The Punisher

「The Punisher」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

The Punisher - (2016/10/24 (月) 19:19:06) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/08/05(金) 22:56:37
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

The Punisher(パニッシャー)は[[MARVEL COMICS]]におけるスーパーヒーロー。本名はフランク・キャッスル。男性。


◆概要
元来子供向けの作品が多いアメコミ作品群において、パニッシャーは異色の作品とも言える。
大きな理由としては、[[バットマン>バットマン(人物)]]や[[スパイダーマン>スパイダーマン(アメコミ版)]]等のスーパーヒーローは基本的に犯罪者を捕らえても最後は警察・司法機関任せであるが、パニッシャーは犯罪者を冷酷無慈悲に処刑する。
その為常に、警察やFBIに追われる身となっている。しかしその一方で、現実の凶悪犯罪が多発する中での悪人の過激な倒し方が読者の人気のひとつだったという。
これまでに4度程映像化されている。
MCUにおいてはドラマ「デアデビル」シーズン2の大ボスとして登場し、デアデビルと激しい戦いを繰り広げる。


[[ん?犯罪者を冷酷無慈悲に処刑すると言えば確かもう一人変なマスクを付けたヤツが……>ロールシャッハ]]


◆基本設定
フランク・キャッスルは、かつて[[アメリカ海兵隊]]に所属する優秀な軍人だった。
ある日フランクは、休日に家族と共にニューヨーク市内のセントラルパークにピクニックに出掛ける。
だがそこで家族がマフィアの処刑を目撃してしまい、口封じの為に皆殺しにされてしまう。
復讐を誓った彼は一切の過去を捨て、胸に大きなドクロが描かれた漆黒のコスチュームを着用し、犯罪者と闘い始めるのであった…


パニッシャーは他のスーパーヒーローとは異なり特殊能力は持っていないが、元軍人(当初の設定はベトナム帰還兵)である為にあらゆる銃火器・爆発物を自由自在に使いこなす。
また、白兵戦の腕前も超一流であり、その他のスーパーヒーローにひけを取らない。

が、それよりもっと恐ろしいのはその容赦のなさである。
どんな汚い手でも平気で用いるためまともに戦おうものならあっという間に裏をかかれること請け合いである。
クロスオーバーではあるが一度マーベルユニバースのヒーローを皆殺しにしたことさえある。


余談ではあるが、当初パニッシャーはスパイダーマンの悪役(ヴィラン)として登場していた。
 
主な活動拠点はニューヨーク。


◆外見など
具体的な年齢は原作では明らかにされていないが、後の実写版では35歳となっている。
顔立ちはオールバックの短髪の黒髪で、眼光鋭い精悍な顔付き。体格はスーパーヒーローよろしくコスチュームに胸板や腹筋の割れ目が浮き出る位の筋肉モリモリマッチョマンな体型。
コスチュームも原作では全身黒タイツに白いグローブにブーツといった王道的な衣装だが、これまた実写版では胸にドクロが描かれた黒Tシャツに黒い革のロングコートに革パンや、胸に白いドクロが描かれた黒い防弾チョッキを着用している。

ちなみにパニッシャー(1989年)では、主演のドルフ・ラングレンがドクロの衣装を拒否した為に衣装が変更されたと言われているが、ギンティ小林がインタビューした際にラングレン本人に聞いてみたところ「ドクロマークのスーツは俺も着たかったよ。でも、採用されなかったんだ……」と言われ否定されたと語っている((『映画秘宝EX 最強アクションムービー決定戦』P135より))。
なおパニッシャー(1989年)は衣装だけでなく、ストーリーもパニッシャーの私刑人という位置づけ以外は原作を尽く無視していることと、ラングレンは髪を黒く染め無精髭を生やすなど役作りをしていたこともあわせて記述しておく。

