当て馬

「当て馬」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

当て馬 - (2016/07/20 (水) 15:10:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/04/10(日) 11:41:07
更新日:2024/04/27 Sat 08:46:21
所要時間:約 4 分で読めます




「………あのさ」

「ん? なぁに?」

「…………もうやめよう……俺達…間違ってたんだ……」

{「―――っ!?
」}

~♪(オープニングかエンディングに突入)



「当て馬」とはそもそも馬の種付けの際、その気にならない馬を興奮させる為だけにあてがわれる馬を示す。
当て馬は対象馬を興奮させ、その気にさせた所で本命である馬へバトンタッチする。生殺しなんてもんじゃないぜ…。
活躍しなかったサラブレットは当て馬か馬刺か大体この二択になる。切ねえ

二次元作品では、いわば『恋愛の噛ませ犬』
主役とヒロインを本当の気持ちに気づかせる為のカンフル剤であり、恋を燃え上がらせる為の燃料で、2人を結びつける為の引き立て役。
どれだけ健闘しても最後はフラれるピエロに他ならず、往々にして登場した瞬間に判別が可能。


これがギャグ要素や片思いの範疇ならまだいいが、親密になって交際を始めたりしたら目も当てられない事になる(青年誌や少女漫画にかなり多い)。
いかにもアレな性悪ならいざ知らず、何の落ち度もない本当に良い子だったりすると、
身勝手な主役とメインヒロインに怒りがこみ上げてくること請け合い。
特に肉体関係を結んでいた場合は俗に言う”ヤリ捨て”に該当し、
主役にあるまじき最低の所業で一気に好感度がガタ落ちする。下手すると作品の存続に関わる事も。
愛は見返りを求めないものとはいえ、いくら何でも”責任”は生じるものである。因みに、どこかの誠は論外ね。


時としてヤンデレと化し刃傷沙汰に発展するケースもあるが、こればっかりは主役の自業自得なので致し方ないとも言える。
中には、そんな惨い仕打ちを受けてもなお愛する人の為に全身全霊で命を懸ける”鹿(褒め言葉)”も存在するが。


なお、一方的か円満を問わず破局に至っては最終的に第三者とくっつくという救済措置がとられる事が圧倒的に多い。
なるべく心変わりを読者に自然に思わせるようにか、
実は「ヒロインと母を重ねていたマザコンでした」とか「いつの間にかあいつが気になってた」とか丁寧な理由を付けて。
だが、これらはかえって恋の鞘当てに敗れた者を貶め逆効果にならないだろうか。
大団円を目指したと言うよりも、ただ傷ついた人間を最後まで正々堂々描く度胸がないだけのように思える。

申し訳程度に副産物なカップル成立でお茶を濁すくらいなら、捧げた一途さや健気さを最後まで貫かせてやって欲しいと感じる人も少なくない筈だ。
勿論、「新しい恋に生きるな」とも「愛を永遠に引き摺れ」とも言う訳ではないが。


尚、女がこれをやるとビッチの汚名を受ける。なんか…理不尽。
そして、バトル描写のある作品では闇堕ちの定番フラグである。

なお、これをやってしまうとそのヒロインのファンから作品が叩かれることも多々あるので、かなり注意が必要だと言える。


「俺……やっぱり、あいつと…」

「嘘……だよね? 冗談だよね? ねぇ……あたしと……付き合ってるんだよ…ね…?」

「すまない……」

「あたし…あなたがあの人のこと好きなの……知ってたけど…でも……だけど!」

「……………」

「あなたの方からキスしてくれたのに……それ以上の事だって……だから…だから逆転できたと思ったのに……」

「…ごめん……」

「なのに…どぉして……何で今さら…そんなこと言うのぉ……」

「……………」

「答えて…答えて……答えてよWiki籠もりぃ!!」


追記・修正をする際は背後に気を付けましょう。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/