百合

登録日:2009/06/07(日) 11:49:43
更新日:2021/04/17 Sat 17:15:14
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ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属の多年草の総称。


茎を高く伸ばし、夏に漏斗状の花を咲かせる。
鱗茎(球根)を有し、百合根として食用になったり滋養強壮、利尿の生薬になるものもある。


花言葉は威厳、純潔、無垢。

白い百合の花が聖母マリアの象徴だったり、歴代のフランス国王の紋章に用いられていたりする。





キマシタワー!!!

女性、主に思春期の少女同士の恋愛感情や強い友愛関係を示す言葉。レズビアン。格調高く言うと百合。


1971年、ゲイ雑誌「薔薇族」の編集長、伊藤文學が薔薇族に対して百合族と呼ぶことを提唱した(余談だが、実は伊藤氏自身は異性愛者なんだとか)。
当時はさほど定着しなかったがレズポルノのタイトルに使われたりエス小説イメージと重ねあわされたりして定義の曖昧な単語として残った。
ちなみにエスとはSisterの略でマリみてのスールと同義。その歴史は戦前に遡る。

GL(ガールズラブ)とも呼ばれ、かつては婦人向け漫画雑誌に掲載されているようなジャンルであったが、近年は男性の間で百合を嗜むオタクが急増。むろん女性でも百合を好む層は多い。21世紀になって刊行を開始したまんがタイムきららコミック百合姫や、美少女アニメの影響もあって百合というジャンルは急成長を見せている。
その一方で、百合好きが高じるあまり男性キャラを叩く、ヘテロBLを公然と軽蔑する、百合カプ以外は認めないなど過激派による行動も目立ち、多くの反感を買っている。このような過激派は百合豚もしくは百合厨と呼ばれている。

現在では実際の女性同士の恋愛ではなく、女性同士の恋愛を扱った作品、または作中で描かれる女性同士の恋愛や友愛を表すことが多くなっている。ただしツンデレ等と並び、定義は非常に曖昧。

明確な恋愛感情はレズ、友達以上恋人未満が百合と言う解釈もあり、
例えば百合ブームの火付け役となった『マリア様がみてる』では大半のキャラクターがスールと言う関係で結ばれた「擬似恋愛」的な関係であり、
百合的な展開を度々していながらも男性に思いを寄せるキャラクターもいる*1

二次元における百合の定義については他にも
  • 百合とレズは違うよ
  • 友達以上恋人未満?
  • 感情ではなく関係
  • 両思いが成立して初めて百合
  • キスまではOK、セックスはいくらなんでもダメだろ
  • キスしたらレズ
  • マリみては百合、ストパニはレズ?
  • そもそも百合とかレズとか分けようとする人間に百合を語る資格は無い

などの意見があり、定義に関しては議論が絶えない。まあ自分が百合と感じたものが百合ということだろう。

2ちゃんねるの実況板ではアニメ実況中に百合シーンになるとストロベリー・パニックの玉青のAA『キマシタワー!!!』が大量に貼られ画面を埋め尽くす。
特にtvk民は百合が大好物らしい。
このキマシタワーとマリみての「ごきげんよう」はもはや百合の代名詞的セリフである。

百合と関連のある対人関係には、ウーマンス(ロマンシス)と称する精神的な繋がりが強い友情関係も存在する。
ブロマンスの女性版に相当し、女性間におけるロマンティック・フレンドシップ及び社会学用語のホモソーシャルにも近しい概念で、
性行為を伴わない(※身体的接触は接吻や抱擁程度に留まる)女性間の密接した交遊関係や親密な絆を指している。女性同士のバディにも通じる。
当事者とそのパートナーはブロマンスと同様に、異性愛者同士、或いは同性愛者と異性愛者(※ホモマンスとも呼ばれる)の組み合わせが想定されている。
ブロマンスやロマンティック・フレンドシップの研究者(Stefan Robinson, Adam White, Eric Anderson, 2017&Lisa M. Diamond,2003)によれば、
異性愛者でも同性に対して独占欲や恋人のような感情を抱く場合もあるらしく、異性の恋人や伴侶を持つ者でも同性に心酔する例はあり得るそうである。

















(以下、コミック百合姫2011年1月号のコメントより一部を抜粋)

「科学技術を以てしても辿り着けない宇宙の果てに、人間の妄想は一瞬にして辿り着くことができます。
その想像したものが、正しいか間違っているかは、どうでもいいではありませんか。その素晴らしい力で、おおいに百合を楽しみましょう。」

――コミック百合姫編集長 中村成太郎

ただし、正しいか間違っているかは人それぞれであり、決してどうでもよいものではない
「あなたの萌えは他人の萎え」こちらを肝に銘じ、節度ある活動を





それではみなさんごきげんよう

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最終更新:2021年04月17日 17:15

*1 ユリイカのインタビューで、原作者はかつて百合=女性同性愛という認識を抱いていたことを明かしていて、百合を意識して執筆していた訳では無く、聖と栞の関係も「恋愛と言い切っていいのかどうかは判らない」とコメントしている。また作品について「女同士だけで完成して幸せに暮らす世界を目指した訳では無い」とも話していて、登場人物についても「女子校時代を卒業すれば、男性と恋愛して結婚してしまっているんだと思う」と回答している。