となりの吸血鬼さん

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となりの吸血鬼さん - (2018/10/16 (火) 21:46:14) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2018/10/16 Tue 00:01:21
更新日: 2024/03/27 Wed 15:09:33
所要時間:約 6 分で読めます





『となりの吸血鬼さん』はコミックキューンで連載している4コマ漫画作品。
作者は甘党。既刊5巻(2018年10月時点)。公式略称は「吸血鬼さん」。


◆概要

2014年に連載開始された4コマ漫画作品。

現代に住む吸血鬼ソフィー・トワイライトと人間の少女天野灯の同居生活とその周囲を描くコメディ漫画。
寿命も価値観も全く異なる者どうしの交流や生活を描くが、特にシリアス展開はなくむしろその違いをコメディタッチで描く。一貫してゆる〜い雰囲気である。
また百合要素の強い作品であるが、恋愛事情のこじれなども今のところない。男性はほぼ登場しない。

2018年10月にアニメ化された。


◆あらすじ

人間の少女天野灯はある夜、森のそばにあるという『人形の館』を探して森の中で迷っている所を通りすがりの吸血鬼ソフィー・トワイライトに助けられる。
ソフィのことを一目で気に入った灯は以降毎日彼女の家を訪れ、とうとう半ば強引に同居生活を始める。
それまで一人で静かだったソフィーの生活は、灯とその友達、腐れ縁の吸血鬼エレンによってどんどん賑やかになっていく。
イマドキ吸血鬼さんとの同居コメディ。


◆吸血鬼について

西洋の伝承に登場する不老不死の存在で、人間とは全く違う力を持った怪物。生物の血液の『生命力的なもの』を栄養源とする。
様々な特徴を持っているが、その多くは伝承にあるものそのままである。

  • 生きてはおらず呼吸や体温がない。体温を測ると気温がそのまま出る。
  • 不老不死である。吸血鬼になった時の外見、身体的特徴が永遠に維持される。
  • 怪力。作中では片手でロードローラーを軽々と持ち上げている。
  • 日光が苦手で浴びるとすぐに灰になる。日傘やマントなど日よけを万全にしても日光の存在下では極端に弱体化し、逆に夜は元気になる。
  • ニンニクの匂いが極端に苦手でかなり敏感。
  • 血液のみを口にする。現代では生きた人間から摂取せずとも通販で入手できる。
  • 人間が口にする物は食べられない。
  • 蝙蝠状の羽を生やして飛ぶことができる。
  • 流水や犬、十字架が苦手。
  • 狭いところを好み、基本的に棺の中で寝る。
  • 鏡に映らない。しかし写真には映る。

また、元は人間であることが示唆されているが、どのようなきっかけで吸血鬼になるのかは明らかでない。
通販などで買い物をしているが、資金がどこから出ているのかも不明。
現代ではその存在があまり信じられておらず、ゆえに敵視されることも少ない。


◆登場人物

ソフィー・トワイライト CV:富田美憂
主人公その1。見た目13歳くらいで銀髪の美少女だが、360歳代の吸血鬼。瞳は赤。
静かで質素な生活を好み、屋敷に一人で暮らしていた。現代的で庶民的な生活を送っている。

しかし吸血鬼ゆえに昼夜逆転生活を送っており深夜アニメをリアタイで視聴していたり、
棺の中にはアニメキャラの抱き枕があったりと、はたから見れば引きこもりのアニオタの生活にも見える。タイピングも速い。
また買い物は全て通販である。友人もほぼいない。
日本に来た理由はスーパーマ●オを買うため。

アニメ以外はサイン本収集が昔からの趣味。100年以上前の本もあり、屋敷のコレクション部屋に保管されている。
最近ではサイン本以外の本は電子書籍で揃えている。

食事にはこだわりがあり、血液だけでも様々な種類を揃え、気分に合わせて食器や温度も使い分けている。
生きた人間から血を吸うことも一応可能だが、今はそういう時代ではないと語り拒む。
曰く、特に灯の血はまずいらしい。
一方で人間の食べ物には非常に疎く、(担当声優と同じく)料理の腕は壊滅的。食材に土や釘を用意したこともある。
レシピ通りに作らずオリジナリティーを加えて失敗するところなどは料理下手そのものである。自分で食べないので仕方ないが...
人間の食べ物を理解できておらず、日本人はとにかくおにぎりを食べると思っている。

