登録日:2019/03/19 Tue 21:00:00
更新日:2025/04/14 Mon 22:21:12
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画像出展:劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル(2019年3月8日公開)より
@円谷プロ、「ウルトラマンR/B」製作委員会
【プロフィール】
身長:50m
体重:3万7千t
最大飛行速度:マッハ9.9
最大走力:マッハ4
水中潜航速度:マッハ3.8
地中潜航速度:マッハ3
最大ジャンプ力:850m
腕の力:9万t
握力:7万5千t
年齢:1万2千歳
出身:M78星雲・光の国
スーツアクター:石川真之介
CV:トレギア大好きおじさん内田雄馬
人間態演:七瀬公
【概要】
一応“ウルトラマン”の名を冠しているだけあって
カラータイマーも存在するのだが、
X字のプロテクターに覆い被さって隠れており、どのような形なのかはハッキリと目視できない。
元々は半球状だったが闇堕ちの過程で変化したらしく、隙間から見える形は
あのウルトラマンによく似ている。
その他「手の指に
爪がある」「肩にはトゲの生えたアーマー」「腕や脚にはベルトのようなものを装着」など、ベリアルと比較してもウルトラマンとしての姿はかなり異質。
通称ウルトラマン界の
笑ゥせぇるすまん。
やり口は正に悪徳セールスマンで紳士的な口振りで物腰柔らかい態度を取っているが、
その性格は掴みどころが無く狡猾にして非情。
現実や将来に悩んでいる人間の前に現れてはその心の弱さにアプローチを仕掛け、巧みな話術や能力で誘導しては最終的に破滅させる。
空間をありとあらゆる場所に繋げられるというタチの悪い能力を持っており、異次元空間を通じて自身や他者を
瞬間的に移動させる事が可能。
これにより悲劇の種をどこからともなく見つけては相手に付け込む事ができる。
トレギアの外道行為に苦しめられ、唯でさえ暗く沈んでいた人が更に失意のどん底に落ちる様を見ることを愉しんでいるらしく、そんな行為を繰り返しては今までに数多くの星々を滅ぼしてきた。
これだけのことをしておきながら、本人曰くあくまで
「(自分は)夢を提供しているだけだ」の一点張り。
しかし、物事が思い通りに行かないと苛立ちを見せることが多く、苛立ちが募るほど口調が徐々に乱暴になっていく傾向がある。
また、家族の
絆とか友情といったものを嫌っており、そういったものを見るとあの手この手で壊そうとしている。
ウルトラウーマングリージョのようにマイペースで相手に惑わされにくいタイプは少々苦手らしく、逆にペースを乱される傾向がある。
かつての親友だった
ウルトラマンタロウにはコンプレックスを抱いており、今では毛嫌いする様子を見せている。
特にタロウやその息子の
ウルトラマンタイガの行動が自分のコンプレックスを刺激するようなものであった場合、感情を剥き出しにしてまで苛立つ様子を見せる。
【来歴】
タロウと共に
宇宙警備隊への入隊を目指したが不合格となり、その代わりに持ち前の頭脳を活かして宇宙科学技術局に入局した。
ヒカリのフィジカルがおかしいだけでブルー族なのでフィジカル面はさほど優れておらず、トレギアもどちらかといえば頭脳に秀でたウルトラマンであった。
科学技術局時代にはアストラル粒子転化システムを開発し、そのシステムを使ってタロウと共に特殊アイテムを完成させた。
アイテムはタイガスパークと名付けられ、後にタロウからアイテムと同じ名前を付けた息子へと託されることになる。
科学者として技術局内での評価は非常に高かったようで、次期副長官就任の相談を持ち掛けられたこともあった。
しかし、善悪の真理を追究しているうちに闇に魅入られ、「光も闇もない」という思想に至り光の国を離れた。
現在の仮面を付けた青黒い姿は邪神を取り込んで変わり果てた姿であり、その能力は邪神の力に依存している。
何度倒されようが復活するのも、邪神が平行世界のバックアップから肉体を復元させているためである。
ウルトラマンジードに対して敵意剥き出しであったり、タロウクリスタルをベースとする
ウルトラマンロッソにちょっかいを出していたのは、
ベリアルの息子でありながら
正義の為に戦うジードや、タロウに対しての嫉妬などが原因である。
そして前述の通り、特にかつて親友であったタロウに対して、現在はコンプレックスを見せることが多い。
ギンガやオーブにもちょっかいを出していた可能性も…
しかし、何の偶然か彼がコンプレックスを抱く相手はかつてベリアルがコンプレックスを抱いた男の息子である…
ウルトラマンゼロによると光の国としては手が付けにくい人物であると語られており、やむを得ず野放しにされている様子。
トレギアは何故悪の道に染まってしまったのか、真の目的とは一体何か? 答えは悪魔(トレギア)のみぞ知る……
ウルトラマントレギア アーリースタイル
『
ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』にて初登場。
平成ウルトラマンと昭和ウルトラマンの要素を折衷したような比較的シンプルなデザインとなっており、
ボディカラーは青色を基調とし、肩などの一部が明るい水色となっている他、カラータイマーもオーソドックスな半球状のものとなっている。
カラータイマーの周囲にある意匠は闇堕ちした現在もカラータイマーの周囲に残っている。
ややつり上がった青い目が特徴的だが、ベリアルのように目つきが悪いという訳でもなく、どちらかといえば凛々しい顔付きである。
頭部や耳の形は今とあまり変わらないものの、全体的に直線的で禍々しさがない。
【戦闘能力】
体内に宿した邪神
グリムドのバックアップもあり、
