Frostpunk

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Frostpunk - (2023/09/06 (水) 21:27:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/11/09 (曜日) 23:00:00
更新日:2023/09/06 Wed 21:27:45
所要時間:約 17 分で読めます





我々は生き残らなければならない


Frostpunkとは、ポーランドのゲームスタジオ「11 bit studios」が手がけた氷河期都市建設シミュレーションゲーム。
SteamやGOG等で販売中。お値段およそ3,000円。
CS機ではXbox oneとPS4日本語版が発売されている。こちらのお値段は3,700円ほど。


基本情報

ジャンルはソシエティ・サバイバル(社会生存)。
わかりやすくいえば街作りゲームで、氷河期が訪れた酷寒の大地で蒸気の力を駆使して街を発展させるというのが骨子。
プレイヤーは街のリーダーとして、極限状態の中でコミュニティを維持して生き残ることを目的としている。

時に大のため小を切り捨てる非情な選択も強いられるなど、モラルを揺さぶるシビアなゲーム性が特徴。
そのため児童にすら24時間労働を強いるプレイも可能となっている。
ただし非人道的運営が行き過ぎるとせっかくクリアしてもエンディングでナレーションにネチネチ嫌味ったらしく自分の所業を綴られる。


本作はシムシティのようなエンドレスで際限なく街を発展させるゲームではなく、TROPICOのように特定の段階まで発展して日数を生き抜けばクリアとなる。
そのため自由な街作りというより、トライアンドエラーを繰り返しながら最適解を見つけていくゲームと言える。
その後、要望を受けてかエンドレスモードも実装された。こちらは本編よりマップが広く難易度の選択も可能、ただPCスペックがある程度無いとカクつきや強制終了する可能性があるので注意。


寒さが売りなだけあってビジュアルや音響には非常に拘っており、街がパキパキと凍りつく音や霜が降りるかのようなUIの演出が非常に凝っている。
正直遊んでいるこっちまで寒くなってくる。
逆に気温が上昇したときは雪が溶けるような音と舞い上がる湯気が安心感を与えてくれる。

ちなみにどのくらい寒いのかと言うと、ゲーム中"一番暖かい"温度はなんと-20℃北海道民が上着を着始めるであろう酷寒地獄である。
ただゲームをプレイしているとと-40℃くらいまでは温かいポカポカ陽気に思えてくるから慣れとは恐ろしい。
逆に一番低い気温となると−150℃にまで達するという、ありとあらゆる生命体が生存を許されない白銀の虚無が訪れる事も。
仮にあらゆる建物の断熱やヒーティング関係を限界まで強化しジェネレーターを限界稼働させてなお、全く凌ぎきれず凍傷に掛かり、手足を切断するか最悪そのまま命を落としてしまう人々が続出するという極限の絶望感を只ひたすら過ぎ去るまで味わう事になる。

以前は有志翻訳のパッチを入れる必要があったが、現在は公式で日本語にも対応している。
メインストーリーの「新しい家(A NEW HOME)」に加えて様々な追加シナリオがある上にどれも歯ごたえ十分で長く遊べる。


ストーリー

舞台は架空の19世紀。所謂スチームパンクの世界。

突如として世界を大寒波が襲い、寒さに対する備えのない南の国々は壊滅。
人々はロンドンを捨て酷寒の地を生きる人々の技術を求めて北へ向かう。

目指すは雪国の街『ウィンターホーム』

その途中発見した、放棄されている蒸気式ジェネレーターの周囲にひとまずの拠点を築くことになる。
この新たなる故郷で、人々は生き抜いていかなくてはならないのだ。


用語解説


フロストランド

本作の舞台である再来した氷河期に包まれた世界の総称。
ゲーム内では専ら自拠点の外の世界の事を指し、ビーコンを建設してスカウトチームを編成し送り出す事で様々な探索ポイントに向かわせ、資源の発見や難民の救出などが行える。
但しシナリオによっては嵐がやって来る事があり、探索ポイントを覆い尽くしてしまう前にチームを帰還させなければ集めた資源や同行している難民ごとロストしてしまうので、時にはポイント全ての探索を諦めて早め早めに呼び戻す事も必要。
スカウトチームらは研究によりチーム数の増加や移動速度の向上を図れるのでなるべく優先したい所。
またポイントによってはリスクを冒すべきか否かの選択を問われ、しくじれば勿論それを決行したチームはロストする事になるが、だからと言って賭けに勝ってもそれに見合う報酬が得られるとは限らない。

