ズッコケ三人組

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ズッコケ三人組 - (2021/04/30 (金) 19:31:06) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/05(水) 21:30:27
更新日:2024/03/27 Wed 15:47:31
所要時間:約 5 分で読めます




『ズッコケ三人組』とは、ポプラ社から出版されている那須正幹による児童文学。
何度かドラマ化やアニメ化もされている。


◆あらすじ
中国地方にある稲穂県ミドリ市花山町(モデルは広島)。
そこの市立花山第二小学校に通う三人の男子生徒ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの3人が巻き起こしたり巻き込まれたりした事件を書いた話。
一巻はオムニバス形式で短い話がいくつか収録されているが、以降は一巻で一つの話を取り上げている。

一巻の時点で水死体が登場し、二巻目で殺人事件が発生するなど児童文学にしてはなかなか攻めた作風が特徴。
内容は学校行事ネタからタイムスリップ、オカルト、商売、ミステリー、怪盗との戦い、震災、家出、アイドルスカウト等多岐に渡る。宇宙人に連れられて宇宙に行った事も。
また、公式に年表は存在するが怪盗X三部作等の一部を除き、基本的に一話毎に設定はリセットされており、
修学旅行を題材にした話が複数あったり、また時間軸も刊行された頃に合わせている為、全ての話が一つの時系列とするのは無理がある構成。


  • 八谷良平
CV:高乃麗(TV)/坂本千夏(OVA)/山口勝平(TVSP)
演:山田克二→石坂晴樹→小林宏至→米田良(TV)/小橋賢児→森翔吾(映画)
ハチベエ。
やんちゃで色黒、つばつき帽子を後ろ向きに被っている背の低い少年。
おっちょこちょいで女好き。考えるより先に行動するタイプのトラブルメーカー。
勉強はからっきし駄目だが機転と運動能力には優れており、正義感も強い。
家業は商店街で八百屋を営んでおり、よく親から店番を任される。
意外と人望はあるようで、児童会長投票ではハチベエに入れたつもりの無効票が全て有効だった場合、ハチベエが児童会長であった。
三人組の中では唯一の一人っ子。

  • 山中正太郎
CV:松本さち(TV)/小粥よう子(OVA)/高山みなみ(TVSP)
演:井上光二→斎藤慧→安藤奏→井前隆一朗(TV)/大友大輔→金井勇太(映画)
ハカセ。
ノッポでやせ形、作中では「ラッキョウに眼鏡をかけた」と形容される容姿。
ハチベエと対照的に勉強が得意で、あだ名の通り博識(とはいえ小学生レベルなので穴も多い)。理系が得意。
しかし本番で実力を発揮出来ないタイプで、テストの点数はあまり良くない。
何故かトイレに篭ると集中力がアップし、家ではよくトイレで図鑑や辞典を読んでいる。
家族は両親と2歳下の妹、道子。

  • 奥田三吉
CV:鶴岡聡(TV)/桜井敏治(OVA・TVSP)
演:田庭崇→内村智章→中山雄二→佐野貴博(TV)/畠山直己→島田正直(映画)
モーちゃん。
大食いで肥満体の少年で、遅刻常習犯。あだ名はスローモーから。というのは表の理由。
しかし性格は非常に温和で、それ故に女子からは意外と人気がある。気弱な面もあるが、やる時はやる。
家族は母と4歳上の姉のタエ子。父親は離婚している。
あだ名の本当の由来、家族構成など実は色々と複雑。

  • 荒井陽子
CV:今野宏美(TV)/室井深雪(OVA)/岡村明美(TVSP)
演:熊谷周子→鳴海香理→吉田有希→岡本奈月(TV)/遠野なぎこ→並木絵里子(映画)
三人組のクラスメイトの美少女。圭子、由美子とはよく一緒に行動している。
優等生で性格は少々キツい。ハチベエから好かれているが、別に毛嫌いしてはいないながらも特に良い印象は持っていない。
中年三人組シリーズでは、45歳にしてハカセと結婚。後に47歳で高齢出産している。

