ボール(機動戦士ガンダム)

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ボール(機動戦士ガンダム) - (2020/01/28 (火) 15:49:03) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2009/08/12 Wed 18:56:59
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&sizex(5){&font(b,#8080ff){「新型は一機だけのようだ。あとはリック・ドムかザクしかいない! やるぞ!!」}}}


型式番号 RB-79
全高 12.8m
全備重量 25.0t
武装 180mm低反動キャノン砲/二連装15キャリバーキャノン砲

球体、そして二本の腕とキャノン砲。
それは簡素な作りでありながらロマンを感じさせる……


[[機動戦士ガンダム]]に登場する連邦の機体……戦闘用ポッドである。簡易式MSとか廉価版MSとか言われたりもする。
見た目は丸い球体に二本のアーム、そして上に[[ザニー>ジム(MS)の派生機一覧]]にも採用されていた低反動キャノン砲を乗っけただけのシンプルな作り。
非常に安く生産できる事から連邦の物量作戦においては製造に手間とコストのかかる[[ジム>ジム(MS)]]を支援するべく、遠距離支援としてその一角を担っている。
生産コストはジムの1/4だとか……え?これでジムの1/4ものコストがかかるのだろうか?

一方で、ボール単機種で編成された部隊が投入された例や、サラミス級巡洋艦に搭載されパトロール艦隊を形成する例も見られた。
元々作業用であったためか操縦も容易。センサー類の性能も高く、遠くから敵を認識できる。
MSと違いバッテリー駆動なので帰還後の排熱処理もいらず、甲板に繋留しても支障が無いのも魅力だった。 
航宙戦闘機である[[セイバーフィッシュ>セイバーフィッシュ(ガンダムシリーズ)]]やトリアーエズではできない後退もできるので、
ジム完成までの連邦軍の戦術の幅を大きく広げることに貢献した。
また機体の大きさは12.8mと小柄のため、ジムより弾が当たりにくいのも%%一応%%メリットだった。
ちなみにその存在はかなり後でも確認されていて、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]に3連キャノン砲付きのボールが登場した。今更になってだが。

基本的には&bold(){「人が乗ってる大砲」}。いわば現代でいう宇宙用の自走砲(自力で走行できる大砲)である。

なお、アニメによくある都合で他のほぼ全ての作品・機体に言えることだが、宇宙で主砲を撃ってもほとんど反動が無かったり、あっても真後ろに少し飛ぶ程度である。
他の機体以上に撃っただけで凄くグルングルン回りそうだが、そうはならない驚異の技術力が施されている。
ここらはまともに描写すると宇宙で白兵戦なんて完全に成り立たなくなるので仕方ないところだろう。


致命的な欠点として、戦闘を主体に作られたMSとは違って&font(#f00,b){小口径の機銃が一発被弾しただけでも中の人ごとオダブツとなる。}
一応後退も出来るとは言え機動性も悪いため、仮に凄腕のパイロットが乗ったところで回避力も大したことはない。
そのためパイロットからは「丸い棺桶」や「動く棺桶」「[[鉄の棺桶>アーマードトルーパー(AT)]]」と言われているが、当然である。
MSより少し小さい(それでも砲塔を除くと直径10mくらいある)ため、戦闘中は敵に蹴られたりぶん投げられることも……まぁ『ボール』だしね。
そんなわけでこれで戦場に出た時点で死を覚悟しなければならず、製造当初からこの機体に乗りたがる者など居なかった。



だがナメてはいけない。&bold(){ガンタンクの主砲と同型であるキャノン砲}の威力は、相手の射程外からMSを一撃で仕留める程であり、
一体一体は雑魚だが集団でくると敵にとっても恐怖である。

しかも設定上ではなんと&bold(){装甲はルナチタニウム製}。未だ訂正はない。その割には蹴られただけで凹む。((これは1982年のポケット本からついた設定で、その頃の本にはジムも含め地球連邦軍のV作戦で生み出された新兵器全てに使われている事になっていたが、ジムが後に「生産コストの観点からチタン系合金で作られた」という設定に変わっているので、本当にボールがルナチタニウム製かはかなり怪しい。といっても仮に装甲が大丈夫でも質量が小さいので盛大に機体が吹き飛びどの道パイロットは無事では済まないと思われる(要はクロボンゴーストで登場した地獄のメリーゴーランドで圧死するのと同じ)。))

