを利用してテスタメントガンダムに自身のシンボルである「白い十字」のマーキングを施している。
また、シルエットシステムでバックパックを換装するインパルスは、装備するシルエットの武器特性に応じて装甲に回す電力が自動的に変更され、カラーリングが変わる特徴を持ち、
高機動仕様のフォース及びシルエット非装備時はトリコロール、近接戦仕様のソードは赤、砲戦仕様のブラストは暗緑色とそれぞれ変化する他、
『FREEDOM』に登場したSpecⅡに至っては、動力系の改良により、特にソードとブラスト装備時は以前とは抜本的に異なる色合いに変化している。
なお、デスティニー(SpecⅡ)も『DESTINY』時代と比べて一部VPS装甲展開時のカラーリングが異なっているが、こちらは頭部アンテナを除き大幅には変化していない。

なお、色と強度やバッテリー消費の関係性は不明。
赤色が耐久性を重視、電力消費は抑えられるが強度に変化はほとんどない、などの資料はあるくらいである。


【関連技術】

《対ビームコーティング》

特殊な共鳴振動を起こす複合鋼材にビームを拡散吸収する特殊塗料をコーティングすることでビーム兵器を防ぐ技術で、
PS装甲と補い合う形で主にMS用シールドに用いられた。
その他実体剣に用いることでビームを刀身で防ぐばかりか切り裂くことすら可能とする。
ムウのストライクはシールドより口径の大きいローエングリンの陽電子砲をシールドで切り裂くことでアークエンジェルを守り切った
(その代償に余波を受けたストライクは爆散、本人も死にかけたのでこれを実証例として挙げるのも些か問題ではあるが)。
しかしPS装甲との併用は殆ど効かないようで、VPS装甲との両立を初めて成功させたアビスガンダムでもMS本体ではなく両肩部シールドのみに採用され、
後に搭載された機体も見当たらないためうまく効果を発揮できなかったと考えられる。

《ラミネート装甲》

受けたビームを熱エネルギーに変換して装甲全体に拡散、その後表面から放熱することでビームによるダメージを軽減・無効化する。
こちらもPS装甲との共存は不可能だが、弱点を補う形でフリーダムガンダムのシールドなどに採用されている。
大気圏突入やカラミティのスキュラに一応耐え切るなど、対ビームコーティングより優秀と思われる場面が多い。
その後105ダガーの一部装甲にも採用されたが、原理上受けた熱を拡散・放熱するための面積が必要であるためMSの僅かな表面積でどの程度の効果があったのかは不明。
戦艦全体を放熱面として使えるアークエンジェルなどでは鉄壁の耐性を誇ったが、小面積での対ビーム性能がPS装甲に対して優れるのかさえ分かっていない。


《ゲシュマイディッヒ・パンツァー》

フォビドゥンガンダムに搭載されたビーム偏向機構。
実弾に強いTP装甲とビームに強いこの機構を組み合わせることで敵の射撃武器に対して絶対的防御力を得られる他、後に強力な耐水圧機構としても転用された。

先行投入されたフォビドゥン他3機は勿論そこから水陸両用機として派生したフォビドゥンシリーズも猛威を振るうなど、
TP装甲との組み合わせは強力だったようだが、かなりの電力を消費するらしく系列機以外への採用は見られなかった。
実際にフォビドゥンの武装は低燃費な物理主体となっており、それにもかかわらずオーブ侵攻作戦ではこれでもかとビームを乱射していたカラミティとほぼ同時にエネルギー切れを起こしている。


陽電子リフレクター アルミューレ・リュミエール ビームシールド》

みんな大好き絶対防御。
ビーム兵器を無効化できるほどの高い防御力を誇る……のだがこの兵装は実弾の防御も容易に行えている。
射撃戦が主流なこともあり、前者二つではPS装甲の採用の意味が薄い。近接防御には向かないのがネックだが、近接格闘戦自体がハイリスクであるため弱点を突く難易度は高い。
ビームシールドと共存可能な一方で対ビームコーティングを施した武装や大出力ビームと実体刀身を併用する対艦刀などが天敵であり、こちらも無敵とは言い難い。


