白井黒子

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白井黒子 - (2016/04/27 (水) 21:52:09) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/01/12(火) 19:32:51
更新日:2024/03/12 Tue 19:12:15
所要時間:約 8 分で読めます




「ジャッジメントですの!!」

 ヘ  ___
 L_ソ⌒)_ヾ \
/ ∧/    ̄\_
/<L/    _  V
イ||//ハメ//|从 |\
|ヽレイ/r=ヘ( ソ=ノノ人 |
/ /(_ ヒOノ 、ヒO/ノ|||
イ ヽ\  _ 人 V /
|ハ |/⌒\ー< )/メヽ
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( /(ヽ/ ̄ ̄</// \ノ
ソ((|| __フーイ \
 ソ| `イ /\〉| \
  \  ̄\ \|\/>-
   /ヽ  \ \
   L二二二二\ \
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白井(しらい) 黒子(くろこ)

とある魔術の禁書目録の登場人物。



常磐台中学一年生で、御坂美琴の後輩にしてルームメイトの超絶美少女。
8巻の主人公で、外伝とある科学の超電磁砲では準主人公格。

名門常磐台中学で一年生からレベル4に位置し、風紀委員(ジャッジメント)にも所属している。
仕事態度は至って真面目で、一般人を事件に捲き込むことを固く禁じ、有事の際には自ら前線に出ることもいとわない。

ただし、風紀委員の本来の役割は「所属する校内の治安維持」、であり荒事の解決は警備員(アンチスキル)の役割である。
つまり学生でありながら相方の初春飾利と共に郊外で荒事に首を突っ込む黒子の行動は完全に越権行為であり、
よく始末書を書かされている。(本人もそれで済むなら安いものと思ってそうな節がある)

また自分のわがままを押し通すために自分の身を顧みず人助け等をするため、
主人公である上条当麻にこそ及ばないものの、彼女もかなりの頻度で怪我を負う。
特に旧約8巻周辺では劇場版等の時系列が加わったために、わずか数週間で大怪我や生傷を追いまくった。
嫁入り前の体なのに……


常磐台のエースである美琴を「お姉様」と呼び慕い、
クラスメイトにも淑女としてのたしなみを忘れずに接するなど、その姿はまさに模範的な優等生。

だが美琴に対してはどう見ても憧れの域を超えて変態と化しており、
上条当麻や初春を始めとした「黒子とお姉様の仲を引き裂く邪魔者」に対しては敵意を剥き出しにする。

もっとも、異性愛者でありながら異性を過剰に意識するあまり、
同性に走ってしまうというのは思春期にはありがちなことではある。黒子がどちらなのかは不明。
殿方の目線等は気にしているようなので、単純な同性愛者ではないことは確かなようだが。


とはいっても流石にただ変態行為に明け暮れているわけではなく、自身は美琴の姿を見て、

  • 礼儀とは、自分を飾るのではなく、相手に安堵を抱かせるためのもの。
  • 作法とは、相手に押し付けるのではなく、自分から導いてあげるもの。
  • 教養とは、見せびらかすためではなく、相手の悩みを聞くためのもの。
  • 誇りとは、自分のためではなく、相手を守る時に初めて得られるもの。

といったことを教わったと語っている。

中学生の頃から風紀委員として働き、当時は成績優秀かつ正義感を持った淑女だった。
それがああなってしまうのだから、美琴も罪作りな女である。
なお彼女からのビリビリ攻撃(物理)は大丈夫だが、精神的ダメージには弱かったりする。


美琴に対する変態行為を除けば本来は至って真面目な性格であり、正義感の強い器量ある人物。
風紀委員としての自分の信念を貫くためならば、どれだけボロボロに傷ついても決して折れない熱血漢でもある。

それは懸想をしている美琴に対しても変わらず、普段から危険に巻き込む、首を突っ込まれることに苦言を呈しており、
仮に美琴が街の治安を脅かすのならば「それがお姉さま相手でも黒子のやることは変わりませんの」と風紀委員として行動することを宣言している。
その意志の強さは禁書19巻後書きに作者から主人公3人(上条・一方通行・浜面)と後方のアックアと共に名を上げられているほど。


服装や髪型にはそれなりのこだわりがあり、
特に下着や水着は布地が少ないものや極端に生地が薄い凄まじいデザインのものを好む。

というのも、布地が大きなモノは気が散って能力に悪影響が出るから。
とはいっても水着に関しては能力云々はほとんど関係ないため、個人の趣味というのも大きいといえる。
他にも髪はもともと天然パーマなため行きつけの美容室でストパーをかけている。




能力はレベル4の『空間移動(テレポート)』。
11次元絶対座標を介して触れた物質や自分自身をテレポートさせる能力。

同系統の能力は学園都市では58名しか確認されていない貴重な能力で、
自身を飛ばすことができる能力者は総じて大能力(レベル4)認定されている。

飛ばされた物は出現先にある空間を押し退けて出現するため、出現先の切断や貫通を引き起こすことができる。
紙切れ一枚でダイヤモンドを切断でき、いわば防御無視の攻撃のようなもので殺傷能力が非常に高い能力。