さらにスラスターの出力は&bold(){最高速度マッハ4}。%%これだけ見ると%%[[%%ゲッター2%%>ゲッターロボ(機体)]]%%より速い(宙域前提なので前提が全く異なるが)%%
ただし熱核融合炉を持たない分、高温で推進剤を燃焼出来ない事から推進剤噴射速度が劣り、推力低下で機動性が低いことや比推力低下で推進剤の燃費が悪いという説もある。
また、燃料電池の充電容量の限界から駆動部を激しく動かす事が出来ない為、運動性も低くAMBACも出来ない。

ちなみにジムはチタン合金装甲で最高速度時速120km(※ただし、運動性は十分高い。)。


元々過酷な宇宙環境での作業を目的としていたこともあってか、何故かセンサー類に関してはザクはおろかジム以上、&bold(){ガンキャノン並の精度}とされる。
……にも関わらず、視界はなんと&bold(){コックピット目の前のガラス窓での目視戦闘}。(いちおうサブカメラとモニターはあるが補助)
いくらなんでもガラスはルナチタニウム製ではないだろうし、強化ガラスだとしてもどこまで強度があるのか……すなわち&font(b,#ff0000){正面被弾=確実な死}。
前述しているようにどこに被弾してもまず死ぬとはいえ、正面が最も脆いというのは致命的欠陥ではなかろうか…。
そうでなくても弾かれて友軍機と接触、爆発する事が多く、どう考えてもルナチタニウムだとすれば相当な無駄遣いである。
%%尤も後年ボールのバリエーションの装甲はどれも「チタン系合金」になっているので、ポケット本の適当設定と考えていいだろう。%%


…なので基本的な戦法は大量に配備し、アウトレンジから弾幕を張るというもの。まさに自走砲。
かいくぐってきたMSには抵抗できないが……そこから先は相方である[[ジム>ジム(MS)]]の仕事である。
単体ではなく、集団で戦うことに意義がある機体なのだ。
外見や劇中での印象から弱く見えるが、ボールが本格投入された大戦末期の相手は[[ゲルググ]]など高性能MS。
これ相手ではジムどころか遠距離特化の[[ガンタンク]]でも当てられない…というか宇宙なのでガンタンクよりはマシ(TV版のみ宇宙に出ていたが)。
格闘戦の間合いになればガンダムクラスでないと歯が立たないのだ。

しかし一方でジオン軍の兵士の質もかなり低迷していた為、ザクなど旧式MS相手にはボールの弾幕もかなりの敵MSを撃破することになった。
特に、(パイロットの生存率は別にして)その生産効率の高さや威力はモビルスーツが実戦投入されるまで宇宙でのジオンの侵攻の遅滞に非常に役立った。
特に大型MAや戦艦など、的が大きく動きが鈍い相手に対しては、2機いれば実質ガンタンク1機同等の火力になる。
しかも先述の通り小型で的が小さいため、MS程の速度ではないが散開しながら砲撃を続けられるため、デカブツ相手だけならばある程度相性がいい。
人命コスト軽視ならば。

[[機動戦士ガンダム(小説版)]]ではキャノン砲の代わりにハイパーバズーカを、アームではなくマニピュレーターに[[ビームライフル]]と[[ビームサーベル>ビームサーベル(ガンダムシリーズ)]]を持ったボールが登場する。
その名も&bold(){「ミスター・ボール」}。単純な破壊力だけなら[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]]やジムと互角……だが、結局ボールはボールだった。
そもそもボールの出力で扱える装備じゃないはずだが……
ジムがビームライフルを持つなど技術面でもパラレル世界なので、ジム・ボールともにジェネレーターをガンダム用にしているのかもしれない。

ちなみに、NT試験用ジム・ジャグラーに搭載された無人ボールは、ビームライフルを二基起動させることができ、スピードもかなりあった。
こちらのボールにはジム用もしくはガンダム用のジェネレーターが使われている模様。


近年では「性能が低い」という個性を生かして、搭乗者の操縦技能・戦術眼が優れていることを強調する演出として用いられる。
パイロットの腕によっては強化された[[ザク>ザクⅡ]]を撃破することができたり(ex.[[シロー・アマダ]])[[リック・ドム]]を6機も撃墜した例もある(ex.[[ウモン・サモン>機動戦士Bガンダム]])。

ゲーム中の活躍として、シミュレーションでは安価で大量生産出来るので物量作戦で力押し出来たり、アクションでは最新機VSボールといった感じで戦うことも………


&font(l){一人用のポッドだからって[[嫌いな親父ィ>パラガス]]を[[押し潰す>ブロリー]]のに使うわけではない。}

[[一年戦争]]におけるボールの損害率は一説には60%を超えたと言われている。
ジムのそれに比べると実に倍以上の損害率である。


しかし、このコスト計算には当然の事ながら人命は含まれていない。
結局はジムの生産が追い付かなかったことやジオンと全面戦争(しかも一時は地球のあちこちを制圧された)になっていたことなどから生まれた兵器と言えるだろう。
流石に後期では乗り手も逃げ出したため(無理もない)、三層構造の追加装甲とブースターを増設したボールF型も作られた。
…でもやっぱり装甲パネルのスリットから覗く目視戦闘だけどな!


