SIREN2

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SIREN2 - (2018/10/04 (木) 13:48:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/30(土) 23:19:17
更新日:2024/02/29 Thu 10:04:17
所要時間:約 6 分で読めます




SCEより発売されたホラーアクションゲーム2作目。


【あらすじ】
29年前住民が一夜にして消失した孤島、夜見島。
その島にさまざまな理由で訪れた者たちが屍人たちに襲われる。
そして赤い津波と共にさらに奇怪な世界へ巻き込まれていく……


【概要】
キャッチコピーは
「逃げ場なんて、ないよ」

コンセプトは
「増殖する悪夢」

基本的な機能はそのままに各部分が改良された。

前作では死んでリトライすると失われていた仕掛けやキーアイテムがそのままになったのは大きい。
MAPで現在地が表示されるようになったり、しゃがみ走りができるようになったり、攻撃が連続攻撃できるようになったりとプレイしやすくなっている。
そのため、逃げ回るのが基本だった前作と比べるとある程度ごり押しが効くようになっており、前作よりも難易度が下がったといわれている。 

ただし、ある程度説明されるようになったとはいえ攻略のヒントが少ないのは相変わらず。
また正面からの攻撃を無効化する乙式、更に周囲を暗闇にする能力を追加した甲式等が終盤から登場するためこいつらに正面からタイマンを挑むのは自殺行為同然になった。
そしてハードモードではあっというまに殺されることもザラなので(特に小銃持ちが多い三沢団地)、
一部プレイヤーからは「アクションは2の方が難しい」とも言われる。

なお、時間軸的には前作の直接的な続編にあたるが、前作のキャラはSDKを除けば登場せず、繋がりが示唆されている程度。
なので、前作を知らないプレイヤーでも問題なくプレイできる。


【主な登場人物】
  • 一樹守 イツキマモル
オカルト雑誌アトランティスの見習い編集員。
夜見島に調査に来たところ、赤い津波に襲われて異界に囚われてしまう。
編集員らしく彼なりに冷静に事態の究明と解決を目指して行動しようとしているのだが、
極限の状況下に置かれているストレスからか、空回ったりめんどくさい言動を取ってしまうことも。
名前の由来はMMR (MaMoRu) から。
通称、イチさん、4様、キバヤシ。

  • 岸田百合 キシダユリ
一樹が異界の夜見島で初めて出会った美少女。
不思議な雰囲気を纏っており、無意識にか男を誘惑するような言動を取る。
光が苦手。
腹芸。

  • 木船郁子 キフネイクコ
夜見島近くの漁港で釣り船のアルバイトをしており、一樹たちを夜見島に運ぶ途中で船ごと異界に巻き込まれた。
他人の心を読める超能力を持ち、島に来てからはジャックした相手を操れるようになる。
ツンデレ

  • 永井頼人 ナガイヨリト
陸上自衛官(陸士長)。
物資輸送訓練中にヘリが不時着して島にたどり着く。
自衛隊での成績は優秀だが、性格はいかにもな現代の若者。
終盤では一念発起し、逆ギレして怪物たちに立ち向かうが…。

  • 三沢岳明 ミサワタケアキ
永井の上官(三等陸佐)。通称ピエール。
羽生蛇村の災害救助に向かい、前作で唯一生き残った四方田春海を救出することに成功したが、
その際、霊感が強い体質だったのが災いして異界の一端に触れてしまい、精神を病んでいる。
夜見島に降り立ってからは永井と共に脱出しようとするが、ストレスからか異界の影響かおかしな言動が目立つため永井からはほとんど信用されておらず、それが結果的に自分の首を絞めることに。

  • 三上脩 ミカミシュウ
島出身の売れっ子作家。
29年前に起こった事件の影響で弱視を患っている。
島にかつての思い出を訪ねてやってきた。武器は靴ベラ。
母胎により異界の門を開ける為の生け贄に利用され肉体は死亡するが、その魂は島を漂い、ツカサや阿部たちを手助けする。

  • ツカサ・オブ・ジルドール
犬。三上と一緒にいるドイツの血を引いていると思われる、茶と黒が混じった毛が特徴の色黒な顔の女の子。1歳。
弱視の三上の目となる健気な子。攻撃的な漁師も撃退してくれる。
崩れた小屋の下敷きになり死んだかと思われたが、終盤に阿部の前に現れツンな態度を見せるも、物語の最後でおいしいところをさらっていくツンデレヒロイン。

恋人を殺害した容疑で指名手配されているフリーター。
逃げに逃げて夜見島行きの船に転がり込んだ。
口調はヤンキーそのものだが性格はひょうきんで、彼の言動はプレイヤーにとって数少ない癒し。
最終的には、彼の些細な行動が世界を救うことになる。