《ヤタノカガミ》

アカツキで採用された装甲技術。
対ビーム兵器に特化しており、ビームを無効化するのみならずMS本体のセンサーと連動して任意の敵にビームを跳ね返すことまで可能な攻防一体の技術である。
特化しただけあってMSクラスのビーム射撃にはほぼ無敵、戦艦の陽電子砲すら跳ね返すC.E.世界最高の対ビーム防御を誇る。
その極めて優秀な防御性能と引き換えに生産コストが非常に高く、アカツキ1機分のヤタノカガミ製造にM1アストレイ20機分のコストがかかるため、
アカツキの一号機用に生産・運用されて以降、ヤタノカガミがさらに量産されることはなかった。

『FREEDOM』ではオーブ本国を狙うレクイエムの砲撃を反射し護衛艦隊を一掃する凄まじい性能を披露しており、
あまりの性能に、ファンからは一転してコスパが良すぎると見做されるように。
ただ、流石にレクイエムの反射はヤタノカガミをもってしても無茶な試みであったようで、劇中でもコクピット内にはアラートが鳴り響いていた上、
シールドを正面に出していたにもかかわらず(小説版の記述から)機体のヤタノカガミもほぼ全てが溶解してしまった様だが、
旧式MS20機分の予算で国一つを焦土にする戦略兵器を防ぎ得ると考えれば確かに安いと言わざるを得ないだろう。


《フェムテク装甲》

ファウンデーション王国のMSブラックナイトスコードシリーズに搭載された次世代の装甲技術。
ラミネート装甲と違って面積に左右されず、PS装甲と違って電力消費なく永続的にビーム兵器を無効化できるなど、
C.E.世界に登場する装甲の中では、最も性能バランスの取れた装甲となっている。
PS装甲のような絶対的物理耐性こそ持たず、耐えられる物理攻撃の上限は必然的にPS装甲より劣ることになるが、
それでも至近距離ならジンにダメージを与えられるアークエンジェルのイーゲルシュテルンを至近距離で食らってノーダメージという堅牢さを誇る。
ビームライフルについてはMSサイズのものではほぼ無力であり、デスティニーの長射程ビーム砲ですらまともに撃って効くかは怪しい(このためシンは終盤までけん制のような動きで長射程ビーム砲を撃っている)。
ビームサーベル、対艦刀については有効だが、そもそも素の近接戦or迎撃能力の高いブラックナイトスコードシリーズに近接戦を挑んでも当てられるかはまた別の問題である。
一応、装甲の薄い関節部分に至近距離からビームを撃てば効かないわけではないようだが以下略である。
試製35式レールガン改のようなMSの携行武器としてはやや大きめの高速実体弾については効くが、バースト射撃で腕一本取れるかどうかという具合。
機体、パイロットとの組み合わせを前提とするなら、C.E.75における最強の装甲と言っても過言ではないだろう。

なお、原理としてはフェムトメートル*8の領域を制御する技術であるらしく、
装甲をビームサーベルや物理攻撃で破壊された部位にはピンポイントでビームが通じる。

その他一部の機体が固有の特性を活かしてフェムテク装甲の防御を突破している。
デスティニーはVPS装甲の貫手で装甲を貫通してその中に即パルマフィオキーナを叩き込むことで敵機にトドメを刺している。
またマイティーストライクフリーダムに実装された「ディスラプター」にも流石にフェムテク装甲は耐えられない。というかあれに耐えられる装甲あるのか?*9


【搭載機体】

◇フェイズシフト(PS)



◇トランスフェイズ(TP)



◇ヴァリアブルフェイズシフト(VPS)



