ウルトラウーマングリージョ

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ウルトラウーマングリージョ - (2020/01/23 (木) 22:30:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/05/20 Mon 22:08:51
更新日:2024/01/31 Wed 21:56:47
所要時間:約 7 分で読めます






はい、アメちゃん♪

演:其原有沙

湊アサヒとは『ウルトラマンR/B』のヒロインで主人公2人の妹の高校生。
ここでは『劇場版R/B』で変身したウルトラウーマングリージョについても説明する。


【概要】

名前の漢字表記は朝陽。
誕生日は2001年3月3日で、都立綾香高校に通う17歳。
天然でマイペースだが争いごとを嫌う。

口癖は「ハッピー♪」*1で、飴玉を「はい、アメちゃん」と相手に渡すことで誰とでも仲良くなれる。

カツミ、イサミをそれぞれ「カツ兄」、「イサ兄」と呼び、家族の癒しポジションとなっている。

女子高生らしく、SNSやスイーツ、ファッションにも興味があり、たい焼きやあやかほし饅頭などを食べていた。
家族にもです・ます調で話すのが特徴。
湊家の家事全般を担当しているらしいが、劇中ではあまり見られなかった。
また、独特なタッチの絵を描いている。

友達のえりなとななかとは一緒に行動していることも多い。

『ウルトラマンR/B』の宣伝担当として、公式Twitterで時々呟いている。
そして、劇場版公開時期にはペガッサ星人ペガとも一緒に宣伝していた。二人とも可愛い。


【その謎】

当初から
「一家に近しい人物がアサヒを知らない」
「存在を証明するのが家族の記憶だけで、実際の記録がない」
「そもそもアサヒが過去にいた痕跡が存在しない」
「兄弟が幼い頃の写真に写っていない」
など、まるで後から割り込んだかのような描写が目立ち、主人公3兄妹の末の妹というポジションにしては矛盾や不明瞭な点が見られる。

そして、カツミやイサミの学校などでの活動を知らない一方で、
自身は幼く、記憶があるはずもない家族でピクニックに行ったときのエピソードや、
(兄妹三人ではなく)「一人でできなくても兄弟二人なら出来る」、(年齢的に考えて母親と会話を覚えてないはずなのに)「お母さんも言っていた」と口にするなど、本人の記憶についても謎が多い。

また、第1話の初登場も兄弟が初戦闘を終えた後であり、それより前には名前すら出てこない。

このことから、
  • 本来はこの世界に存在しないのではないか
  • 失踪した湊ミオと関係があるのではないか
などと予想が立てられていた。

物語中盤では、「アサヒに関する記憶はあるのに存在を裏付ける幼いころの写真やアサヒの思い出の品はない」ということに気が付いた湊ウシオが「君は誰?」と問いかけ、一時は家出することになるが、
最終的には写真がなかったとしても「この瞬間が絆」として今までと変わらず家族を続けることになった。


【美剣サキとの関係】

美剣サキとは、ウシオに存在を問われた後、イライラ解消でたい焼きを食べている際に出会い、その後、連絡先を交換する。

彼女のことは「ツルちゃん」と呼び、図らずも彼女をマイペースに振り回すこととなる。
美剣も最初はアサヒのことは快くは思っていなかったが、段々と友達として認めるようになっていった。

美剣の過去を知ると、湊兄弟を認めず、地球を犠牲にルーゴサイトを倒そうとする美剣と、美剣を敵視する兄弟に対し、協力してルーゴサイトを倒すよう求める。

そして終盤、ロッソブルを庇って息絶えた美剣から、本当の名「グリージョ」を明かされ、彼女の持つルーブジャイロを受け継いだのだった。


【正体に関するネタバレ】

最終的に明らかになったその正体は、ミオの思いから生まれた「真」の属性を持つルーブクリスタル「マコトクリスタル」の化身。

現れたタイミングは第1話の戦闘終了後で、出現と共にクリスタルの力で「初めから三人兄妹だった」と湊家とその周辺の記憶が改竄された……というのが真実。

なので、コマ姉やチェレーザなど、湊一家を知りながらも直近の接触がなかった者は当然ながらアサヒの存在を知らず、
それまでの記録や痕跡はなかった上、アサヒもカツミ達の過去のことはまるで知らなかった。
ミオの意思から生まれた存在であったため、記憶の多くをミオと共有しており、名前もミオが望んでいた娘の名前「朝陽」となっている。
ミオ失踪後15年間に関する記憶は少ない一方、逆に幼少期のイサミやカツミを見守っていたかのような発言が多かったのもこの特異な出自に由来する。

そして、当のアサヒ自身もこれらの事実は全く知らず、自分が湊家の子供として生きてきたと信じて疑わなかった。
最終決戦で美剣のルーブジャイロを抱えてルーゴサイトの前に飛び出した際、自身の存在がジャイロに反応したことで誕生時の記憶が戻り、
その力を引き出したウルトラマンルーブによってすべての決着がつけられた。

ルーゴサイトの撃破に伴い一時姿を消していたが、家族の絆の力でマコトクリスタルと分離し人間の肉体を得て復活を遂げている。
その後は正式に「湊家の家族」として迎え入れられ、以前と変わらない学生生活を送ることとなった。