  • 喜代田章子 キヨタアキコ
阿部の恋人の友人だった占い師。
無実を訴える阿部の言葉を信じ、行動を共にする。
未覚醒状態の母胎の分裂体(鳩)だったため、過去の光景を見ることが出来る過去視の能力を使えるが、島の謎を調べていく内に三上の「お姉ちゃん」である加奈江の意識と同調していき、
終盤には半ば乗っ取られるように完全に加奈江と同化し、顔も加奈江のものに変化(同時に喜代田の人格は消失し死亡)。その後は加奈江として行動を開始する。

  • 藤田茂 フジタシゲル
警察官(巡査部長)。
無人になったはずの夜見島に人を見たという通報を受け、気になって夜見島を訪れた警官。
「やんなっちゃうなぁ」が口癖だが、正義感が強く優しいおじさん。矢倉市子を保護し、彼女を励ましながら異界から脱出しようとするが…。
優秀な刑事だったがやっかいごとに首を突っ込む性格が災いし、犯人が「家族に会ってから出頭する」という約束をしたが来なかったという失態を犯して降格された上、家庭を顧みなかったことで家族からも絶縁状を叩きつけられ見限られた可哀想なお父さん。
現代の人間ではなく19年前の人間であり、夜見島の出身(島民消失事件の時にはすでに島を出ていた)。
最期は矢倉に殺され屍人となり遊園地で木船と遭遇。撃退されるが、終盤闇人零式としてまた木船の前に現れその後滅爻樹で木となった。
その性格からファンから「藤田部長」と呼ばれ死亡を惜しまれたとか。

  • 矢倉市子 ヤグライチコ
なぜか島に着いたフェリー、ブライトウィン号の中で気を失っていた中学生の女の子。
記憶を失っていることもあり、異界で訳も分からないまま彷徨うが、徐々に自分の中に眠るもう一つの意識が目覚めていく。
その正体は、19年前に起こったブライトウィン号消失事件で海に投げ出され死亡した本物の市子の遺体を堕慧児(後述)が形ばかり模して作った、模倣体と呼ばれる存在。
後に模倣体として完全に覚醒したことで矢倉市子の人格は消失し、堕慧児の分身として行動し始め日本刀と機関銃を手に暴走する。

  • 加奈江 カナエ
島に流れ着いた百合に瓜二つの少女。29年前の人物で故人。
三上親子に拾われ、脩は「お姉ちゃん」と慕っていたが、夜見島の島民からは嫌われている。
不思議な雰囲気を持った美少女で、記憶を失っているのに島に伝わる歌を口ずさんだりと不審な一面もあるが、
脩に対しては母か姉かというほど優しく接しており、29年前の事件では暴徒と化した島民から脩を庇いながら島を脱出しようとするも…。
なお、海難事故で死去した三上弥生(脩の母親)と瓜二つの容姿であり、それも島民から怪しまれる要因となっている。

  • 太田常雄 オオタツネオ
島の漁師の元締め。29年前の島民消失事件で行方不明となっていた。
加奈江の正体を不審に思い、ある夜、島を守るために島民を率いて加奈江を抹殺しようとしたが、
加奈江を追い詰めたところで島民共々異界に呑みこまれてしまった。
その後、夜見島を訪れた藤田茂(元々顔見知り)と話をしてすぐに死亡。その遺体は屍人・闇人甲式と成り果てる。

  • 太田ともえ
常雄の娘。29年前の島民消失事件で行方不明となっていた。
元締めの娘であることに誇りを持ち、父を手伝っているが、内心では都会に憧れを持つ。
一樹たちの前に突如現れ、百合を加奈江と勘違いして追いかけてくるが、島を彷徨っている時に足を滑らせて転落死。
その遺体は屍人・闇人乙式となって一樹たちを執拗に追いかけてくるが、最終的には滅される。
なお、一樹たちを追いかけてきたのは大事にしていた髪飾りを彼らが持っていた(落としたのを拾われた)ためだけで、
都会への憧れや(髪飾りなどで)実は良い子という設定がプレイヤーに受けたのか、敵キャラクターではあるがかなりの人気キャラ。

島に巣くう屍霊が人間の死体にとりついたもの。
前作の屍人と異なり、とりついた人間の生前の記憶はほとんどない。
人間の天敵だが、闇人に一掃されてしまい中盤からは登場しなくなる。