ジェネレーター(Generator)

蒸気機関で動く熱源発生装置。この装置で街を温めて、酷寒の地獄を乗り切っていくことになる。
基本的に街の開発はコイツを円形に取り囲む形で行う。

本作最重要施設にして街の人々の生命線であり、これが停止することは住民のを意味する。
しかもホイホイ量産できないのか基本1マップに一つのみ。文字通り最後の希望。
稼働には石炭が必要なので、プレイヤーは常に石炭の残量とにらめっこする羽目になるだろう。
技術を開発すると供給できる熱量を上げたり有効範囲を広げたりといった強化が出来るようになり、性能がぐんぐん向上していくが、消費する石炭もまたぐんぐん増えていく。
ヒートレベル最大+ヒートゾーン最大は最早ロマン砲の域。
場合によっては日の気温に応じて出力を調整し、石炭の消費を抑える必要が出てくるかもしれない
コイツの強化と並行して石炭採集施設もパワーアップさせていく必要がある。

全体を更に温めるオーバードライブという出力120%状態にも出来る。何故か不思議なことに消費する石炭量は変わらない。
温度維持が厳しい時はコイツで凌げるが、当然ジェネレーターに負荷がかかって限界を超えると爆発する。
正にここぞというときの切り札である。

+ 緊急手段※ネタバレ注意!
負荷が限界に達しても一回限り、イベントでスチームコア一つか狭い所へ入り込ませる為に子供を一人犠牲にするかで時間を稼げる。
当然ながら後者を選べば非難囂々となる為、貴重品か未来ある人命かの選択を迫られる。
負荷ゲージの管理をしっかりやればそうそう起こることでは無いが

住民

ロンドンからやってきた、新たなる故郷に住まう人々。指導者たる主人公と共にこの地獄を生き残るべく奮闘する
…が、この非常時だというのに残業に文句は垂れるわスープに不満を漏らすわで面倒なやつら。
挙げ句24時間労働の1日目で過労死する虚弱体質もいる困った人達。不満を感じたり希望を感じたりする基準は割と独特で、
とりあえず適当な布告で機嫌をとっておけば希望を感じて不満を低下させる単細胞でもある。

主に肉体労働を担当する『労働者』、技術職担当の『エンジニア』、そして『子供』の三種があり、施設によっては労働者専門やエンジニア専門のものもある為、上手く振り分けて働いてもらおう。
子供に関しては基本的に労働は禁止されており、しかし食料は消費すると当初は単なるお荷物だが、関連する法案を通す事で安全な保護施設に入れつつあくまで手伝いとして一部の施設の効率向上を図らせたり、または上述の様に大人と共に労働させ人材の足しにする事も出来る。
勿論子供を酷使する様な真似をすれば大顰蹙を受けるハメになるので、働かせる事になっても安全管理や心身双方でのケアはしっかりしてあげる方が良い。

またあまりにも寒い所で暮らさせるか働かされると凍傷に掛かり手足を切断ぜざるを得ない者が出てしまう事に。
特に序盤の内に起きやすく、しかも切断者となった人は医療施設の病床を占有する事になり稼働効率の低下に繋がり、労働力としても数えられなくなってしまう。
幸い法律で介護施設を建ててそこに移送させたり、義肢を工場で作らせるようにして復帰させる事が可能。
義肢は作れるようになるまでが遠く一個辺りのコストも掛かるが、労働力の確保という観点からは目指しておきたい。

最初は50人足らずの小さなコミュニティだが、移住者を受け入れたり生存者を救助していくうちに数百人規模の巨大コミュニティへと成長していく。
もちろん増やさないのもありだが、労働力は間違いなく不足するので注意。