ただし黒子は風紀委員としての信念もあり極力体内への攻撃は避けており、
主に太股のホルスターに忍ばせた鉄矢を能力で飛ばし、相手の服などに突き立てて拘束するために用いている。
訓練を積んでいるために格闘能力も高く、能力を使わずとも相手の隙を突くことで大柄な男を投げ飛ばしたりしている。

もちろん人間を飛ばすことも可能だが、
飛ばす人間が同じ空間移動能力者(テレポーター)の場合は、AIM拡散力場が干渉し合うため移動させることはできない。

能力の行使には11次元絶対座標を用いるゆえに演算が複雑で、精神状態が多大な影響を与える欠点がある。
黒子自身も能力使用の妨げにならないように上記のように身につける下着を布地の少ないものにするなど、
日々日頃から小さな点に気を使ってこそ自由自在に扱うことのできる繊細な能力。
素っ裸になれば早いとかいわない


なお、空間移動なら一方通行(アクセラレータ)の能力の壁を越えられるのではないかという議論がたびたび起こるが、
本作での空間移動は「物質を転移させる」というよりは「出現先にある空間を押し退ける」能力であるためベクトルが働き、突破は不可能。
レベル5認定されるほどの強力な力であれば可能性はあるが、現時点での空間移動能力者はレベル4までしか登場していない。


◆劇中での活躍


  • 妹達(シスターズ)編

禁書3巻。初登場のエピソード。公園で話していた上条と美琴に茶々を入れて逃走。
その後常盤台にやってきた上条を部屋に招き入れ、上条が美琴の抱えている事情に気づくきっかけとなった。

超電磁砲の欠陥電気編ではその裏側が補完され、日に日に疲労し衰弱していく美琴を見て、何の力にもなれない自分を悔やむ姿が描かれた。
美琴がよく口に出す「あの馬鹿」が彼女を救ってくれることに期待していた。


  • 風斬編

禁書6巻。学園都市に不法侵入してきた魔術師シェリー=クロムウェルと対決。
一度は地面に拘束するも、ゴーレムによって脚を掴まれ痛みで演算ができずにピンチに陥るが、美琴に助けられる。
その後は地下に閉じ込められた上条・美琴・インデックスの救出に現れた。

余談だがこの黒子とシェリーの戦いは劇中で初めてしっかりと描写された科学と魔法の激突である。


  • 残骸編

禁書8巻。名実ともにこの巻の主役は黒子である。
「妹達編」が解決したにも関わらず、どこか浮かない様子の美琴を気にかける黒子。
そして「残骸(レムナント)」を巡る戦いに巻き込まれ、
自分の上位互換である「座標移動(ムーブポイント)」を持つ結標淡希によってコルク抜きや鉄矢で全身を貫かれてしまう。
重傷を追いながらも美琴のため、自分の信念のために戦う熱血ぶりは必見。


  • 幻想篭手編

超電磁砲のエピソード。時系列としては「妹達編」の前。
能力者が事件を引き起こす背景にある「幻想篭手(レベルアッパー)」を風紀委員として調査する。

「偏光能力(トリックアート)」使いとの戦いであばら骨を折られる負傷をするも、
能力でビルの柱を全て切断して崩壊させるという荒業で勝利する。
その後も幻想篭手使用者との戦いで日に日に傷が増えていく状態だったが、美琴にはその姿を見せまいとしていた。


  • 大覇星祭編

超電磁砲のエピソード。「残骸編」で負った重傷により車椅子生活中。
黒子や初春・佐天が美琴の追う事件に巻き込まれることを危惧した食蜂操祈により、美琴に関する記憶のみを失うように操作されてしまう。
しかし、 警策看取によって美琴が窮地に陥った際、風紀委員としての信念から「見ず知らずの」美琴を助けるために参戦。
その時に車椅子を攻撃に使い叩き壊してしまった。

計画遂行のため逃走する警策を追い、初春たちのサポートを受けて激闘の果てに遂に彼女を撃破する。
その際に自分の右手を犠牲にして投げナイフを止めるという泥臭い戦法を見せた。病み上がりの身体で無茶しすぎであるこの中学生。

美琴に関する記憶を失い、改めて美琴に惚れなおしたため変態成分が抜けており、このエピソードの黒子は本来の男前な部分が全開になっている。
また本来彼女は傷を理由に美琴に近づくことはなくむしろ避ける方なのだが、
記憶を失っているためにそれができず美琴に肩を支えられたときには普段はまず見せない方向性のデレ顔を披露した。
美琴と出会ったころの彼女はこんな感じでデレていったのだろう。


  • ドリームランカー編
超電磁砲のエピソード。未来視点と過去視点が存在し、両者に登場しているが主役を張ったのは前者。
未来視点では美琴がかかわっていないため変態モードはなりを潜め、「正義の化身」ともいうべき男前モードで突っ走っていた。




「お姉様、嗚呼お姉様!お姉様!!」

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