プロフィールの数値だけなら腕力以外全て
ウルトラマンルーブを超えている。
スネークダークネスの援護もあったとはいえ、ロッソ・
ブル・グリージョ・ジードの4人を相手とした人数差が不利な状況でも普通に互角に戦い続けていた。
ヒーロー達にはない爪を引っかき攻撃に多用していたベリアルと違い、貫手を使う格闘スタイルが印象的。
使用技も攻撃目的なら破壊力抜群、策略目的なら陰湿で汎用性の高いものばかり。
何より技名が覚え辛かったり。戸井に対して「中二病」と言ってたがよく自分が言えたものである。
但し元が研究者であるため本来のフィジカル面は弱く、ベリアルのように豊富な戦闘経験(とそれに繋がる野心)もない。
更に豆腐メンタルだったことも災いして、冷静さを失って動くとスペック上の強さを発揮できなくなり、一気に弱体化するという傾向がある。
このため普段は強敵との真っ向勝負を好まず、他者が手を下すように仕向けたり、怪獣を召喚して身代わりにしたり、えげつない策謀を巡らせたり、とにかく相手がトレギアに対して全力を出せないようにすることが多い。
使用技
両腕を広げてエネルギーを集め、前方に青黒いエネルギーの渦を形成。
両手を捻りながら前に突き出し、渦の中にある赤い5つの穴から稲妻状の破壊光線をまとめて発射する。
破壊力、衝撃力ともに凄まじいトレギアの主力技。
『
ウルトラマンタイガ』では簡易版として放つことが多く、エネルギーの渦を形成して放ったのはニセウルトラマンベリアルとタッグマッチを行なった時のみ。
片方の掌から放つ破壊光線で、形状は青黒い稲妻。
牽制技っぽいのに、威力はロッソとブルの必殺光線と同等。
両手で放つトレラケイルポス。
ウルトラマングルーブのデルタブレストランサーと互角の威力。
同じく両手で放つトレラアルティガイザーに比べると速射性に優れる。
胸の前でクロスさせた両腕を開き、紫色のカッター光線を5枚1セットで連続して飛ばす。
目からビーム。
発動が早く、不意打ちはもちろん接近戦でも用いられる。
トレギアの十八番である、異次元を開けてあらゆる場所や宇宙を繋げる技。
対象を異次元に引きずり込む際には
槍のような巨大な爪状の物体が現れ、配下の怪獣を送り込む際にも使用する。
遠く離れた場所の映像を見せたり、幻を作り出したりする
超能力。
カツミにホスター21星系の様子を見せたのはこの技。
アーリースタイル時に使用した
スペシウム光線系統の技。
両腕に稲妻状のエネルギーを溜めた後、十字に組んで紫色の光線を放つ。
【活躍】
本作における事件の黒幕として登場。
『
ウルトラマンジード』の舞台であるサイドスペースの地球に現れ、
朝倉リクと
ペガッサ星人ペガをトレラ・スラーで拉致。
リクを『
ウルトラマンR/B』の地球に放り出した後、ペガを
ガンQの体内に幽閉し、
ガンQをジードに倒させることで「友人殺し」という悲劇を演出させようとした。
ロッソとブルが機転を利かせた連携技でペガは救出され、この悲劇は免れたものの、ジード単独では対応が難しいシチュエーションであった。
更に湊カツミの同級生・戸井の
パソコンに現れ、その際に戸井がデザインしていた怪獣を発見。
怪獣の名前を尋ね、「スネークダークネス」と聞くと
「なかなかの中二病だ、素晴らしい……!」と評価した。
そしてその怪獣のデザインを媒体に、トレギアは戸井に向けて暗示をかけ、光線を浴びせた……。
続けて自分の将来に自問自答を続けるカツミの前に、トンネルに投棄されていた壊れたテレビを介して登場。
「君はウルトラマンか?湊カツミか?」とカツミに問うと、
とある異星で
ピグモンの群れが
メカゴモラに襲われている様子を見せ、絶滅の危機に瀕していると伝えて揺さぶりをかけ、
一度現場に向かえば二度と地球には戻ってくることはできないと承知させた上でカツミをピグモン達がいる「地球から7452光年離れたホスター21星系の地球型惑星」に送る。
更に同じ現場に戸井も送り、戸井をスネークダークネスに変身させ、ロッソを圧倒させる。
スネークダークネスにロッソが倒されるのを見届けると、トレギアはそれを嘲笑いながらスネークダークネスだけを回収してカツミをそのまま放置して去ってしまった。
二度と戻ってくることはできないと言っていた理由は、なんと置き去りにするという意味だったのである。
その後はスネークダークネスを綾香市で暴れさせ、ジードとブルが現れたところで自身もモニターを通じて遂に公衆の面前に姿を現す。
しかもここで、眼前の2人には「君達はウルトラマンロッソがいなければ何もできないのか」と嘲り、当のロッソ=カツミの方には「君がいなくても、彼らは地球を守れるようだが」と煽る。まさに外道。
一度目の戦闘ではスネークダークネスが圧勝するも、湊家の活躍により無事帰還に成功したカツミを加えてのリベンジマッチでは、
家族や仲間の絆をより深めたロッソ、ブル、ジード、そして
グルジオレギーナ→グリージョのチームワークに徐々に押され始める。
スネークダークネス単独では形勢が不利と見たところで自身も参戦し、自身の強さとスネークダークネスの力を持って形成を立て直して4人を追い込む。
戸井が母親とリクの説得を受け、一度正気を取り戻しかけたときは
「いつまで家族のみみっちい話を見せられなきゃいけないんだよ!」とイスキュロス・ダイナミスを更に浴びせて正気を失わせるという外道っぷりであった。
しかしジードが
ウルティメイトファイナルになり、湊兄妹がグルーブに変身した後は流石にマズいと踏んだのか、
「残業はしない主義でね」と飛んで逃げようとするも、
結局は叶わずそのままグルーブと激しい空中戦を繰り広げる。
相変わらず
「絆」というものを嘲笑い続けるトレギアであったが、
激闘の末、相手をスイッチする形でジード ウルティメイトファイナルと激突。
