食蜂操祈

登録日:2013/09/04 Wed 16:57:37
更新日:2025/06/21 Sat 09:53:10
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食蜂(しょくほう)操祈(みさき)とは『とある科学の超電磁砲』及び『新約 とある魔術の禁書目録』の登場人物である。
『とある科学の心理掌握』では主人公を務める。


【概要】

初登場は『超電磁砲』だが実は旧約1巻の時点で存在は示唆されており、とても長い時を経て新約6巻にて『禁書目録』本編に初登場。現在では美琴と並んで科学側の主要ヒロインという立ち位置にある。

愛称は名前から「みさきち」、その目から「しいたけ」などがある。

御坂美琴と同じく常盤台中学に所属しており、学園都市の中でも7人しかいない超能力者(レベル5)の第五位。
一匹狼の美琴と違い常盤台の最大派閥の頂点に君臨している少女。
口癖は「~力」「~だゾ」。

能力は心理掌握(メンタルアウト)
学園都市最高峰の精神操作能力で記憶の読心・人格の洗脳・念話・想いの消去・意志の増幅・思考の再現・心理的幻覚・感情や情報の移植などなど
精神に関する事ならなんでもできる十徳ナイフのような能力。
その正体は精密性に特化した水分操作能力で、体内の水分を操作し、脳内物質の分泌、血液・髄液などの配分の制御などによって精神に干渉する。
電気を通す媒体である液体を操作して伝導効率を変更する事により、生体電流にも影響を与える。
そのため、御坂美琴のように直接的に電流を操作できる相手には効かない。
またその性質上、身体の水分バランスが著しく崩れている相手(たとえば出血多量の人など)に使用すると、意図しない副作用が残る事もある。
精神操作ならなんでもできるが、逆に言えば精神操作ができる能力「でしかない」ので、重傷を負った脳を気合と根性と愛の力でなんとかさせる、といった無茶も効かない。

用途は限定されるものの生体外での能力の使用も可能で、
緻密な水分操作で第三位の超電磁砲を補助し、一方通行すら上回る瞬間火力を叩き出して見せた事もある。

能力使用時にはテレビやエアコン等の様々なリモコンを使用するが、これは能力の応用範囲が広すぎて、安定制御するために区切りを付けるため。
つまり結標淡希が能力使用に軍用懐中電灯を使用しているのと同様の理屈らしい。
リモコン無しでも一応使用はできるらしいが色々キツいらしく、没収されて困った事がある。

「幻想殺し」を持つ上条当麻は「心理掌握」にある程度の耐性があるらしく、少なくとも「記憶消去」の様な強力なものの場合は能力が通じる前に多少のラグが存在し、その前に右手で頭に触れる事で無効化できる。

あくまで人間用なので、機械や動物には効かない。(逆に動物限定の能力者もいる)
また似たような精神操作能力を持った相手には、同質の力が干渉を阻害するために相手が拒絶すれば妨害される。

運動能力は軽く走っただけで息切れするほど低い。まあ普段自分から動いていないし……
体育の授業も能力を使うことで毎回サボっている。

外見は一応中学生とは思えないほど大人びた金髪巨乳の美少女で多くの読者が心理掌握された。
また目には☆があり、操られた人間の目にも同じマークが浮かぶ。
新約7巻でも上条さんが操られたおかっぱ少女にも出ているのを確認しているために
フィクション的な描写ではなくマジででているということになる


【性格】

可憐な容姿に反してかなりの腹黒かつ極度の人間不信。
能力で人を操る事に対しての忌避感はなく、気軽に他人をラジコンやスピーカー代わりにする。

また、
  • 自分に口答えした罰として配下にエクレア20個を早食いさせる*1
  • アバター代わりに洗脳した少女を上条当麻の前で平気で着替えさせる
などモラルに欠けた行動をする事も少なくない。