●バリエーション(詳細は[[RB-79ボールのバリエーション]]も参照)

・&bold(){スペースポッド}
型式番号SP-W03。コロニーの建設に使われた作業用個人乗りポッド。
作業用なので効率向上とコスト削減から、前面180度がガラス張りになっている。
モビルポッドと呼ぶこともある。建設重機なので武装はなく、二本の簡易アームのみ。

・&bold(){試作機RX-76}
ボールプロトタイプとも呼ばれる。RB系統ではなくガンダムらと同じRXシリーズである。
見た目は正式量産型ボールとほぼ同じだが、装甲板がカーキグリーン、ガラスがイエローベースになっている。


・&font(b,#ffb74c){先行量産型ボール}
シロー・アマダがザクを撃破したのはこの機体。見た目はキャノンが2門あるオレンジ色のボール。
ワイヤーフックや照明等の機器が搭載されている。正式量産型ボールよりも小型で作業ポッド感が強い。
でも地味にザクの120mmマシンガンの攻撃に正面から数発耐えられており、正式採用のボールよりも固い。
仮にルナチタニウムを採用しているとすれば、このタイプのみではないかと思われる。(ジムも先行量産機はルナチタニウム製だった)


・&font(b,#8080ff){RB-79ボール}
正式量産型ボール。本項目で解説している、要するに一番みんなが知ってるあのボール。
ちなみにこいつのデザインは映画『2001年 宇宙の旅』に登場した宇宙船のEVAポッドがモデル。


・&font(b,#89BDDE){RB-79F ボールF型}
ボールの被害の多さから急遽改造された強化型ボール。背部にブースターを増設し、追加装甲をつけている。
特に有視界戦闘の為にガラス窓にされた正面の9割を塞ぐ装甲板が特徴。機動性も高く死傷率も下がるとあって従来のボールに比べればパイロットに好評だった。


・&font(b,#00A968){RB-79G ボールG型}
劇場アトラクション『ガンダムクライシス』に登場した完全な作業用ボール。キャノンがクレーンアームに換装されている。
後に漫画『GUNDAM LEGACY』でも登場した。


・&bold(){RB-79C ボール改(改修型)}
[[0083>機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]などに登場したボールはこちら。RB-79Cボール改修型とも呼ぶ。
その名の通り、上の[[一年戦争]]時の量産機RB-79を改造(改修)して作られたボールである。
一年戦争時のボールを新技術でニコイチし、多少の性能向上、アームの増設、キャノンの変更などを施してある。
要するにマイナーチェンジ。一部の機体はそれまで不可能だったEキャップ式のビーム砲を一門装備している。
「星の屑作戦」でコロニーが地球への落下軌道をとり、これを阻止するべくコロニーの予想軌道上にソーラ・システムIIが展開されるが、その作業のため使用された。


・&bold(){フィッシュアイ}
水中戦用のボール。スラスターを廃して代わりに水中推進システムとして後部に大型ダクト型式の強力な推進器を装着。
キャノンがアンカーガン、マニュピレーターがボールとは思えないくらい巨大なクローに換装されている。
ただし無理矢理つけた装備のせいか航続距離は短い為、母艦となる海洋艦または潜水艦がないとそのまま棺桶になる。


・&bold(){RB-79K 近接戦闘型ボール}
[[OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』>機動戦士ガンダム MS IGLOO]]に登場。
&bold(){まさかの接近戦型のボールである。}開発部が本格的にパイロットを殺しにきている…。
月面基地グラナダ上空の宙域で第603技術試験隊の駆逐ポッド「オッゴ」と交戦した。
キャノン砲の代わりに連装機関砲を装備…その威力はガンダムの頭部バルカン以下。&bold(){MSにこんなもん効くか。}
だが相手になった敵機「オッゴ」も燃料タンクのドラム缶にザクの武装を固定しただけという即席急造兵器。
オッゴの装甲はスチール合金、大きさはボールの1.2倍、おまけに急造品で欠陥だらけで「ジオンのゴミ箱」と呼ばれる始末。
しかも乗ってるのもパイロットと言うにもおこがましい、150時間の即席訓練を受けただけで実戦未経験の未成年学徒兵。

