RUM(遊戯王OCG)

登録日:2013/09/25 (水) 11:05:36
更新日:2025/05/04 Sun 22:33:33
所要時間:約 16 分で読めます









現れなさい、CNo.103! 時をも凍らす無限の力が今、よみがえる。
神葬零嬢ラグナ・インフィニティ






R(ランク)U(アップ)M(マジック)とは遊戯王OCGに登場するカード群。
その名の如くXモンスターをランクアップさせ進化させる魔法カードである。

アニメに登場したカードは続々とOCG化されたが「RUM」そのものを指定するサポートカードは中々OCG化されず、長らくシリーズカードとして扱われていた。
OCGでは《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》の召喚制限で指定された事でテーマ化されるも、あちらを出せない《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》や《RUM-七皇の剣》は仲間外れのような扱いであった。
後に全ての「RUM」に対応する関連カードやサポートカードが登場したため、それらもテーマ「RUM」の一員として扱われるようになった。


●目次


【概要】

オーバーレイ・ネットワークを再構築!
カオスエクシーズ・チェンジ!

混沌より生まれしバリアンの力、穢れし世界に今こそ、裁きを下さん!!

遊戯王ZEXALが二期に入って、それまで存在だけが示唆されていたバリアン世界が本格的にストーリーに絡んできて登場したカード。

基本的にはこの世の次元ではなくバリアン世界に存在するらしいカードであり、
魔法カードを発動して自身のエXモンスターをカオスエクシーズモンスターに進化させるという今までになかった召喚方法をとる。

このカードの影響を受けたエクシーズは「C(カオス)X(エクシーズ)」や「C(カオス)No.(ナンバーズ)」が頭が付き、カード名も少し変更される
  • フェアリー・チアガール → C(カオス)X(エクシーズ) ダーク・フェアリー・チアガール
  • No.5 亡朧(もうろう)竜デス・キマイラ・ドラゴン → C(カオス)No.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン
という感じ、より暗黒面に落ちたようなデザイン・名称になるカードも多い。

アニメ開始当初はギラグがアニメのゲストキャラに配ってただけのカードであり、《RUM-バリアンズ・フォース》以外にRUMは無かったが、
ベクターの策略により主人公九十九遊馬も劣化版と言える友情の証《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》を入手。
後にZEXALの力で《RUM-ヌメロン・フォース》と(インチキ効果もいい加減にしろと言いたくなるような方法で)パワーアップさせて使用している。

他にも遊馬はエリファス戦でR(ランク)D(ダウン)M(マジック)という亜種をシャイニングドローで使用している。

またランクアップという概念自体はもともとアストラル世界のものであり、
エリファスアストラルが使用した一部のRUMではカオス化はしない。(カードゲーム上では可能だが)

次回作である遊戯王ARC-Vではハートランドの出身者黒咲隼が「R(レイド)R(ラプターズ)」専用のRUMを使用。
元々ハートランドなどゼアルを意識した物語展開の中で、ゼアルの重要魔法がゼアル終了後から1年足らずで登場した為視聴者の驚きを誘った。

彼の使うRUMはバリアン、アストラル世界産とは異なり、「RR」のマークが紋章になっており、
(設定的に)対融合次元に合わせ様々な状況に対応できるよう効果が作成されている。
元々X召喚自体が最近取り入れられたスタンダード次元では非常に珍しく、赤馬社長もその存在を驚いていた。

アストラル世界のRUMはモンスターをカオス化させない、黒咲は別系統のRUMである事から召喚時のセリフが「カオスエクシーズ・チェンジ!」ではなく「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」となっている。

現実ではLORD OF THE TACHYON GALAXYから登場するカード群としてOCG化されている。

ランクアップ後のカードにはなかなか強力なカードが揃っているが、エクストラの圧迫や限定的すぎる素材指定、
サーチが効かない(正式に登場したのはゼアル終了後の《RR-トリビュート・レイニアス》が初で速攻魔法のみ)ことから
戦術に組み込みにくいことが響き、CNo.やCX関連ではガチデッキでは素材指定がかなり軽い《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》と《RUM-アージェント・カオス・フォース》以外見かけることは少なかった。

