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「キングコング対ゴジラ」(2024/04/25 (木) 20:44:58) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2011/06/01 Wed 23:53:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
&b(){&color(gold){ゴジラ勝つか? コング勝つか? 世紀の大決斗}}
&sizex(7){&b(){&color(red){キングコング&sizex(5){&color(black,gold){対}}ゴジラ}}}
}
&b(){『キングコング対ゴジラ』}とは、[[ゴジラシリーズ]]第3作目の映画。そして、シリーズ初のカラー作品でもある。
「&color(red){ゴジラ対キングコング}」は誤表記なので要注意。
1962年8月11日公開
観客動員数1255万人
前作 [[ゴジラの逆襲]]
次作 [[モスラ対ゴジラ]]
●目次
#contents
*【主要スタッフ】
制作:田中友幸
監督:[[本多猪四郎>本多猪四郎(映画監督)]] 特技監督:[[円谷英二]]
脚本:関沢新一
音楽:伊福部昭
*【概要】
東宝創立30周年記念作品の1つとして製作されたため、非常に力を入れて作られた娯楽大作である。
本作の最大の目玉はアメリカでもっとも有名な怪獣[[キングコング>キングコング(1933年)]]との対決であり、
東宝はキングコングの使用権に当時の金額で8000万円を出している(現在に換算すると8~10億円)。
また、メッセージ性よりも娯楽性を強く打ち出したシナリオは完成度も高く、総じて評価も高い。
ピークを過ぎたとはいえまだまだ邦画が元気な時期、観客動員数1255万人という桁外れの記録を残すゴジラシリーズ最大のヒット作となっている。
後にキングコングを主役にした&bold(){『[[キングコングの逆襲]]』}も製作された。
これは「コングの著作権を五年借りたら『コング対ゴジラ』が一年でできたため、残る四年でもう一本ぐらいできないか」と考えたかららしい。
[[実は元ネタになった企画>キングコング対フランケンシュタイン(ボツ企画)]]が存在しており、そちらの方ではフランケンシュタインの怪物とキングコングが戦う予定であった。
また「平成VSシリーズ」を手掛けた[[川北紘一]]氏が参加したはじめての『ゴジラ』である(氏の初仕事は『[[妖星ゴラス]]』)。
1970年には東宝チャンピオンまつりにて短縮版が公開されている。フィルム複製の手間を省くために&bold(){オリジナルのネガを裁断しており}、この時カットされたフィルムが長らく行方不明になっていたのは有名な話である。
後にオリジナル版公開から15年を迎えた1977年に再び同枠で上映された。東宝チャンピオンまつり内で公開された最初と最後のゴジラ過去作が本作とは、何とも因果な話である…。
そして来る2021年には50年以上の時を経て、『[[キングコング 髑髏島の巨神]]』『[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]』の続編である『&b(){[[ゴジラVSコング]]}』にて両者は再び相見えることとなる……。
*【あらすじ】
自社提供のテレビ番組「世界驚異シリーズ」の視聴率((作中では「聴取率」と呼ばれている。公開当時はこちらが主流だった。))が苦戦していることに頭を痛めるパシフィック製薬宣伝部の多胡部長は、
植物採集を行っていた牧岡博士から南海のファロ島に魔神が出ると聞き、テレビ番組のスタッフである桜井と古江を派遣する。
その頃、北極海では氷山から[[ゴジラ]]が復活し、原子力潜水艦を沈め、NATO基地を蹂躙しながら日本を目指していた。
一方、ファロ島ではキングコングが出現。島民によって眠らされたコングは話題をゴジラに取られて逆転を狙う桜井と古江によって日本に運ばれるが、
輸送の途中で目を覚まし、拘束を逃れて日本に上陸する。
ここに日米を代表する怪獣同士の戦いが日本で行われることとなった。
*【登場怪獣】