そのおかげでこんなへっぽこ機関砲のボールでも戦えた……と思った?
なんと友軍機をやられ茫然自失のオッゴに&bold(){上方から奇襲し機関砲の乱射を食らわせても貫通できずに終わる。}
&font(#f00,b){……え?ただのドラム缶ですら全く破れない(しかも宙域)機関砲}って一体どういうことなの……。
結局オッゴに一基破壊、一基は友軍サラミスに見捨てられオッゴと一緒にメガ粒子砲で爆散。
残りはア・バオア・クー攻防戦にてビグ・ラングのメガ粒子砲で吹っ飛ばされた。
連邦軍のその他諸々の描写に目がいきがちだが、流石に違和感の強すぎる光景である。

なお、よく誤解されるがRB-79Kの装備は15キャリバーではなく、砲塔が半分ぐらいの短さで口径も小さい、レーダーの付属品のような代物である。


・&bold(){133式ボール}
[[クロスボーン・ガンダム>機動戦士クロスボーン・ガンダム]]に出てきたキャノンが3連装になっているボール。
なんとボールは一年戦争から50年以上経ってもまだ滅びてなかった。&font(l){ジムは滅びてたのに}
とはいえ一年戦争のと比べどれくらい性能が上がったかは不明だが、所詮はボール。
名前からして133年に新規製造したのか、133年にわざわざ改修したのかは不明。
&font(l){原作では名前は出てないのでGジェネスタッフがテキトーに名前を付けた可能性も否めない。}
こんな時代にこんなものをわざわざ作って持ち込んでくるなんて、連邦も何を考えていたのか……。
当時の連邦量産機ですら棺桶に近かったのに、今更こんなのに乗せられたパイロットに心境や如何に。


・&b(){[[Bガンダム>機動戦士Bガンダム]]}
「[[スカルハート>機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]」で登場したガンダム……ではなくボール。
威嚇用にガンダム顔のマスクを取り付けただけのボールであり、マスクのせいでバランスが悪くなっているので操作は不安定。
ただ、ぱっと見ではガンダムの頭部に見えないことも無く、宇宙ということもあって周囲に物体が少なくサイズ比較も難しかったため、
バランスを欠いて宇宙を漂うこの機体を見たジオン軍はガンダムが討ち取られた誤解したり、
ジムと共にソロモンに取りついた際には上手く全体が見えなかったことでボールと同サイズの頭部を持つガンダムと誤認されるなど、
ジオン軍に少なからぬ混乱を与えていた。


・&b(){キャノン・ボール}
「[[DUST>機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]」に登場。%%このシリーズボール好きだな。%%
&b(){[[ザンスカール帝国のガリクソン>ザンスカール帝国の機動兵器一覧]]にボールを乗っけただけ。}もはやバリエーションと言えるのかも怪しい。
&b(){バイクに乗ったボール}という珍妙な見た目であり、戦闘能力は%%もちろん%%低い。
更にボールは宇宙用%%棺桶%%ポッド、ガリクソンは地上戦用(コロニー内含む)という関係上、どこで運用しても片方が邪魔になる困った仕様。[[バイクは空を飛ばないからね。>ゲドラフ/ブルッケング]]
ただしボールもガリクソンも無駄に余っていたので数の調達は容易で、通常のMSとの連携によって敵を集団で囲み、ハチの巣にすることが出来る。
ちなみに&b(){読者公募機}である。


・&bold(){シャークマウスボール}
[[IGLOO>機動戦士ガンダム MS IGLOO]]に登場した[[ヒャッハー]]なボール。
名前の通りサメの口をあしらっていて、見た目にもインパクトがある。
これは機首を鮫に見立てて口や牙・目を書き込む戦闘機のノーズアートの一種で、機体性能は単なるボール。
しかし集団で襲いかかるその姿はまさに恐怖。そしてIGLOO特有の連邦軍の例に漏れず、チンピラだらけである。


・&bold(){フロッグ・ボール}
ボールをベースとして開発された水中用戦闘ポッドで、水中ミサイルと機雷で武装している。
装備を機体後方部に集めて全長が伸び、ジオン軍兵士からは「オタマジャクシ」という通称で呼ばれていた。


・&bold(){ボール機雷散布ポッド装備タイプ}
「[[ジョニー・ライデンの帰還>機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]」に登場したボール。ボールM型。
キャノンとその管制システムを機雷コントロールユニットに換装し、背面から左右に伸びたロッカーに機雷を装填している。
主にルナツーに配備され、地球軌道上のジオンパトロール艦隊の定期航路に機雷散布をしていた。
MSが配備されるまではこの機体が連邦の対艦エースだった。
連邦が攻勢に転じてからは随時通常のタイプに戻されていったため実機は存在しない。