しかし、遊馬やバリアン勢、黒咲のファンデッキとしてはなかなか面白いカードなので採用も検討してみてはいいかもしれない。
よく似た立ち位置の/バスターの反省点が生かされているといえる。

後に本格的にRUMを使ったテーマとして発展していったRRでは普通に使用され、汎用的な出張としては相手ターンに《外神アザトート》を出す方法で《RUM-幻影騎士団ラウンチ》が人気を集めたりした。


【今まで登場したカード】

●遊戯王ZEXAL

  • RUM-バリアンズ・フォース
バリアンの力が秘められた紋章

混沌の力が悪とは限らない

誇り高き高潔な魂たちがそれを示している

通常魔法
(1):自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族でランクが1つ高い、
「CNo.」モンスターか「CX」モンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
相手フィールドにX素材が存在する場合、
さらにその内の1つをその特殊召喚したモンスターのX素材とする。

自分のXモンスターを指定し、そのカードと同じ種族のランクが一つ高いCXかCNo.を重ねてX召喚する。
また、相手のXモンスターのエクシーズ素材を奪い取り、自分のモンスターのものに出来る効果もある。
大体使いやすい《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》や強力な制圧性能のある《RUM-ヌメロン・フォース》に押されがちだが、CXを採用してたりエクシーズメタに使うなら優先して使える。
ランク4と高ランクエクシーズの両方を使うデッキであればこちらを採用する十分な理由にはなる。

アニメでは《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》や《RUM-アージェント・カオス・フォース》の上位互換的な存在の筈だが、
OCGにおいては縛りのせいでRUMの中で下位的な扱いをされるという不遇なカード。
CNo.を出すのには下記のカードを使った方が良くなり、CXもランク5以上なら《RUM-アージェント・カオス・フォース》の方が優秀で、挙句の果てに素材を奪う効果も環境の変化で相手にエクシーズが立っているかもわからない始末。
ランク4以下のエクシーズを素材に要求するCXを出せるのはこのカードだけだが、そのカードがRUM使う手間かけてまで出したい連中かと言われると…
青は藍より出でて藍よりも青し……


  • RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース
通常魔法
自分フィールド上のランク4のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターよりランクが1つ高い「CNo.」と名のついたモンスター1体を、選択した自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
遊馬と真月零の友情の証(笑)
自分フィールド上のランク4のエクシーズモンスターを指定しランク5のCNo.を重ねて召喚する。
追加効果も無く地味に見えるが、ランクが4であること以外、一切の種族や属性の縛りが無い
この縛りが無いと言うのが便利で、元からランク4は出しやすく効果の強いカードが集まっていた。
そしてランク5のCNo.のラインナップがこれまた豪華で、特定のXモンスターを素材としない効果でも


こんなトンデモ効果&高ステータスを持ったモンスターが揃っていたのである
つまり、このカード一枚で効果を使い終わったランク4モンスターをこれらに化けさせることが可能になってしまうのだ。
特に13/11/16のパックで優秀なランク5CNo.が増えたため、僅か半月で値段が4倍になると言う凄いインフレが起きた。
素直にスターターデッキ買えよとは言ってはいけない。 騙されないぞ! バリアン世界の悪者めッ!


  • RUM-ヌメロン・フォース
通常魔法
(1):自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスター以外のフィールドの全ての表側表示のカードの効果は無効化される。

自分フィールド上のモンスターを指定し更にランクが1つ上同じ種族のCNo.を重ねて召喚。更に召喚時に表側表示のカードをすべて無効にする。
前半は《RUM-バリアンズ・フォース》《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》の劣化なものの、後半の効果の性能が強力で、安置ビートルや安置白竜忍者を爆殺☆できたりする。

《RUM-バリアンズ・フォース》と違い強制的にタイミングを逃す点、自分フィールドのカードも無効化する点から使用タイミングや進化先はよく考えるべきである。
ネタの領域だがドン・サウザンドの《ヌメロン・ネットワーク》のOCG化により実質的にデッキから発動出来る様になった。