当初は軽やかな動きと手数の多さでジードを惑わしながら優勢を保っていたが、殆どの攻撃をギガファイナライザーで受けられ、
格闘戦ではギガファイナライザーの重い一撃に耐えきれず膝を突くなど徐々に押されていく。
そして最後にはグルーブ・ボルテックバスターとジードの
レッキングノバを立て続けに食らってしまう。
このときジードがウルティメイトファイナルの力を生かしてパワーを限界まで引き上げて行ったため、トレギアも耐えきれずに爆発四散したのであった。
……かに見えた。
何だ?君達まだ観てたのか。
私は忙しいんでね、この辺で失敬するよ。また会おう……
武居正能監督によれば、『劇場版R/B』におけるトレギアとは「ベリアルに代わって今後のウルトラマンの宿敵となるキャラクターであり、本作ではそのデビュー戦」とのこと。
また、この作品の時点ではトレギアが光の国出身であることやタロウとの友人という経歴は考えられていなかったと明かされている。
後の作品に出演するトレギアは本作とキャラクター性が微妙に異なると感じた視聴者もいるようだが、それは設定の変更によって性格面でも軌道修正が加えられているためである。
あのルーゴサイトを狂わせ、数々の星を滅ぼさようとした張本人であることが示唆されている。
名前こそ登場してないものの、
「仮面をつけた青いウルトラマン」とは十中八九
間違いなくトレギアのことである。
つまりは
グリージョの2人の兄の命を奪った元凶の元凶ということになる。
後に『トレギア物語』でやはり彼の仕業だったことが明確にされ、また
宇宙魔女賊 ムルナウに宝石の力を与えたのも彼であることが明かされた。
『ジェネクロ』
映画公開から1ヶ月も経たないうちに早速、ウルトラシリーズの再編集番組『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』に脈絡もなく登場。
今回は短い時間で視聴者へ簡潔な自己紹介を行う必要があったため、「ウルトラマントレギア」と名乗っている。
ブースカとペガに闇に堕ちることを選択させるべく、ウルトラヒーローを弱い存在と蔑みながら
伏井出ケイ・ムルナウ・エタルガーといった強大な闇の存在、そして闇の果てに至る善も悪もない虚無の活躍を紹介した。
しかし、その内容はウルトラヒーローの活躍シーンを意図的に映さず、
闇が優勢のように見せる偏向報道地味た内容で、ペガにもその点を指摘されていた。
それでも直接的な洗脳行為などは行わず、悪役の活躍シーンの紹介と悪の道への勧誘行為のみに留めたのは、相対的に見ればまだ控えめな行動であった。
ぶっちゃけると尺の都合という名の大人の事情。とはいえ、メタ的に捉えれば悪役にスポットを当てるという企画は『クロニクル』シリーズでも数が少なく、悪役サイドのナビゲーターとしていい仕事をしたとも言える。
第6話より登場。
ウルトラダークキラーと裏で繋がっており、
新世代ヒーローズのダークネスを作り出そうと目論んでいる。
当のダークキラーに「何故そこまでダークネスにこだわる?」と問われた際には、
「光も闇も、正義も悪も、等しく同じ価値しかないことをウルトラマン達に証明したいだけさ」と語っているが……。
当初は全身を青黒いオーラで覆っていてはっきりと姿が映らず、クレジットでも青い巨人と表記されていたが、
第8話にて
ウルトラマンリブットに暴かれる形で姿を現した(以降、クレジットもウルトラマントレギアに変更されている)。
その後はダークキラーとゼロダークネスを強引に復活させて新世代ヒーローズ達に仕向け、リブットを足止めするために
レッドキング2体(初代と二代目)を召喚して姿を消した。
ダークキラーが倒された後、新世代ヒーローズ達の前に結界を通じて突如現れる。
このとき、彼こそが全ての黒幕であること、また、ダークキラーにグリージョを狙わせたのはグルーブの力を使わせないためであることが明らかとなった。
「一面的な見方でしかものを見ない」と新世代ヒーローズ達の正義感を否定し、光の国について「やはり破壊するしかないな…」とこぼすと、どこへともなく消え失せた。
光の国を破壊しようとする彼の野望を阻止するため、『R/B』世界の防衛に戻ったグリージョと彼女を送り返すゼロを除く新世代ヒーローズ達は、トレギアの捜索に向かうのだった。
出番が更に増えており、ゼロとグリージョの前に現れて目的を話したり(ゼロが終盤トレギアの目論見を話せていたのはこのため)、
その(ダークキラーの光の国への宣告直前)際に「さて、そろそろウルトラマン達に宣戦布告といくか」と言ってたりしていた。承諾していたってことは今回の目論見失敗したのはトレギア自身のせいということに…?
また、リブットとの対決の前にはリブットからタロウからの託として「バカなことはやめろ」と言われた際には「タロウ…相変わらず光の使者を気取って」とこぼしていた。
同作の
ジャグジャグ枠メイン悪役として登場。
タロウの息子・タイガが主役の同作情報公開と同時に、タロウの元親友であることが明らかにされた。
『タイガ』本編では第1話冒頭から登場。
『ウルトラマンロッソ』第13話のラストで逃走したところを、追跡してきた新世代ヒーローズに包囲される。
しかし
爆弾を仕掛けて彼らを一網打尽にし、更に加勢に現れたトライスクワッドを完全に撃破するという強さを見せつけた。
その後は地球に降り立ち、人間の姿をとって
霧崎と名乗り、地球人に紛れ暗躍する。
第2話では人間態からの変身シーンもお披露目となった。
仮面の様な変身アイテム、
「トレギアアイ」を目元にかざすと両目が赤く光って闇に包まれ、霧崎がトレギアになって巨大化するという演出で、
平成シリーズ中期以降では非常に珍しい、
ぐんぐんカットも
バンクもない演出となっている。
七瀬さん、変身回で毎回変身シーンを撮らせてもらって良かったね!