施設

ジェネレーターの周囲に築くことになる各種建築物。住居や食糧生産、医療施設に技術研究、宗教施設などが存在する。

最重要なのは、住民達が仕事中以外で利用する住居。
これが足りないとジェネレーターの近くで野宿する羽目になり、病気の発生率が激増するので必ず人数分用意しよう
どの施設も熱源のそばに配置することで中を快適に保って病気を予防できる。あまり寒いところに建築しないよう注意。
医療施設や調理場などは低温だと機能しないので、温度には気を配る必要がある。研究を進めればヒーターも設置できる。

資源

人々が生存するために必要な各種資源。露出している場所の近くに採集所を建築すれば効率良く集められる。
ジェネレーターやスチームハブ、ヒーターを可動させるために必須な最重要の資源である石炭、
人間が生きていく上で必ず必要になる食料、建築物や研究に必要な木材、同じく建築物や研究に使用する鉄材からなる。
ジェネレーターの燃料となる石炭に目が行きがちだが、実は最も重要なのは木材。

何をするにもこれらが無いと始まらないので、とにかく大量に貯蔵しておこう。貯蔵場も最初は小さいものが一軒しか無いので、どんどん増設すべし。
貯蔵施設は温度や場所に左右されないので、邪魔にならない隅っこに作るのがポイント。

なお法律次第では義肢の在庫や、更には死体の数までも資源枠として加わる。

スチームハブ

路上に設置できる小型のジェネレーター。こちらは量産可能。
1時間ごとに少量の石炭を消費して周囲を温めることが出来る。ジェネレーターから離れた場所に施設を建てるにはコイツとヒーターは欠かせない。

ポコジャガ作ると石炭の消費がバカにならないので、コイツの周りに施設を効率よく密集させてできるだけ少ない数でまかなえるように工夫しよう。使わないときは稼働オフにしておくことも忘れずに。
ジェネレーターからエネルギーを供給しているらしく、向こうをパワーアップすればこちらも連動してパワーアップするが、向こうが止まればこちらも止まる。
研究を進めればヒートゾーンの拡大や石炭の消費を抑える事が出来る。勿論範囲を広げれば石炭の消費も増えるのが悩みどころ。

なお、諸事情でジェネレーターが利用できないシナリオではブレイジャーという代替品に置き換わる。

+ 実は…※ネタバレ注意!
ジェネレーターの研究開発でヒートゾーンを広げるよりは、こちらを無駄無く配置した方が石炭の節約になったりする。

ウィンターホーム

酷寒の大地で生きる人々が住まう街で、ロンドンを離れた流浪の民であるプレイヤー達の目的地。

拠点とそう遠くは無いので偵察隊を派遣してここを見つけるのが当面の目標となる。
こちらから斥候を出して見つけることも出来るが、放っておいても向こうから一人情報を持ってやってくる。

追加シナリオ「ウィンターホームの滅亡」ではこの街が舞台になる。実際プレイすれば分かるが、ここの前統治者は随分といい加減なインフラを敷いていたようで、
街のデッドスペースを見る限り全体的な施設の稼働効率は恐ろしく悪い。そりゃああもなるわ。

+ 欠陥だらけの街※ネタバレ注意!
そもそもこの街のジェネレーターからして致命的な欠陥を抱えており、いずれは大爆発を起こしてウィンターホームを滅ぼしてしまう事が確実視されているという危険極まりない代物。
そこへ前任者の杜撰な統治のお陰で追加シナリオの開始時点では既に爆発は目前となっており、中盤でそれが判明してからは一転して脱出手段へ資材や人員を注ぎ込みつつ、段々と壊れ始め性能が低下し制御不能になっていくジェネレーターの爆発までの時間稼ぎにも追われる事になる。

テスラシティ

氷河期を生き抜くために天才科学者ニコラ・テスラが興した超技術都市。
どうやらお得意の交流式電流で雪や寒波を弾いている様子。

別に真ん中でテスラが佇んで本を読んでいたりはしない。女装もしない。
攻略のヒントだが、危険を冒して街の中に入る価値は充分にある。ただし入る前にセーブするか、入る斥候は資源を持たずに手ぶらで入ったほうが良いとだけ言っておく。

