M14

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M14 - (2013/08/14 (水) 15:09:56) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/06/15(水) 13:22:31
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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1959年、新米兵士の僕は彼女に出会った。

&font(#008000){「あ、あのっ、M14って言います!新米ですけど、[[姉さん>M1ガーランド]]みたいに頑張ります!!」}


M14とは主にアメリカ合衆国国営、スプリングフィールド造兵廠が開発した自動小銃である。1959年から使用され、[[ベトナム戦争]]を始め様々な戦場で戦った。



■開発経緯
M14採用前、アメリカ軍は[[M1ガーランド]]を使用していた。ガーランドは第二次大戦では他国を圧倒する性能であったが、朝鮮戦争では最強とは言えなくなった。ソ連のSKSカービンや[[AK-47]]が少数ながら配備されていたからである。

その為国防省は、「しぶしぶ」次期主力小銃を開発した。

どうして「しぶしぶ」なのかを説明すると

1、核兵器やその他変態兵器の開発が忙しかった。
2、現状(M1ガーランド等)で結構満足してた。
3、まだ使える銃が余っている。全部新しくすんの面倒。

そんなダラダラムードの中、M14の開発が始まった。

&font(#008000){「え、えへへ…訳があったなら仕方ないですよ。」}
 
開発部は、M1ガーランドをベースにフルオート機能を付けるなどして発展させつつ、当時使用していたBAR、M1/2カービン、M1トンプソン、M3グリースガン全ての代替となるように設計された。


弾薬は[[7.62×51mm>7.62mmNATO弾]]を使用。アメ公大好き大口径で、[[ストッピングパワー]]に優れていた。
因みにこの弾薬はNATO弾として登録された。

米国「NATOで使う弾を決めよう!ウチで主力で使ってる7.62mmがあるんだけど、それで良いよね?」

英国「ちょ、俺んとこと違うんだけど。てかそれフルオート不向きじゃ」

米国「&font(#ff0000){良 い よ ね !?}」

英国「(泣)」


&font(#008000){「私一人で何でもできる。そして弾がちょー強いんです。えへん。」}




■そしてベトナム戦争へ

&font(#008000){「わわわっ!?こんな所に敵が隠れて…!?」}


建て主はM14が好きだ。そりゃあもう、名前を付けて毎日一緒に寝るくらい。

だが、認めなきゃならないことがある。&font(#ff0000){M14はベトナム戦争ではほぼ活躍できなかった。}



順を追って説明しよう。まずは、「ベトナム」と言う特徴的な戦場だ。
ご存知の通り、ベトナムは国土の殆どがジャングル。高温多湿な気候は木製の部品が多いM14をそのままの意味で腐らせた。
更に地の利のある「ベトコン」は、米軍を隠れて待ち伏せ、至近距離から奇襲すると言った戦法を取った。
これに、長くて取り回しの悪いM14は対応しきれなかったのである。
 

&font(#008000){「でもフルオート機能が…ブ、ブレて当たらない…」}

そう。フルオート機能も、M14では効果的に扱えなかった。
第一に、弾薬。先ほど英国紳士が言っていたが、7.62mmは反動が大きくてフルオートには向かない。
更に、M14は曲銃床である。[[ストック>ストック(銃器)]]の項目が詳しいが、M14は銃床が曲がっており、狙いは定めやすいが反動は強烈になった。
当時徴兵されたモヤシ達には反動が辛く、M14を真に評価しマトモに活用していたのは海兵隊という全体から見ればごく少数しかいなかった。


直床式や折り畳み式ストックを着けたバージョンも出たりしたが、最早造兵廠の足掻きにしかならず……

1964年、ベトナム戦争真っ最中に、M14は製造停止されてしまった。
M16に順々に置き換えられ、戦場を離れていったのである
スプリングフィールド造兵廠は閉鎖された

ちなみに自衛隊でも配備しようとしたが、

自衛官A「わりぃ…俺っちには扱えないわ」
自衛官B「やはり日本人には日本人にあった小銃が…」

こうして開発されたのが、64式小銃である。



&font(#008000){「やっぱり私じゃ、お姉さんみたいには活躍できないのかな……」}


#center(){&font(#008000){みんな、ごめんなさい。}}


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&font(#008000){「……え?私に、ですか?最も不名誉な銃と言われた私に?}
&font(#008000){ …いえ、やります。もう一度、やらせてください!」}

時は流れ、冷戦は終わりを告げた。アメリカ軍は、イラクやアフガニスタンと言った砂漠や荒れ地に赴く事が多くなった。
砂漠や荒れ地は非常に見通しが良い。AK47に待ち伏せ奇襲されることは少なくなり、長距離での撃ち合いが多くなる。
更に、砂は吹き荒れ、精密化された華奢な銃は次々と壊れていく。

そんな中、M14は再び戦場に姿を現した。
ベトナムでは苦戦したAK47の射程外から、M14は一方的に銃弾を浴びせる事ができるのだ。しかも、M16の5.56mm弾より遥かに強力な弾丸を。より正確に。

現在はM14EBRやM21など、近代改修型等がマークスマンやスポッター用のライフルとして使用されている。
かつて米国軍史最大の恥と言われた銃は今、ベテラン兵士に愛用される歴史的な銃になったのである。

ただし、イラク等の砂塵環境下における信頼性低下が問題となっている。更に7.62mmは5.56mmに比べて持ち運べる弾の数が減ってしまう事も事実。
トドメとばかりに、元々狙撃用としては精度の低いM21から新型マークスマンライフルに更新されつつあるのが現状。
基本設計がM1ガーランドを踏襲しているから、使い勝手は悪いし仕方ないよね?
でもFALよりはトリガープルは軽いよ!

M14系統はまだまだ苦難の道を歩む事になりそうだ。



&font(#008000){「えへへ…また、会いましたね。}
&font(#008000){ 万能には程遠いけど、私、精一杯頑張るから、追記・修正してくれると嬉しいな。」}


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