からかい上手の高木さん

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からかい上手の高木さん - (2019/07/27 (土) 16:04:44) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/06/17 (金) 22:34:00
更新日:2024/04/23 Tue 22:30:30
所要時間:約 3 分で読めます





照れたら、負け。


概要

月刊少年サンデーこと『ゲッサン』で連載中の漫画作品。
作者は山本崇一朗。
既刊9巻。

12年7月号のゲッサンに掲載された読み切り漫画『からかい上手の高木さん』の連載版である。*1

中学生男子の「西片」を女子の「高木さん」がひたすらからかい続ける、という体のラブコメ作品。
「高木さんが西片をからかい、西片が仕返ししようとして高木さんに上手く躱され、更にからかわれる」という一貫した流れで構成される。

一話完結式で各話毎の繋がりはなく、時系列はバラバラになっている。
(基本設定は2人とも中学1年だが、1巻に2年生夏の話が収録されていたり*2、更には高木さんが大人になっていたり等)
後述するが、スピンオフでは2人が結ばれた後の時系列の作品があり、完結よりも先にその後が描かれている珍しいパターンでもある。*3
まるで読者がからかわれてるようで高木さんらしい秀逸なスピンオフである。

同作者の『ふだつきのキョーコちゃん』をゲッサン本誌で、この『高木さん』をゲッサンの付録小冊子『ゲッサンmini』で連載、という形をとっていた。
その後『キョーコちゃん』の連載が終了したため、『高木さん』は本誌に移籍。
移籍後は2話掲載が常態となっているため、月刊連載にも関わらず単行本の刊行ペースが速い。
くノ一ツバキの胸の内』が同時連載されるようになってからも掲載話数は据え置き。

「マイナー誌の付録冊子掲載」というドマイナー漫画だったが、2015年頃から2ちゃんねるなんでも実況板J等で漫画の一部が貼られるようになり、高木さんに悶絶させられる人が増加。ステマとか言ってはいけない。
声優のCV付きCMや、漫画無料アプリで一挙掲載が行われる等徐々に広告宣伝が増加していった。

スピンオフ作品として同作者による『あしたは土曜日』(全2巻)、稲葉光史による『からかい上手の(元)高木さん』(『MangaOne』連載)、寿々ゆうまによる『恋に恋するユカリちゃん』(『ゲッサン』連載)存在する。
後者2作品は『高木さん杯』で一般から応募された漫画から優秀賞を選び、連載されたという経緯がある。

TVアニメ版が2018年1月から3月にかけて放送された。製作はシンエイ動画。全12話。
2019年7月より第2期が放送開始。
アニメ版では『あしたは土曜日』のエピソードも番組内に組み込まれた。
原作の舞台設定は詳しく語られていないが、アニメ化に際し原作者の出身地である香川県の小豆島が舞台となっている。
キャラクター達が通う中学校は小豆島内に存在する土庄町立土庄中学校がモデル。
OP:言わないけどね【第1期】/ゼロセンチメートル【第2期】 Vo.大原ゆい子
ED:【第1期】気まぐれロマンティック(1、2話)※いきものがかりのカバー曲
  AM11:00(3、4話)※HYのカバー曲
  自転車(5、6話)※JUDY AND MARYのカバー曲
  風吹けば恋(7、8話)※チャットモンチーのカバー曲
  小さな恋のうた(9、10話)※MONGOL800のカバー曲
  愛歌(11話)※GReeeeNのカバー曲
  出逢った頃のように(12話)※Every Little Thingのカバー曲
【第2期】奏(かなで)(1話)※スキマスイッチのカバー曲
   粉雪(2話)※[[レミオロメン]]のカバー曲
   キセキ(3話)※[[GReeeeN]]のカバー曲
  Vo.高木さん(高橋李依)


登場人物

作者の性癖絵の特徴として、凸キャラが殆どを占める。
担当声優は16年4月CM版と16年10月CM版があり、10月以降の声優はミックスされていて西片は4月、高木さんは10月版の声優で固定されている。
アニメ化以後はアニメ版の担当声優で固定。

