No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド

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No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド - (2016/07/07 (木) 17:58:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2013/10/12 (土) 20:57:29
更新日:2024/04/11 Thu 07:25:32
所要時間:約 3 分で読めます





「巨岩掌」が全てを封じ込める!!     
“掌の上”に相手モンスターを転がす!!  
『ゼアル』に登場するギラグの「NO.」は、
相手モンスターの効果を無効にする超強力な 
エクシーズなのだ!!           

(Vジャンプ2013年2月号付録
 「ゼアル・ニュース」より)


No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンドとは遊戯王OCGのカードの一枚。


【もくじ】



【能力】


エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2000/守2000
レベル4モンスター×2
相手フィールド上の効果モンスターの効果が発動した時、 このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、 相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 選択した効果モンスターの効果は無効化され、表示形式の変更もできない。 この効果は相手ターンでも発動できる。



【運用・概要】


アニメ遊戯王ZEXALより、ギラグのデュエルの情報に先駆けて、2013年度のVジャンプ2月号にて付録として付いてきたカード。

バリアンが操る専用のナンバーズで『オーバーハンドレッドナンバーズ』というカード。
その名の通り100枚しかないハズのアストラルの記憶のカードだったナンバーズの名前を持ちながら、100を越えたナンバリングをしたカードである。
未だに「101枚目以降のナンバーズとはなんなのか」という疑問は解決されては居ない。
いつか明かされるのだろうが、現時点ではアニメに偽物のナンバーズカードが現れた等の描写から「バリアンが対アストラル世界(及びナンバーズ)用に対抗して人工的に造られたカードなのでは?」等の意見がある。


さてさて、では前置きはこのぐらいにして効果を解説しよう。

平たく言えば「一回だけモンスター効果を無効にする」効果を持つ。

効果自体は非常に強力なエクシーズであり、エクストラデッキから出せるブレイクスルー・スキルと考えてみたらその強さはわかる。
Vジャンプの煽りを鵜呑みにするようでアレだが、上手く嵌まれば相手をその名の通り「掌の上に転がす」強力無比なカードと言える。
ナンバーズなので、ナンバーズ・ウォール等のサポートも数少ないながら受けられる利点もある。


…しかし、根本的な弱点に「攻守の低さ」がある。
下級には当たり負けしにくいとは言え、所詮攻撃力も守備力も2000。
実に中途半端に低いと言わざるを得ないステータスなのが足を引っ張り、わりとあっさり突破されやすめ。
上級・シンクロ・打点が高いエクシーズ相手だと手も足も出ない事は珍しくはない。

下級相手ならわりと無双出来る…と言いたいが、下級は割と利用手段が多すぎてあっさりジャイアント・ハンドをかわされやすい。

「ジャイアント・ハンドで無効にするお!」
「じゃあチューナー蘇生させてシンクロ、何か?」
「何も…無い…お……」

とかは使用者皆通る道、大体囮を使って強引に突破なんて哀しい事になるのも日常茶飯事。


「無効し表示形式を固定にする」だけなので、普通に殴りかかられたらひとたまりも無かったりするのも辛い。
また発動条件が「フィールド上」限定なのでオネストみたいな手札誘発は無効に出来ない。
「効果が発動した時」なので、チェーンに乗らないルール効果はもちろん永続効果も無効にするトリガーにはならない。
効果発動に素材2つ使うので実質上使いきりの一回こっきりなのも評価を下げる一因である。

また、テキストからわかりにくいのだが、wiki によると「効果を無効にするトリガーとなったモンスター以外も対象に取れる」。
つまり相手フィールド上に2体(仮にaとbと呼ぶ)がいて、自分フィールド上にジャイアント・ハンドがいた場合、aのモンスター効果発動をトリガーにジャイアント・ハンドをチェーンして効果を発動する事でb を狙いモンスター効果を無効にする事も出来る。

ちなみにジャイアント・ハンドは装備魔法の用に「対象に取り続ける」効果なので、月の書等でわりとあっさり効果は無効にされてしまうとのこと。


…とまあ、ここまでややネガティブに書いてしまったが、それでも効果自体は一級品。
「デッキを選ぶカード」というカードの典型であり、それが出来たらかなり評価が変わる。

例えばランク4という事でシンプルに【ガジェット】なんかでは使いやすい。
ジャイアント・ハンドは「攻撃力・守備力や素材消費がこのカードの効果に比べて荒すぎる」のが評価を下げるというカードなので、三色ガジェットのように簡単に消費を取り戻しに行けるデッキは非常に相性が良い。
ガジェットデッキではマシンナーズ・フォートレスや巌征竜レドックス、ブリキンギョの存在等から大量展開も容易であり、他のランク4エクシーズモンスター等をジャイアント・ハンドと並べ立てる事で突破を困難にしやすい。
シンプルにNo.39 希望皇ホープと並べるだけでもモンスターでは迂闊に突破出来ない状況にもっていける。
このタイプのデッキでは、他に【ゴゴゴ】【紋章獣】等が類似するタイプのデッキとして上げられやすく、使いやすい。

あるいは【六武衆】【インフェルニティ】でも意外に見かけるカードの一枚。
六武衆の切り札の真六武衆-シエンや、漫画版の満足さん御用達の煉獄竜オーガ・ドラグーンは「魔法・罠の無効化」という反則的な効果がある。
しかし一方でモンスター効果の耐性が全く無く、わりと強引な突破もされる事がある。
無論、そういう対策として汎用カードのデモンズ・チェーン等の他に「他の身代わり用に六武衆を並べる」「バリアやブレイクをバックに積みモンスター登場に備える」という事もきちんとフォローはするのは前提としても、やはりこの手のカードは手札に引けてないとまるで意味がない為保険は欲しい。
なので、しっかりフォロー出来るジャイアント・ハンドはわりと貴重なカードなのでなかなか有りがたいのである。
…実際「シエンジャイハンキザン師範2セット」とか「オガドラジャイハン4セット」とかアポリアも笑うしかない絶望だろう。


話は飛ぶが、ギラグは「あまり単独で正面から殴りかからず、他人を利用して動く」キャラクターだった。
そんなギラグの切り札の一枚であるジャイアント・ハンドもまた使い手に似たカードと言える「他人の動きを利用して強くなる」カードと言えるだろう。



【アニメ】


遊戯王ZEXALⅡにおいて、失敗続きで後がなくアリトの襲撃の事もあり追い詰められたギラグの最終決戦に使用された。

アニメでは「効果を無効にしたカード相手と戦闘する場合、ダメージ計算せず破壊し攻撃力分のバーンダメージを与える」というとんでもない追加効果がある。
この効果を使い、希望皇ホープや真月のモンスターを破壊しまくった。
その後RUMで溶岩掌ジャイアント・ハンドレッドに進化した。




追記・修正はエクシーズ素材を二つ消費し、効果を無効にした状態でおねがいします。

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