アニメでは、《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》をリ・コントラクト・ユニバースによって、
このカードへと再構築……もとい書き換えるというチートがなされた。


  • RUM-アストラル・フォース
通常魔法
(1):自分フィールドのランクが一番高いXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。
このカードを手札に加える。
この効果を発動するターン、自分は通常のドローを行えず、「RUM-アストラル・フォース」の効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。
自分のフィールド上のランクが一番高いXモンスター1体を選択し、同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を選択した自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
ZEXALで登場した中では唯一Cが関係ないRUM(無論、CXやCNo.もこのカードで出すことはできるが)。

ドローフェイズの代わりに墓地から回収する効果も付いているが、この効果を使うとこのターン、《RUM-アストラル・フォース》以外で特殊召喚ができない。

非常に縛りがきついがどんなXモンスターにでもランクアップできるため、
今後のカードプールの増加で相対的に強化されるであろうなかなか考えがいのあるカードである。
RRデッキでは《RR-レヴォリューション・ファルコン》が強力である為、採用価値は十分にある。また、2018年初頭の《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》の登場により、覇王黒竜&覇王烈竜が出しやすくなったのも追い風。

アニメではエリファスと遊馬(ZEXALⅢ)が使用した。
ランクアップ元の制約は一番ランクの高いモンスターのみで、種族・属性の制限が無く、1ランク分のランクアップもできるため、
EXデッキのXモンスターを自在に構築できる超万能RUM、というインチキ性能であった。
サルベージ効果を使った際の制約が存在しないのも大きい。
さすがに禁止カード級の性能になる恐れがあったのか、OCGでいくつかの厳しめな制約が追加された。


  • RUM-アージェント・カオス・フォース
通常魔法
このカード名の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのランク5以上のXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターよりランクが1つ高い、「CNo.」Xモンスターまたは「CX」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにランク5以上のXモンスターが特殊召喚された時に発動できる。
このカードを手札に加える。
自分のランク5以上のXモンスターを指定し、そのカードよりランクが一つ高いCXかCNo.を重ねてX召喚する。
更に、デュエル中に1度、ランク5以上のXモンスターが特殊召喚された場合に墓地から回収できる。

通常の《RUM-バリアンズ・フォース》に比べてランクが限定されてしまうが、そもそもRUMで複数のランクを併用するのはEXデッキの制限から難しく、ランク以外の縛りも無い為、
高ランク主体のデッキでRUMのギミックを入れる場合は他のRUMよりも優先できる。

一度だけだが、ランクアップ元にするモンスターの特殊召喚に合わせて
このカードを回収することができるため、使いまわすだけでなく手札コストとしての使用も可能。
機械族に特化させる必要があり、受動的ではあるものの《マーシャリング・フィールド》の効果でデッキ・墓地から手札に加える事も出来る。
また、《RUM-バリアンズ・フォース》以来のCX対応でもある。
前述の通り素材に指定がないので高打点&対象にならないン熱血指導ゥ!こと《CX 熱血指導神アルティメットレーナー》が出しやすくなる。
……《RUM-バリアンズ・フォース》のお株をほとんど奪ってしまっている気がするが、気にしてはいけない。
アニメでは《RUM-バリアンズ・フォース》の下位互換だったのに皮肉なものである。

なお、海外では先攻で《SNo.0 ホープ・ゼアル》を立てて制圧するコンボに使われたのが仇となり、何と禁止カードになっている。


バリアン七皇の使う、オーバーハンドレッド・ナンバーズ(No.101~107)専用のRUM。
その効果もさることながら、戦隊ヒーローZEXALみたいな「バリアンズ・カオス・ドロー」で、ベクター以外の七皇が一斉にドローする姿も相まって視聴者に強烈なインパクトを残した。
詳しくは項目参照