+ 技術と生存へ固執しすぎた故の末路※ネタバレ注意!
作られた当初は「健康な心と体が寒さに打ち勝つ」とスローガンを掲げて割と平和的な統治が為されていたみたいだが、やがて生存の為の犠牲は必然と病人や重傷者、老人等の弱者の追放や処刑、武力による強権的な統治へと先鋭化していき、極め付けにはお得意の電気技術を活かした高圧電流による一種の防衛システムを構築・設置する程に至ったようである。
だがそんな統治に耐えかねたテスラシティの民衆はレジスタンスを組織して蜂起、争乱の末にテスラは側近ら諸共捕らえられ怒り狂った民衆の手により嬲り殺しという末路を迎えた模様。
加えて防衛システムには重大な欠陥があり、しかもテスラとその側近らを排除した事が裏目に出て誰にも制御出来る者が居なくなった為に、やがてシステムの暴走による高圧電流で住人は皆焼き尽くされた。
プレイヤーの派遣したスカウトチームがどうにか街へ入る事に成功した時には、老若男女の区別すら付かぬ程の焼死体が無数に転がる惨状となっていたのである。

スチームコア

高度な技術が用いられた蒸気式のエンジン。波動コアとかフュージョンコアみたいなもんである。
自前では開発できない貴重品なので町の外を探索して見つけることになる。
これがないと敷設できない建物や機械があるが、一度使ってしまってもそれらを解体すればコアは資材ごと戻ってくるのでケチらず使用すると良い。

オートマトン

このスチームパンクワールドで普及している蒸気式のロボット。4足歩行でノシノシ歩いて健気に働いてくれる可愛いやつ。
開発には大量の資材と貴重なスチームコアを1つ消費するが、24時間労働できる上に人間と違って極寒下でも影響を受けないので、作る価値は十分にある。
序盤に無条件で一体入手できるので、有効に活用しよう。

ただし改良しないと人間の半分程度の効率でしか働けないので、最初のうちは昼は人間に働いてもらって労働時間外の夜にこの子を運用すると効率がいい。
苦労して量産すれば最終的に人間の労働者はほぼ要らなくなる。ただしスチームハブかジェネレーターで栄養補給しないといけないので、ジェネレーターが止まると機能停止する。
また長期運用していると住人がオートマトンに轢かれて手足切断者となってしまう事故も起きる為、義肢の用意をするか稼働効率を落として安全性を高めるかの選択も迫られる事に。

ロンドン主義者

とある出来事から、この地で生存するのは不可能と判断しロンドンに帰還しようと主張する過激な集団。
基本的には割り振った仕事はしてくれるし存在自体には大きなデメリットは無いので、真面目に運営して街の希望値を高くしておけば自然消滅する。
逆に希望値が低いと賛同者を増やして街から旅立ってしまう。
戻っても死に絶えた霧の街がお出迎えするだけだと思うが…プレイヤーは彼らの活動にも頭を悩ませることになるだろう。

技術研究

こういう類のゲームにはもはやお馴染みの技術ツリー。
工房(Workshop)を建設しないと始まらないので早めに作ろう。工房を作れば作るだけ開発速度は加速する。
研究にはコストと時間がかかるが新しい技術を開発することでゲームを有利に進められる。
技術開発を軽視した街はそう遠くないうちに滅ぶだろう。現実と同じである

難民

主人公たちの街の外に取り残されている遭難者達。健常者だけでなく病人や子供もいる。
調査隊を派遣して見つけたり、向こうから街を見つけてやってくる。

序盤は労働力が足りないため、彼らをある程度は受け入れる必要がある。
ただし、中盤以降は無理して受け入れすぎると全滅待ったなし。人道主義を優先しすぎて適当に受け入れると街が滅ぶ。現実と同じである
余裕がないなら追い返して見殺しにするしかない。全員を助けたいなら住居や食料、医療施設など相応の準備をしっかりと整えよう。

たまにとんでもないタイミングで来やがるので普段から住居などは余裕を持って用意しておくと良いかもしれない。

ランダムハザード

一部シナリオかエンドレスモードで設定を有効化すると発生するようになる重大なトラブルの数々。
各種資源施設の採取量や稼働効率の大幅低下、建築時の資源消費やジェネレーターの石炭消費量の爆増、住人の疾病への耐性低下など、序盤に起きれば最初からやり直しの方がマシと厳しいものばかり。
しかしエンドレスモードで交易を行う為には必ずこの設定を有効にしなければならないのが歯痒い所。