◆悪役(ヴィラン)
・ジグソウ
本名ビリー・ルソッティー。2枚目(ハンサム)ビリーの異名を持っていたが、パニッシャーに顔面を傷つけられた為ジグソウと名乗る様になる。
NYマフィアのボスで、多大なカリスマ性と影響力を持つ最大の宿敵。バットマンの[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]とタッグを組んだ事もある。


・ザ・ロシアン(ロシア人)
赤と白の横縞Tシャツにジーンズ姿の筋骨隆々の巨漢。
映画版・ゲーム版にも登場。とりあえずゴツい。


・ブッシュワーカー
片腕マシンガールの如く、右腕に機関銃を仕込んだ戦争帰還兵の男。それにしても、どこをどうやってリロードやメンテナンスを行うのだろうか?


・キングピン
昔は貧弱な少年だったが体を鍛錬し、マフィアのボスの座までのし上がった白スーツの巨漢。ピザ体型に見えるが、全身が筋肉で相撲の達人という設定。
妻子持ちで、映画「[[デアデビル>デアデビル(映画)]]」にも登場。ちなみに車の部品とかではない。MCU版デアデビルではシーズン1の大ボスとして登場。過去の掘り下げが行われ、ダークヒーローとしての側面が描かれている。
 

有名なクロスオーヴァーでは、あの[[バットマン>バットマン(人物)]]と共演したこともある。
この作品ではバットマンとは対象的に描かれており、「愛する家族を殺された」という共通の過去を持ちながらも怒りを全面に押し出し、犯罪者を「必ず殺す」パニッシャーに対して怒りを押し殺し犯罪者を「絶対に殺さない」バットマンが対比されている。
この作品はDC版とMARVEL版の2つに分かれており、DC版は新作映画の悪役にも選ばれているベインに敗れ引退していたブルース・ウェインに替わり2代目バットマンとなっていたアズラエル=ジャン・ポール・ヴァレーがパニッシャーとの出逢いに苦い敗北を喫する物語に。
MARVEL版は復活したブルース・ウェインの前に、逆にパニッシャーが格の違いを体験させられる物語となっている。
※小学館から『バットマンVSパニッシャー』として日本語版も発売されていた(現在は絶版)。


クロスオーヴァー作品ながら、アズラエルの迷走とバットマンの復活と云う、本編の重大イベントにも関わる破格の扱いであった。
……因みに、バットマンは以降のスパイダーマンやデアデビル……勿論パニッシャーにも連なる現実の犯罪と戦う「クライムファイター型」のキャラクターの元祖であり、パニッシャーは苛烈な制裁を加えると云う、その歴史を変えたキャラクターであり、80年代以降のバットマンが時代が下るにつれて暗い側面を強調されたキャラクターに変化したのもパニッシャーの影響があればこそ……とも言われている。

……両者ともただの人間にも関わらずに、恐らくはアメコミ最強のバットマンは勿論、パニッシャーもミュータントすら殺してのける化け物として描かれており、強烈な存在感が=としての補正に繋がっているのだと思われる。

#openclose(show=DC版パニッシャー){
パニッシャーが大ヒットした事を受けて、DCコミックも一人のヒーローを世に送り出した。
それがエイドリアン・チェイスこと&b(){ヴィジランテ}である。
 
元々はニューヨークの地方検事としてティーンタイタンズと協力していたチェイスは、
犯罪者の復讐によって妻子を殺されてしまったのを境に、コ犯罪者と戦うようになる。
 
しかし彼が直面したのは「犯罪者を殺した所で救われる者はいない」という過酷な現実ばかり。
当初こそなるべく相手を殺さないようにしていたものの、その行動は暴力的な傾向を増し続け、
やがてヴィジランテは、躊躇無く相手を殺していく制裁者へと変貌を遂げてしまう。
しかし犯罪者だと思って殺した相手が冤罪だった事を知り、彼は一度コスチュームを棄てる事を決意。
だが2代目ヴィジランテとなった親友は暴走し、チェイスは彼を殺すことでしか阻止できず、
3代目ヴィジランテはチェイスを守る為、身代わりとなって命を落とした。
 