本人曰く「協力者の頭の中は必ず覗く、何を考えているのかわからないと組む気はない」との事。


一方で、「能力で操った人間に対して最後まで責任を持つ」という最低限のルールを自らに課しており、他人を陥れる為に能力を悪用する事はしない。
精神操作という非常に凶悪な能力を持ちながらも″この程度″で済んでいるため、性格が破綻していると評されるレベル5らしく善人とは言いにくい人物だが、悪人では無いともいえる。

というかレベル5の中では美琴と並んでトップクラスの常識人。*2
曰く、「自分の善行を表に出そうとしないタイプ」であるらしく、普段は露悪的に振舞っているものの、派閥のメンバーが困っている際には裏で手を貸したり、自らが関わった技術が悪用された事を知った際には怒りを顕にするなど、根はかなり情に厚い少女である。
(警策曰く、「ツンデレ」。)

本人曰く、心理掌握は高潔な精神の持ち主でないと制御出来ない能力とのこと。
実際に「超電磁砲」で心理掌握を自由に扱えるようにする外装代脳(エクステリア)を開発している研究者がその能力に目がくらみ偉人を操作しようと暴走し始めた事を考えると、あながち間違いでは無いかもしれない。

とはいえ普段の素行がアレな為、原作16巻で美琴は上条の記憶喪失を治す手段の一つとして挙げたものの、何をされるか分からないと考えて相談する事は無かった。


とまぁ、いろいろ書いたがこのみさきち、アニメには超電磁砲Sの一話にしか出てなかった頃から(原作での出番そのものは最近になってから増えたが)、
その容姿からすさまじい人気っぷりである。pixivにおいては彼女の初登場から急激に増え始めてすごいことになった(特に18禁関係が)。


【活躍】


超電磁砲においては大覇星祭の最中、絶対能力進化実験の関係者であるカイツと組んで『妹達』*3の一人、御坂妹(10032号)を拉致。
さらに黒子初春佐天たちから美琴の記憶を抜いて孤立させたり、派閥の面々に美琴を拘束させるなど暗躍する。
その為、当初は美琴から事件の黒幕だと思われており、激しい怒りを向けられていた。

だが、実際には木原幻生の要請で『妹達』の身柄を狙っていた暗部組織『メンバー』の手から先回りして御坂妹を保護していたというもので、美琴の友人達の記憶を奪ったのは彼女らを事件から遠ざけるため、カイツ自身は良くも悪くも単なる雇われというミスリードであり、誤解が晴れた事で後半からは美琴と共闘する事になる。

とはいえ、美琴を妨害する様な行動をしたのは「美琴と組みたくない」「自分の邪魔をされたくない」というエゴイズムが入った物であり、そのせいで婚后が大怪我を負った事を*4美琴から糾弾された際には、「気の毒だが結果的に自分と相性の悪い奴と潰し合ってくれて助かった」と開き直った為、関係は険悪なままであった。

常盤台中学入学前、『才人工房(クローンドリー)』という研究機関で能力開発を受けており、そこで『妹達』のプロトタイプとして産み出されたドリーという少女と友達になり、そして死別している。
食蜂が『妹達』に親身になるのは彼女の存在が大きい模様。
上述したエクステリアはこの才人工房製で、食蜂の大脳皮質の一部を切り取って培養・肥大化させた巨大脳。
登録すれば誰でも心理掌握が使えるようになるが、食蜂の能力によって研究者達は洗脳されており、濫用は防がれている。
食蜂自身が使った場合能力がブーストされるため、存在を隠蔽・秘匿して彼女の切り札的に運用されていたが、幻生戦で自壊させた。

逆に、間接的に『ドリー』や『妹達』の悲劇の大元となった存在であるオリジナルの美琴に対しては嫌悪を隠そうともしない。
とはいえ、美琴が悪いわけではないというのは内心では理解しており、彼女が保護に取り組んでいることも知っているので大覇星祭後は、『妹達』の保護などで手を取り合う事も。
電子機器方面は美琴、対人方面は食蜂が好き放題操れる能力であるため、組めば完全犯罪も容易い。
ただ性格面でのそりもあまり合わないようで、現状では腐れ縁に近い仲。