第3話以降も、
ウルトラマンタイタスや
ウルトラマンフーマの帰還後、更にタイガがフォトンアースに進化した際にも、まるで彼らの力を試すかのようにちょっかいを出している他、怪獣リングをタイガが使うことを喜ばしく思っている描写がある。
あたかもトライスクワッドの面々の成長を促すような行動をとっているかのようにも思えるが、第第12話ではどうやらタイガを闇に誘おうとしているらしい事を口にしている。
次々と現れる敵の陰で彼が暗躍する中、第14話では怪獣リングを使ってきたタイガの身に
- タイガが暗い空間の中で仲間を見失い、激しい感情が渦巻く
- 時々工藤ヒロユキの頭の中で変な音がする
- タイガにヒロユキの声が届かなくなる
- 戦闘の最中にタイガが無性にイラついている
- ギガデロスを執拗なまでに殴り続ける
など、明らかにタイガ闇堕ちの兆候と思われる現象がいたるところに散見された。
そうだ…もっと怒れ、残忍になれ…!そうすれば君は私になれる…
第15話でその企みの詳細が判明。
それは怪獣リングの力でタイガの心を闇に染め、自身の傀儡に引きずり込むという恐ろしいものだった。
トレギアはそのために自身の感情と力を植え付けた怪獣をけしかけてはタイガ達と戦わせ、怪獣リングを収集・使用させていたのである。
埋め込むタイミングはいつでも良いらしく、自らが直接関与しなかったナイトファングも「私好みだ」という理由からリングにしている。
実はこのリングは力を求めて使用しては好戦的になり、次の戦いでより使いたくなるという、まるで麻薬のような作用をもたらす恐ろしいアイテムであり、
これが原因でタイガの戦闘スタイルは回を追うごとに怪獣リングに頼り、敵に過剰な攻撃を加えるものへと変貌していった。
トレギアはタイガスパークの共同開発者なので、それに適合するリングを作ったり、悪質なトラップをこっそり仕込むことなど容易いことだったのである。
そして、第15話後半で現れたトレギアに対しヘルベロスリングを使用した直後、タイガはその身から膨大な闇を発しつつ苦しみだす。
それでもなお戦おうとする彼を軽くあしらいつつ、トレギアはその様子を楽しそうに嗤っていたのだが、タイガを説得するヒロユキに不快感を示す。
特徴的な能力を持つ怪獣を重点的にリング化していたのも、依存しやすくするためだろう。
絆……?二言目には絆 、絆、うるさいんだよ、地球人風情に何ができる……っ!
それ以降は先ほどまでと違ってどこか不愉快そうにタイガを痛めつけ始めるが、ついにタイガに限界が訪れ……
聞こえるかNo.6!
闇がお前の息子を蝕んでいるぞ!ウルトラマンタロウの息子を…!
闇の力に飲み込まれたタイガは自我を喪失し、ヒロユキ達とも完全に分離。
その様を見たトレギアは、自身の傀儡にして一部である怪獣リングをタイガから難なく取り上げる。
そして、放心状態の彼に対しまるでペットか何かのように接しながら、これまでにない程の愉快そうな高笑いを見せるのだった。
昨日までのタイガは死んだ。新しいタイガの誕生だ。
もう君は地球人がいなくても変身できる。新しい相棒は闇のエネルギーというわけだ。
君と僕とで、バディゴー……
その後トレギアはタイガ、そして自身が光の力を奪い気絶させたヒロユキの精神世界に現れ、二人の精神をいたぶり続ける。
おやぁ?絆とか大層なことを言っておきながら…他の2人はどこだぁ?見捨てられちゃったのかなぁ…?
父親を超える力を手に入れたんだ…。私と一緒に、光の国に戻ろう。そして、父親にその力を見せつけてやれ。
タイガを手駒としたトレギアはそれに留まらず、自身やタイガの故郷である光の国への攻撃までも視野に入れていた。
しかし、悪夢に魘され続けるヒロユキを見かねたE.G.I.S.の面々による介入、タイタスとフーマの尽力、
そしてそれらにより先に正気を取り戻したヒロユキにより、怪獣による足止めも実らずタイガをその前に救出され、更に
トライストリウムへの覚醒を許してしまう、想定外の事態に陥る。
差し向けた怪獣を瞬く間に蹴散らすタイガを目の当たりにし、トレギアはまるでタロウを前にしたように激怒するや、変身して自ら戦いに挑むも、冷静さを失った事が仇となってか、攻撃を全てあしらわれてしまう。その姿はまるで、地球で初めて2人が戦った時の鏡写しのようでもあった。
今のお前では、俺達の絆には勝てない!
まだ絆を語るのか!反吐が出る!!
この弱者が!貴様らが宇宙の番人だと、誰が決めたぁぁッ!!
お前は負けるんだ!俺達の!!
光に!!!
直後、
必殺技・トライストリウムバーストを放つタイガに対し咄嗟にトレラアルディガを撃って応戦するもまるで敵わず、そのまま押し切られ爆散・敗北した。
何が光だ……!貴様らに私の何がわかる……!!うあぁぁぁあああああ!!!!!!!
闇の支配から抜け出したタイガは、仲間との絆を更に深め、新たな力を会得。
その事実を突き付けられたトレギアは、タイガの仲間にして一部であるヒロユキの存在の重さを、今更ながら理解する。
さんざん嘲笑い続けた絆の力に、自身が敗北した事実を噛み締めながら、これまでにない程の悲痛な高笑いを上げたのだった。
この敗北以降、タイガのみならず、ヒロユキに敵意を向けるようになった。
その手始めに、カナ社長の知己のセモン星人ミードをヒロユキの許へ誘導し、ミードを狙う
宇宙人達との乱戦を演出。
その後はミードが所持する『怪獣誘導装置』を起動させ、熔鉄怪獣
デマーガを呼び寄せた。
現れたそれを見たヒロユキは、すぐさまタイガに変身しようとする中、霧崎の姿で現れ
「大切な仲間と大勢の他人、どちらを助ける?」と精神的に揺さぶりを掛けた。
無事にデマーガを倒したヒロユキだったが、直後に霧崎は社長に対し自ら発砲、それをミードが庇うのを見て、事も無げな様子でそれを見ていた。
ミードの死に憤るヒロユキだったが、直後に彼の前に現れ「私は君に興味を持った。だから君の事をもっと知りたいし、君にも私の事を知って貰いたい」と語り、遂にその正体を明かすのだった。
そして、初めて「ウルトラマントレギア」と名乗った。
その後も間接的かつ陰湿な行為を繰り返し、地球人からのヘイトに悩む宇宙人に怪獣を与えて破壊行為に走らせたり、その怪獣のせいで家族を傷つけられた地球人を唆して更なる憎悪心を抱かせたりとやりたい放題。
更にE.G.I.S.の面々に対しても間接的な嫌がらせというか襲撃を繰り返した。
ヒロユキの目の前でホマレに重傷を負わせ、カナを召喚した怪獣に閉じ込め、ピリカにも襲い掛かろうとした。
しかし、ピリカの正体が
宇宙爆蝕怪獣ウーラーを止めるためのアンドロイドであることを知ると計画を変更。
ゴース星人の円盤にあった地底
ミサイルを勝手に発射させ、その余波を使ってウーラーを地球に引き寄せた。
ピリカがウーラーを道連れにして死んでヒロユキとタイガが虚しい勝利を得るか、ヒロユキとタイガがピリカを守ることでウーラーが地球を食い尽くして地球を滅ぼすかという二択を迫るのであった。
トレギアは全ての行き着く先は
虚無であると考えており、全てを台無しにしてどう足掻いても
