SCP-1370

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SCP-1370 - (2017/06/13 (火) 12:07:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/06/12 Mon 00:10:05
更新日:2024/03/24 Sun 17:43:16
所要時間:約 7 分で読めます




「我はクラッシュマスター、我が見渡すもの全ての破滅の運命である。我が力に瞑目し泣くがよい。名を名乗れ、そして我が破壊が誰が為に撒かれるかを示せ。」

SCP-1370とは、SCP財団本部が収容しているSCiP(SCPオブジェクト)である。

このオブジェクトは、様々な電子装置や道具が歪に組み合わされた人型の集合体、すなわちロボットである。
一切のエネルギー供給を要せず、モーター等の駆動機関がないにも関わらず自在に動き回る。
極めて邪悪な意思を持ち、SCP-682の如くあらゆる生命体に対して敵対的な反応を示す。
身長は1メートルと小さいが、その体躯の全ては有り余る憎悪と敵意で満たされている。
頭部は電圧計であるが、きちんと視聴覚を有している。
両腕は工具であるが、それが創造のために使われることはなく、SCP-1370の破壊衝動に従い続けるだろう。
知能は高く、アメリカ英語、フランス語、ラテン語を流暢に話し、他言語の習得もできそうだ。ただし、胸部のスピーカーから放たれるその声は威圧混じりの悪口雑言である。
狂戦士の如く好戦的であり、特別収容プロトコルとして、専用の収容設備に封じられているが、一度破られれば敵を求め駆け回り、あらゆる生物に無差別かつ無慈悲に攻撃を加えるであろう。
戦闘前に威圧的な自己紹介を行う癖があるが、DoomBot 2000、RoboLord the Destructor、Prime Minister Sinister、Darth Claw Killflex、など、様々な聞くだに恐ろしい名の一つが語られ、敵対者の心を挫くその名の全貌は明らかになっていない。もちろん、この行為は油断ではなく余裕の一端であり、自己紹介をやったせいで僅かでも不利になったという事実はない。
交戦のためのクロステストも何度も行われており、財団によって創生された人造生命体すら投入されているが、SCP-1370が健在ということは……



追記、修正はSCP-1370こと惨劇の記述者レクティファイアの足に踏みにじられながらお願いします。


この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。




































あ、書き忘れていたが、オブジェクトクラスSafeである。

そう、収容手順を守っていればまず安全なSafe。
基本的に意思のある人型オブジェクトは、どれほど友好的なオブジェクトでも「いつどんな心変わりを起こすかわからない」という理由でEuclidが当てはめられることが多い。
財団のために活動してくれているSCP-073”カイン”や、頭が魚になってる以外はただの人なSCP-527ミスター・おさかなが好例だろう。
当然、SCP-076”アベル”やSCP-2662くとぅるふ ふ『ざけんな!』のように、敵対的な意思やろくでもない影響があればKeterである。
Safeが割り当てられているのは飛んだら骨折する貧弱鳥人間SCP-020-JP翼人やすべての言葉が笑い話に聞こえるSCP-1799ミスター・おわらいのような連中だが、この悪意と敵意の塊がこれらと同じクラスに分けられている理由、それは

あまりのポンコツさ故である。


まず、この邪悪な機械人形の面構えがこちら。
*1
この逆さ電圧計(ハンダ付け溶接)の笑顔のロボは、そもそも見た目優先の芸術品として作られたところに、後天的に意思が宿ったものであり、歩行の際のバランス感覚等は一切考慮されていない。つまり転びやすい
また、視聴覚はあるが、このただの電圧計な頭部に目隠しされると目が見えなくなる。

知能の方は、言語能力こそ凄いものの、それ以外は割とお粗末な模様。前述の自己紹介で名乗られるコロコロ変わるこけ脅しな名前も、職員の恐れる様子(演技)から学習し、"酷いがらがら声が悲哀を誘う者"(Patheticon the Garglemost)と"困らせルボット"(PesterBot 困らせるPesterとロボットRobotの合成語)を覚えてしまうというありさま。
そして、生き物に攻撃的と言ったが、何が生き物かはSCP-1370が決める。とりあえず、動物、人間、テレビ、スピーカー、防犯カメラ、鏡に映った自分などは敵対すべき生き物とみなされる。