【ゲームでの扱い】

如何せんゲームに落とし込むとなると難しい設定というのもあってか、ジャンルやその時々によって採用するかしないかはかなり分かれてしまう。

設定を反映させたゲーム

Gジェネスパロボなどシミュレーションゲーム

シミュレーションゲームでSEEDが参戦するとほぼ必ずフェイズシフト装甲は防御アビリティとして採用される。
大抵は『ビーム攻撃には無力』『実弾攻撃に対する耐性を持つ』というのが共通。
後者は個々のゲームに応じて軽減される数値がバラバラだが、全く無力化するというのは無くせいぜいが半減程度。
また発動中は毎ターンや効果発生時に自機エネルギーを消費するというのも定番。これを賄えなくなるとフェイズシフトダウン状態になり、アビリティとして機能しなくなる。
ゲームによってはディアクティブモード状態を描写しているかは異なり、見た目はフェイズシフト展開状態でも被弾は罷り通るものもある。
トランスフェイズシフト装甲は被弾時にエネルギー消費、ヴァリアブルフェイズシフト装甲はエネルギー消費量低下など差別化されやすい。
なお、SEEDが初めて参戦したスパロボである「第三次α」ではビーム属性以外の攻撃は全て軽減するという扱いとなり、
ビーム属性でさえなければフィン・ファンネルだろうがブレストファイヤーだろうがストナーサンシャインだろうが問答無用で軽減されるという事になった。
後のシリーズではビーム属性とは別に実弾兵器か否かの属性が設定されるようになり*12、ビーム軽減のバリアを素通りしながらPS装甲でも防げない非実弾兵器も登場する。
ただし、半ばお約束として序盤を過ぎると鍛え上げた自軍の前には多少の軽減は何のアドバンテージも持たない。なんか少し下がったかな?と表示されて初めて気付くような状態になる。
味方側で所持していてもそもそも被弾しないか意識するほどのダメージを受けない。いつものパターンである。

スーパーロボット大戦UXではSEED DESTINYが原作終了後参戦だが、共演する蒼穹のファフナーとクロスオーバーしており、モビルスーツは対フェストゥムの兵器であるという設定が追加された。
フェストゥムの攻撃には「同化」という特殊効果が付いており、攻撃を食らうたびに食らった側の気力が一定値減少し、一定値以下になると問答無用で撃墜扱いになる。
そしてフェストゥムの攻撃には殆どバリア貫通属性がついておりバリアの類で防ぐ事はできないのだが、フェイズシフト装甲で防ぐ事はできる
そしてフェイズシフト装甲でダメージを0に抑え込んでしまうと同化そのものが起こらなくなる
設定だけではなく、ゲームシステムとしてもモビルスーツは対フェストゥム兵器であるということの裏付けがなされているクロスオーバーの好例となった。

◇ガンダムSEED

PS2で発売された横スクロール型アクションゲーム。
ストライクやイージスといった機体には耐久値ゲージの下に別個でエネルギーゲージがあり、
被弾すると徐々に減少し最後には強制的にディアクティブモードに移行する。
ただ、何故か実弾攻撃のみならずビーム攻撃を被弾した際にもエネルギーゲージが減少する
核エンジン搭載によってまずフェイズシフトダウンしないはずのフリーダムすらディアクティブモードに移行するなど、
原作のPS装甲や機体設定からすると有り得ない仕様もちらほらみられる。

◇SDガンダム ガシャポンウォーズ

SEED系のガンダムタイプは悉くPS・VPS装甲を持っており、開始時に白黒状態からアクティブモードになり、20秒程度の間は実弾系攻撃のダメージを半減する。
時間が過ぎると頭頂部にアイコンが表示されディアクティブモードになる。
SEED優遇のゲームということもあってか、三馬鹿のTP装甲はちゃんと色落ちしない拘りよう。

核動力機は原作通りダウンしないが、デスティニーだけPSダウンを起こす*13

◇機動戦士ガンダムSEED DESTINY(格闘ゲーム)

GBAで発売された、北米作品「GUNDAM SEED BATTLE ASSAULT」のリニューアル作品。
ゲームバランスを保つ範疇で格ゲーのシステムに落とし込まれている。