※各種スペックは講談社『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』vol.03《キングコング対ゴジラ》より抜粋。
***◆[[ゴジラ]]
別名:原子怪獣
身長:50メートル
体重:2万トン
武器:放射熱線
演技者:中島春雄、手塚勝巳
ご存知日本が誇る怪獣王。今作ではキングコングと激しい肉弾戦を展開する。
[[落とし穴]]に落とされたり、弱点の高圧電流に進路を阻まれたり、計略通りにキングコングと戦わされる等人間に振り回されてる感じもする。
作中で手を頻繁に叩くのは当時のプロレスラー豊登のパロディである。
今作のトカゲのような顔立ちのゴジラのスーツは「キンゴジ」と呼ばれ、ファンの人気が高いスーツの1つである。
***◆キングコング
別名:巨大なる魔神
身長:45メートル
体重:2万5千トン
演技者:広瀬正一
ご存知アメリカが誇る猿王。今作では髑髏島ではなくファロ島の怪獣で、島民からは「トウワン」と呼ばれる
アメリカ側からの要望で外見はオリジナルとかなりの違いがあり、日本の猿等の要素も入っているとされる。
&font(l){そのせいかアメリカのファンから不評である。}
赤い実を絞った汁で酔っぱらったり、ゴジラの熱線にビビって逃げる等、妙に仕草が人間くさい。
おまけに[[放射熱線>ゴジラの技一覧]]や尻尾による中・遠距離攻撃を持つゴジラ相手に対し、肉弾戦と投石しかできないコングは分が悪く苦戦するシーンが多め。
だが今作ではゴジラに対抗させるために「&color(gold){帯電体質}」という設定を与えられ、&b(){[[雷>雷(自然現象)]]を体に貯めて指先から電撃を出す能力を獲得。}電気に弱いゴジラと互角に戦っていた。
#openclose(show=【日米が誇るモンスター対決の勝敗の行方は……】){
&br()[[富士山麓>富士山]]にて再び会いまみえた両者の激闘は展開が二転三転し、最終的に戦いの場は熱海にまで縺れ込むことに。
ゴジラとキングコングは戦いの勢いで&font(l){仲良く}熱海城を破壊すると、&color(red){そのまま取っ組み合いになり崖から海へ転落してしまう。}
着水の衝撃による揺れが収まると、やがて南方の海上に&color(red){泳いで去っていくキングコングが姿を現した。}
一方のゴジラは、海に沈んだまま&color(red){最後までその姿を現す事はなかった。}
ファロ島へと逃げ帰るキングコング、海中で行方不明となったゴジラ。
決着はどちらかの勝ち負けとも、引き分けとも言いきれない曖昧な形で終わりを迎えた。
この結末に対し、重沢博士は最後にこう述べるのであった。
#center(){
&b(){今の僕に言える事は、&br()&color(red){人間は改めて動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ。}}
&b(){それだけしか言えないね。}
}
なお、メタ的な話だと勝敗が不明瞭なのは「&b(){お互いの自国の人気キャラを負かすわけにはいかないので、両国スタッフの議論の末にこういう形で収まった}」とされている。
}
***◆[[大ダコ>大ダコ(怪獣)]]
別名:海魔
全長:30メートル
体重:2万トン
序盤にキングコングと戦った。本物のタコを使ったため圧倒的なリアリティがある。
&color(red){撮影に使ったタコはスタッフがおいしく頂きました。(実話)}
***◆大トカゲ
全長:1メートル
体重:不明
その名の通りファロ島のジャングルに棲息している大型のトカゲ。
特に害はない様子だったが、古江に尻尾を掴まれたり、桜井にライフルで撃たれたり散々な扱いだった。
*【登場人物】
&bold(){◆桜井 修}
演:高島忠夫
テレビ局TTVのスタッフ。
本作の主人公で相棒と一緒にいきなりファロ島に飛ばされる苦労人。
ドラムが特技で、これが劇中以外な所で役に立つ。
演じた暴れん坊将軍の3代目爺こと高島忠夫は息子の高嶋政宏氏も『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』で主演を務めたため、親子2代でゴジラの主演をしている。
&bold(){◆古江金三郎}
演:藤木悠
