とある科学の超電磁砲

登録日:2009/09/06(日) 11:47:01
更新日:2025/07/09 Wed 08:25:43
所要時間:約 10 分で読めます




『月刊コミック電撃大王』にて、2007年4月号より連載中の漫画。
単行本は既刊19巻、アニメも3期まで(無印・S・T)放映済で第4期も予定されている。2022年には電撃文庫から小説版(短編集)も発売された。
原作:鎌池和馬
作画:冬川基
キャラクターデザイン:灰村キヨタカ

とある魔術の禁書目録』の外伝。
御坂美琴を視点人物とし、本編より若干遅れた時系列で科学サイドを描く。
ちなみに本作のアニメ版ディスクには特典として『禁書目録』の外伝小説が付属しており、『禁書目録』アニメ版ディスクには逆に本作の外伝(『学芸都市編』等)が付属している。

「外伝」といいつつ、本編上の重要設定が本編より先に『超電磁砲』で開示される例も多く観られ、実質第二の本編と化している。
一方アニメ版は、演出の都合か微妙に時系列や事件の関連キャラが改変されているため、本編描写と矛盾するような点も少なくない。
ぶっちゃけた話、外伝とはいえ禁書目録と同じ感覚で観ると痛い目見るので、『禁書目録』は『禁書目録』、『超電磁砲』は『超電磁砲』と別作品として観るようにしましょう。
…とはいえ、アニオリキャラも別媒体でファンサービス的に登場することが多く、アニオリの事件は本編時系列でも(多少の差異はありつつも)起きた扱いになっているものと思われる。

物語は7月16日朝から始まる。これは原作1巻の3日前に相当。
以降の物語も基本的に原作の裏側で展開された内容となっている。
黄泉川や後姿のステイルなど、本編の登場人物が背景に出ている場面もある。



【登場人物】

基本的には本編と整合性のある原作(漫画版)準拠で説明する。

アニメ1期範囲

前半は『幻想御手(レベルアッパー)』編、時系列的には本編1~2巻。
アニオリは『乱雑開放(ポルターガイスト)』編。

御坂美琴(みさかみこと)
CV:佐藤利奈
主人公。学園都市の名門お嬢様学校の常盤台中学に通う2年生。
学園都市で7人しかいない『レベル5』の第三位。
能力は『電撃使い(エレクトロマスター)』の頂点、『超電磁砲(レールガン)』。

万札を呑まれた腹いせに故障自販機を蹴り飛ばしてジュースを手に入れるなど、名門学校のお嬢様とは思えないじゃじゃ馬だがサッパリとした性格で友達思いな少女。
ここでもスカートの下には短パンをはいている。

本編では「魔神」を筆頭にチートキャラが続出しているなかでインフレに置いていかれている感が否めない彼女だが、こちらでは巨大な怪獣じみた化け物やドラゴンとバトるなど、派手な活躍が多い。
代名詞の「超電磁砲」をぶっ放してケリをつける作劇の都合上か、壮大な規模のラスボスと派手にドンパチしあう傾向にある。


白井黒子(しらいくろこ)
CV:新井里美
常盤台中学1年で美琴の後輩にして変態ルームメイト。美琴を「お姉様」と呼び慕う。
だが、能力を使って奇襲し、衣服や下着を脱がせたり布団に潜り込んだりetc…どう見てもクレイジーサイコレズ。
どうしても美琴に対しての奇行が目立つが、本来はやや気難しいもののとても高潔な性格の少女であり、天賦夢路編では終始真面目な彼女を見る事ができる。

能力は大能力(レベル4)の『空間移動(テレポート)』。
持ち前の正義感から風紀委員(ジャッジメント)に所属しており、その能力もフル活用して学園都市の治安を明に暗に守っている。
原作者が「こいつより派手なのが超能力者の条件」なんて嘯くくらいには強力であり、暗部組織の絡んだ陰謀や超能力者(レベル5)級の敵と戦うことも。

アニメでは、ツインテロリの外見からは想像しにくい独特な声質がネタにされた。しかし慣れれば癖になる。
\ジャッジメントデスノ!/


初春飾利(ういはるかざり)
CV:豊崎愛生
柵川中学の1年生で風紀委員(ジャッジメント)
甘ったるい声色をしており、黒髪のショートカットに色とりどりの花飾りをつけている。
そのため遠目には花瓶を頭に載せているように見える。なんかとあるポケモンにも似てる。