何かと年齢を気にしている。
360歳代相応の振る舞いを心がけており、人間には貫禄を感じさせる口調で話す。
しかしお化けや雷など怖いもの全般が苦手。

人間だった頃は家族もいたが、ひとりだけ吸血鬼になったため家族はもういない。


天野 灯(あまの あかり)CV:篠原侑
主人公その2。15歳の女子高生で黒髪のおかっぱ頭。明るくポジティブな性格。
家族を含め周囲がドン引きするほど人形が好き。
ある夜、魂を持った人形が住んでいると言われる『人形の館』を探して森の中で迷っている所をソフィーに助けられ、
お人形さんみたいと一目で気に入り、半ば強引に同居生活を始めた。
ソフィに対して極端なほどの好意を寄せており、人形のように髪を梳いたり撫でたり一緒にお風呂に入りたいと思っている。
普通の人間ながら、すぐにソフィーに触ろうとするためよく怖がられている。

部屋にはこれまで集めた人形が大量に飾られている。日本人形から西洋人形まで幅も広い。
またホラーは大の得意であり、髪が伸びる呪いの日本人形すらも欲しがる。幽霊の噂を怖がることはない。
吸血鬼を恐れる様子も全くなく、むしろ襲われたがるほど。一方で虫は苦手。

一通りの家事ができ、料理や裁縫が上手で女子力が高い。しかしソフィーとの生活ではいまいち活かせていない。


夏木 ひなた(なつき ひなた)CV:Lynn
灯の小学校からの幼馴染で、クラスメイト。
橙色の髪と瞳で、身長も胸もでかい。少し男っぽい口調で快活な性格で、柄にあわない巨乳を気にしている。
灯に少し危ないレベルで好意を抱いており、よくソフィーに嫉妬している。
その執着具合は灯の毎年の身長の伸び方や下着の柄を把握しているほど。
灯に悪い虫が付きそうになると焦って止めようとし、灯に大事にされていることを実感すると泣いて喜ぶ。
しかしその気持ちは灯に全く認識されていない。

(灯のこと以外は)作中きっての常識人で、基本的にいつもツッコミ役を担っている。
空気が読めるところもある。

ホラーが極端に苦手だが、灯の前では強がって怖くないフリをしてしまう。


エリー CV:和氣あず未
吸血鬼。100年間寝ていた後にソフィーを追いかけてきた。ソフィーとは腐れ縁。お洒落で気まぐれで高飛車な性格。
目覚めてからはソフィーの家の近くに引っ越し、頻繁に遊びに来ている。
金髪に大きなリボンをつけて幼い姿をしているが、ソフィーより年齢は100歳近く上。
母親のような綺麗な大人の女性に憧れていた想いが叶わぬまま吸血鬼になった過去があるため、幼い姿をネタにされるとムキになる。
100年寝ていたこともあり価値観や時代感がずれており、人間からの吸血に抵抗がないなどトラブルを起こしかねない振る舞いも目立つ。
灯のことは平和ボケ人間と認識しながらも認めている。


倉井 朔夜(くらい さくや) CV:日高里菜
灯のクラスメイト。 赤髪のツインテール。
怖い話が好きでオカルトサークルを主催しており、部長。しかし会員は彼女のみ。
だいたい作中の怖い話の出処は彼女である。物語の発端となった『森のそばにある人形の館』の話を灯にしたのも彼女。
よく肝試しや怪談大会などを提案する。怖い話が得意。
しかし本人は超常現象を直接見たことがない。

友人の夕に好意を寄せており、独占欲も強め。


青木 夕(あおき ゆう) CV:内田彩
灯のクラスメイト。朔夜の親友。文芸部に所属しているが朔夜のサークルを手伝っている。
朔夜のツッコミ役を担う。


森さん CV:片貝薫
ソフィーの屋敷のお隣さん。50代女性。吸血鬼のことを理解しておらず、ソフィーによく食べ物をおすそ分けしている。
『森のそばにある人形の館』の噂の森とは彼女のこと。


◆テレビアニメ

2018年10月からテレビアニメが放送中。Studio五組制作。


主題歌

オープニングテーマ「†吸tie_Ladies†」
歌:ソフィー・トワイライト(富田美憂)、天野灯(篠原侑)、夏木ひなた(Lynn)、エリー(和氣あず未)

アップテンポで中毒性の高いOP。開始5秒でキスシーンが入る。


エンディングテーマ「HAPPY!!ストレンジフレンズ」
歌:ソフィー・トワイライト(富田美憂)、天野灯(篠原侑)、夏木ひなた(Lynn)、エリー(和氣あず未)


◆余談

灯の髪型や振る舞いがきんいろモザイク大宮忍と酷似していることから、ファンの間で本作は「ぎんいろモザイク」と呼ばれることもある。
また灯は大宮忍と同一視され、彼女と同じくその髪型から「こけし」の通称で呼ばれることも。
公式アンソロジーコミックが発売されており、その表紙をきんいろモザイク原作の原悠衣が担当しているため、本当に灯と大宮忍が瓜二つになっている。




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