全機体共通で体力の下にPSゲージが存在。ビーム兵器の使用や、PS(,TP,VPS)装甲持ちの場合は実弾攻撃を受けるとダメージ軽減と引き換えに減少する。
ゲージが空になるとビームの威力が減少し、PS装甲の場合はディアクティブモードになり実弾軽減が無くなる。
フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスもPSダウンする(本作参戦機体はセイバーまで)が、ダウン前なら時間経過で僅かにゲージが回復する。また、天ミナはマガノイクタチで相手のゲージを吸収できる。


設定を反映させなかったゲーム

連ザEXVSなど対戦型アクションゲーム

シミュレーションゲームと異なり、対戦型アクションゲームではほぼ採用されない。
理由に『フェイズシフト装甲持ちとそうでない機体とで明確な差が出てしまう』『核エンジン機体ゲーになる』などが挙げられる。
特に連ザでは当時の製作者インタビューで、フェイズシフト装甲を採用すると防御性の有無でゲームの全体的な魅力が落ちるのと、
展開時とフェイズシフトダウン時のグラフィックを二種類用意しないといけない煩雑さから不採用に至ったと説明している*14
なのでマシンガンやバズーカでボコボコにされるし、なんなら打撃岩石で撃墜されるフリーダムを見る事もできる。




ミゲル「コイツ!どうなってる!? コイツの項目は!」

アスラン「そいつらはフェイズシフトの項目を持つんだ。 追記・修正されたらジンの荒らしなど通用しない!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダムSEED
  • SEED_DESTINY
  • 機動戦士ガンダムSEED
  • 相転位
  • 装甲
  • PS装甲
  • VPS装甲
  • TP装甲
  • 不思議装甲
  • 色が変わる
  • 夢の無敵装甲
  • 自動車パーツ
  • フェイズシフト装甲
  • 物理攻撃カット
  • 塗り絵
  • 特殊装甲
最終更新:2025年02月25日 16:38

*1 実際のところリスクヘッジを考えるとあの状況かつあの距離で有効なビーム攻撃を使うのはキラ側にもなかなかにデメリットがあるため、これでピンピンしていたシンの方がおかしいともいえるが。

*2 この場合ストライクのアーマーシュナイダーのように動力源が独立した武器なら問題なく使用可能。事実キラはフェイズシフトダウン後にアーマーシュナイダーのみでバルトフェルドの駆るラゴゥと交戦・撃破に成功している

*3 両機とも被弾はしておらず、爆風や衝撃などによる傷と考えられる。ムウ曰く「目立った損傷はなさそうだ」とのこと。

*4 もちろん試作機や一部量産機などで採用されているケースもある

*5 AWのルナチタニウム合金やACのガンダニュウム合金に至ってはビームに対しても凄まじい耐性を持つ

*6 『物理攻撃は完全には防げず、攻撃される内に塗装が剥がされる』『ビームはほぼ完璧に防ぐ』『エイハブ・リアクターが無いと使えない』など

*7 ただし、ツインアイの色は変わらないため、電圧調整後も緑色のままとなっている。

*8 0.000001ナノメートル

*9 レアメタルΩを設計図通りMS1機分全てに費やしたロードアストレイZならワンチャンある…かなぁ?

*10 前述の通り名称は「PS装甲」だが、技術的にはVPS装甲に近い。

*11 ガンダムですらなく、「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」のロボット。原作でもあった、「間に合わせの模造ゾルマニウム製の手足で炎を燃やしたら塗装が燃えて剥げてしまった」というシーンがスパロボLで再現されたが、この時他作品勢からフェイズシフトダウンと間違えられた。もちろんフェイズシフト装甲でも何でもない、ただの塗装ハゲである

*12 ゲーム的には「PS装甲無効化」属性

*13 恐らく原作再現。もっとも本編でもエネルギー切れ寸前にはなってはいたが、装甲まではダウンしていない。

*14 ただしEXVSシリーズでは、一部機体の敗北ポーズでフェイズシフトダウンする演出があるため、演出上では存在する