・&bold(){RB-79ボール(サンダーボルト)}
「[[サンダーボルト>機動戦士ガンダム サンダーボルト]]」に登場したボール。
ムーア同胞団に配備された機体には頭頂部のキャノン砲の他、着艦用のソリと両手にマシンガン、背面と底面に5基のスラスターがついている。
基本的に艦の作業が主だが、両手のマシンガンで中~近距離のMSとの接近戦までやらされる。大砲の代わりにクレーンになってるタイプもある。
…マシンガンが届く距離で交戦しろと?こんなもんでドンパチやってる空域での作業と警備・交戦に当たらされるパイロットに敬礼。


・&bold(){水中型ボール(サンダーボルト)}
「サンダーボルト」に登場したボール。パイロットはカロリーナ・クルコヴァなど。
宇宙で使用していたボールをベースに水中用に改修した機体。マニュピレーターは右側だけ。
頭部にミサイル・ポッドを換装したほか、底部にフロートを新設、頭頂部には通信用のケーブルがのびている。


・&font(b,#F19D45){トロハチ}
ボール…ではなく[[機動戦士ガンダムUC]]に登場したプチモビルスーツ。形式番号TOLRO-800。
見た目はボールの前身であるスペースポッドに脚を付けたようなものだが、これでも最新型。
ちなみにプチモビルスーツ自体はZZの頃から民間用重機として登場している。


・&font(b,#ff0000){シャア専用ボール}
[[ア・バオア・クー>ア・バオア・クー(機動戦士ガンダム)]]で大破した[[ゲルググ]]の代わりに当てられた機体。
お馴染みの赤い塗装と完成が間に合わなかったジオングのブースターで3倍以上の機動力を持ち、キャノン砲はジオングの5連メガ粒子砲に変更されている。
また、この武装はサイコミュ兵器として有線操作が可能。
しかし、見た目がボールな事と、赤い塗装のせいで連邦、ジオン両軍から紛らわしいと言われるのが難点である。

&font(#ff0000){実際には登場していない。}
活躍を見たい人は「トニーたけざきのガンダム漫画」を読もう。


・&bold(){ドータップ}
宇宙世紀ではなく[[AWの世界>機動新世紀ガンダムX]]のボールのそっくりさん。
使い道は全く同じ。バルチャーに潜水艇として改造されたものも。



●ゲームでのボール

◆[[ギレンの野望シリーズ>ギレンの野望(シリーズ)]]
初期の作品では、[[セイバーフィッシュ>セイバーフィッシュ(ガンダムシリーズ)]]やトリアーエズなどの航宙機より高価だったため、
原作のようなコスト面での利点が無く、微妙極まりない機体だった(ボール2部隊分のお値段でジムが1部隊作れてしまう)。
しかしタイトルが進むに従って、性能は据え置きで生産コストが下落していき、昨今では正しく数合わせユニットとして評価を上げてきている。
主な使用法はひたすら大量に生産し、射程2の砲撃を活かしてひたすら数で押す、という原作さながらの物量戦術である。
連邦軍に多い優秀な艦長達の指揮エリア内で運用できればなおよい。
当然MSに射程1まで近づかれるとボロクズのようにされるのも原作どおり。足が遅いので逃げることもままならない。
[[61式戦車>61式戦車(ガンダムシリーズ)]]なみの使い捨て前提ユニットなので、パイロットは絶対に乗せないように。


◆[[Gジェネレーションシリーズ>SDガンダムGジェネレーションシリーズ]]
基本スペックは非常に低いが、主砲である180mmキャノン砲の射程が異常に長く、[[ザク>ザクⅡ]]やリック・ドム、[[ゲルググ]]などの射程圏外から一方的に砲撃できる。
もちろん、前衛の支援攻撃として使っても有効。射程が長いのでたいてい飲の味方は火力支援可能。
また性能が低い分、レベルアップのための必要経験値も少ないため、改造していくととんでもない破壊力をたたき出す移動要塞ともなる。
ただし、移動力そのものは低く、宇宙しか使えない(地上MAPでは出撃不可能)のもネック。
要約すると[[61式戦車>61式戦車(ガンダムシリーズ)]]の宇宙版といったところ。
初期のシリーズでは最強レベル機体であるハロシリーズの設計元となった。
一方設計でボールを作ろうとすると[[ウイングゼロカスタム>ウイングガンダムゼロ(Endless Waltz版)]]、[[ゴッドガンダム]]、[[ガンダムDX]]などの最強クラス機体が必要であった。%%どこに技術が使われてるのだろう?%%