バッドエンドになる結末を求めていた。
ピリカは使命を果たすべくウーラーと一体化を果たし、トレギアの思惑通りにことが運ばれるかと思われたが、
ピリカはウーラーの中に入ったことでウーラーの抱いていた無限の空腹の苦しみを知ることになる。
そしてその事実がE.G.I.S.の仲間達に伝えられた結果、ウルトラマンと宇宙人と地球人の共同戦線でウーラーの腹を満たすという作戦が実行された。
霧崎はそれを妨害すべくトレギアとなって戦場に乱入するが、ウーラーから抵抗されるという想定外の事態に困惑する。
更にタイガに向けて放った光線をタイガが受け止め、自分の光線もろともウーラーに喰わせたことで、トレギアは意図せずもウーラーを救うことになってしまう。
ウーラーは心と腹を満たされたことで苦しみから解放され、光のオーラを放って消滅して行った。
暖かい光を見てトレギアは恍惚としたような、困惑したような素振りを見せるようになる。
タイガはそれを見て、もう一度光の戦士の道へ戻ろうと言葉を投げかけたが、トレギアはそれを拒絶してタイガと最後の対決に挑む。
だが、心を乱したまま戦いに挑んだことが災いしてトライストリウムには圧倒され、必殺技の三連撃を受けてしまう。
更にタイガを見てタロウの面影を感じ取ると何故か抵抗をやめ、トライストリウム最後の必殺技、クワトロスクワッドブラスターを食らって爆発四散するのであった。
これでトレギアは本当に終わったかのようにも見えたが謎は残り続けた。
大方の予想通り何もなかったかのように生きてました。
テレビシリーズ本編から引き続きメインヴィランとして登場、更に2年連続で劇場版のメインヴィランとして登場という快挙(?)を成し遂げた。
ニュージェネ以降に登場するテレビシリーズのメインヴィランは大抵劇場版で退場しているため、3作品連続でメインヴィランとして登場するのは異例である。
本編で改めて闇の力が邪神由来であることが明らかにされ、一度倒されてから復活している姿も描かれた。
最終話の後は例によって復活してはいたようだが、今回は更にえげつないことを考えたため、しばらくヒロユキ達の前に現れなかったようだ。
今回はボルヘスの遺跡でタロウに対して「昔のよしみ」だとしてグリムドがタイガのいる地球に現れることを伝える。
タロウはグリムドと戦うタイガを援護すべくタイガの元に降り立ったが、タロウがウルトラダイナマイトを使って身体を再構築するところにグリムドを潜り込ませ、タロウの身体を乗っ取って闇堕ちさせる。
いつものように親子の絆を嫌い、タロウとタイガに親子の殺し合いをさせようというという相変わらず外道なことを企んでいたのであった。
最初はタイガ、ロッソ、ブルを退けたが、再戦ではタイガトライストリウムが4人で力を合わせて発動したウルトラダイナマイトによってグリムドがタロウから引き離さてしまう。
起死回生の一手としてトレギアの中に封じられていたグリムドの力を解放し、グリムドと融合して巨大化することで地球を闇に包み込む。
グリムドとニュージェネレーションヒーローズ達の最強形態から放たれる一斉攻撃にも動じなかったが、ニュージェネレーションヒーローズが融合してウルトラマンレイガになると形成は逆転。
レイガの圧倒的な強さに圧されて行き、最後はレイガアルティメットブラスターを受けて爆発四散した。
この際、光線を受ける直前にグリムドの腹部がトレギアの顔に変化し、「タロウ…」と何か思いありげな様子で友の名前を呼んだのであった。
TV版でヒロユキに目を向けたときといい、今回「人間こそが自分の求めていた混沌」などと告げるなど、
トレギア物語等でアーカイブやタロウの伝聞だよりだった人間への評価を自身の経験で変えている辺りがある意味でウルトラマンらしいとも言える。
小学生時代のタロウとの出会いから『ギャラファイ』直前までの来歴が明かされた。
詳細は当該項目参照。
『DARKNESS HEELS』
ダークネスヒールズのメンバーには含まれていないが、ストーリー展開に登場している。
『
DARKNESS HEELS ―Lili―』では最終話に登場。
ヒュース・アーディが実験の成果として持ち帰ろうとした力を「私にこそ相応しい」と掠め取った。
『Lili』の時系列は『
ウルトラマンZ』以降と思われるが『ニュージェネクライマックス』を生き延びていたのか、ヒールズ等同様に惑星テリオに蘇生させられたのかは不明。
【並行同位体】
『大いなる陰謀』以降の『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズに登場する、同作のメインヴィラン・
アブソリュートタルタロスの配下として活動する並行世界のウルトラマントレギア。
闇に堕ちる前の姿、
アーリースタイルのまま活躍する。
タルタロスの配下に置かれてからは望んでいた戦闘力を手に入れたからなのか、基本的には優しくも悩みやすく繊細だった性格は消え、好戦的な性格に変貌してしまっている。
また、正史では闇に堕ちてからも歪んでいるなりに強く抱えていたタロウへの執着心が消えている節がある。後述するように皮肉を言う程度には反応を見せているが。
タロウへの感情の違いは『トレギア物語』とは異なる展開が起きたことでタロウとの関係性に多少変化が起きたことや、何よりも仮面を被った未来の自分の様子を見せられたことが原因と考えられる。
同じくタルタロスの配下にいるベリアルとは特に険悪な様子もなく、戦闘でもそれなりのコンビネーションを見せていた。
正史とは形こそ違えど結局悪の道に進もうとしているトレギアではあるが、良くも悪くもタロウという存在の鎖からは解放されて自由奔放な感情で動けているとも言える。
『タイガ』本編で見受けられたメンタルの弱さもこの
過去改変により克服しているようだ。
Chapter.2から登場する
ダークヒーローとして描かれる。
また、『トレギア物語』で触れられた彼の過去の一部が映像化されている……が、タルタロスが過去に介入した事が原因か、はたまた映像化にあたっての新解釈かは不明だが、『トレギア物語』で語られていた過去とは若干異なっている。
戦闘力の低さから宇宙警備隊の入隊試験に落ちたことで劣等感や敗北感を抱えながら生きていたが、当時の科学技術局長・
ウルトラマンヒカリの
「自分にしかできないことに誇りを持て」という言葉に救われる。
研究者としては有能でタロウの協力の元に、ウルトラマンが異星人と一体化して活動を行えるアストラル粒子転化システムを開発。
アイテムはタロウの提案でタイガスパークと名付けられ、完成品は異星で活動するタロウにプレゼントされることになった。
当時から思い悩みやすい性格ではあったものの、親友タロウとの関係は良好で
「絆」「光の使者」といった言葉にも少なくとも前向きな反応を示していたのだが……。
『タイガ』本編で冷静さを失ったとき一気に弱体化していたのは、タロウへのコンプレックスに加え、メンタルが弱かったことが大きな原因だろう。
ヒカリ長官が失踪!?あなたほどの科学者が何故……?