現在は風紀委員の第177支部に所属し、黒子の後方支援を行う相方として大活躍。
低位能力者ながらウィザード級のハッカーであり、その技術は黒子が舌を巻くほど。
本編のSS二巻では、最強の電撃使いである美琴が能力全開でハッキングを仕掛けてきたのすら上手くあしらっていた。

まだ風紀委員になりきれなかった頃に風紀委員初仕事の黒子に助けられたことがあり、これが二人の馴れ初め。
仕事をサボって押しつけたりやりすぎたりして黒子によくおしおきされている。
お嬢様学校である常盤台中学に並々ならぬ憧れを抱いており、訪れた際には異様な興奮ぶりを見せた。

能力は低能力(レベル1)の「定温保存(サーマルハンド)」。
『触れているものの温度を一定に保つ』能力だが、熱過ぎるものや冷た過ぎるものは触っていられないため、実質『触れているものを常温に保つ』能力。


佐天涙子(さてんるいこ)
CV:伊藤かな恵
初春のクラスメイト。セミロングの黒髪に桜の花を模した髪飾りをつけている。
本作オリジナルの登場人物だが『禁書目録』にも後にモブとしてちょくちょく登場する。

特技は初春のスカート捲りで、挨拶代わりにセクハラしている。実に親近感がわく特技である。
学園都市に来る時に母親からもらったお守りをいつも持ち歩いているが、本人は「非科学的」と言ってあまり信じていない。
ちなみに弟がいる。

能力系統は『空力使い(エアロハンド)』だが、無能力者(レベル0)であるため木の葉一枚動かすことができない。
そのため、明るい性格だが内心では能力者に対して強烈な劣等感を抱いており、それが原因でとある事件に巻き込まれてしまう。

アニメ1期最終話では金属バットを振り回し活躍、同時期のアニメをもじって学園都市野球娘。なんて言われたりしていた。
漫画版では実は『幻想御手編』のゲストキャラ的立ち位置……だったが、人気が出たのかこちらでもメインキャラに格上げされている。


湾内絹保(わんないきぬほ)泡浮万彬(あわつきまあや)
CV:戸松遥南條愛乃
白井黒子の級友で水泳部員の少女たち。
仲がいいのかよく二人で(後に婚后が加わり三人で)行動を共にしている。

二人とも変態ヤンキー陰険フィクサーといった問題児だらけの常盤台のなかでは珍しい温室育ちのお嬢様であり、曰く「ケンカどころか怒った経験もない」との事。
男性への耐性もないのか湾内はツンツン頭に話しかけられた際にはパニクっていた。
そんな彼女たちでも親友に暴行を加えられた挙句、侮辱された怒りは抑えられるものではなく、大覇星祭編においては婚后を傷つけた馬場と激突する。

湾内は水を操る『水流操作(ハイドロハンド)』、泡浮は浮力を操作する『流体反発(フロートダイヤル)』という能力を持ち、共に強能力者(レベル3)

元々は名前も出ないサブキャラだったが、アニメでは準レギュラーに昇格。
さらに漫画版でも婚后の登場に伴って出番が大幅に増え、現在ではこちらでも準レギュラーポジションに。


固法美偉(このりみい)
CV:植田佳奈
第177支部に所属する高校生の風紀委員。黒子や初春の先輩。黒子の新人研修担当者で実は元ヤン。
能力は強能力(レベル3)の『透視能力(クレアボイアンス)』。

こちらも漫画版では脇役だったが、アニメでは準レギュラーに昇格。佐天や水泳部2人ほどではないがその後の漫画版においてもちょくちょく登場する。

アニメ第13話でホルスタイン的ビキニをチョイスし、銃声のSEと共にセクシーダイナマイトボディを見せその場にいたものを黙らせた。
(加えて用意された水着では収まりきらないという暴れ馬っぷり)
巨乳キャラのキャラ付けを確たるものにした。持つべきものはムサシノ牛乳。