◆[[戦場の絆>機動戦士ガンダム 戦場の絆]]
○ボール
コスト120
宇宙空間専用の遠距離砲撃型機体。
ゲーム中最低コストの遠距離砲撃型である。
浮遊型。

メイン
120mm低反動キャノン砲
AとBがある
Aはコストが+30される
Bはコストが加算されないがロック距離が短くなる(ただしノーロックでの着弾位置は変わらない)

サブ
ワイヤーランチャー
ABCとある
Aは敵の動きを制限させるが、威力は非常に低い。
Bはダメージが上がっているが、誘導性能が非常に低い。アップデートでコストは撤廃された
Cはコストが10上がりダメージはA以上B以下だが、その誘導性能の高さから、自衛力の向上が計れる。
しかし、射出して戻るまでの間に隙が生じるため、くれぐれも外さないように。アップデートでコストが10減少された

格闘
マジックハンド
追加弾A・B

マジックハンドは純粋な格闘兵器
追加弾は自衛が難しくなるかわりにMS戦をこなす事ができるようになる。

ダッシュ速度はコスト相応だが、ジャンプ力が高い


○ボールK型
コスト120の格闘機。宇宙空間専用
陸戦型ジムよりダッシュ力が低いが、ジャンプ力は高い

メイン
連装機関砲A
180mmキャノン砲
連装機関砲B

Aは威力が低いが、低バランサー機へのよろけが取りやすい
Bは威力が多少上がっているものの、よろけは取り辛くなっている
キャノン砲はザクⅠのバズーカ程度の性能

サブ

ハンド・グレネイド
ワイヤーランチャー

ハンド・グレネイドは一発ダウンで自衛に向いている
ワイヤーランチャーは機動低下の効果があるが、誘導せずコスト+20であるためか使用率は低い


格闘
マニピュレーター

陸戦型ジムと同様、格闘の射程が他の機体より5m長い


◆[[バトルシリーズ>ガンダムバトルシリーズ]]
タクティクスからユニバースまでで初代、先行量産型、改の計3機が参戦。

だが、例に漏れず機体性能は…(御察し下さい……)

その代わり先行量産型以外は『仲間召喚』を持ち、SP攻撃はボールが画面一杯にワラワラ出てきて敵を蜂の巣にしてくれる。

まぁ実用性は皆無だが…
実は[[魔改造]]を施すと格闘の威力が[[ガンダムMk-Ⅴ]]を上回る。



●[[ガンプラ]]でのボール
放映当時は1/144と1/250の二機セットで売られた。
またLMで08小隊版が出ていた。
MGは、0083版、08小隊版、Ver.Ka、プロショップ限定版のバリエーションが発売されている。

HGUCは二個セットで販売された。
ちなみに武装は無反動砲と2連キャノン砲のコンパチ仕様。
これでファーストのTV版に登場したMSはHGUCでコンプリートされたことになる。
そろそろ[[アッグシリーズ]](アッグ、[[ジュアッグ>ジュアッグ(MS)]]、アッグガイ、ゾゴック)辺りが来てもおかしくない。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){……とか言っていたらUC効果で本当にジュアッグとゾゴックがHGUCで発売}}

ちなみに、プレミアムバンダイの通販限定で0083版のHGUCボールが発売されていた。
なんと通常版とは成型色(Igloo)とマニピュレーター周りのパーツが異なる上におまけとして赤/水色のHGUC[[ジム改>ジム改/パワード・ジム]]が付属している。
はっきり言ってボールだけでも一般発売して貰いたい。
さらにまたプレミアムバンダイ限定で「ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL’s World Challenge」に登場する『ポリポッドボール』がなぜかMGで発売されることが決定した。

またバンプレストのガンダム一番くじの脱戦士編には、ほぼ1/144スケールのボールの形をしたボールペン+メモホルダー…その名も「ボール・ペン」が存在した。
因みにキャノン砲が黒色のボールペンとなっている。
塗装は二種でTV版塗装とigloo塗装があった。
当然A賞B賞などではないいわゆる『ハズレ賞品』なため、くじを何回もやると嫌でもこのボール・ペンが大量に当たった。
幸い見た目のクオリティはガンプラにひけを取らないため、ジムと一緒にたくさん並べて原作の再現をするという楽しみ方はある。%%そして虚しくなること請け合い%%