テレビ局TTVのスタッフ。
桜井の相方で漫才コンビのような掛け合いが多い。
大トカゲにびびるなど桜井と比べるとヘタレな面が目立つ。
&bold(){◆多胡 部長}
演:有島一郎
パシフィック製薬の宣伝部長で下の名前は不明。
停年間近のためか自社の宣伝の為に手段は選ばない、&color(red){作中で一番のトラブルメーカー。}
キングコングが日本に上陸してからはキングコングのスポンサーを自称している。
シリーズではお馴染みの「怪獣で一儲けを企むも怪獣に殺されるなど手痛いしっぺ返しを食らう役」だが、根っからの悪人ではないので最終的にそれといった制裁は無く、自らの行いを反省するという形に落ち着く。
演じる[[暴れん坊将軍]]の初代爺こと有島一郎は当時の東宝のサラリーマン喜劇物の常連で、本作においてもその演技を遺憾なく発揮している。
&bold(){◆桜井文子}
演:浜美枝
桜井の妹で兄公認の恋人がいる。恋人の安否を確かめに電車に乗ればゴジラに追われ、
その後疎開するために電車に乗ればキングコングに捕まるという、ある意味本作で一番の被害者。
演じた浜美枝氏は、本作に出演したことが縁で競演していた若林映子共々「[[007は二度死ぬ>007シリーズ(映画)]]」のボンドガール役の出演のオファーが来たと言われている。
&bold(){◆藤田一雄}
演:佐原健二
文子の恋人で新しい繊維を開発している。
怪獣の襲撃から何度も難を逃れ、文子のピンチを何度も救っており、従来の作品なら彼の方がよっぽど主人公っぽい。
新開発した繊維は意外な形で役に立つことに。
&bold(){◆重沢博士}
演:平田昭彦
今作の博士。
ゴジラが日本に来たのは帰巣本能によるものだという説を唱えた。
今回は怪獣は倒さない。
決して、[[オキシジェン・デストロイヤー]]の発明者ではないし、ペンシル爆弾の開発者でもない。
&bold(){◆コンノ}
演:大村千吉
ファロ島での通訳を務める。
*【余談】
どういうわけかアメリカでは「&bold(){オリジナル版ではゴジラが勝ったがアメリカ公開版では編集で引き分けに見せている}」という[[都市伝説]]が広まっているのだとか。
日本人ファンがネタ気味に「リングアウトしたのはコングが先だから、この勝負はゴジラの勝ちだ」ということはあったが、なぜ……。
ちなみに、勝敗はいじってないが終盤を米国版で編集しているのは事実(両怪獣の戦いで地震が起きるシーンを『[[地球防衛軍>地球防衛軍(映画)]]』の地震に差し替えている)。
追記・修正には、パシフィック製薬の「パシン」をどうぞー。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,10)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 伝説の怪獣映画対決。 -- なし (2013-08-27 19:26:42)
- キングコン君 腕を避雷針にサンダーヒットすると聞いたが そんな事無かったぜ -- 松永さん (2013-08-27 19:29:55)
- アメリカからすればキングコングがゴジラ最強の敵と思ってそうだなw -- 名無しさん (2014-02-14 20:23:27)
- ↑ゴジラ「機銃やミサイルで死ぬような柔な怪獣は東映怪獣映画では重宝されませんよ?」 -- 名無しさん (2014-07-09 02:37:13)
- コングが自分の火傷を確認したときの「な、なんじゃこりゃ…」みたいな仕草すき -- 名無しさん (2014-08-31 05:38:17)
- アメリカで公開された奴は勝手にゴジラが勝ったように編集され客のヒンシュクを買ったとか -- 名無しさん (2015-03-27 20:36:59)
- まさか2020年にこの両雄の対決を再び見れるとは......正直オリンピックよりこっちの方が話題になりそうww -- 名無しさん (2015-10-16 07:05:05)
- 円谷英二監督はキングコングを見て特撮監督の道を歩むようになったんだよね -- 名無しさん (2016-05-11 19:08:27)
- キングコングの本国の当時?の評価ってなんかマグロ野郎と似てる -- 名無しさん (2016-07-31 22:21:04)