  • 西片
CV:梶裕貴(アニメ)、斉藤壮馬(16年10月版以外のCM)、岩端卓也(16年10月版CM)
主人公。中学1年生。
成績はあまりよろしくなく、運動神経もそれほど優れているわけではない平凡な少年。
かなり単純かつお調子者、考えていることが直ぐに表情に出る性格で、加えて些細な事でオーバーリアクションをとるため高木さんの恰好のターゲットになっている。

高木さんに仕返ししようとあの手この手を考えるものの、そもそも仕返しとして成立していない勝負を仕掛けようとする等「何かを企む」「相手の考えを推測する」能力が常人以下。
そのことが高木さんのからかいを加速させている。
一方で、「高木さんにからかわれた数×10回(アニメでは×3回)だけ腕立て伏せをする」という自分ルールを続ける妙な根性の持ち主。
恋愛漫画『100%片想い』を愛読している。

本作の語り手であり、内面描写が存在するほぼ唯一の人物。
高木さんのことは異性として意識しているようだが、「からかわれなくなること」を目標としているため色恋沙汰には全く進展していない。
高木さんを天敵扱いしている割には登下校が一緒だったり、夏休みに二人だけで毎日会ったりしている。
そしてその真意にはやはり気付かない。

  • 高木さん
CV:高橋李依(アニメ、16年4月版以外のCM)、加藤英美里(16年4月版CM)
ヒロイン。
眩い凸とセンター分けのロングヘアが特徴の美少女。
成績優秀かつ運動神経も良いが、自他共に認める貧乳。
西片をありとあらゆる手を使ってからかいまくる天敵である。
西片の思考を完璧に読み取る能力の持ち主で、西片の企みごとや仕返しへの努力を尽く無力化している。

西片視点では高木さんが西片のことをどう思っているが定かではないが、読者視点では唯一の内面描写から西片に恋愛感情を持っていることが分かる。
この年にしては大胆が過ぎる程のアプローチと捉えられる「からかい」を顔色一つ変えずやってのける等、話の節々で西片への好意が見え隠れする。
「西片に嘘をついたことはない」らしい。一話で嘘ついてるとか言ってはいけない。

本人達は否定しているが、クラスメイトからはカップル同然として扱われている。

  • 中井くん
CV:内田雄馬
タケシ顔のクラスメイト。
真野ちゃんと付き合っているリア充。

  • 真野ちゃん
CV:小岩井ことり
おさげが特徴のクラスメイト。
おとなしそうな顔をして結構大胆。

  • 日比野ミナ
CV:小原好美
ユカリ、サナエと共に『あしたは土曜日』『恋に恋するユカリちゃん』のメインキャラクター。
太めの眉とロリっぽい雰囲気のクラスメイト。
ユカリ、サナエとよく一緒にいる。
色気より食い気。
『(元)高木さん』ではちーちゃんの通う幼稚園の先生になっている。
既婚者で子どもが3人いるとのこと。

  • 天川ユカリ
CV:M・A・O
『恋に恋するユカリちゃん』の主人公。
眼鏡が特徴のクラスメイト。
恋愛に興味津々で、ミナとサナエ巻き込んで西片と高木さんを尾行したことがある。

  • 月本サナエ
CV:小倉唯
クールっぽい雰囲気のクラスメイト。
よくミナをからかって遊んでいる。

  • 北条さん
編み込みが特徴の同級生。
美人で男子人気が高い。
大人っぽい人が好みと公言しており、本人も経験豊富そうに振る舞っているが実際は初心。

  • 浜口
ややイケメンなクラスメイト。
北条さんのことが気になっており、後に一緒に下校するまでに距離を縮めている。

  • ちーちゃん
5巻に収録された番外的なエピソードである「想い出」に登場した少女。
大人になった高木さんの娘。外見は高木さんと瓜二つ。
その一方でリアクションや表情はある人物を髣髴とさせるが…

余談

  • 『ふだつきのキョーコちゃん』とは舞台設定が同じ。(同作のヒロイン日比野さんはミナの従姉、『キョーコちゃん』作中で3人娘が登場する等)




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