特別収容プロトコルの専用の収容設備というのも、ただの防火ガラスのショーケースであり、万一これが壊れた場合でも、新しいケースが届くまで1.25m×0.75m×0.50m以上の容器なら何でもいいから閉じ込めておけるとされている。そしてレベル2以上の職員は後片付けがきちんとできるならSCP-1370を連れ出してもOKである。

そして、連れ出された後に行われた戦闘実験で、SCP-1370が物理的に他者に危害を加える能力が一切ない事が何度も確認されている。
例として、前述の人造生命体、もとい、つる草(正式名称スプリットリーフフィロデンドロン)の鉢植えにスピーカー仕込んだブツとの交戦記録を引用する。
SCP-1370「昆虫ども、我を早く解放せよ。我は運命の支配者1370全ての運命の親方(Doom-Master Thirteen Seventy Master Of All Doom)であるぞ。我はお主の破壊の先駆者となるであろう。」
とっ捕まっといて早速偉そうなSCP-1370の声。
実験は、SCP-1370が対象を無視して研究員に喧嘩を売らないよう無人の実験室で行われた。対象と1メートル離れた位置でSCP-1370が開放された。
SCP-1370「我はこの破壊されるにふさわしい大地についに解き放たれるのだ。我が釘抜きはすべてを引き裂くだろう。我が足はすべてを踏み潰すだろう。我はシヴァトロン、歓喜する略奪者なり。」

鉢植え(CV.調査員デイヴィス)「やあ!僕の声が聞こえるかい?」

SCP-1370(鉢植えに接近しながら)「勇気ある者よ。全ての魂は燃え盛る。お主は我が怒りの鋭い刺痛を感じるであろう。お主が死んだら地獄へと行けるよう詠唱してやろう、名を名乗れ。」

鉢植え「僕はスプリットリーフフィロデンドロン、大きな光沢のある葉っぱを生やしたやや木質の灌木だよ。(控え目な笑い声) この葉っぱは3フィート(約91.5㎝)の長さまで成長するんだ。」

SCP-1370(葉をねじり取ろうと試みる)「お主の嘲りはお主の運命を綴る。我至れり。お主は我が指の合間に粉砕されるであろう。」

SCP-1370は倒れ、自分では起き上がれない。約6分後、SCP-1370は植木鉢をひっくり返し、SCP-1370の体を実験室の床に押さえつけ動けなくさせる位置へと植木鉢は転がった。調査員達がSCP-1370をケースに戻すために実験室に入った。

鉢植えに喧嘩売ってずっこけてのたうち回り、倒れた植木鉢に押し潰されるこのロボットの、何を危険視せよと言うのだろうか。

関連オブジェクト

ワンダーテインメント博士がクリスマスに財団に贈ってよこしたおもちゃのロボット。高さ20センチのプラスチック製。オブジェクトクラスはSafe。
機械的で簡単なコミュニケーションが可能。特技はロボダンス。
付属のマイク付きコントローラーで指示を出すと、様々な(自称350個)'ロボ-アクセサリーを胴体部分から展開、実在兵器並みの威力を示すそれらを使って戦う物騒なロボット。
Tale「挑戦を受けて立つ!」においてクソトカゲ収容違反のどさくさに紛れてSCP-1370共々収容違反、彼とロボダンスで対決する。そして当然大勝利


SCP-1370 - Pesterbot(困らせルボット)


SCP-1370「追記、修正とやらは我の手で第十二地獄ヘルの底に堕とされ封じられるであろう。我は奈落の悪鬼、黒き翼の堕天使アイスヴァイン、豚を塩漬けにする者なり」

「教えた奴は誰だぁ!」
「ボクやない、ボクやないから共振パンチやめてー」



SCP-846 - Robo-Dude
by Tanhony
http://www.scp-wiki.net/scp-846
http://ja.scp-wiki.net/scp-846(翻訳)

Challenge Accepted!(挑戦を受けて立つ!)
by doomsniffer
http://www.scp-wiki.net/challenge-accepted
http://ja.scp-wiki.net/challenge-accepted(翻訳)


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