- 本来のキングコングはゴリラだけど、これのコングはどこかチンパンジーっぽい -- 名無しさん (2016-09-29 03:17:29)
- まぁ日米どっちが勝っても角が立つだろうし折り合い付けるしかないよね。今年は怪獣飛躍の年だな -- 名無しさん (2016-11-20 12:31:38)
- 同じ「一緒に海に転落して対戦相手は逃亡、ゴジラは姿を見せず生死不明」なのにコングとは引き分けで、大戦争のギドラはゴジラの勝ち星になってるのは永遠の謎 -- 名無しさん (2017-05-17 13:20:01)
- ここでは書かれてないがもう1匹の登場クリーチャーを紹介しよう。【大トカゲ】ファロ島に生息するトカゲ。雷にビビった探検隊に振り回され放り投げられた挙げ句に射殺された可哀想な奴。密林の魔物の異名を持ち大トカゲとか言う割りにはたったの1メートル。ピーピー鳴くだけの無害なようで多分原住民の食料。1933年の2本足トカゲやフィートドン(2005)やスカルクローラーが聞いて呆れるだろう。何故かフィギュア化されている -- 名無しさん (2017-05-19 15:34:57)
- 髑髏島キングコング対シン・ゴジラまだー? -- 名無しさん (2017-11-29 13:11:56)
- ↑ キングコングの特性を取り込んだシンゴジは強そうだなぁ… -- 名無しさん (2018-01-30 14:40:38)
- 朝ドラ「梅ちゃん先生」終盤に確かパシフィック製薬とセントラル製薬の名が…(片方だけだったかな?) -- 昼太郎 (2019-04-03 20:34:02)
- 重沢博士が真顔で大嘘や与太話を語るから頭がおかしくなりそうになる映画だなあ(おめめぐるぐる -- 名無しさん (2019-06-06 22:37:30)
- 最初にビデオ化された時には復元部分の画質が最悪だったが、今じゃ復元部分の画質の方が良かったりする。 -- 名無しさん (2022-03-19 18:03:00)
#comment
#areaedit(end)
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&b(){『キングコング対ゴジラ』}とは、[[ゴジラシリーズ]]第3作目の映画。そして、シリーズ初のカラー作品でもある。
「&color(red){ゴジラ対キングコング}」は誤表記なので要注意。
1962年8月11日公開
観客動員数1255万人
前作 [[ゴジラの逆襲]]
次作 [[モスラ対ゴジラ]]
●目次
#contents
*【主要スタッフ】
制作:田中友幸
監督:[[本多猪四郎>本多猪四郎(映画監督)]] 特技監督:[[円谷英二]]
脚本:関沢新一
音楽:伊福部昭
*【概要】
東宝創立30周年記念作品の1つとして製作されたため、非常に力を入れて作られた娯楽大作である。
本作の最大の目玉はアメリカでもっとも有名な怪獣[[キングコング>キングコング(1933年)]]との対決であり、
東宝はキングコングの使用権に当時の金額で8000万円を出している(現在に換算すると8~10億円)。
また、メッセージ性よりも娯楽性を強く打ち出したシナリオは完成度も高く、総じて評価も高い。
ピークを過ぎたとはいえまだまだ邦画が元気な時期、観客動員数1255万人という桁外れの記録を残すゴジラシリーズ最大のヒット作となっている。
後にキングコングを主役にした&bold(){『[[キングコングの逆襲]]』}も製作された。
これは「コングの著作権を五年借りたら『コング対ゴジラ』が一年でできたため、残る四年でもう一本ぐらいできないか」と考えたかららしい。
[[実は元ネタになった企画>キングコング対フランケンシュタイン(ボツ企画)]]が存在しており、そちらの方ではフランケンシュタインの怪物とキングコングが戦う予定であった。
また「平成VSシリーズ」を手掛けた[[川北紘一]]氏が参加したはじめての『ゴジラ』である(氏の初仕事は『[[妖星ゴラス]]』)。
1970年には東宝チャンピオンまつりにて短縮版が公開されている。フィルム複製の手間を省くために&bold(){オリジナルのネガを裁断しており}、この時カットされたフィルムが長らく行方不明になっていたのは有名な話である。