  • RUM-千死蛮巧(アドマイヤー・デス・サウザンド)
通常魔法
「RUM-千死蛮巧」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分及び相手の墓地の同じランクのXモンスターをそれぞれ1体以上対象として発動できる。
そのモンスターよりランクが1つ高い、「CNo.」モンスターまたは「CX」モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚し、対象のモンスターを下に重ねてX素材とする。
ナッシュvsベクター戦にてベクターが使用したRUM。
場・墓地のCNo.を素材にしてランクが1つ上のCNo.をエクシーズ召喚する効果を持つ。

コレクターズパックー伝説の決闘者編ーにてOCG化されたが、
  • 1ターンに1度しか使えず、このカードの効果以外で特殊召喚出来なくなる。
  • CNo.以外も素材に選択でき、CNo.だけでなくCXも出せるようになった。
  • 場のXモンスターを素材に出来なくなった。
  • お互いの墓地に同ランクのエクシーズがいないと発動出来ない。
  • 他のRUMとは違いX召喚扱いでないため、蘇生制限を満たさない。
と、一部こそ強化されたものの、全体的に弱体化されてしまった。

相手も同ランクのエクシーズを使用してなければ発動すら出来ないので、正直使いづらい。
とは言え、墓地にいると厄介な《No.101 S・H・Ark Knight》などを奪ったり出来るため、使用率の高いランク4デッキのサイドなら採用の価値はある。

【希望皇ホープ】であればドラグーンの存在とCNo.が3体いてかつ使用率の高いランク4をカバーできるので一番採用しやすいだろう。

轟雷帝ザボルグ》のエクストリーム切腹で自分・相手のエクストラから同ランクを落とせるようになったので使い道が広がった。
素材18枚のバリアンも夢じゃない!!

……え? 同じランクがなかったら? …ホープにあげればいいと思うよ。


  • RUM-クイック・カオス
速攻魔法
(1):「CNo.」モンスター以外の自分フィールドの「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターよりランクが1つ高く、同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
ナッシュvsベクター戦にてナッシュが使用した速攻魔法のRUM。
ランクが1つ上のC(カオス)とつくモンスターをX召喚する効果を持つ。
速攻魔法である点以外は《RUM-アージェント・カオス・フォース》と全く同じ効果であった。

コレクターズパックー伝説の決闘者編ーにてOCG化され、CNo.以外のNo.をランクが1つ上の同じ数字を持つCNo.にランクアップさせる効果に変更された。

速攻魔法とは言えランクアップ先が限定されてしまうので、汎用性と言う点では他のRUMに劣る部分もある。
【希望皇ホープ】のようにランクアップ先が同じ数字を持つデッキ(とくにホープは対象のCNo.が二体いる)なら、
速攻魔法である点を利用してリリースエスケープのような使い方や連続攻撃など、他のRUMに不可能な芸当が可能である。

ちなみに希望皇ホープの場合、CNo.であるホープレイは素材にはできないが、SNo.であるホープONEは素材とすることができる。


●遊戯王ARC-V

  • RUM-レヴォリューション・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した速攻魔法のRUM。
自分のターンにはRRエクシーズモンスターをランクが1つ上のRRエクシーズモンスターにランクアップさせる。
さらに相手ターンでも発動でき、相手フィールドのX素材のないXモンスターのコントロールを得て、
ランクが1つ高いRRエクシーズモンスターにランクアップさせる。

RR専用のRUM。
RRエクシーズモンスターは攻撃力が低めで効果が被り気味なところがあるため、
追撃としては《RUM-クイック・カオス》ほど強くないが、罠回避できるのは同じであり便利。

相手ターンには自分のモンスターでランクアップをできない代わり、相手のXモンスターを奪ってランクアップできる。
2024/10時点でRRエクシーズモンスターはランク3~8・10・12・13まで存在しており、対象にできるのは相手のランク2~7・9・11・12のXモンスターとなる。

しかし、X素材の無いXモンスターしか対象にできないのが最大の難点であり、使える状況は大きく限られる。


仮想敵としてはランク12の《天霆號アーゼウス》になるか。
効果は発動されてしまうがアーゼウスを除去し、《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》を出すことができる。完全耐性かつ高打点の為切り返し手段としては上々だろう。

