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よいこバンド

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よいこバンド - (2017/10/12 (木) 13:08:00) の編集履歴(バックアップ)

登録日：2011/01/14(金) 00:34:47
更新日：2024/05/03 Fri 17:03:11
所要時間：約 2 分で読めます


ドラえもんのひみつ道具の一つ。


頭にハチマキのように巻くバンド状の道具。
これを付けると絶対に悪いことが出来なくなる。


お世話ロボットのドラえもんが持つ道具としては、まぁ妥当なものといえるだろう。





























ならなんで「最凶」なんて物騒なタグが付いてるかって？


それは、この道具を付けた状態で取った行為は全て、何らかの理由で正当化されるから。


たとえば、誰か憎い相手を後ろから思い切り突き飛ばしたとする。

すると、今まで相手がいた場所にまるで謀ったかのように重たくて硬い何か(鉄骨とか、花瓶とか)が落ちてくる。

女の子のスカートをめくったとする。

すると、都合良くその中からハチが飛び出してきて、ハチを追い払ったと感謝される。

家のガラスを割ったとする。

すると、偶然にもその家でガス漏れが発生していて、家主をガス中毒から救った事にされる。

買い物をしようとしてる人の金を勝手に持ち出したとする。

すると、物を売りつけた人物が、実は詐欺氏であり逮捕される。

このように、悪意を持って取った行動がすべて、誰かを助ける結果に繋がるようになるのだ。


一見無害なこの道具。しかしよく考えてみると数あるひみつ道具の中でも最高最凶といえるのではないだろうか？


これは行動を後付で正当化するだけで、行為そのものを止めるわけではない。


つまりどれだけ欲望に忠実に動いても、絶対に咎められない。


基本的に何かしら落とし穴があるひみつ道具。しかしそれはあくまで「悪用すること」によるしっぺ返しが子供たちの教訓となるからである。

だがこの道具は基本的に被害者というものが存在しなくなるので、そういった落とし穴もない。
何をしても善行になるから、必要ないのである。


もしかしたら、たとえ人を殺そうが、レイプしようが、おおよそ思いつくどんな悪行を働こうが、すべてが肯定されるのかも知れない。
ただ、本編ではそんな凶悪犯罪は行われなかったし、そういった正当化に無理がありすぎる悪行は行おうとしても、成り行きで失敗するという説もある。
人の運命をねじ曲げる道具は数あるが、これらは妙なところで融通を利かすところがある（後述する「ドジバン」など）。


仮に凶悪犯罪さえも成功して正当化されるのなら、これほど恐ろしい道具は他にないといっても過言ではない。
似たようなひみつ道具に「悪魔のパスポート」というものもあるが、あちらは全ての悪事を許す道具で、微妙に違う。
また「ドジバン」なんてのもあり、これも悪事に手を染めようとした人に悪事を失敗させるという使い方をしていた
（幼女誘拐をしようとしたら落ちてくる鉄骨から助けた事になって、
カバンを引ったくろうとしたら相手に抵抗されてる間に本来の持ち主が来て「盗まれたカバンを取り返した」事になって、
強盗に入ったらボヤが起きたから思わず消火してしまった）が、
こちらは何をやっても失敗ばかりするという道具で、やはり微妙に違う。


これは一見無害な道具も、使い方によっては悪魔の道具と化すのだ、ということを図らずも示唆しているのかもしれない。





追記・修正はうわぁっ！　あ、ありがとう……。

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