後にオリジナル版公開から15年を迎えた1977年に再び同枠で上映された。東宝チャンピオンまつり内で公開された最初と最後のゴジラ過去作が本作とは、何とも因果な話である…。
そして来る2021年には50年以上の時を経て、『[[キングコング 髑髏島の巨神]]』『[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]』の続編である『&b(){[[ゴジラVSコング]]}』にて両者は再び相見えることとなる……。
*【あらすじ】
自社提供のテレビ番組「世界驚異シリーズ」の視聴率((作中では「聴取率」と呼ばれている。公開当時はこちらが主流だった。))が苦戦していることに頭を痛めるパシフィック製薬宣伝部の多胡部長は、
植物採集を行っていた牧岡博士から南海のファロ島に魔神が出ると聞き、テレビ番組のスタッフである桜井と古江を派遣する。
その頃、北極海では氷山から[[ゴジラ]]が復活し、原子力潜水艦を沈め、NATO基地を蹂躙しながら日本を目指していた。
一方、ファロ島ではキングコングが出現。島民によって眠らされたコングは話題をゴジラに取られて逆転を狙う桜井と古江によって日本に運ばれるが、
輸送の途中で目を覚まし、拘束を逃れて日本に上陸する。
ここに日米を代表する怪獣同士の戦いが日本で行われることとなった。
*【登場怪獣】
※各種スペックは講談社『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』vol.03《キングコング対ゴジラ》より抜粋。
***◆[[ゴジラ]]
別名:原子怪獣
身長:50メートル
体重:2万トン
武器:放射熱線
演技者:中島春雄、手塚勝巳
ご存知日本が誇る怪獣王。今作ではキングコングと激しい肉弾戦を展開する。
[[落とし穴]]に落とされたり、弱点の高圧電流に進路を阻まれたり、計略通りにキングコングと戦わされる等人間に振り回されてる感じもする。
作中で手を頻繁に叩くのは当時のプロレスラー豊登のパロディである。
今作のトカゲのような顔立ちのゴジラのスーツは「キンゴジ」と呼ばれ、ファンの人気が高いスーツの1つである。
***◆キングコング
別名:巨大なる魔神
身長:45メートル
体重:2万5千トン
演技者:広瀬正一
ご存知アメリカが誇る猿王。今作では髑髏島ではなくファロ島の怪獣で、島民からは「トウワン」と呼ばれる
アメリカ側からの要望で外見はオリジナルとかなりの違いがあり、日本の猿等の要素も入っているとされる。
&font(l){そのせいかアメリカのファンから不評である。}
赤い実を絞った汁で酔っぱらったり、ゴジラの熱線にビビって逃げる等、妙に仕草が人間くさい。
おまけに[[放射熱線>ゴジラの技一覧]]や尻尾による中・遠距離攻撃を持つゴジラ相手に対し、肉弾戦と投石しかできないコングは分が悪く苦戦するシーンが多め。
だが今作ではゴジラに対抗させるために「&color(gold){帯電体質}」という設定を与えられ、&b(){[[雷>雷(自然現象)]]を体に貯めて指先から電撃を出す能力を獲得。}電気に弱いゴジラと互角に戦っていた。
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&br()[[富士山麓>富士山]]にて再び会いまみえた両者の激闘は展開が二転三転し、最終的に戦いの場は熱海にまで縺れ込むことに。
ゴジラとキングコングは戦いの勢いで&font(l){仲良く}熱海城を破壊すると、&color(red){そのまま取っ組み合いになり崖から海へ転落してしまう。}
着水の衝撃による揺れが収まると、やがて南方の海上に&color(red){泳いで去っていくキングコングが姿を現した。}
一方のゴジラは、海に沈んだまま&color(red){最後までその姿を現す事はなかった。}
ファロ島へと逃げ帰るキングコング、海中で行方不明となったゴジラ。
決着はどちらかの勝ち負けとも、引き分けとも言いきれない曖昧な形で終わりを迎えた。
この結末に対し、重沢博士は最後にこう述べるのであった。