自分から相手ターン効果を積極的に狙うには、送りつけも考えられる。
残念ながら原作のようなX素材のない状態でのコントロール奪取は、ゴヨウ亡き今滅多に起こることではない。
コントロールを奪ったところでその効果は無効にしておらず、発動条件自体が厳しいとはいえ、
1枚で相手の大型モンスターの除去と切り札級の召喚をやってのけるので、その効果は大きい。
そうでなくても自分のターンには普通にランクアップできるし。

アニメでは「融合次元の相手に自分や仲間のXモンスターのコントロールを奪われる」という、最悪の事態を想定して作製された、ある意味コントロール系効果のメタと言えるRUM。
OCGとは異なり、プレイヤーのターンによる効果の変化はなく、コントロール奪取に限定。


  • RUM-ラプターズ・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した速攻魔法のRUM。
RRエクシーズモンスターが破壊されたターンに、自分の墓地のRRエクシーズモンスターをランクが1つ上のRRエクシーズモンスターにランクアップさせる。

RR専用のRUM。
アニメでは戦闘破壊されたXモンスターを蘇生してランクが1つ上の「RR」を呼び出すRUM。


  • RUM-スキップ・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した通常魔法のRUM。
RRエクシーズモンスターをランクが2つ上のRRエクシーズモンスターにランクアップさせる。
また、自身が墓地に置かれたターン以外のターンに墓地から自身とRRモンスターを除外して、RRエクシーズモンスターを蘇生させる。

RR専用のRUM。
アニメではランクアップ元がRR以外でも良い反面、RRエクシーズモンスターの蘇生効果はなかった。
OCGにおいてはRRが偶数のエクシーズが充実しているほか、《レイダーズ・ナイト》から《RR-アーセナル・ファルコン》に繋がるのもありファントムフォースと並んで使用される。


  • RUM-レイド・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した通常魔法のRUM。
エクシーズモンスターをランクが1つ上のRRエクシーズモンスターにランクアップさせる。
また、墓地のカードと手札のRRカードを除外して、《RUM-レイド・フォース》以外のRUMを手札に加える。

RR専用のRUM。
アニメではサルベージ効果の条件は、手札のこのカードを墓地に送るのが条件であり、同名カードもサルベージが可能だった。


  • RUM-デス・ダブル・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した速攻魔法のRUM。
破壊されたRRのエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクの倍のランクのXモンスターにランクアップさせる。

RR専用のRUM。
アニメでは戦闘破壊されたXモンスターを蘇生してランクの倍のランクの「RR」を呼び出すRUM。


  • RUM-ソウル・シェイブ・フォース
ARC-Vで黒咲隼が使用した通常魔法のRUM。
ライフを半分払い、自分の墓地のRRエクシーズモンスターをランクが2つ上のXモンスターにランクアップさせる。

RR専用のRUM。
アニメではランクアップ先がRRのエクシーズモンスターに限定されており、エンドフェイズにランクアップしたモンスターの攻撃力分のダメージをプレイヤーに与える。


  • RUM-幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ラウンチ
ARC-Vで遊矢の体を乗っ取ったユートが使用した速攻魔法のRUM。
素材のない闇属性エクシーズモンスターを、一つ上のランクの闇属性エクシーズモンスターにランクアップさせる。
このカード自体がその後素材になるため、出て来るモンスターのX素材は後から補充しない限り二つとなる。
また墓地効果として、除外することで手札の幻影騎士団を闇属性エクシーズの素材に出来る。

実質的に《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のサポートカードであるが、速攻魔法であるにもかかわらず互いのメインフェイズにしか使えないため、《RUM-クイック・カオス》と異なりバトル中の追撃は不可能。
このカードならではの利点としては、カード名の関係上「ファントム」「幻影騎士団」に属するため、それぞれのサーチに対応することか。
また、素材と召喚先が両方とも闇属性に限定されていること以外に縛りがないのも特徴。なので実は《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》との相性が良かったりする。
アニメでは素材化効果は幻影騎士団か《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を対象にしないと使えなかったので、OCG化にあたり強化されている。

