LX-00 レイファルクス

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LX-00 レイファルクス - (2017/11/14 (火) 20:18:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/06/02 (金曜日) 21:11:12
更新日:2023/07/27 Thu 11:38:19
所要時間:約 5 分で読めます




概要
LX-00 レイファルクスとは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ」のひとつ。

月面プラント攻略戦の終局において確認されたFAとされるが、設定上FA…どころか単純な機動兵器として扱うべきかどうか怪しいナニカと化している。















ストーリーおよび設定についての深刻なネタバレを含むため閲覧はご注意を。














LX-00 レイファルクス


CC214年1月に行われた月面プラント攻防戦における最終局面となった第三次プラント攻略作戦において突如出現したFA。
多数の月面側FAを撃破したとされるのだが…


機体の単純なスペックについてもはっきりとした描写が無く、戦闘の様子もはっきりしていない。

ちなみに命名は戦後本機を調査した技術復興連盟によるもの。




◇武装
  • TCラミネートシェル
「ベリルアーマー」とも呼ばれる、TCSオシレーターに類似の物質。LX-00の全身を覆っている。
通常のTCSオシレーターと違いそれ自体が装甲化しているらしいが、それ以上に特殊な機能を持っており、それは「TCラミネートシェルが発する力場に接近した全てのT結晶の活動に干渉する(少なくとも活動を抑制または停止することが可能)」というもの。
あらゆるものがUEユニット(=T結晶)で稼働しているクラウド・センチュリーにおいては兵器を含むほぼ全ての機器に干渉できると言ってよい能力であり、本機の出現当時敵味方を問わず周囲の全FAが制御不能に陥り、戦闘らしい戦闘をしたという描写がない。
発生原理は不明で、後の調査で建造されたレプリカでもこの機能を再現することはできなかったらしいが、それでも高水準のTCSとして機能するようだ。

  • マルチプルシフター
背部に接続された翼状の推進器兼武装懸架装置。
通常のハードポイントと異なりTCSを用いて武装類を固定するため、理論上対象の形状を問わず積載可能という万能性を持つ。

  • アーセナルアームズ
防衛機構が開発した最新鋭のベリルウェポンで、非常に多数のユニットからなる複合武装。
ルフスの鹵獲によりTCS系のデッドコピーに成功し、バルチャーの接収で精度を上げたその技術が惜しみなく注ぎ込まれている。
バルチャー接収の数週間後には基礎部分完成という驚異的なスピードで開発され、翌年には制式装備となった。
それ自体が自律型のOSを内蔵しており、装備した機体をアーセナルアームズ側が判別して動作を補助し、内蔵された推進器で自力での姿勢制御も可能という「生きた武器」とでも呼べる代物。

これが具体的に何を意味するかという点については、
  1. FAが予め想定した以外の武装を使う場合はFCSに武器をインストールするための時間を必要とする*2が、この武器の場合はそれすら必要なく、極端な話戦場で咄嗟に投げ渡された機体でも即座に使える
  2. ストーリー中では出撃時に装備しているためFCSインストールは必要と見られるが、ただ装備するだけで単純な火力の増強のみならず運動性能や機動性能までをも強化することができる
等々、ユーザーサイドでも複数の解釈がある。

各ユニットを組み合わせ、あるいは戦闘中に組み替えることで幅広い戦況に対応し、単純な性能でも極めて高いレベルにあるとされる。反面その高い性能に加えて希少なベリルユニットを多用した故にコストが高く、生産数は極めて少ないとのこと。

RF-Ex10/S ワイバーンが初陣で使用した「フォトンランチャー」をはじめ、そこから中央ユニットを排除し二分割した「ベオイーター」等々、多彩な運用形態を持つ。
特筆するべきはベリルユニットを集約した近接武器形態であろう。なんとNSG-Z0/Kのベルングルストをも超える威力とリーチを有する「フォートスラッシャー」、そこからリーチを犠牲に更に破壊力を向上させた「フォートデトネイター」というビックリドッキリメカを実装しているのである。
お前ら一体何と戦っているんだ…といえばあのインチキスーパーロボットこと崩天なのだが、前述のとおり基礎設計は早期に終了しているため対策として盛り込まれた機能ではない様子。先見の明があるといえばそうなのだが、そこはかとなく設計者の浪漫を感じずにはいられない。
一方で希少なはずのベリルユニットを投擲するというキワモノ過ぎる形態までも設計されている。地球の良心であるはずの防衛機構技術陣も長期戦にくたびれているのか相当にキていたようだ…