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&b(){今の僕に言える事は、&br()&color(red){人間は改めて動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ。}}
&b(){それだけしか言えないね。}
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なお、メタ的な話だと勝敗が不明瞭なのは「&b(){お互いの自国の人気キャラを負かすわけにはいかないので、両国スタッフの議論の末にこういう形で収まった}」とされている。
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***◆[[大ダコ>大ダコ(怪獣)]]
別名:海魔
全長:30メートル
体重:2万トン
序盤にキングコングと戦った。本物のタコを使ったため圧倒的なリアリティがある。
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***◆大トカゲ
全長:1メートル
体重:不明
その名の通りファロ島のジャングルに棲息している大型のトカゲ。
特に害はない様子だったが、古江に尻尾を掴まれたり、桜井にライフルで撃たれたり散々な扱いだった。
*【登場人物】
&bold(){◆桜井 修}
演:高島忠夫
テレビ局TTVのスタッフ。
本作の主人公で相棒と一緒にいきなりファロ島に飛ばされる苦労人。
ドラムが特技で、これが劇中以外な所で役に立つ。
演じた暴れん坊将軍の3代目爺こと高島忠夫は息子の高嶋政宏氏も『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』で主演を務めたため、親子2代でゴジラの主演をしている。
&bold(){◆古江金三郎}
演:藤木悠
テレビ局TTVのスタッフ。
桜井の相方で漫才コンビのような掛け合いが多い。
大トカゲにびびるなど桜井と比べるとヘタレな面が目立つ。
&bold(){◆多胡 部長}
演:有島一郎
パシフィック製薬の宣伝部長で下の名前は不明。
停年間近のためか自社の宣伝の為に手段は選ばない、&color(red){作中で一番のトラブルメーカー。}
キングコングが日本に上陸してからはキングコングのスポンサーを自称している。
シリーズではお馴染みの「怪獣で一儲けを企むも怪獣に殺されるなど手痛いしっぺ返しを食らう役」だが、根っからの悪人ではないので最終的にそれといった制裁は無く、自らの行いを反省するという形に落ち着く。
演じる[[暴れん坊将軍]]の初代爺こと有島一郎は当時の東宝のサラリーマン喜劇物の常連で、本作においてもその演技を遺憾なく発揮している。
&bold(){◆桜井文子}
演:浜美枝
桜井の妹で兄公認の恋人がいる。恋人の安否を確かめに電車に乗ればゴジラに追われ、
その後疎開するために電車に乗ればキングコングに捕まるという、ある意味本作で一番の被害者。
演じた浜美枝氏は、本作に出演したことが縁で競演していた若林映子共々「[[007は二度死ぬ>007シリーズ(映画)]]」のボンドガール役の出演のオファーが来たと言われている。
&bold(){◆藤田一雄}
演:佐原健二
文子の恋人で新しい繊維を開発している。
怪獣の襲撃から何度も難を逃れ、文子のピンチを何度も救っており、従来の作品なら彼の方がよっぽど主人公っぽい。
新開発した繊維は意外な形で役に立つことに。
&bold(){◆重沢博士}
演:平田昭彦
今作の博士。
ゴジラが日本に来たのは帰巣本能によるものだという説を唱えた。
今回は怪獣は倒さない。
決して、[[オキシジェン・デストロイヤー]]の発明者ではないし、ペンシル爆弾の開発者でもない。
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*【余談】
どういうわけかアメリカでは「&bold(){オリジナル版ではゴジラが勝ったがアメリカ公開版では編集で引き分けに見せている}」という[[都市伝説]]が広まっているのだとか。
日本人ファンがネタ気味に「リングアウトしたのはコングが先だから、この勝負はゴジラの勝ちだ」ということはあったが、なぜ……。