重福省帆(じゅうふくみほ)
CV:田村ゆかり
アニメ版のオリジナルキャラクター
能力は『レベル2』の『視覚阻害(ダミーチェック)』。


木山春生(きやまはるみ)
CV:田中敦子
学園都市で起きたとある事件の被害者の容態を調査すべく招集された、大脳生理学者にして裏ヒロイン
暑さを感じると下着が露出するにもかかわらず服を脱ぎ出す癖があり、学園都市の都市伝説『脱ぎ女』として語り継がれている。

なお、アニメ後半は原作者書き下ろしのオリジナル。
乱雑開放(ポルターガイスト)』編は『幻想御手』編の後日談にあたる。


上条当麻(かみじょうとうま)
CV:阿部敦
ご存知本編主人公。『超電磁砲』での出番はそこまで多くないが、いざ活躍するとスピンオフなのに主役を食ってしまう恐ろしいお方。*1
幻想殺し』を右手に宿すレベル0の高校生。
美琴を助けようとしたことから彼女に追いかけ回されるようになってしまった不幸なウニ頭。後にその美琴にベタ惚れされちゃうのだが。
上条さん対美琴との勝負は2828出来る事必定。

アニメ版最終回にて、禁書目録と仲良く元気そうにジュースを飲んでいる姿が確認されている。
だがこの日は上条さんが三沢塾にてチート錬金術師に片腕斬り落とされた翌日の可能性があり「スタッフは本編の時系列理解してんのかゴラァ!?」との非難がネット上で頻出するが、「とうまだから仕方がないんだよ」との呟きが出て不思議と収まっていった。
上条さんマジ上条さん。

2期前半の『絶対能力進化編』では実質的な主役を務めるが*2、ストーリーの都合上、中盤からはフェードアウト。
学園都市を追い出されて海でバカンスをしてたら母親がインデックスになったり美琴が妹になったり友達にボコボコにされたのはまた別の話。

3期にも『大覇星祭』編に登場。エッチなお姉さんと学園都市の命運をかけた追いかけっこした翌日早々に木原幻生の手で暴走させられた美琴を救出する為に行動する。


アニメ2期範囲

前半は『絶対能力進化(レベル6シフト)』編で、だいたい本編三巻に相当。
アニオリは『革命未明(サイレントパーティ)』編。

◆9982号
CV:ささきのぞみ(10031・10032号も共通)
量産型能力者(レディオノイズ)計画によって製作された2万人の妹達(シスターズ)の1人。
美琴が遭遇した最初の妹達。
外部研修中に美琴と遭遇し、数時間行動を共にするが……


◆10031号
上条との会話の最中に現れた妹達の一人。絶対能力進化(レベル6シフト)実験が依然進行中であることを美琴に教える。
9982号の記憶を引き継いでいるため、子猫を見つけた事を報告して美琴に喜んでもらおうとするが、罪悪感と絶望によって追い込まれた彼女に拒絶されてショックを受け、さらにその後の研究員との会話で「お姉さまにとって自分達は否定したい存在」と誤解を抱いたまま、実験によって一方通行に殺害された。


10032号
上条と美琴によって救出された妹達、その後も美琴からは気にかけられている。
詳細は該当項目を参照。

大覇星祭編では、常盤台中学の制服を着用していた事から湾内に美琴本人と間違われ、代わりに競技に参加する。
美琴からは運動会を楽しむよう応援されるが、それが原因となってある陰謀に巻き込まれる事に……


布束砥信(ぬのたばしのぶ)
CV:葉山いくみ
長点上機学園の3年生。ギョロ目が特徴的で不気味な印象の女性。
若干中学生にして洗脳装置(テスタメント)を開発した鬼才であり、量産型能力者(レディオノイズ)計画の産物たるクローンを絶対能力進化(レベル6シフト)実験用に調整するため招聘された。
…のだが、交流の過程で妹達へ情が移り、彼女らを使い捨てる実験の阻止を試みている。
能力はまさかの即死技『寿命中断(クリティカル)』……と自称していたがこれはハッタリで、実のところは不明。
アニメではギョロ目がジト目に変更された。


麦野沈利(むぎのしずり)
CV:小清水亜美
学園都市の暗部組織『アイテム』のリーダーで第四位の『レベル5』。
能力は電子を操る『原子崩し(メルトダウナー)』。
絶対能力進化計画を阻止する為に研究所を破壊し続ける美琴へのカウンターとして雇われ、その凶悪な能力と暴力で美琴を追い詰める。