LX-00 レイファルクスがマルチプルシフターに装備した際にはTCラミネートシェルの有効範囲を大幅に拡大する役割をも果たしたとされるが、当該機体が装備していたアーセナルアームズが本体(ナイトエッジ)と共に変質していたのか否かは不明。




◇キット
定価6,800円。レイファルクス本体に加えアーセナルアームズが同梱されているのもあってやや高価なキットとなっている。デザイナーはZ0シリーズも手掛けたToMo氏。
アーセナルアームズは「エクステンドアームズ06〈アーセナルアームズ〉」(定価2,800円)として単体販売もされている。
箱が非常にでかいので店頭購入の場合は持ち帰るのに苦労すること請け合い。
成型色は白+ゴールド+クリアパープル。
デザイン上、部品が細かく鋭いものが多いため紛失や破損には注意が必要。
クリアパーツはABS樹脂で比較的丈夫だが、一部の溶剤に弱いので塗装には気を遣う必要がある。

コトブキヤショップ限定の初回特典で無色透明のクリアパーツランナーが添付されていた。
ただしレイファルクス本体部のみが対象であり、アーセナルアームズ部分は対象外。
アーセナルアームズの無色クリアパーツは単体販売のエクステンドアームズ06に同梱されている。

単体の商品としてシリーズ最多の初回出荷数を記録したとのことだが、それですら各店舗の在庫はほぼ瞬殺状態だった。




余談
  • フレームアームズの設定(キット取説等に書かれているもの)は基本的に「後世の資料」の体裁をとっているが、それですら最終的に「詳細不明」となっており本機の詳細は後世に至っても謎のままということになる。

  • 戦後レプリカ機が作成されたことが判明している。いわゆるオラFAのお膳立てであろうが、公式の新製品撮影会にもレプリカをベースにしたバリエーション機「LX-R01J ヤクトファルクス」が出品されている。

  • アーセナルアームズを持ったYSX-24RD/NEがNSG-Z0/Gの集中攻撃を受けたことで進化したとされる本機だが、似た状況に陥りかけたのがRF-Ex10/S ワイバーンで、場合によっては変形するレイファルクスが生まれていた可能性も…。

  • 一部のファンの間ではベリルユニットを装備した機体に強力なベリルショットをぶつけただけで進化するというのは考えづらく、防衛機構側がレイファルクスの誕生経緯の一部を意図的に省いて記録したのではないかという考察も存在する。
    • もっとも、ベリルショットで撃つにも撃たれるにも防衛機構側にはベリルユニットの配備数が極めて少なく、その機会に恵まれなかったのも確かである。アーセナルアームズ登場以前なら撃たれるほうはバルチャー系、撃つほうは実験装置を転用した試作型光波射出機と鹵獲品のベリルショット・ライフルくらいしかない。*3
    • ただ、ワイバーンの使用したアーセナルアームズによってルフスが蒸発するも進化現象は起きなかったため、少なくとも進化へ必要な条件が欠けていたのも確かであろう。
    • 進化現象の発生条件を特定できず、取り敢えず当時の状況を見たままを記述しただけ、と言う可能性も勿論ある。

  • 搭乗者がどうなったかについては全く触れられておらず、不明となっている。無事であってもしばらくは(政治的な意味で)普通の生活はできなさそうだし、下手をしたら機体に融合してしまったんじゃないか…などとも噂されている。

  • 出現後に制御不能となった周辺のFA群は、当機がプラントへ突入した後に機能を取り戻した。が、直後に中央AIが破壊されることで敵機のみが沈黙した。出現直後はまだAIの制御が生きていると思われるため、ベリルアーマーの範囲がそこまでは届かなかったか、あるいはUEユニット以外の補助動力が搭載されていたのかもしれない。

  • スティレットからの命名規則と同じく、当機の「ファルクス」もまた刀剣に由来している。古代ローマ時代に使用された両手剣で、鎌のように湾曲した刀身は手足を切り落とすのに適していたとされる。


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