  • 屍霊
モヤモヤ。
普段は雑魚だが、ハードモードでは懐中電灯が無いと数の暴力を受けなにも出来ないまま殺られる。
なお彼らをよく見ると中央に顔が浮いてる。

  • 模倣体
本編に登場する矢倉市子の正体。
堕慧児の「鳩」のような存在だが、「鳩」と違って特に目的をもって作られたわけではないため、
模倣体として完全覚醒した市子は堕慧児の「母胎の元に帰りたい」という強い想いに引っ張られ、母胎に帰る事を目的に行動している。
しかし、元々劣化した堕慧児が作ったためか、「矢倉市子」でも「堕慧児」でもない、凶悪なもう一つの意識も芽生えており、
生存者や敵対する闇人・闇霊を見つけると即座に殺しにかかる攻撃性を有する。

  • 一藤二孝 イチフジニタカ
元は永井たちの上官だった屍人。
島の娘(屍人)と恋に落ちるが、闇人に連れ去られたため部下と共に奮戦する。

  • 沖田宏 オキタヒロシ
不時着時に永井を庇って死亡し、屍人化した自衛官。バディを組む永井からは優しい先輩として慕われていたようだ。
女子中学生を軽トラで追い回したりもしたが、闇人になった後は永井にTNTで感謝の言葉と共に滅される。

闇霊が死体にとりついたもの。
前作の屍人に近い存在で、とりついた人間の生前の記憶を保持しつつ高い知能を持ち、
甲式・乙式と呼ばれる強化形態も存在するなど、強力な敵として登場するが、
ゲーム中では光で怯む、滅爻樹で消滅するなどイマイチ恐怖感が薄く、単純な罠にもひっかかるため知能が高いとも思えない。

  • 闇霊
たらこ。
中盤に母胎の復活と共に島に大量発生し、屍霊に代わる新たな敵としてプレイヤーの前に立ちはだかった。
SIREN2アンチを生み出す大きな要因となった。

  • 堕慧児 オトシゴ
屍霊のボス。
元は闇霊と同じ祖先を持つ者だったが、光る洪水により母胎側と分断され、追いやられた海の底で長い年月をかけ屍霊に変化した者の集合体。
母胎のもとに帰りたがっているが、母胎自体は異質に変化(劣化とも言う)した堕慧児を同胞とは思っておらず、むしろ屍人・屍霊共々現世進攻の邪魔者として嫌っている。
ブライトウィン号の怪や海底ケーブル切断事故は母胎へのアピールとしてコイツが引き起こしたもの。
リアルクトゥルカ。

  • 母胎
かつて地上を支配していたが光る洪水により駆逐され異界に逃れた闇霊の集合体。
異界に偶然流れてきた三上弥生の水死体を見て、人間を殻に使った地上奪還を考え付き、地上を取り戻すために各時代に鳩と呼ばれる分身体を飛ばして異界の門を開くための生け贄を探したりと本格的に動き出す。
分身体は己の身体から作り出した覚醒型(母胎と同じ顔をしている)と、闇霊が入り込んだ人間が宿した胎児に寄生するタイプの未覚醒型(時間が経つと鳩として覚醒し母胎の顔に変化する)の2種類がいる。
本体は三上弥生の頭をした巨大なタツノオトシゴのような不気味な見た目をしているが、本来の母胎は精神体で不定形であり、地上奪還を考え付いたときに三上弥生の肉体を参考に身体を創造したらしい。

  • SDK SuDaKyouya
神を斬る刀「焔薙」と古代の神の武器「宇理炎」を使い、異界の存在を狩り続ける不死身の異界ジェノサイダー。
美耶子との約束を果たすべく異界を渡り歩き、夜見島には闇人たちを殲滅するべく現れた。
ゲームではボーナスステージのみの登場で、本作のシナリオとは直接的には関係しない。


夜見島のモデルは長崎県の端島(通称軍艦島)。

シリーズ恒例のゲテモノ料理は夜見鍋と亀ゼリーラーメン。
1に比べると材料が手に入りにくいのが残念。

ちなみにバグでスパナが空中浮遊したり、壁から甲式の顔が出てくる、軽トラから永井の上半身が飛び出る事故(?)が起こる。

本作をモチーフにした実写映画「サイレン〜FORBIDDEN SIREN〜」があるが、中身はほとんど別物。
説明不足の部分が多く、映画だけでは理解できないため、ファンから黒歴史扱いされている。

なお2ちゃんねるでサイレンと名が付く(ゲーム以外でも)スレが立つと書き込まれる「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」の決まり文句はこの映画のものであり、ゲームでは出ていない。


また同じくモチーフにした漫画「サイレン〜ETERNAL SIREN〜」もあるが、作者:万乗大智という点でお察しください。







追記・修正お願いします。

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