フレンダ=セイヴェルン
CV:内田真礼
学園都市の暗部組織『アイテム』のメンバーの一人。
無能力者(レベル0)にもかかわらず爆薬と体術、そしてハッタリで超能力者の美琴と渡り合う猛者だが、うっかりでやらかす事が多くしかも自己保身に走りがちという色々残念な子。
本編で呆気なく死んだモブなのだが『超電磁砲』でキャラが掘り下げられたのをキッカケに爆発的に人気と出番が増えていったという稀有なキャラクター。
3期にも登場。好物のサバ缶を奢って貰った事で佐天さんと友情を深めていくのだが……


滝壺理后(たきつぼりこう)
CV:洲崎綾
学園都市の暗部組織『アイテム』のメンバーの一人。
大能力者(レベル4)
本編のサブヒロインの一人だが、『超電磁砲』では敵役として登場。
能力追跡(AIMストーカー)」という能力者の位置を感知できる能力によって麦野をサポートする。


絹旗最愛(きぬはたさいあい)
CV:赤崎千夏
学園都市の暗部組織『アイテム』のメンバーの一人。
仕事に私情を挟まないがONとOFFは分けられるタイプ。
計画を阻止しようとする布束を捕縛した。
他のメンバーとは行動を別にしていたため美琴と面識は無かったが、3期でたまたま彼女と遭遇*3。『巨乳になる』という伝説のインディアンポーカーを共に探す事となる。
能力は大能力(レベル4)の「窒素装甲(オフェンスアーマー)」。その名の通り、空気中の窒素を集めて装甲の様に身を纏う。


一方通行(アクセラレータ)
CV:岡本信彦
学園都市第一位の『レベル5』であり、『絶対能力進化(レベル6シフト)』計画の被験者。
前半のラスボスだが『超電磁砲』では実験中の彼の心情や過去についても掘り下げられており、裏の主役ともいえる存在。
出番は非常に少ないが、その所業や絶望的な強さは美琴のトラウマとなって残り続けている。
その後の彼の活躍が見たいなら本編か『一方通行』を読もう!

3期にも少しだけ登場。『大覇星祭』の選手宣誓役をエージェントに依頼されるが、そいつがよりにもよって『絶対能力進化計画』の関係者であったため半殺しにした。


無理にオリジナルを加え2クール続けた結果、漫画派とアニメ派で賛否両論が綺麗に分かれた作品である。
1クール目はまだ大丈夫だけど2クールはすごい。


アニメ3期範囲

前半は『大覇星祭』編で、時系列的には本編10巻周辺。
後半はアニオリではなく、『天賦夢路(ドリームランカー)』編。
時系列的には本編14~16巻、上条さんが「神の右席」とドンパチやってたあたりなので本編キャラがあまり出てこない。

婚后光子(こんごうみつこ)
CV:寿美菜子
常盤台中学の2年生で二学期からの転入生。
本編8巻で黒子を派閥に勧誘しようとウザ絡みしてたら美琴の「超電磁砲」にビビっていた人。

高慢で見栄っ張りだが、これは「自分を立派に見せれば周りは敬服して付き従う」という勘違いからきたものであり、無理に派閥を作ろうとしたのもその為。
根は素直で優しい性格の女の子であり、美琴に派閥なんてものが存在しなくても友達とは自然に繋がっていくものと言われた事によって考えを改め、美琴や湾内・泡浮と親友になった。

大覇星祭編では、食蜂に友人の記憶を奪われ孤立した美琴の為に身体を張って拉致された御坂妹を捜索する。

能力は大能力(レベル4)の『風力使い(エアロハンド)』。
手で触れた部分に空気の噴射点を作り、そこから勢いよく空気を噴射する。
気流の強さ・方向は自在に設定可能で、さらに噴射点を複数設置して束ねれば、電波塔や大型重機を成層圏まで打ち上げる程の出力を発揮できる強力な能力だが、本人はあくまで箱入りお嬢様であるため、いまいち戦績には恵まれない。
まぁ、能力を使いこなした喧嘩慣れしている美琴達の方がおかしいといえばおかしいのだが。