こうした経験から、チェイスは再びヴィジランテとして戦うことを決意したのだが、
犯罪者に敗北した際テレビカメラの前でマスクを剥がされ、その正体を暴露されてしまう。
行き場を無くし、ヴィジランテへと更にのめり込んで行ったチェイスは、やがて心を病み……。
 
ヴィジランテ最終回
#image(viji.jpg,title=パニッシャーになれなかった男)


これもまた[[マスクに脳を食い荒らされた者>ロールシャッハ]]の末路と言えるのかもしれない。

マーベルに比べてDCは比較的ヒーローに対して優しい世界観なのだが、
&del(){鬼畜作者[[アラン・ムーア>ウォッチメン]]によって心折られた}
『[[惨劇の家>惨劇の家(CSI:科学捜査班)]]』のような事件に遭遇しつつも必死で抗い続けた彼もまたヒーローだと言える。
}

#center(){&color(blue){もっと怒れ!怒りを燃やせ!憎しみを解き放て!}
&color(blue){人間であることを忘れろ 死にたくねえならな!}}




#center(){感情を殺せ 闇にまぎれろ
怒りと恐怖が嵐となって私を取りまく…
決して触れてはならない}




私の名はパニッシャー。追記・修正を行う者だ…

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- キングピンの「ちなみに車の部品ではない」に吹く。ボケがマニアックだな。  -- 名無しさん  (2013-09-07 15:55:32)
- 映画しか知らないにわかなんだが、パニッシャーさんとバットマンてそんなに強いんだな。  -- 名無しさん  (2013-10-19 09:54:04)
- ドルフ・ラングレンがパニッシャーのTシャツを拒否したのは「ダサい」から。  -- 名無しさん  (2013-12-09 22:28:51)
- デップーにヒーロージェノサイドを真似されてたif回あったな  -- 名無しさん  (2013-12-17 22:19:52)
- フランクは厳格なカトリック信者。これすんごく重要な設定なんだけど結構皆知らないよね  -- 名無しさん  (2014-04-17 09:30:45)
- ↑ウォーゾーンは脚本力不足で色々と生煮えな感じで惜しい。  -- 名無しさん  (2014-05-01 02:09:15)
- 犯罪者殺すべし、慈悲は無い  -- 名無しさん  (2014-09-23 21:26:13)
- >ドルフ・ラングレン版パニッシャー まあ全身タイツに難癖をつけるのは構わんが、せめて髑髏柄のシャツはつけてほしかったよなあ  -- 名無しさん  (2014-09-23 21:28:21)
- ↑ラングレンが拒否したってのはガセ 本人が映画秘宝のインタビューで否定している  -- 名無しさん  (2014-09-25 00:21:50)
- 個人的には今の日本に必要な人材のひとりだと思うんだ…  -- 名無しさん  (2015-07-02 19:14:28)
- ドラマ版デアデビルシーズン2に出演決定おめでとう  -- 名無しさん (2015-09-13 18:49:28)
- マイアミの世界にもパニッシャーがいたらいいのに(笑) ホレイショにできないことをやってのけるだろうし  -- 名無しさん  (2016-03-12 14:22:21)
- デアデビル シーズン2に出演したのでタグに本作でパニッシャーを演じだジョン・バーンサルの名前を追加してください。  -- 名無しさん  (2016-03-29 22:49:56)
- ブッシュワッカーってミュータントだったって事を最近知ってビックリ  -- 名無しさん  (2016-04-01 20:13:53)
- [速報] NETFLIXでパニッシャー単独ドラマ制作決定‼︎ 主演はもちろんジョン・バーンサル‼︎  -- 名無しさん  (2016-04-29 23:28:18)
#comment
#areaedit(end)
}