海外では速攻魔法であるのが災いし、《外神アザトート》や《真竜皇(しんりゅうおう) V.F.D.(ザ・ビースト)》と言った制圧系モンスターを相手ターンに呼び出すのに使われ、禁止カードにぶち込まれる羽目に。
しかし、2020年1月には呼び出す筆頭候補の《外神アザトート》がぶち込まれた代わりに冤罪が晴れた釈放された。
恐らく環境で最も使用されたRUMである。《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》と共に出張で使うことでも扱いやすい。


  • RUM-光波昇華(サイファー・アセンション)
ARC-Vでカイトが使用した速攻魔法のRUM。
サイファーエクシーズモンスターをランクが1つ上のサイファーエクシーズモンスターにランクアップさせる。
このカードでランクアップさせたエクシーズモンスターには場のレベル4以上のモンスターの数×500ポイント攻撃力がアップする効果が付与される。

サイファー専用のRUM。
銀河眼の光波竜》と《超銀河眼の光波龍》以外のサイファーエクシーズはRUMを使わずに重ねてエクシーズ召喚可能な為、
実質的には《超銀河眼の光波龍》専用RUM。*1

アニメでは通常魔法であった。
また、攻撃力アップの効果はエクシーズモンスターに付与する形ではなくこのカード自身の効果と言う微妙な違いがある。


  • RUM-マジカル・フォース
ARC-Vでデニスが使用した速攻魔法のRUM。
墓地の魔法使い族ランク4を効果無効にして蘇生しつつ、魔法使い族ランク5へランクアップさせる。
墓地から蘇生させるためランクアップ元の素材は0だが、このカード自体がその後素材になるので、出したモンスターのエクシーズ素材は2つ確保できる。
魔法使い族専用かつランク4からランク5と縛りは強烈なものの、墓地からランクアップ元を確保できるため展開の途中で墓地に送ったエクシーズを再利用出来るのはありがたい。
実質的に《Emトラピーズ・ハイ・マジシャン》専用サポートではあるが、《Em影絵師シャドー・メイカー》や《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》辺りも対応しているため、ランク4に偏りがちな【Em】では状況に応じてランクアップ先を選べるのが魅力。

アニメでは蘇生させるのはそのターン中に戦闘破壊されたエクシーズ限定だが、同名制限はなく、蘇生させるのはエクシーズならなんでも良く、ランクアップ先も1つ上の魔法使い族エクシーズとなっており、発動条件が厳しい代わりにOCGよりランクアップ先の範囲が広かった。
一応OCG版でも作中の挙動の再現は可能。


●遊戯王OCGオリジナル

11期以降から突如現れたOCGオリジナルのRUM。

  • RUM-ファントム・フォース
速攻魔法のRUM。
メインフェイズに墓地から任意の数だけ闇属性モンスターを除外して闇属性エクシーズモンスターを除外した枚数分ランクの高い「幻影騎士団」か「RR」、「エクシーズ・ドラゴン」のどれかにランクアップさせる。

ラウンチと比較するとランクアップ先に制約がある上に発動後にEXデッキからエクシーズモンスターしか出せなくなる為に汎用性は下がったものの、墓地肥しが必要とは言え3つ以上一気にランクアップさせたり、素材を持ったまま《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》を出せたりと【RR】【幻影騎士団】での使い勝手は向上している。


  • RUM-ゼアル・フォース
通常魔法のRUM。
エクシーズモンスターをランクが1つ上の希望皇ホープもしくはZWエクシーズモンスターにランクアップさせつつデッキトップにZWかZSを置く。
また相手よりライフが2000少ない時、墓地から除外して1ドローも可能。

アニメでは出そうで出なかったホープ・ZW専用のRUM。
トップ操作+ドローで擬似シャイニング・ドローも再現している。
「RUM」と「ゼアル」の2つのカテゴリーに属しているためサーチ・サルベージの手段は多いが、デッキにZW・ZSが残ってないと発動出来ない点には注意。