ちなみに、勝敗はいじってないが終盤を米国版で編集しているのは事実(両怪獣の戦いで地震が起きるシーンを『[[地球防衛軍>地球防衛軍(映画)]]』の地震に差し替えている)。
追記・修正には、パシフィック製薬の「パシン」をどうぞー。
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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- 伝説の怪獣映画対決。 -- なし (2013-08-27 19:26:42)
- キングコン君 腕を避雷針にサンダーヒットすると聞いたが そんな事無かったぜ -- 松永さん (2013-08-27 19:29:55)
- アメリカからすればキングコングがゴジラ最強の敵と思ってそうだなw -- 名無しさん (2014-02-14 20:23:27)
- ↑ゴジラ「機銃やミサイルで死ぬような柔な怪獣は東映怪獣映画では重宝されませんよ?」 -- 名無しさん (2014-07-09 02:37:13)
- コングが自分の火傷を確認したときの「な、なんじゃこりゃ…」みたいな仕草すき -- 名無しさん (2014-08-31 05:38:17)
- アメリカで公開された奴は勝手にゴジラが勝ったように編集され客のヒンシュクを買ったとか -- 名無しさん (2015-03-27 20:36:59)
- まさか2020年にこの両雄の対決を再び見れるとは......正直オリンピックよりこっちの方が話題になりそうww -- 名無しさん (2015-10-16 07:05:05)
- 円谷英二監督はキングコングを見て特撮監督の道を歩むようになったんだよね -- 名無しさん (2016-05-11 19:08:27)
- キングコングの本国の当時?の評価ってなんかマグロ野郎と似てる -- 名無しさん (2016-07-31 22:21:04)
- 本来のキングコングはゴリラだけど、これのコングはどこかチンパンジーっぽい -- 名無しさん (2016-09-29 03:17:29)
- まぁ日米どっちが勝っても角が立つだろうし折り合い付けるしかないよね。今年は怪獣飛躍の年だな -- 名無しさん (2016-11-20 12:31:38)
- 同じ「一緒に海に転落して対戦相手は逃亡、ゴジラは姿を見せず生死不明」なのにコングとは引き分けで、大戦争のギドラはゴジラの勝ち星になってるのは永遠の謎 -- 名無しさん (2017-05-17 13:20:01)
- ここでは書かれてないがもう1匹の登場クリーチャーを紹介しよう。【大トカゲ】ファロ島に生息するトカゲ。雷にビビった探検隊に振り回され放り投げられた挙げ句に射殺された可哀想な奴。密林の魔物の異名を持ち大トカゲとか言う割りにはたったの1メートル。ピーピー鳴くだけの無害なようで多分原住民の食料。1933年の2本足トカゲやフィートドン(2005)やスカルクローラーが聞いて呆れるだろう。何故かフィギュア化されている -- 名無しさん (2017-05-19 15:34:57)
- 髑髏島キングコング対シン・ゴジラまだー? -- 名無しさん (2017-11-29 13:11:56)
- ↑ キングコングの特性を取り込んだシンゴジは強そうだなぁ… -- 名無しさん (2018-01-30 14:40:38)
- 朝ドラ「梅ちゃん先生」終盤に確かパシフィック製薬とセントラル製薬の名が…(片方だけだったかな?) -- 昼太郎 (2019-04-03 20:34:02)
- 重沢博士が真顔で大嘘や与太話を語るから頭がおかしくなりそうになる映画だなあ(おめめぐるぐる -- 名無しさん (2019-06-06 22:37:30)
- 最初にビデオ化された時には復元部分の画質が最悪だったが、今じゃ復元部分の画質の方が良かったりする。 -- 名無しさん (2022-03-19 18:03:00)
- FW記念のNHKゴジラ特集(ナレはスぺゴジの柄本さん)では中島さん曰くコングを下にして海に落ちたから俺(ゴジラ)が勝ったと解釈している。 -- 名無しさん (2024-04-25 20:44:58)
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