敬愛していたヒカリが
惑星アーブをボガールに滅ぼされたことで闇堕ちする事件が発生。
トレギアは惑星アーブまでヒカリを探しに赴き、俯いているヒカリに駆け寄るも、既に復讐の念に囚われていた彼はハンターナイトツルギへと変身し、トレギアに斬りかかってしまう。
かつて自分を肯定してくれた恩師が力を求め闇へと堕ちたことで、光の力の脆さを痛感したトレギア。
その脳内に謎の声が語り掛ける…。
力が欲しくないか?何事にも屈しない、欲望のままに生きる事が出来る。そんな力が……。
この事件で心に大きな傷を負ったトレギアはタロウに励まされるも、環境に恵まれ、宇宙警備隊のエリートとして名を挙げ、純粋に光の力を心から信じる彼にコンプレックスを抱いていたトレギアはその言葉を拒絶する。
君には分からないさ!
大隊長を父に持ち、宇宙警備隊のエースに登り詰め、『ウルトラマンNo.6』などと持て囃されてる君にはね…!!
そんな彼をタロウは心配し、「心配するな!僕が君を闇から守る!」と元気付けるが、それはタロウと対等でいたかったトレギアにとって屈辱的な言葉であり、
「光の使者を気取って……」とにべもなく返されてしまう。
その後、タロウは調査のために惑星デスターに向かう事になり、気分転換も兼ねてかトレギアを同行者として指名する。
調査の途中、黄金の光輪から召喚された悪夢魔獣ナイトファングが襲い掛かる。
タロウはこれに応戦し、トレギアも親友を助けようと構えるも、そこにナイトファングのナイトメアウェイブが直撃し、悪夢を見せられてしまう。
悪夢の中でツルギと化したヒカリとタロウからそれぞれ闇と光に勧誘され、混乱に陥るトレギア。そこに再び謎の声が語り掛ける。
力が欲しくないか?何事にも屈しない、欲望のままに生きる事が出来る。そんな力が……。
気付けば悪夢は晴れ、目の前には究極生命体
アブソリューティアンの戦士、アブソリュートタルタロスが立っていた。
タルタロスはトレギアに彼の未来を見せる。邪神魔獣グリムドをその身に宿し、仮面を被り強大な力を得るも、やがてタロウとその息子、タイガが立ちはだかる未来。
私と一緒に来い。そうすれば仮面で自身を偽らずとも、力が手に入る。
トレギア、お前の名前の意味を思い出せ。
……狂おしい、好奇心……。
タロウはウルトラダイナマイトでナイトファングを倒し、トレギアに光へと戻るよう呼び止めるも、既にタルタロスに魅入られていたトレギアは聞く耳を持たず、
そうやってお前は、片方の局面からしか物事を見ない。
何…!?トレギア、今なんて―――?
この世界には、光も闇も無いというのに……。
そう言い残し、タルタロスと共に光輪の中へと消えていった…。
その後、遥か未来の時系列的には『タイガ』終了後に当たる時代。
タルタロスの配下となったグア兄弟をコスモミラクル光線で倒し、疲弊したウルトラ6兄弟の前にベリアルと共に出現。
タロウに対して
「老いたな、光の使者・ウルトラマンタロウ」とかつてベリアルが
ウルトラマンケンに対して言ったような皮肉を言い放ち、ベリアルと共に満身創痍の6兄弟を甚振るも、
そこに介入してきたゼロに邪魔をされ、タルタロスに連れられてベリアルと共にザ・キングダムなる場所へと去っていった。
その際、タルタロスからアブソリューティアンの力を与えられた影響でグリムドを取り込んでいないにも拘わらず、相手が消耗していたとはいえ、アーリーの姿でジャック・エース・タロウの3人を圧倒し、
ベリアルと2対1ではあるものの、ゼロを相手に互角以上に善戦してたりと、元の虚弱体質からは信じられないほどのパワーアップを果たしている。
プロローグではアブソリューティアンの母星ザ・キングダムに招かれ、彼らの力の源であるエルドラタワーの人工太陽が暴走状態にあることを見抜く。
ディアボロとティターンには歓迎されず一触即発の事態になるがタルタロスの仲裁で休戦し、カスケード光線を浴びて更なるパワーアップを果たした。
本編では
怪獣墓場でグア・スペクターを倒し、油断しているニュージェネレーションヒーローズを襲撃。
挨拶代わりにタイガに不意打ちで光線を浴びせ、ザ・キングダムに帰還した。
その後、
ユリアン王女レスキュー部隊がザ・キングダムに突入した際に、ヒカリの前に立ち塞がる。
アブソリューティアンの手先になるとは、ここまで堕ちたかトレギア!