上述したように二学期からの編入生なので、漫画版での登場はだいぶ遅いのだが、アニメにおいては転入時期を新年度にする形で1期・2期にも登場している。
そのため初登場エピソードも違うものとなっており、漫画版とは多少キャラが異なっている。
(“見栄っ張りな残念な少女”という部分がクローズアップされている。美琴との友情よりも黒子とのライバル関係が主体であるなど)
とはいえ経緯は異なるが、アニメ版においても湾内絹保と泡浮万彬の2人と親友になっており*4、根は友達思いな少女であるという部分は共通する。


食蜂操祈(しょくほうみさき)
CV:浅倉杏美
『常盤台の女王』と呼ばれる、常盤台中学最大の派閥を率いる少女であり美琴最大のライバル。
学園都市第五位の『レベル5』にして精神操作系能力の頂点『心理掌握(メンタルアウト)』の使い手であり、リモコンを指標に読心から洗脳、記憶改竄などをやってのける。

美琴に何かとつけてちょっかいを出すため彼女には苦手視されており、本人も美琴を快く思ってはいない様子だったが…?
初登場時の中学生には見えない胸などの容姿から始まり、徐々にドジッ娘、負けず嫌い、運動音痴、純情乙女といった一面が明かされ読者の心をつかんだ魔性の女。
特にタイミングよく現れた上条さんに見せた「にへー」の虜になった読者は多い。
一方で瞳の形から「しいたけ」とネタにされることも。*5

大覇星祭編に先駆けてアニメ2期にもカメオ出演。
わずか数分間の登場にもかかわらずイラストサイトに多数のファンアートが投稿されるなど多くの視聴者のハートを心理掌握した。


帆風潤子(ほかぜじゅんこ)
CV:津田美波
食蜂操祈の取り巻きの一人で、彼女の派閥の側近格の少女。食蜂を女王と呼び崇拝している。
描写のある常盤台生でも一番「テンプレ通りのお嬢様」な性格。
長らく固有名称が不明だったこともあり、ファンからの愛称は「縦ロールちゃん」。
美琴と同じく重度のゲコラーで、その縁で美琴とも交流がある。

能力は大能力(レベル4)の『天衣装着(ランペイジドレス)』。
自身の体細胞中の電気信号を操作し、筋力やスピード・五感・動体視力などの身体能力を上昇させる能力。

『禁書目録』外伝の『超電磁砲』の、さらに外伝である『アストラル・バディ』では視点人物を務めている。
こちらは本編開始前に彼女や食蜂の在籍した研究室『才人工房(クローンドリー)』の面々が紡ぐ物語を描いたもの。
少女漫画じみた性格とは対照的な、格闘戦全振りの脳筋能力と内なる破壊衝動をフル活用し、暗部の刺客から削板軍覇(ナンバーセブン)まで、誰とでも拳で語り合える。


0号(プロトタイプ)
CV:小原好美
食蜂が幼い頃、「才人工房」で出会った「ドリー」と呼ばれる少女。
彼女に大きな影響を与えることとなった人物の一人。


◆木原幻生
CV:高岡瓶々
『幻想御手』編から続く全ての黒幕で、美琴や食蜂にとって宿敵と言える存在。
名字からお察しの通り木原一族の一人、またお前らか。
絶対能力者(レベル6)に至らんとする「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)」研究の元老であり、今回もあるアプローチから絶対能力を創造しようとしている。


警策看取(こうざくみとり)
CV:富田美憂
学園都市の暗部組織『メンバー』の仲介人。
ナースのような衣装を着ており、髪をツインテールにしている。
裏では木原幻生と組んで何やら暗躍しているようだが……?


馬場芳郎(ばばよしろう)
CV:林大地
学園都市の暗部組織『メンバー』の一人。
普段は人当たりのいい好青年を演じているが、本性は自己中心的な卑劣漢。
戦闘の際には多数のロボットやナノマシンを使役する。
作品によって普通のデブになったり逆に痩せたり体型が安定しない。


◆ショチトル
CV:大和田仁美
学園都市の暗部組織『メンバー』の一人。
色白の少女の姿をしているがこれは変装で実際には浅黒い肌と彫りの深い顔立ちをしている。
その正体はアステカ系魔術結社に所属する魔術師であり、『超電磁砲』においては非常に貴重な魔術サイドの人物。
海外で起きた「とある事件」で佐天と出会っており、彼女とは以前に面識がある。*6

