BASTARD!!-暗黒の破壊神-

「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

BASTARD!!-暗黒の破壊神- - (2021/08/30 (月) 15:52:04) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/05/22(火) 01:55:24
更新日:2024/02/03 Sat 17:38:34
所要時間:約 5 分で読めます




BASTARD!!-暗黒の破壊神-とは、週刊少年ジャンプにて1987年から連載が開始された漫画である。
作者は萩原一至氏。

週刊少年ジャンプ→季刊誌のジャンプ増刊号→週刊少年ジャンプ(不定期連載)と幾度かの掲載誌移動を経て、現在では月刊ウルトラジャンプにて不定期連載。

[作風]
本作のジャンルは、旧世界と呼ばれる古代文明の遺産が存在する世界で剣と魔法による戦いが巻き起こるという、少年達の憧れ「剣と魔法のファンタジー」である。
しかし、本作は今までの王道作品と大きく違う点があり、

ストーリーに関しては
  • 主人公が世界征服を目論み、倒され封印されている
  • 主人公は世界でも並ぶものがほとんどいない程の強さ

主人公に関しては
  • 魔法使いでありながら肉弾戦もこなせる
  • 少年誌主人公にあるまじき外道な発言や行動

など、当時ではかなり珍しい作品だったのではないだろうか。
また、少年誌で掲載していたのが不思議なほどのグロさエロさも特徴である。
作画に関しては、等身が高くリアルな肉体のキャラクター達と緻密で情報量の多い背景が特徴だろう。

連載が続くに連れてパロディも盛り込まれ、アニメネタや特撮ネタ、他作家の作品ネタなどその種類も様々。

話が進むにつれてエロが強調されつつあり、特に最新巻は賛否両論。
女性キャラの大半がTバック、レオタード、ビキニアーマーと全体的に露出度が激しい上に戦闘で脱げたり(主に主人公の手で)エロい目に遭う。
最新巻以外も表紙が全裸有りのハーレムだったり顔射したりとなかなかやりたい放題である。
また、セルフ同人誌として完全な18禁作品も発行している。

[逸話]
  • 現在は月刊誌で休載中だが、前述の通り週刊誌から連載が開始されている。
この週刊誌での連載は当時から休載が目立ち、週刊誌なのに隔週掲載を行ったり、ネームのまま掲載したりとその遅延ぶりは業界屈指であり、「休みまくる作者は誰か?」という質問では、かの冨樫義博氏の次くらいにその名前が上がる(あちらに比べると、若年層への知名度が低いため)。
  • 未完結でありながら2000年時点で完全版第一巻が発売されている。また、第二巻からは当時存在しなかったデジタルを駆使した作画になっており、非常に手間がかかっている(近年の遅筆さの要因の一つであろうか)。
そして2010年6月号を最後に連載を中断し2019年現在も連載は再開していない。

[アニメ]
  • OVA全6巻(製作:AIC)

[小説]
  • 魍魎達の鎮魂歌(著:岸間信明)
  • 悪魔の褥に横たわりて(同上)

  • 黒い虹1(著:ベニー松山)
  • 黒い虹2(同上)・・・2004年発行続刊予定

  • ニンジャマスターガラ外伝(著:古橋秀之)

[ゲーム]
  • BASTARD!! -暗黒の破壊神-(SFC)
  • BASTARD!! -虚ろなる神々の器-(PS)
  • BASTARD!! -ONLINE-(PC)・・・開発中止orz

[登場人物]
通称D・S。主人公。強大な魔力を有する悪の魔法使い。一度は世界征服を目前としたが倒され、現在は下記のルーシェ・レンレンの中に封印されている。
齢400歳だが見た目は銀髪長身で若々しい超絶美形の男性。
知力・体力・性力を兼ね備えた、少年誌でも指折りのチートキャラ(性的な描写ではNo.1か?)である。やたらと全裸になる。やたらと女を襲う。

  • ティア・ノート・ヨーコ
通称ヨーコさん。僕っ娘
下記のルーシェと共に育てられた少女(処女)。
歳相応の明るさと優しさを持つ。下記のルーシェには姉のように厳しくも愛情を持って接している。
体つきは歳相応とは言い難い(育ちすぎな意味で)。

  • ルーシェ・レンレン
通称ルーシェ。小柄でおとなしい性格で洗濯が大好き。ヨーコと姉弟の様に育てられてきた。
戦闘能力はないが、ヨーコの危機に身体を張って庇うなどの勇気を持ち合わせている。
(その正体は堕天使ルシフェルの転生体。中盤のヨーコの危機に姿を現し、強大な力を持つ天使達を粉々に吹き飛ばした。登場時点ではぶっちぎりの戦闘能力を持っている)

  • 四天王「ニンジャマスター」ガラ
通称ガラ。ガンダムより強い。
かつてD・S配下の四天王の一角であった忍者で妖刀ムラサメを操る。
非常に大柄(230cm前後)だが、その身のこなしは軽く様々な忍具や忍術で敵を翻弄する…と思われたが本編では基本的にムラサメ一本で戦い、忍術も初期に使った分身程度しか使用しない。
光線を白刃(?)取りして投げ返せる。