  • HRUM-ユートピア・フォース
通常魔法のHRUM(ハイパーランクアップマジック)。
ランク9以下の希望皇ホープをランク10以上のホープ・エクシーズモンスターにハイパーランクアップさせる。
さらに、このカードが墓地に存在している状態で、ランク10以上のホープ・エクシーズモンスターの効果でエクシーズモンスターが特殊召喚された場合は、このカードをそのモンスターのエクシーズ素材として加える事もできる。

後述する《H(ハイパー)RUM-アルティメット・フォース》を意識した様な2枚目のホープ専用RUM。
ランクアップ先は限られているものの、通常のホープデッキでは出しづらい《No.93 希望皇ホープ・カイザー》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》、《No.XX インフィニティ・ダークホープ》を出せる様になるのは大きい。
更に素材補充効果により《No.99 希望皇ホープドラグナー》や《No.XX インフィニティ・ダークホープ》でリクルート・蘇生させたエクシーズに素材を補給して効果を使用出来る状態に出来るためこの2枚とはかなり相性が良い。

  • ЯRUM-レイド・ラプターズ・フォース
速攻魔法のЯRUM(ライズランクアップマジック)。
ルール上「RR」カードとして扱い、フィールド・墓地に存在するRRエクシーズモンスターを素材に、素材にしたモンスターのランクの合計となるRRモンスターにライズランクアップさせる。
また、場にいるRRエクシーズモンスターを素材にする場合、そのモンスターが持つ素材も全部重ねることができる。

HRUMに続く、頭文字が追加された2枚目のRUM。本来「Я」はキリル文字で「ヤー」と読むが、この場合はRRのモンスターにみられる鏡合わせのRのシンボルマークを表現している。
S召喚に似た、Xモンスターのランクを足してランクアップさせる。RRエクシーズモンスターの一番低いランクは3なので、出せるモンスターは《RR-レヴォリューション・ファルコン》以上のランクになる。
速攻魔法でお互いのメインフェイズ及び相手のバトルフェイズにランクアップできるため、チェーン不可のハーピィの羽根箒効果を持つ《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》か、全体除去を放つ《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》でランクアップしつつ相手の場を殲滅する事になる。
墓地のXモンスターを素材にする場合、《墓穴の指名者》には注意したいところ。また、自分のバトルフェイズにはランクアップできないので追撃も不可であることは覚えておこう。