追記・修正はボールで一年戦争を生き抜いてからお願いします。

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- クロスボーンにボール出てきて吹いたwwつうかボール使う程軍縮とか予算を削減してたのか?それだったらジェガンとかヘビーガン使った方が木製帝国とまだマシに戦えた気が…  -- 名無しさん  (2013-11-02 01:18:19)
- 二次創作やらなんやらでMSより活躍することが多い印象。実際装甲強化すればミノ粉なければかなり兵器として有用そうだしなぁ  -- 名無しさん  (2013-11-02 08:08:55)
- 連邦vsジオンの宇宙MAPでコレを使って戦うのは結構楽しかった。「あまりにも低コストなので死んでもホイホイ生き返れる」という、劇中の描写とはまったく正反対の戦い方が出来たなw  -- 名無しさん  (2013-11-02 09:15:35)
- ビルドファイターズの活躍も追記よろ  -- 名無しさん  (2013-11-02 13:13:49)
- 結局ボー(↑)ルなのかボー(↓)ル なのか  -- 名無しさん  (2013-11-02 15:03:39)
- 乗ってみたいとは思うけどこれで戦ってみたいとは思わない。  -- 名無しさん  (2013-11-02 15:05:29)
- ↑AT系のほとんど『なあに、俺らよりマシな乗り心地さ』  -- 名無しさん  (2013-11-02 15:29:02)
- よくMSのモチーフが第2次世界大戦の戦闘機だって言われるからコイツのモチーフなんだろうって考えたら該当するのが潜水艦になった。こう考えると強くみえるから不思議だ  -- 名無しさん  (2013-11-09 05:42:25)
- バトルシリーズでは主兵装がキャノンなので、チャージショットを駆使すれば撃たれる前に撃つ戦法で活躍することは十二分に可能。 &br()まあエース級に対しては悲しみを背負うことになるが……  -- 名無しさん  (2013-11-13 10:41:33)
- それでもドム六機撃墜できる実力はあるし…  -- 名無しさん  (2013-11-13 11:27:08)
- 戦闘を目的としたら残念使用だけど、船外活動用作業ポッドとしたら完成形だと思う。  -- 名無しさん  (2013-12-26 06:57:36)
- 「サンダーボルト」では結構多めに活躍している気がする。  -- 名無しさん  (2013-12-26 09:36:50)
- 簡易MSだと思うから弱く感じるのだ。自走砲だと思えば……  -- 名無しさん  (2013-12-26 14:37:30)
- ↑×7~8つ[パブリク]  -- 名無しさん  (2013-12-26 14:44:34)
- ジム・ジャグラーはこっちに載せるべきだろうか。でも本体がジムだから項目の筋からそれてしまうな…  -- 名無しさん  (2014-03-17 19:59:18)
- スパロボでは4次から登場。この時は味方NPC扱い。なにげにフルチューンしてあるため、攻撃力は意外と高い。まあ、やっぱり弱いけど。  -- 名無しさん  (2014-03-17 20:02:50)
- 球体という形状は衝撃に強いので、仮にルナチタニウム製のボールを作ったら頑丈さだけならガンダムを超える可能性はある。……だから何だと言ってはいけない  -- 名無しさん  (2014-04-10 19:22:07)
- ┏━        / ̄ヽ       | ^o^|      └⊂└⊂  -- 名無しさん  (2014-04-16 18:12:42)
- ┏━ / ̄ヽ | ^o^| └⊂└⊂  -- 名無しさん  (2014-04-16 18:12:59)
- もうソルディオス配備しよう  -- 名無しさん  (2014-07-15 16:19:05)
- サテライトキャノン搭載したボールなら棺桶とか言われないだろうな  -- 名無しさん  (2014-07-15 16:38:33)
- だれかBガンダム追加してくれないかな?ウモンじいさんのヤツ  -- 名無しさん  (2014-07-16 01:00:48)
- こいつがパチンコのフィーバーみたいにジャラジャラ雪崩打って襲い掛かってきたら恐怖だろうね。  -- 名無しさん  (2014-07-16 06:04:36)
- あのサイズの機体にあのサイズの砲だと、撃った時の反動でゴロゴロ転がりながら吹っ飛んだりしないのかな?  -- 名無しさん  (2014-07-16 12:22:05)
- ↑短いおててでAMBAC機動……できるのかな?  -- 名無しさん  (2014-08-30 00:26:58)
- こいつで要塞内部に突っ込む連中は何を考えているんだ  -- 名無しさん  (2014-09-30 20:09:36)