  • 四天王「雷帝」アーシェス・ネイ
通称ネイ(D・Sからはアーシェ)。D・Sの娘(養女)かつ恋人。
D・Sをダーシュと呼び慕うダークエルフの女性。雷神剣と研ぎ澄まされた剣技を持ち、強力な雷撃魔法を使いこなす。
幼い頃、迫害され森で行き倒れていた所をD・Sに拾われた。それ以降は時には娘、時には恋人として100年程を過ごしてきた。そのため、年齢は最低でも100歳である。

  • 四天王「冥界の預言者」アビゲイル
通称アビちゃ…アビゲイル。ガラを上回る背丈を持つ賢者であり暗黒僧侶(ダークプリースト)。変態。
破壊神アンスラサクスの復活を目論み、封印を解く鍵を求めてメタ=リカーナ王国に侵攻する。
暗黒の魔法や呪術を使いこなし、アンデッドの兵士を操る。
アンスラサクスの最初の封印を解いた時に洗脳されてしまっている。

  • 四天王「氷の至高王」カル=ス
通称カル。きてはぁー!
強大な魔力と氷の魔法を使いこなす、常に冷静な魔法使い。
その強さはD・Sに匹敵し、魔法の属性も相まってD・Sと対を成すキャラクターと言える。
ネイより少し後にD・S拾われ、幼い頃からD・Sの教えを受けてきた。

最上位の天使「織天使」の一角にして、大天使長。「火」の力を持つ。
姿は金髪に褐色肌の女性。
詳細は当該項目を参照。

最上位の天使「織天使」の一角。「水」の力を持つ。
姿は金髪に童顔の女性。
詳細は当該項目を参照。

最上位の天使「織天使」の一角。「地」の力を持つ。
姿は雄々しい顔立ちの男性。

最上位の天使「織天使」の一角。「風」の力を持つ。
姿は理知的な雰囲気の男性。

  • 破壊神アンスラサクス
かつて旧文明を破壊の限りを尽くし竜戦士によって封印された。
その正体はエウロペアの十賢者が作りだした生体兵器「A-system」。

  • エウロペアの十賢者
キングクリムゾングローリーの滞在しているエルフの老人達。
十賢者と名乗っているが、元々は多数のメンバーで構成していて、一部のメンバーが離反している。*1
彼らは旧文明の科学者であり「科学」の力で体をエルフに改造しアンスラサクスによって破壊された地上を復活・管理した。
………と言ってるが実は彼らこそアンスラサクス、竜戦士、D・Sを作成した張本人であり全ての元凶
自ら生み出したアンスラサクスにより大破壊の原因を招き、天使と悪魔の最終戦争を目撃した彼らはその高次の存在に魅せられ狂っていき、自らの力でそれらを超える禁忌の研究を繰り返した。



以下ストーリーのネタバレ有り








[ストーリー]
@闇の反逆軍団編
ダーク・シュナイダー(以下D・S)の配下であった四天王が破壊神アンスラサクスの封印を解くため四王国に侵攻を開始。
メタ・リカーナ王国に侵攻するが、復活したD・Sによって次々と撃破され戦いの中四天王の二人ガラとネイが仲間になる。
四天王の一人アビゲイルとの戦いでメタ・リカーナ王国は崩壊し全員行方不明になってしまった。

@幕間-INTERMISSION-
破壊神アンスラサクスと竜戦士との戦いの話。

@地獄の鎮魂歌編
メタ・リカーナ王国壊滅から2年後、四王国を制圧したカル=スは配下の魔戦将軍に最後の封印であるシーラ王女を探索していた。
ア=イアン=メイデの侍達とヨーコはカル=スの軍団と交戦。
2年間眠りについたD・Sが復活しエルフの廃都キング・クリムゾン・グローリー(以下KCG)でカル=スと戦い仲間になるが、アンスラサクスの最後の封印が解かれ復活してしまった。
週刊少年ジャンプの連載は2話掲載後終了しジャンプ増刊号に移転。

@罪と罰編
ここから話が狂い初めてしまい、もはや読者も付いていかなくなってしまう。
復活したアンスラサクスを闇の力で撃破したD・Sだったが、何処かに封印されてしまう。
その後アンスラサクスと邪神群が変化し天使達が降臨した。
アンスラサクスと配下の邪神群はなんと天使達が実体化するための触媒であったのだ。
天使達は人類を滅ぼすために侵攻し仲間達は次々と倒れてしまう。
D・Sを復活する為に霊子動力炉を解放する間、天使達に戦いに挑む。
一方、封印空間に堕ちたはずのD・Sは地獄の下層にで邂逅した悪魔王サタンに「仲間になれ」と迫られる。
ここでジャンプ増刊号の連載が終了し話が中断してしまった。

@背徳の掟編
KCG陥落から4年後。
地上は天使と悪魔の戦いで荒廃していた。
悪魔コンロンと堕落し魔神化したウリエルとの戦いを描いた。
週刊少年ジャンプで不定期連載し途中からウルトラジャンプに移転した。
罪と罰編の続きを書かず話が飛んだことで読者からはかなり不評を買ってしまった。

@魔力の刻印編
中断した罪と罰編の続きだが、2010年6月号を最後に連載中断。
現在も再開の気配は無い。



追記・修正は是非本作を読んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/