一度は復讐の念に囚われて闇に堕ちたあなたに言われたくはありませんね。
ヒカリはトレギアの目を覚まさせるべく、あえてハンターナイトツルギとなり対峙するが、ユリアンの救助に成功したため帰還を優先して撤退。
トレギアはタルタロス達と共に追撃すべく惑星ブリザードに向かい、タロウと対峙する。
タロウとの戦闘中、タイガが加勢しタロウがメビウスの支援に向かったためタイガと一対一の戦闘となる。
あなたは俺が知っているトレギアとは違うんだ!
もう一度、光の使者として共に戦うことはできないのか?
戦いよりも説得を優先するタイガを「この世には光も闇もない!」と拒絶し、痛め付け続ける。
そこにタイタスとフーマが駆け付けるが、タイガは彼らの加勢を拒みトレギアへの説得を続ける。
それでも俺は、光で照らし続ける!
『太陽を抱く勇気ある者』……ウルトラマンタイガとして!
あなたと父さんが付けてくれた名前だ!
トレギアに名付けられた名前を誇り体現しようとするタイガに動揺し戦意を喪失。「お前らエリートには私の気持ちは分からないよ……」とだけ返し、ザ・キングダムに帰還した。
その後、ベリアルがザ・キングダムを離脱する事を表明。
「お前はどうする?」と手渡されたトレギアアイを見つめた後、彼が去っていった方向に歩き出した。
【余談】
CVを務めた内田雄馬氏はトレギア役で円谷作品初参加。
奇遇にも
姉の方も最近
別の円谷作品に(アフレコの仕事じゃないけど)参加している。
『セレクト!絆のクリスタル』の演出を手掛けた武居監督曰く、以前までの悪のウルトラマン代表であったベリアルが「ストレートな悪役」であれば、
トレギアはその逆の「何を考えているか分からない怖さ」「陰湿さ、狡猾さ」を狙っているという。
シリーズを経るごとに人の心をえぐる外道っぷりが目立っており、意図的に視聴者からのヘイトを集めるスタイルの悪役となっている。
敢えて愛されない悪役路線をひたすら突っ走るところもベリアルとは真逆である。
また、「PCモニターから現れる」「鬱屈した人間に漬け込み邪な望みを叶える」といった点が
前年に放送されていた円谷製アニメに登場する
悪役と共通しているが、脚本の中野貴雄氏曰く偶然の一致であるとのこと。
かつて、
タイガの兄弟子が活躍した時代において
ウルトラマンに対するヘイト意識が異様に高いある地球人が
「ウルトラマンなんているから、地球が怪獣や宇宙人に狙われるんだよ!」と発言しており、当時はウルトラマン否定派の筋違いな暴論にしか思われていなかったが、
先述の通り、数々の暗躍や裏工作によって、複数の次元の地球に強大な怪獣が来襲するきっかけを作ったり、幾人の宇宙人を焚き付けて地球侵略に乗り出させたトレギアは、皮肉にもその暴論を実現させる事となってしまった。
奇しくもトレギアはヒルカワを気に入りそうなタイプである
なお、鶴田幸伸プロデューサーによると、トレギアの名は古代ギリシャ語で「狂った好奇心」を意味しており、『トレギア物語』でも光の国の言葉で「狂おしい好奇心」を意味する単語として言及された。
【ギリシャ語メモ】 狂気(トゥレラ τρέλα) 好奇心(テリエルギア περιέργεια)
その他、トレギアの技名も全てギリシャ語由来である。
総じて、
自らがケンやゼロに抱くコンプレックスを「ケンを見返すため」「ゼロの力の源=守るべきものを知るため」という目的に変換し、力を求め、地位を求め闇に堕ちた野心家のベリアルとは異なり、
タロウへと向けたコンプレックスに整理をつけられず、かといって誰かを頼ることが出来なかったために孤独となったために闇に堕ちてしまった人物ともいえるだろう。
そのために、多くの部下に恵まれたベリアルとは対照的に、『タイガ』作中では
ヴィラン・ギルドとのコネクションこそあれど、信用や忠誠といったものはまるで得られていなかった。
尤も、彼の「孤独こそが力」という主張を踏まえればわざと仲間を作らなかった可能性もあるが、その割には
常に他人や怪獣を利用しようとしていたという矛盾を抱えている。
今のお前では、俺達のアニヲタには勝てない!
まだアニヲタを語るのか!反吐が出る!!
この弱者が!貴様らがWikiの追記・修正人だと、誰が決めたぁぁッ!!
お前は負けるんだ!俺達の!!
追記・修正に!!!
何が追記・修正だ……!貴様らに私の何がわかる……!!うあぁぁぁあああああ!!!!!!!