●OCG化されてないRUM

以下の通り
▼アニメZEXALでアストラルが使用したもの
  • 「No.39 希望皇ホープ」のX素材を用いて、ランクが+1~2の範囲のエクシーズモンスター2体を呼び出すW(ダブル)RUM-ホープ・フォース》
  • 戦闘破壊に成功したエクシーズモンスターを墓地に送り、そのランク+1のエクシーズとランク+2のエクシーズをそれぞれ呼び出す速攻魔法《RUM-ダーク・フォース》
  • 自分フィールド上の「ホープ」を、ランク10の「No.」にランクアップし、その後RUMカード自体をエクシーズ素材とするH(ハイパー)RUM-アルティメット・フォース》
▼漫画版ZEXALで登場したもの
  • フィールドまたは墓地の「S(シャイニング)No.」をランクアップさせる《RUM-シャイニング・フォース》
▼アニメARC-Vにて黒咲が使用したもの
  • 相手の攻撃を無効にしつつ攻撃対象となったエクシーズモンスターを1つランクアップさせる《RUM-エスケープ・フォース》
  • 相手の攻撃時にエクシーズモンスターを1つランクアップさせつつランクアップしたモンスターに攻撃を誘導する《RUM-デヴォーション・フォース》
  • 相手の攻撃時にRRエクシーズモンスターを2つ上のRRエクシーズモンスターへランクアップさせる《RUM-バトル・アップ・フォース》
▼アニメARC-Vにてカイトが使用したもの
  • ライフ差2000以上を条件にサイファーエクシーズを1つ上のサイファーエクシーズへランクアップさせつつ、ランクアップ時にX素材を消費する効果を発動出来る様にする《RUM-光波追撃(サイファーパースィート)
  • サイファーエクシーズモンスターの戦闘時を条件に、そのモンスターを戦闘破壊から守りつつ全てのモンスター効果を無効にし、その戦闘終了後にバトルフェイズを終了させてから1つ上のサイファーエクシーズモンスターへランクアップさせる《RUM-光波衝撃(サイファーショック)
  • 相手がRUMでランクアップさせた時にライフを半分払って発動し、自分のエクシーズモンスターを1つランクアップさせつつそのターン発動したRUMの数分だけ攻撃力を倍化させる《RUM-リミット・オーバー・フォース》(黒咲も使用)
▼アニメARC-Vにて遊矢(ユート)が使用したもの
  • 墓地の幻影騎士団エクシーズモンスターを蘇生させつつ2つランクアップさせて自身もエクシーズ素材となる《RUM-埋葬されし幻影騎士団(ベアリアル・ファントム・ナイツ)
どのカードも強力な効果を持つため、他のRUMのようにOCG化の際には弱体化・別物化が予想される。
ちなみにOCGでは実質的にHRUM-アルティメット・フォースはホープドラグーン、RUM-シャイニング・フォースはホープ・ザ・ライトニングに内蔵された形となるためOCG化しない可能性も。


【類似効果を持つカード】


●ドン・サウザンドの玉座
永続魔法
相手のエンドフェイズ時、自分はそのターンに戦闘ダメージを受けた回数×500ライフポイント回復する。
また、自分フィールド上の「CNo.」以外の「No.」と名のついたモンスターが攻撃対象になった時、
このカードを墓地へ送る事でその攻撃を無効にする。
その後、その自分のモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」と名のついたモンスターを、
そのモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「ドン・サウザンドの玉座」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。

No.が攻撃対象になる必要があるものの、攻撃を無効にしつつCNo.を降臨させられる。

同じ数字を持つならランクは問わないので、
  • ビヨンドからヴィクトリーへのランクダウン
  • 逆にルーツからVへの4ランクアップ
  • ホープONEからホープレイのような同ランクの登場
なども可能である。

ただしCNo.を持たないNo.やCNo.への攻撃は無効に出来ず、
そもそもホープ系列以外のCNo.は元のNo.よりランクが1つ上なので、普通にRUMで事足りる。
RUMじゃないのでディザスター・レオを出せない上、ホープドラグーンのコストにもなれない。
そもそもこのカードを残したままNo.を攻撃してくるのはほぼないと言えるだろう……
テクニカルな動きが出来る分、扱いに非常に困るカードでもある。


●リサーガム・エクシーズ
永続罠
(1):自分フィールドのXモンスターの攻撃力は800アップする。
(2):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨て、
自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」モンスターまたは「CX」モンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
「RUM」魔法カード以外を捨てて発動した場合、
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のEXデッキに戻る。

魔法カードをコストにする必要があり、コストにRUM以外を使用するとエンドフェイズにEXに戻るものの、
Xモンスターの打点を強化しつつ何回もランクアップが可能なカード。
EXデッキに戻るデメリットからサクリファイスエスケープとしてはやや微妙なものの、
他の魔法カードを速攻魔法のRUMの代わりとして扱えるので、高打点Xモンスターを連打して追撃するのが主な使い方となる。

また、EXデッキに戻るデメリットもメインフェイズ2に《天霆號アーゼウス》や《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》辺りを重ねたりする事で回避可能。







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最終更新:2025年05月04日 22:33

*1 《銀河眼の光波竜》で奪ったりして「《銀河眼の光波竜》の名前を持ったランク7エクシーズ」に使用すれば《銀河眼の光波竜》を重ねられるが、銀河眼エクシーズにはRUMを使わない重ねてエクシーズ召喚出来るカードが数多く存在するのでほぼネタの領域。