ファミ通レビュー

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ファミ通レビュー - (2017/12/27 (水) 13:52:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/02(水) 14:57:32
更新日:2021/05/30 Sun 22:43:16
所要時間:約 5 分で読めます




その名の通り日本最強のゲーム雑誌(笑)であるファミ通に掲載されているゲームのレビュー。

ファミ通の名物コーナーの一つであり、ゲーム雑誌内で一番初めにゲームのレビューを始めたのもファミ通である。

編集者四人が各最高10点満点ずつ、合計最高40点満点以内の点数で評価され、
高得点の物は30~31点はシルバー、32~34点はゴールド、それ以上はプラチナというランク付けがなされ殿堂入りのゲームとしてオススメされる。

その影響力はかなり高く、ファミ通から送られてくるそのレビューの情報を見て仕入れ数を決める店舗も多い。


しかし、「マリオを動かしているだけでも楽しい」「FFだから厳しくつけた」等々…『本当にプレイしたのか?』と言いたくなるような評価も多く、
致命的なバグについても触れる事はほとんど無いため、よく『金で買った評価』『出来レース』等と批判されることも多い。

あのカルドセプトサーガやなんとかポータブル(笑)に高得点を付けたのは記憶に新しい。

他にも神ゲー大乱闘が点数低かったり、デモンズソウルや発売当初のポケモンの点数も低かったりした。


通称「ワロスレビュー(笑)」

雑誌そのものが半ば広告と化していることにより、レビューの公平性は昔から疑問視されている。

また最近の『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』がファミ通クロスレビューでの満点が、
ファミ通と『PW』周辺の事情による不当なものであるとの疑惑がネット上で囁かれている。
『PW』自体は決して駄目なゲームではないのだが、満点ともなると…。


そんな事から満点のゲームに関してはアテになることは少なく、レビューで全員「6点」くらいのゲームが一番面白いのでは?と言われたりする。
また、6×4=24点未満しか取れないような、極端な低得点のゲームに関しては結構アテになっている。
例えばKOTY2010受賞作の『ラストリベリオン』は制作サイドすら認めるほどアレなゲームで、点数は24点である。
単純にこれは「低得点しか付けようがない」というくらい酷い出来だということだろう。

<例> ☆はKOTY受賞作 △はノミネート作

<名文句集>
「レビューをやるなかで、ゲームに点数をつけるという行為に限界を感じた1本」(デスクリムゾン)
「格闘技のゲームと言うより、ただロボットが1対1で闘ってるだけのゲーム」(絶対無敵ライジンオー)
ジャパニーズオールドスタイルキャラクターゲーム、圧倒的に要素が少なく、久しぶりにド肝を抜かれた
 現代で、こういうゲームに出会えるのは、ある意味貴重。」(プロゴルファー猿)
超ヤバイ!! 本当に完成品か!?」(修羅の門)

高得点のゲームも、コメントをよく見ると否定的なことが書いてある場合があり、よくよく読み解けば参考になることはある。
もっともKOTY2007大賞であちこちから阿鼻叫喚だった四八(仮)に比較的高い点数(26)を与えているという例もある。
一応低い部類ではあるが、内容を考えると…。


発売元が自社のゲームや、提携している商品をより多くの方に見てもらいたいと考えるのはビジネスとしては当たり前と言える。
そのため、スポンサーの商品を褒めるのはおかしくないのだが、あまり低品質の商品を褒めてもレビュアーとしての信用を失うだけである。

そのため、最近はゲームカタログとしては有用だが、クロスレビューはギャグとして笑い流す・・・のが正しいつきあい方らしい。
ジョジョASBとゼスティリアで失った信用は計り知れない・・・
特にASBに関しては、ネットでクロスレビューの話題になる度に「40点より低いからこれはジョジョ以下のクソゲー」というあんまりなジョークが生まれた。


今までは満点は1機種につき1作品だった程少なかったが2008頃から急に増えてきている。

以下満点ソフト
ゼルダの伝説 時のオカリナ
ソウルキャリバー(DC版)
ベイグラントストーリー
ゼルダの伝説 風のタクト
nintendogs(全バージョン)

以下2008年以降
大乱闘スマッシュブラザーズX
メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット
428 〜封鎖された渋谷で〜(Wii版)
ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人
モンスターハンター3
ベヨネッタ(Xbox360版)
NEWスーパーマリオブラザーズWii
メタルギアソリッド ピースウォーカー
ポケットモンスター ブラック・ホワイト
FINAL FANTASYXII
FINAL FANTASY XIII-2
The Elder Scrolls V:Skyrim
ゼルダの伝説 スカイウォードソード
新光神話 パルテナの鏡
ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル


上記の満点になった作品はどれもある程度のクオリティを保っているがベイグラやFF12、ベヨネッタは万人向きとは言えず、
スマブラX、モンハン3、FF13-2、MGS4は過去作と比べると不満がある作品でもある。
ドラクエ9、ポケモンBWは前作からかなり雰囲気が変わっているため賛否が激しい内容になっている。
ジョジョASBは荒木飛呂彦の絵柄を再現したグラフィックは評価されているものの、世紀末なゲームバランスや、フルプライスなのに下手なソシャゲよりも銭ゲバ染みた悪徳商法が批判された。
428や上記のMGSPWはファミ通編集部が関わっているため公平な評価ではないと批判されたりと、色々な意味で話題に事欠かない。


  • その他に汲み取るべき点

まず、レビュアーが『ゲーム雑誌の編集者』であること。

仕事の一端とは言え、雑誌社用ROMが届いてから誌が発売されるまで十分な評価を下せる程プレイ出来る訳ではない。
また、クロスレビューが始まったのは80年代ファミコンの時代であり、評価に要する時間は今よりも圧倒的に少なくて済んだ。
特にRPGなどではこれが顕著である。
また、ゲーム雑誌の編集者だからと言ってヘビーユーザーとは限らず、ジャンルの好みも同じとは限らない。
それも4人しかいないので偏りが出てしかるべきである。
得点を付けるスタンスも異なり、ホイホイ高得点を付けるレビュアーが居る一方で、比較的辛口なレビュアーも居る。
批判するにしてもこれらの事情は考慮すべきである。

一方で、例えば『序盤しかプレイしていないのに知った風なレビューをするのはどうか』などの批判ももっともな意見ではある。





……要するに、
全てのレビューが操作や適当とか疑うのでも、公平で厳密な審査であると頑なに信じるきるのでもなく、
あくまでも参考程度にとどめておき、
最終的な評価は自分で下すことが大切である。




他人の評価に騙されない公平な追記・修正をお願いします。

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