- 愛憎入り交じるってやつだよ。 -- (名無しさん) 2020-12-20 20:15:20
- 映像化されるとトレギアの過去も割と悲惨だなって再認識。夢破れたけど才能を認めてくれた尊敬する上司が復讐に走った上に自分に刃を向ける。親友もトレギアの悩みを完全には理解できず、結果として無神経にも思える発言をするとか……メンタルやられるのもむべなるかな -- (名無しさん) 2020-12-21 08:41:38
- メビウスでは1クールだけで倒されたボガールが15年近く経ってここまで業が深くなるとは……ぶっちゃけボガールさえいなければここまで堕ちることは無かったはずなのに… -- (名無しさん) 2020-12-21 13:14:02
- ヒカリの闇堕ちが引き金になった事は確かだけどそれ以前からタロウに対してルサンチマンめいた感情抱いてる描写が散見されるから遅かれ早かれ……って所はあると思う。理解者に恵まれなかったのが最大の不幸なのかもしれん。 -- (名無しさん) 2020-12-21 14:09:28
- タルタロス「これが未来のお前が辿る末路だ」トレギア(この変態マスクが俺・・・?) -- (名無しさん) 2020-12-24 11:34:21
- ギャラクシーではかつてないほど楽しそうで草。こいつだけはアブソリューティアンになった方が幸せなんじゃないかな・・・ -- (名無しさん) 2020-12-27 13:08:37
- 正に無敵の人な考えだった正史のトレギアと違ってギャラクシーファイトのトレギアは仮初めかもしれないけどタルタロスやらの仲間を得ているからか持たざる者が分不相応な力を手に入れたらどうなるかって描かれ方してるね。 -- (名無しさん) 2020-12-27 13:50:45
- 完全に頭おかしくなっちゃって血塗れになるの前提で全方向にブーメラン投げまくってた本編トレギアとはまた違ったキャラだな、アーリートレギア -- (名無しさん) 2020-12-27 14:28:54
- タロウの傍にいたいと願い光と闇を思想し続けた果てに発狂した正史。タロウへの劣等感を増幅され与えられた力に溺れタロウを見下そうとする並行同位体 -- (名無しさん) 2020-12-30 21:23:03
- ↑正史の方が好きだな。並行同位体の方は良くも悪くもわかりやすい悪役 -- (名無しさん) 2021-01-14 11:24:13
- アーリー時代は少なからず良心を持っていたのが辛い...ヒカリの事も本当に尊敬していたんだな.. -- (名無しさん) 2021-01-23 20:14:34
- トレギアの闇堕ちって少なからずタロウにも責任あるのかな……そしてヒカリ博士が病む元凶となったバット星人と一緒にタルタロス一派に入ってるけどバット星人のことをどう思ってるのか… -- (名無しさん) 2021-01-26 11:56:13
- ↑タロウに関しては、別に彼自身に落ち度はないから責任って言うのもなぁ感はある。ある意味、『正しい行いを正しいままに行った』ってだけで、タロウ自身がトレギアを気遣ってたのも事実だし(逆効果になっていたのも、そこまでタロウに言うのも……って気はする)。 -- (名無しさん) 2021-01-26 13:35:36
- けどトレギアからしてみたら、『そんなタロウが傍にいたからこそ闇落ちした』って面もあるわけで……なんというか、本当に複雑だけど、人間らしいウルトラマンだよね。後にやらかしたことが外道なので全面肯定はできないが、好きなキャラ。 -- (名無しさん) 2021-01-26 13:38:39
- 謎の不死性→正体は平行同位体がバックアップになっていたから→グリムドが引きはがされ平行同位体と交代できなくなった→その平行同位体が新たに攻めてきた、となかなかスマートな話の展開 -- (名無しさん) 2021-01-26 14:15:03
- 正史は友との友情と嫉妬の間で発狂してしまった狂人ならば、並行同位体は友との縁を切って力におぼれてしまったもう一人のベリアルって感じ。 -- (名無しさん) 2021-01-31 22:33:13
- 破滅を見ることに楽しみを覚えるという意味ではセレブロも同じだがまずソリは合わないだろう お互いどこまで知っていたのかは不明だがもしターゲットが被った場合どう行動するんだろうか -- (名無しさん) 2021-07-10 19:53:33
- トリックスター系キャラは上手く描かないとただただヘイトしか溜まらないことを証明したキャラ。ただ一言、ウルトラマンでやるな。 -- (名無しさん) 2021-08-04 22:30:05
- 2019年のウルフェスのあれはヤバい。円盤でカットされたのも納得。 -- (名無しさん) 2021-08-05 16:39:07
- ↑2ルーブの映画では良いバランスのトリックスターだったと思う タイガではハッピーエンドのフラグを破壊して後味を悪くしたり、やりすぎた感がある かなり陰湿なやり口だったのに死者を出してない(怪獣娘の漫画ではビルが崩れた時に死亡した女の子がいた事になってるが)のと引き際が良かった事で、そんなに嫌われてない初代メフィラス星人と対照的だ -- (名無しさん) 2021-09-14 23:02:21
- ↑4セレブロは過程よりも結果で愉悦してる感じだけど、トレギアは人が闇に墜ちる過程こそを求めてるからな だからセレブロみたいに催眠や乗り移りは使わずに言葉や策謀で人を踊らせる ターゲットが被ったら互いに利用できるなら利用しようとするし、それができないなら排除しようとするんじゃないかな -- (名無しさん) 2021-09-14 23:07:32
- 運命の衝突プロローグのトレギアはすごく心配するような声色してて、お前そのままいけば立派なウルトラ戦士なんだけどなぁ、と思ってしまった。 -- (名無しさん) 2021-12-28 22:56:47
- シン・ウルトラマンにおけるウルトラマンはベリアルの一件でトレギアがかつて危惧した宇宙の番人を気取る傲慢な種族だったりするなど、トレギアが知ったら絶対行きたくなる世界。タイガ1話冒頭のセリフも光の星に対するかっこいい唾棄にも聞こえてしまうからやばい。闇落ち前なら場合によってはシンの世界でリピアと共にウルトラマンを名乗れたかもしれない。 -- (名無しさん) 2022-07-21 00:06:15
- 「絆は簡単に壊れる」トレギアのこの言葉を否定できる者が現実にどれだけいるか。少なくとも誰でも書ける安いドラマでほだされるような中途半端な人生を歩いてなんかいない!と胸を張って言えるならこの言葉を否定できるだろう。 -- (名無しさん) 2022-08-10 22:33:58
- ベリアルはウルトラマンと扱われているのにトレギアはいまだに怪獣扱い。 -- (名無しさん) 2022-10-01 09:48:09
- タルタロス抜きでベリアルと会っていた場合、ベリアルの体験を基にした小説に自分とタロウの事も追加、トレギア自らゼロとタイガに対する嫌がらせの小説も書きそう。 -- (名無しさん) 2023-02-07 23:49:13
- ニュージェネレーションスターズの未来でベリアルやジャグラーは英雄として記録残ってるのにトレギアは記録ないらしいのがちょっと寂しかった、まあベリアルたちと比べるとジードを産んだり曲がりなりの功績もないだろうけど -- (名無しさん) 2023-06-10 12:15:12
- 和実ゆい「拓海?」 -- (名無しさん) 2024-04-11 18:55:29
- 青柳さんの闇のスキップ体操に、七瀬さんが「ウルトラマンじゃなくてもシュワッチできるんですね」とツイートしたら、青柳さんに「ウルトラマンのアイデンティティ否定してるクセにいつまでもウルトラマン名乗ってるヤツに言われてもね❤︎」と返されてるの草 -- (名無しさん) 2024-09-11 18:42:16
- 東映の方のタロウとも縁が出来たな!(トレギアというより霧崎だけど) -- (名無しさん) 2025-02-23 14:43:49
最終更新:2025年04月14日 22:21