SCP-1015-JP

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SCP-1015-JP - (2017/05/04 (木) 18:59:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2017/05/03 Wed 02:00:40
更新日:2024/04/14 Sun 14:06:30
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-1015-JPは怪奇創作サイトThe SCP Foundation日本支部のオブジェクトである。
項目名は『████プリン』。
オブジェクトクラスはEuclid。


概要

SCP-1015-JPの見た目は、コンビニでもよく見るプラスチックカップ入りのプリン、その中でも特に有名な█████社の████プリンによく似たプッチンパポペでエビバディなプリンである。容器がSCP-1015-JP-1、中身のプリンがSCP-1015-JP-2に分類される。フタや印字はない。

異常な特性は主に二つ。
一つは、SCP-1015-JP-2(中身のプリン)が無限に再生&増殖すること。
このオブジェクトの活動は生産期、安定期、拡大期に分けられる。
まず、プリンがなくなると、生産期に入り29時間かけて中身が67gまで再生する。
その後、安定期に入り、一週間の間何も起こらない。
一週間が経過すると、拡大期に入り、プリンは容器ごと無限に拡大され続ける。
この無限増殖でNK-クラスを危惧する人がいるかもしれないが、増殖速度は対数関数的*1に増えれば増えるほど緩やかになる上、後述の収容時の状況を見るにかなりゆっくりしており、どうせこいつで滅ぶ前に確実に他のオブジェクトがやらかしてくれるのでまずその心配はないと見て良いだろう。

そしてもう一つの特性だが、その前に補足を一つ。
このプリンと容器、二つとも道具型オブジェクトには珍しくもない破壊不能な特性を持っており、スプーンを突っ込んでも中身が出てこない。
では、どうやって取り出すか?
容器、すなわちSCP-1015-JP-1の底部には突起がある。この突起はSCP-1015-JP-1-aに分類され、拡大期に入ろうとサイズや強度が変化しない。
そして、この突起は唯一破壊可能な部位であり、これを破壊した瞬間にSCP-1015-JP-1とSCP-1015-JP-2は分離され、双方どれだけ拡大していようが元の大きさに戻り、SCP-1015-JP-2の破壊耐性は失われただのプリンとなる。
実験担当者の草雛上級研究員曰く「やはり味は変わりません」
……食ったのか。
あと、破壊されたSCP-1015-JP-1-aは即座に再生して、SCP-1015-JP-1は生産期に入る。

で、もう一つの特性はSCP-1015-JP-1-aを破壊した瞬間に発生する。
この破壊の際に、音が全然しない代わりに、近くで似たような音が出る現象が起きる
実例を挙げると、██博士が破壊した際には「カチッ」という音をたてて5m先の電気スイッチが押され、草雛上級研究員が█████社の████プリンを持ち込んだ上で破壊すると、ただのプリンの方の突起が「プチッ」と折れた。
また、体積に応じて音量と発生範囲は大きく広くなるようである。
追加実験ではサイズ1.1倍で、 「バタッ」とロッカーが閉じ、
サイズ3.5倍で、草雛上級研究員によって用意されたただのプリン20個を無視して「バキッ」と22m先の隣の研究室の戸を壊し(小さい音を集めても代用にはならない)、
同じく3.5倍で、口で音真似をするDクラスを無視して「ボキッ」と[編集済]をやらかし、
ならば50立方米の広大な実験室で音源を排除してDクラスに7倍を破壊させたら何と「ベギョッ」と天井が崩壊し哀れDクラスは[編集済]、
と、Euclidにふさわしく完全にランダムな事象が発生する。
特別収容プロトコルは冷蔵庫と重量計を兼ねたロッカーに逆さまで保管し、最低一週間に一回は突起を破壊すること、となっている。

と、地味に面倒くさいが適切に扱っていれば大した事の無さそうなオブジェクトだが、発見時の状況は無駄に壮大だった。
財団が19██/██/██に██県██市で発生した局所的な地震と土砂消失現象の調査を行う中で発見されたのだ。
対外的には「過度な揚水による地盤沈下」のカバーストーリーで知られるこの事故で、現地の███山が消滅しており、後の調査で███山は大半がSCP-1015-JPだったと推測されている。
つまり、何らかの原因で山の中に埋まっていたSCP-1015-JP-1-aが破壊された結果、山の中身がプリン1個になり、一気に崩落してしまったというわけだ。
標高から察するに、████年間拡大期が続いたようだ。4桁ということは近くとも平安時代辺りである。どこの誰でおじゃるか、そんな時代にプリンを持ち込んだやんごとなきお子様は。
なお、ほぼ同時に[データ削除済み]の収容設備に損壊が発生していたようだ。なんつー物を壊してくれやがったんだこのプリンは。


追記、修正は皿の上のSCP-1015-JP-2が揺れるのを見ながらお願いします。


SCP-1015-JP - ████プリン
by Kigoremon
http://ja.scp-wiki.net/scp-1015-jp
この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。















































気づいた時には、全てが手遅れだった












破壊、生産、安定、拡大、破壊、生産、安定、拡大。
弛まず実験を繰り返すうちに、このプリンに隠された更なる特性を発見したのは草雛上級研究員だった。
このプリン、何と拡大期の長さに比例して、

味が食した際の満足度が向上する

のだ。

これを知った草雛上級研究員は、即座にSCP-1015-JPの発見箇所、██県██市の███山跡地の更なる調査を申請した。
目指すは一つ、████年物の満足度のみ!
草雛「私の財団の明日のおやつはどっちだ」



生産期から拡大期まで一週間、拡大期のオブジェクトを利用した実験が最低4回。
ここで問題、プリンを一ヶ月間地中に埋めたらどうなるでしょうか?

もう土に還っているのでは? -██博士

草雛「orz」


追記、修正は100年物のワインで自棄酒しながらお願いします。


SCP-1015-JP - ████プリン
by Kigoremon
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