交易

アップデートで追加された新要素。
フロストランドに探索チームを送り出すと自分達以外の生存者のコミュニティを発見する事があり、そこへ更に建設チームを編成して派遣する事で交易所を建てて資源の輸出入が可能になる。
また要望のリストに応じて資源や人員を送る事で取引先のコミュニティの生活の質を向上させ、さらなる友好関係を築く事も可能だが時にはコミュニティ間でのトラブルも起きる為、その解決もしなければならない。
何度も支援してるのに常に上から目線気味で接してくる恩知らずは滅べと感じるあなたは間違ってない。

法律

厳しい酷寒の環境で共同体を維持するためには不可欠なルール作りを行う。
例えば死者一人への扱いに関しても、コミュニティの為に命を捧げた事への最後の栄誉として墓地を建設し、きちんと葬式を挙げる事を許して住人達の哀しみを和らげるか、或いは死体もまた資源であると単なる置き場を作って雪中に野積みし、それらを利用しての移植手術や挙げ句には肥料として作物の生育向上の為に使う等、最後の最後まで使い潰すという死者への尊厳なんて一欠片も無い、非情ではあるが理には叶っている扱いにもする事が出来る。*1
他にもパブや闘技場といった娯楽施設の設置を許可して住人達のガス抜きを図ったり、命を救う為に凍傷患者の四肢を切断する法令等、プレイヤーの良心を揺さぶるものが多い。
この様に法律の方向性も選べるので、労基と人権を尊重した街づくりもできるし徹底した効率主義のブラック企業にもできる。
まあ非常時なのである程度は無理をしないと生き残れないのだが…

途中から規律か宗教の2つの方向性を選ぶことになる。

  • 宗教ルート
主に住人達の幸福度にボーナスを与えたり、職場環境を快適にするルート。
最初は小さな教会から始まり、次第に夜のミサの開催や細やかな祈りの場を設けさせる事でちょっとだけ職場の効率を向上させる祭壇、働く人達に暖かな食事を提供しついでに職場自体も少し暖める野外炊事場、効率こそ最上級の医療施設である診療所には劣るが、代わりに誰でも働けて重病人も治療可能な癒しの館、そして信仰心の象徴たる礼拝堂を建設し人々に希望を取り戻させる事もできるようになる。
が、同時に宗教警察とでも言うべき「信仰の守り手」を結成し、更にはその権限を拡大させる事で住人達から告白という建前での密告や吊し上げをさせ、ジェネレーター前で異端者、異教徒と見做した住人を公開処罰させられるようにもなり、更にはあろう事かプレイヤーが神の代弁者として名乗りを上げるという、カルト宗教じみた方向へと向かっていくが…?

  • 規律ルート
主に不満解消や各種生産施設の効率向上に比重が置かれたルート。
まずは居住地を高所から見張れる監視塔を作って自警団を結成し、犯罪の抑制や安全管理の為の見廻りをする事で人々に安心感を与え、朝礼を開いて住人達お互いの無事を確かめ合い、職場には現場監督を置いて管理をさせる事で人のみならずオートマトンにまで効率向上を図らせる事が可能になる。
更には監視塔をグレードアップして守衛詰所にし、自警団の規模をより大きくさせる事も出来るが、やがて規律の重要性を高めさせる為に宣伝ビラを作成するプロパガンダセンター、プロパガンダ放送を四六時中流して働く人達に喝を入れ効率アップを図らせる労働放送塔、そして住人達の中に自警団への協力者を混ぜ込ませ怪しいと思った者を告発させ、そうして犯罪者と見做された人をぶち込み時には死人が出る事さえ厭わぬ程の暴力的手法で無理矢理更生させる刑務所の設立と、次第に恐怖と武力による統治が強まっていき…?