……しかし、その「とある事件」とはアニメ版『禁書目録』BD/DVDの特典小説『学芸都市編』の事であり、連載時はおろか、アニメ化した際にも再録される事はなかったため、一部のコアなファンを除くと大半の人は結局彼女と佐天の間に何があったのか分からなかったと思われる。
(その数ヶ月後、「外典書庫」の2巻にようやく再録された)


削板軍覇(そぎいたぐんは)
CV:河西健吾
学園都市第7位の『レベル5』。何につけても根性で解決しようとする漢。
ギャグ漫画補正をそのまま具現化したような謎の能力を持つ。
『大覇星祭』の選手宣誓役に選ばれるが案の定台本を無視して暴走した。
さらに終盤ではまさかの上条当麻とコンビを組み、暴走した美琴に立ち向かう。


美山写影(みやましゃえい)
CV:峯田茉優
珍しく完全な一般学生。
常にジト目のショタキャラ。どこぞのショタコンにも手を出されかけていた。
能力は強度不明の予知能力(ファービジョン)系で、「惨劇の起こる瞬間」を念写できる。
単身では意味不明な像の念写のみだが、研究機関で解析することで大まかな映像を、さらに無理して念写すれば場所・日時までも特定できる。


弓箭猟虎(ゆみやらっこ)
CV:鈴代紗弓
学園都市の暗部組織『スクール』の初代スナイパー。
「ピンセット」と呼ばれる、ある重要な装置の機密情報の手がかりを回収する為に、佐天涙子とフレンダを襲撃した。
無能力者(レベル0)だが、狩猟民族に由来する追跡技術と、自身の気配を周囲に溶け込ませる技術に長けており、服の中に仕込んだ炭酸ガス銃と合わせて人混みに紛れた状態での暗殺を得意とする。
任務においては冷酷な暗殺者だが、普段はコミュ障かつ自意識過剰な性格であり、友達がいない事に激しいコンプレックスを抱いている。つまりぼっちちゃん
何故か誉望の事を舐め腐っている。


誉望万化(よぼうばんか)
CV:広瀬裕也
スクール』のメンバーの1人であり弓箭の教育係。
名前だけだと誰か分からないかもしれないが、本編15巻でむぎのんに始末された「ゴーグルの少年」といえば伝わるかも?
レベル4の『念動使い(サイコキネシスト)』という強力な能力を持つが、それだけに飽き足らず『レベル5』の座を目指そうと垣根帝督に下克上を挑んで返り討ちにされてしまい、現在に至る。
立場も能力も下である弓箭に舐めた口を利かれてもスルーするなど、割とおおらかな性格であるらしい。


操歯涼子(くりばりょうこ)
CV:種﨑敦美
新色見中学在籍の14歳。
幼少期より動物工学分野における研究者として知られ、その才を現在はサイボーグ学の研究に注ぎ込んで一廉の権威となっている。
自身の身体を実験台に、サイボーグに関する革新的な実験を試みるが…


屍食部隊(スカベンジャー)
『一方通行』からのゲスト出演。4人の少年少女からなる暗部組織。
統括理事長直属だが、『アイテム』や『スクール』といった組織に比べると格下である模様。
操歯涼子の『ドッペルゲンガー』の捕獲任務に駆り出され、苦戦するなかで美琴と遭遇。
彼女を利用する形で任務を遂行しようとするが…?

一方通行(アクセラレータ)わからせフルボッコにされたせいで『レベル5』の面々に対して激しい恐怖を抱いている。


未アニメ化範囲

漫画版では『獄門開錠(ジェイルブレイカー)』編→『美琴一年生』編(過去編)が、『超電磁砲』外伝『アストラル・バディ』では『理想の能力(アイデアル)』編が掲載されていた。




追記3.0・編集お願いします。

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最終更新:2025年07月09日 08:25

*1 実際に超電磁砲の監督も「こいつが出ると美琴のキャラが霞んじゃうから出しづらい」と発言している

*2 そもそもこの話が本編の『妹編』を美琴視点から描写したもの

*3 絹旗は美琴の顔は知っていたものの、休暇中であったため知らないフリをしていた

*4 というより漫画版がアニメ版の設定の逆輸入といえる

*5 過去編の食蜂の被害妄想の陰口の1つに「椎茸乙」というのが存在するため半分公式

*6 佐天の方も「どこかで会ったかも?」と感じていたが、変装していたため気づけなかった