【マコトクリスタル】

アサヒの本性で、「真」の属性を持つ大型のルーブクリスタル。ロッソ・ブル・グリージョの三者を現す赤・青・橙の意匠を持つ。
これ自体は本編では変身には用いられず、ルーブコウリンに装填することでより強力な必殺技を使用した。
上げ幅は相当なもののようで、消耗したルーブがルーゴサイトの攻撃を一方的に押し返して撃破したほど。

ウルトラ戦士や怪獣の力を持つ通常のクリスタル、マンとベリアルを含む6人分の力の融合であるキワミクリスタルとは異なり、
ウルトラマンの力が宿っているのか、宿っているとしてどんな戦士なのかは不明。
セットするとアサヒの姿が浮かび上がる。

劇場版では、アサヒと分離し行方不明になっていたが3人の絆の力で復活。
展開したうえでルーブジャイロにセットすることでカツミ、イサミ、アサヒをウルトラマングルーブに変身させる。
この時はロッソ、ブル、グリージョの姿が浮かび上がる。


【劇場版にて】

TV本編から1年が経ち、18歳となっている。看護師を目指しており、その勉強の真っ最中。

別の宇宙から来た朝倉リクとも交流し、お互いの特殊な出自を語り合うこととなった。

そして、本作では美剣から受け継いだジャイロを使用してグルジオレギーナ及びウルトラウーマングリージョに変身。
さらに、湊兄妹の諦めない心によって、ウルトラマングルーブへの変身を遂げる。


【ウルトラウーマングリージョ】



星まで届け、乙女のハッピー!

画像出典『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』 https://m-78.jp/rb/movie/
©円谷プロ、劇場版ウルトラマンR/B 製作委員会

【プロフィール】

身長:43m
体重:3万t
最大飛行速度:マッハ5
最大走力:マッハ1
水中潜航速度:700ノット
地中潜航速度:マッハ1
最大ジャンプ力:600m
腕力:7万t
握力:3万5000t

声:其原有沙
スーツアクトレス:安達仁美

『劇場版R/B』で初登場した、湊アサヒが美剣サキから受け継いだルーブジャイロを使用して変身した姿。活動時間は約3分間。
美剣は精神体となってアサヒを見守っており、
ウルトラマントレギアとスネークダークネスとの戦いにおいて、グルジオレギーナから羽化するように誕生した。
美剣サキへの感謝を込めて本名であるグリージョを名乗っている。

争いを好まないアサヒが変身しているだけあって、バリアやヒーリングなどのサポート能力に長けている。
その一方で攻撃能力はあまりなく、パンチも弱弱しい音が鳴っていた。

ロッソとブルとは違い、クリスタルチェンジは出来ないが、カラータイマー、銀のボディに縦にオレンジのラインが引かれている点など、二人と共通するポイントが存在する。
その一方でデザインに黒色や鋭角的な模様も少ないなど、二人とは違う独特なものになっている。
特定のクリスタルを使用していないためか、胸部や両腕にはエレメントに応じたアーマーや突起がない。

平成ウルトラシリーズの映像作品では最初にして最後となる味方のウルトラウーマンである*2
しかも、映像作品では初めての妹属性のウルトラウーマンであろう。
そのためか、ロッソやブル、ジードと並んだ際には、すぐわかるレベルで小柄である*3



【グリージョの技】

グリージョ・バーリア
ロッソやブルが使うバリアの5倍の強度を誇る強力なバリア。
ウルトラマントレギアとスネークダークネスの同時攻撃を1人で防ぎきった。

グリージョチアチャージ
飴玉型のエネルギーを仲間に送って回復させる特殊光線。
ロッソ、ブル、ジードの三人のカラータイマーを青に戻すほど強力。

グリージョショット
グリージョが持つ唯一の破壊光線。
映像作品では『ウルトラギャラクシーファイト』にて初使用。兄たちの代わりに平和を守るため、この技で自主訓練していた。
それ以前では『ウルトラヒーローズEXPO2019』やウルトラマンフュージョンファイトでは使用シーンを見ることができた。


【余談】

  • 演者の其原有沙は子役出身で、2歳のときにデビューしている。ドラマ出演経験はそこまで多くないものの、本編での泣きのシーンや、兄弟を励ますシーンの演技が上手かったのは、やはり芸歴の長さあってのものだろう。

  • 其原の番組収録時の年齢は16~17歳で、ウルトラ戦士の人間体を演じた役者としては、濱田龍臣と並ぶ最年少記録となる。当然、ウルトラウーマンの人間体役としては文句なしの最年少記録である。

  • ウルトラウーマン自体がかなり貴重ということもあり、演者の其原本人も家族や友人も変身することはさすがに予想していなかったとのこと。決まったときは驚いた、嬉しかったと語っている。

  • ウルトラの母、ユリアン、ウルトラウーマンベスと過去のシリーズでウルトラウーマンは3人ほど登場しているが*4、過去作品のウルトラウーマンはいずれも人間体こそあれどマトモに掛け声が当てられたことはほぼない。このため、其原はどう声を当てれば良いか悩んだとのこと。

  • 男性戦士と同等の変身アイテムがあり、そのアイテムが玩具展開までされているウルトラウーマンというのも実はシリーズ初となる。単純な女性戦士の変身アイテムだと玩具は売りにくいのだが、最初は敵役の所有物として登場し、劇場版でヒロインの変身アイテムになることにより、販促的にもバッチリである。



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