  • 安藤圭子
CV:横山智佐(TV)/市原由美(TVSP)
演:野口一美→岡村英梨→村田悠希→北城佳音(TV)/石橋友子(映画)
陽子同様に三人組のクラスメイトでショートカットの美少女。
気が強いが面倒見は良く、特に長い付き合いのハチベエとはよく言い争いをしていた。
中年三人組シリーズでは……23歳でハチベエとデキ婚した事が明かされた。なお本編の『未来報告』でもハチベエと結ばれている。
ドラマ版で2代目を演じていたのは当時子役だった喜多村英梨氏。

  • 榎本由美子
CV:神田朱未(TV)/長沢美樹(TVSP)
演:伊藤織美→坂上真倫→北原ひとみ→戸田恵梨香(TV)/竹山ゆい子(映画)
陽子、圭子と共にクラスの美少女トリオの一人でよく行動を共にする。

  • 後藤淳子
CV:天神有海(TV)
演:住吉れいな(TV)
モーちゃんの隣の席の女子。おおらかで、クラス一の巨乳。

  • 宅和源太郎
CV:辻親八(TV)/辻村真人(TVSP)
演:三角八朗→渡辺いっけい→清水圭(TV)/寺尾聰→河原さぶ(映画)
三人組らが在籍する6年1組の担任。あだ名はタクワン。
ベテラン教師で頑固な面もあるが必要以上に叱ったりはしない等、人間としても出来ている人物であり三人組をはじめとした生徒達からは強く尊敬されていた。
最終巻エピローグでは諸事情から三人組の小学校卒業と共に退職を決意し、3人組が引き止めるシーンで終了した。
中年三人組シリーズでは、2011年に88歳で死去。
原作での容姿は「ハゲ気味で眼鏡をかけた初老男性」だが、なぜか実写版でそれが再現されたことはない。

  • 怪盗X
CV:原田大二郎(TV)
演:橋本さとし(TV)/藤竜也(映画)
凄腕の怪盗で、現場には必ずXと書かれたカードを残す。
三人組とは三度に渡って戦った。


表紙や裏表紙の裏には花山町の地図や6年1組の面々が書かれており、モブでも話に絡んできたりする事も。

1978年から2004年にかけて26年間に渡って50巻を刊行したズッコケ三人組シリーズの他、
2005年からは毎年12月に40代になった三人組や他の面々を書いたズッコケ中年三人組シリーズが刊行されていた。
こちらは三人組が第一作目にあたる『それいけ!ズッコケ三人組』が刊行された1978年度に三人組が小学校を卒業したという設定の元、
40代になった三人組とその周辺で起きる事件を描く作品である。
三人組がずっと小学生のままだったズッコケ三人組シリーズに対して、こちらは作中でリアルタイムに年月が過ぎており、登場人物も年を取っている。
一般向けの作品であり、不倫や死といった少々重たい話も含まれている。
またズッコケ三人組シリーズ各作品の後日談も語られているが、いずれも1978年の事として語られる為、
特に作中でテレビゲームやパソコンも登場し、近代を舞台としていた近年の作品とは明らかな矛盾も発生するパラレルな続編と言える。

2015年12月刊行の『ズッコケ熟年三人組』をもってシリーズ完結が決定した。


また他にはプレコミックブンブンで連載されていた矢澤和重・新山たかしによる子ども向け推理漫画『名探偵ズッコケ三人組』なんてのもある。
こちらは小学五年生の三人組が結成した少年探偵団の活躍を描く作品。
オリジナルのレギュラーキャラクターも登場する。
三人組をはじめとした原作キャラは原作の絵柄に忠実に描かれているが、
作画担当がかつて半熟忍法帳やドラクエ4コマにおいてお色気ネタを得意とした新山氏なだけはあり、女性キャラは非常に可愛い。

  • 望月美香
名探偵ズッコケ三人組オリジナルキャラクターでありミドリ西署の女性刑事。25歳独身。
スタイル抜群のお茶目な美人ではあるが武道の達人であり怒るとムチャクチャ怖い。
三人組の活躍によって手柄を立てている節もある。
割と子どもっぽい所もあるが、三人組の姉貴分、また警察官として 様々な事件に挑む三人組をサポートする。



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