どちらを選ぶかはお好みで。
ちなみに開発元のツイートによれば、宗教を選んだプレイヤーが59%とのこと。絶望的な世界には希望を与える存在が必要なのだろうか。
しかし…

+ 規律と宗教の果て
規律も宗教も関連する法案を推し進めて行く事でプレイヤーは最終的に生存者達を束ねるリーダーからコミュニティの独裁者と化し、ジェネレーター前に反逆者という名目でランダムに選ばれた人を蒸気熱で焼き殺す処刑台が設置され、使う事で不満度を大幅に解消する事が可能になる。
一応その前には反対派住民によるデモイベントが起き本当に独裁者となるか否かを問う選択肢が出されるが、それでも「なる」と選んでしまうと規律及び宗教ルートそれぞれの治安機関の手により、その反対派への粛清という形で住民の四分の一が強制的に死亡する。
そしてその後の人々のセリフはプレイヤーとその方針を狂信的に称えるものに変化し、極め付けには希望のゲージが真っ黒に塗り潰され最大値で固定、以後希望面での管理の必要が無くなる*2という典型的なディストピアが出来上がる。

これも生き抜く為のより強固な団結でありその為の犠牲は必要であると考えるか、或いは支配の無い希望あってこその生存だと苦難を耐え抜くかはプレイヤー次第。


DLC

全3本のDLCが発売されている。
単品購入もできるが、シーズンパスならば全部入りで30%引きの上にサントラとアートブックもついてお得。

The Rifts(裂け目)

新ギミック「橋」が登場するマップ1個をエンドレスモードに追加する。
橋をかけられる以外は本編とさほど変わらない普通のマップであり、ストーリーも特にないので、内容的には物足りない。シーズンパスについてくるおまけマップといった感覚。
ただし橋の建設コストがやや重く、序盤では難易度にもよるが資材のやりくりで悩まされ、それ以外にも谷で分断された土地の狭さと点在する資材置き場の嫌らしさが醸し出す、どちらかと言えば慣れた人向けのマップ。
ランダム配置ガチャで鉄鉱石の鉱床が近場に置かれれば多少は楽にはなる。あくまで多少という程度だが…

The Last Autumn(最後の秋)

氷河期到来以前、人類にとっての最後の秋を舞台とした新シナリオ。建造物、法律からテクノロジーまで全てが一新されており、まったく別のゲームといっていいほど遊び心地が変わる大型DLC。
目的は来たるべき気候変動に備えて突貫工事でジェネレータを建設すること。気温は10度とおだやかなので暖房については当分考えなくていいが、そのかわり坑道から発生するガスや落盤をシミュレートした「安全度」というパラメータが存在し、これをコントロールしながら建設を進める必要がある。
点検や安全具を義務づけてじっくり建設するか、それとも人命よりも建設ノルマを優先するべきか?ノルマから大幅に遅れたらゲームオーバーだし、そうでなくても寒波が来てしまったら余裕はなくなってくる。
イギリスらしく階級闘争も発生するので、労働者とエリートエンジニアの間をうまく取り持たなければならない。

On The Edge(綱渡り)

最後の大型DLC。本編の大嵐を生き延びた後の小康期が舞台。なのでウィンターホームは滅んでいる
プレイヤーは親都市ニューロンドンから派遣された前哨部隊の隊長となり、定期的に親都市に鉄100を納める義務を負っている。食料は採れないので親都市の配給に頼らねばならず、また法律ひとつ作るにもお伺いを立てなければならなかったりと、中間管理職の辛さを感じながらのスタートとなる。
やがて状況が変化しても親都市からの締め付けは緩まず、プレイヤーは部下の不満に突き上げられる形で独立宣言を余儀なくされる。この痩せた土地で独立コロニーとして生きて行くには他の集落との交易が不可欠。早めに斥候を出して連絡ルートを確立し、資源を交易し、ピンチの時はお互いに援助を出し合いながら生き残りを図ろう。
そうしている内にかつての親都市から滅亡の危機に瀕しているから救いの手を差し伸べてほしいと、皮肉な運命の逆転劇が訪れるがそれをどうするかはプレイヤー次第。
ゲームルールは本編の延長だが、交易と外交というテーマが加わったことで新鮮に遊べるシナリオとなっている。



我々はアニヲタの集いにたどり着いた
かつてのアニヲタの集いは既に見る影もなく朽ち果てていた

      →冥殿に祈りを捧げる(今後アニヲタの集い跡地に前哨基地を築けます)
 冥殿の墓を暴く(スチームコア×2 鉄材×250 食材×300)

その先にwiki籠もりが避難したアニヲタwiki(仮)が見える
→追記修正をしよう


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