大覇星祭後、警策看取とともにドリーの妹を救出している。
操祈はドリーに能力で自身を看取と誤認させる形で友達になっていたため二人に心から謝罪するが、彼女ら三人の友情が揺らぐことはなかった。

ちなみに「絶対能力進化計画」に関しては上条さんが解決するまで全く知らなかった。


原作においては新約初期から名前だけは雲川芹亜などに言及されており、
4巻で木原乱数が使用したファイブオーバーの研究の派生物として登場した。

本人は新約6巻で「友達に誘われた」としてミスコンに参加していた。雲川とは仲が悪いのか口喧嘩している。
また雲川先輩には新約2巻でもいろいろと言われている中、彼女は実際には中学生では無いような言動を取っていたが真相は如何に……。

新約7巻では明王の壇を捜索するために土御門によって学舎の園に入れられた上条さんと、操っていたおかっぱちゃんが遭遇。
上記のように人間を簡単に信用しない性格(心が読めない人物は特に)なはずだが上条さんに対しては本人が不審がるほど協力的であった。
このことについて上条さんが質問したところ、


「そんな台詞が出てきてしまうのが、あなたらしいと言えるのかしら」
「あなたの言葉を信じる理由は別の所にある」
「何度尋ねても、何度すれ違っても、答えはいつも一緒」
「あなたはいつかと同じように怒るかもしれない」
「それが私と貴方のあるべき関係力」
とのこと。

また、漫画・超電磁砲47話(大覇星祭の最中)では上条さんに出会った際、上条さんが名乗る前から「はじめましてぇ上条さん」と名前を呼んでいた。
つまるところ上条さんとは記憶を失う前に何かあったということ(偽善使い時代かは不明)。

そして超電磁砲62話ではピンチの時に上条さんを見かけたらにへーっと素の笑顔をしていたところから

明らかにおとされています。本当にありがとうございました

なお、この笑顔の破壊力はすさまじいの一言なので必見、また、彼女に心理掌握された読者が急増だとか。
新約7巻においても上条さんと話している間は妙にハイテンションだったり、上条さんが勝手に学舎の園を出た後は美琴が怪しく思う程熱心に追いかけていった。

とまぁ、雲川とも仲が悪いのもこういうところが関係しているかもしれない。


てか、上条さんなにしたんすか!

その真相は新約11巻にて明らかになるらしい。




新約11巻の話
上条とは中学一年生のドリーの一件が片付いた後、自分の記憶を消去しようかと自殺願望に近い事を思っていたときに出会う。
正確にはその前に彼と街でぶつかり、携帯電話を自分のバッグに落っことしていたことから始まるが、彼女いわくフライングだとのこと。

なお、この時の彼女は身長が148㎝と貧乳のロリキャラだったため、多くの読者を驚かせた。ムサシノ牛乳でも飲んだのか!?
ちなみに身長だけ語るなら、1年程度でインデックスから上条さんの身長になっている計算になる。

彼と出会ってからは美琴と同じく能力が効かないためあまり良く思っていなかったが、しだいに彼の人間力に引かれていく。

そんなある日、彼女はデッドロックと呼ばれるグループから襲撃を受ける。
彼らは能力開発が止められた学生で構成されるグループで、自分たちの不幸な境遇の原因が心理掌握にあると思い込まされ、
食蜂操祈の抹殺を企てたのであった。
襲撃を受けた食峰は上条と共闘。辛くもデッドロックを退けることに成功する。

しかし、その戦いの際に上条は敵の攻撃を体で受け止めその結果、出血多量による意識不明の重体に陥ってしまう。
不気味なほどに痙攣し、今にも命の灯が消えてしまいそうな上条を救うために、彼女は心理掌握を彼に対して行使する。
そして、それが功を奏し彼の命は救われた。