- 宇宙ではいろいろと作業が必要なこともあるだろう。ジオンは作業にMSを使った結果ブリティッシュ作戦で貴重なMSに大損害を出した。だがMSを戦闘に回しボールで工作をすればそんなことはなくなる。作業の必要がないときでも火力支援できるしな  -- 名無しさん  (2014-12-20 23:53:13)
- ↑4低反動な事と下部のスラスターで反動を抑えてるので回らない  -- 名無しさん  (2016-03-25 00:14:52)
- HGUCは結構出来がいいので宇宙的恐怖なシナリオに出すと相性がいい  -- 名無しさん  (2016-08-25 09:36:28)
- 133式ボール考えた奴、一般兵からリンチ不可避だろ。ジェガンやヘビーガンが主流の時代にキャノン砲増やしただけのボールとか舐めてんのかw  -- 名無しさん  (2016-08-27 15:28:29)
- 戦争がほとんどない時代だから、実戦性能はさして考慮してないんだろう。安くて数が揃えられれば(=人員を増やして雇用を増やせれば)それでいいってことじゃないかな。  -- 名無しさん  (2016-08-27 17:44:24)
- 宇宙の自走砲として遠距離砲撃に徹すればかなりの脅威だと思う。ザクに蹴られた奴は何故接近した  -- 名無しさん  (2017-02-22 21:28:21)
- バトルユニバースでは大量に分裂してMAを圧殺するのが楽しかったなw  -- 名無しさん  (2017-02-22 22:37:35)
- ↑2 ボールが近づいたんじゃなく、ザクの方が弾幕かいくぐって接近したんじゃないの?んで鈍足なボールじゃ逃げられずああなったと。  -- 名無しさん  (2017-03-09 23:07:14)
- ガンダムファイターの連中ならそのまま投擲武器にできそうだ  -- 名無しさん  (2017-03-09 23:33:00)
- ガンダム カタナでジオンのMSぶっ飛ばしてる姿は冗談抜きで恐怖を感じた。あの外見で圧倒させると妙に威圧感がある  -- 名無しさん  (2017-11-17 13:58:54)
- 一人用のポッドでかぁ?  -- 名無しさん  (2018-01-20 17:41:40)
- 133式ボールが配備されてたの普通に地球圏で、『クロスボーン』本編で連邦の艦隊が木星に派遣なんてされてないんだけど  -- 名無しさん  (2018-04-16 15:23:22)
- 作業用ポッド使ってるからアレな感じするけど、要するに宇宙用の自走砲だよなこれ  -- 名無しさん  (2018-06-08 09:11:55)
- そう言えばビリドファイターズでレイジも使ってたなあ…そして腕利きのガンプラファイター達を相手に戦い抜いた辺り、レイジの技量の高さがかなり出ていたな。  -- 名無しさん  (2018-06-08 10:39:31)
- 閃いた!ファンネルじゃなくてこいつをサイコミュで遠隔操作しようぜ!無人で安価!弾幕最強!  -- 名無しさん  (2018-06-08 16:22:12)
- ↑ つ「ジム・ジャグラー」  -- 名無しさん  (2018-06-08 20:44:18)
- スパロボでは結構強いぞ  -- 名無しさん  (2019-05-10 12:50:55)
- マッハ4ッてまじ?と思ってウィキペディアみたらなんか爆発的な加速を得るためのギミックがあるとか書かれててびつくり  -- 名無しさん  (2019-06-07 04:34:56)
- スチール装甲すら貫通できない近接戦闘型(笑)のバルカンポッドの存在意義…しかもこれ無防備&超至近射撃でなんだぜ…  -- 名無しさん  (2019-06-10 16:33:21)
- スパロボではあまり出番がない。初登場は第4時で、この時は味方NPCで自軍使用不可。F完結編ではなぜか隠しユニットとして登場。性能は悲惨でおまけに宇宙専用なのに宇宙適応B。性能格差が激しく高難易度の作品なのでまず使われず、ケイブンシャの攻略本曰く「使い続けるとスパロボの悟りが開けるといわれている苦行のようなユニット」。GCではシローが乗っているが普通のボール。Sサイズのため捕獲要因としてそこそこ優秀で、宇宙適応もSになった。GCの移植版のXOでは地上でも出撃できるようになった。  -- 名無しさん  (2019-09-13 14:05:01)
- ↑3 宇宙専用機でマッハ4なら鈍足にもほどがあるような…宇宙における速度って時速数万キロとか普通だって聞いたけど  -- 名無しさん  (2020-01-18 13:53:00)
- 連ジDXでは実は格闘の発生がギャンより早い。  -- 名無しさん  (2020-01-28 00:44:54)
- ↑2 それは恒星間宇宙船とかとごっちゃにしてる。戦闘用、作業用の乗り物がそんな速度で動いてたら誰も運用できないよ  -- 名無しさん  (2020-01-28 11:14:58)
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