ところが、出血多量の状態で食蜂の能力を受けた上条は脳の一部が損傷、それにより「上条当麻は食蜂操祈のことを記憶できない」状態になってしまう。
つまり、現在の彼は何度彼女に会おうが、会話しようが直後にそのことを忘れてしまう。ただ「何処かで会ったことがある」ということだけは分かる模様。
ちなみにこれは1巻で起きた記憶破壊とは無関係で、例えあちらが治ったとしてもこちらが治ることはない。
また、記憶破壊方に関しても、おそらく完全に破壊されているために再生は難しいと思われる。

そんな悲劇的な状況ではあるが、彼女はいつか彼が自分のことを思い出してくれると信じ、その奇跡の日を待ち続けている。

新約22巻では、上条さんがこれ以上傷ついていくのを止めるべく、切り落とされた右手を密かに持ち出していた。
結局、右手がなくても彼を止めることは叶わないことが分かったので返却したわけだが。
リバースでは、記憶が破壊されず、さらに食蜂との記憶も失われず失われることのないもう一人の上条当麻(神浄の討魔)が出現。
食蜂は待ち望んでいた奇跡にすがってしまい、記憶のあるほうの上条についてしまう…。


食蜂派閥

食蜂がトップを張る、常盤台中学における最大派閥。
食蜂の2年進級時は沙淡扇率いる沙派閥がトップであったが、その後トップが交代した様子。

当初の食蜂は派閥には消極的だったが、自分一人の能力の限界を悟った事と、先輩の支倉冷理からいいリーダーになれると言われたことなどもあって派閥を立ち上げた。
とはいえ本人も「柄でもない」と自覚しており、大派閥になるとは思っていなかったのだが、劇場での火災事故の際の活躍などでメンバーは増加していった。

派閥メンバーは食蜂を「女王」と呼び、彼女に心酔しているが、これは「心理掌握」による洗脳ではなく純粋な人徳によるもの。
食蜂側もメンバーに精神操作をすることはあっても、使い捨てにするようなことはない。(むしろメンバーの方が精神操作無関係に暴走することも………)
ただ食蜂自身は組織運営については放任主義であり、立ち上げ以前からの友人だったNo.2格の帆風潤子が実質的に仕切っている。

意外な事だが、食蜂と犬猿の仲である美琴に対して悪印象を抱いてるメンバーはそこまでおらず、特に帆風は共通の趣味や似た性質の能力を持つ事から比較的良好な関係である。
というかメンバーからは食蜂の喧嘩友達と思われているらしい

【余談】

美琴とはいろんな事情でソリが合わないのだが、先述した通り、食蜂側からはともかく美琴が歩み寄れないのは大体食蜂が原因である。
美琴は食蜂に対して強い不信感はあるものの、存在自体を嫌っているわけではないのだが、食蜂が上記の事情もあって照れ隠しに美琴を邪険に扱ったり嫌がらせに近い行動をしてしまうため、美琴の不信感を上げてしまっているのである。

特に大覇星祭での「美琴が競技を抜けた理由」(暗部関連とか幻生とか)を、
「屋台の食べ物があたってお腹を壊してトイレに篭もっていた」「迎えに来た食蜂派閥の子を威嚇してトイレに籠城した」
というとんでもない事実に書き変えた件はせっかく上がっていた美琴の食蜂への好感度を大幅に下げてしまった。

美琴自身歩み寄れるなら歩み寄りたい部分はあるので、
「屍食部隊」のリーダーから食蜂が慈善事業をやっていることを聞いた際には「なんで私には…」と嘆いていた。


追記・修正は思い人に認識され、その事に涙してからお願いします



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最終更新:2025年06月21日 09:53

*1 一応、やせ過ぎを心配しているためでもあったようだが、その解消法として早食い・大食いを選択している時点で割とずれている

*2 あちらも友達を思いやる事ができる優しい少女なのだが短気でプライドが高く、些細な事で電撃を飛ばしまくる。ひょっとしたら直接的な殺傷力が無い分こちらの方がマシかもしれない……

*3 御坂美琴の軍用クローン

*4 直接事件に巻き込んだのは美琴自身という事を本人が認めており、半分八つ当たりに近いのだが