「陸一族(鉄鍋のジャン)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「陸一族(鉄鍋のジャン)」(2024/03/28 (木) 17:26:28) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2012/05/31(木) 07:55:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){&bold(){いま―――アジアの中華料理店でワシの力の及ばぬ店はない!}
&bold(){やがて世界中の中華料理店を支配下におく それが百蘭王のなすべき仕事なのだ}}
『[[鉄鍋のジャン!]]』に登場する一族。
*【概要】
一族の長である&bold(){「&ruby(パイランワン){百蘭王}」}を頂点に数千年前から中国料理界を牛耳っており、日本を除くアジアの中華料理店は全て彼らによって支配されている。
一流料理店や一流ホテルだけではなく食に関する物流や販売に到るまでも支配下に置いている程その権勢は凄まじく、時の皇帝さえ逆らうことができなかったほどで、&bold(){中国を影から支配するフィクサーのような存在}であった。
次世代の百蘭王候補である陸一族の修行は非常に厳しく、生まれてから最初に口にするのは母親の乳ではなく料理の基本である塩。
まずは鍋を振るうことを繰り返し叩き込まれるが半数が脱落してしまう((この場面で出てくる[[モブキャラ]]は[[北斗>北斗の拳]]の[[三>ラオウ(北斗の拳)]][[兄>トキ(北斗の拳)]][[弟>ケンシロウ(北斗の拳)]]そっくりである))。
残った者は「百八厨房」に回され料理の五行を叩き込まれることになる。
火:鍋の温度などの火の扱い
水:料理に適した水の作り方
木:野菜や穀物の扱い方
金:包丁や鍋を扱う技術
土:食肉の扱い方
これらを全て極める事の出来たほんの一握りの者だけ、百蘭王になれる資格を得る。
作中では実孫の黄蘭青が選ばれたが他の百蘭王候補から物言いが付き、日本の料理大会で優勝したものが次世代の百蘭王となる事になり、ジャン達と勝負することになる。
*【人物】
・&bold(){&ruby(パイランワン){百蘭王}}
#center(){&bold(){百蘭王の支配の外にある日本―――}
&bold(){それはつまり日本人は百蘭王の料理を味わえないという事だ}
&bold(){二流三流の日本人料理人がこれぞ中華と言わんばかりに未熟な鍋をふるっておる}
&bold(){これはワシにとってもなげかわしい事だ}}
陸一族の頂点に立つ存在。
「百蘭王」とは一族の長としての称号であり、個人の名前ではない。
作中の当代の百蘭王はジャンの祖父である階一郎やキリコの祖父である睦十と同世代であるため、登場時点で結構なご高齢であった。
権力欲の強い非常に傲慢な性格で、若いころから自分の支配下にない日本を不幸扱いして見下しながら憐れんでおり、上から目線で日本の中華料理業界を支配しようと目論んでいた。
全盛期だった頃の実力は凄まじく、階一郎と睦十が同時に挑んでようやく引き分けに持ち込めた程。
ちなみに勝負の内容は餃子をどちらがより多く作れるかというもので、味ではなく数で競うことになったのは「味での勝負だったら確実に自分の勝ちになってしまうから可哀想」という理由。
並べた餡の上に皮を置いてそれを&font(#ff0000){握る}ことによって一瞬で餃子を作るという技術で階一郎と睦十の度肝を抜いた。
しかしそんな威勢も過去の話。今ではすっかり衰え&bold(){「老いた麒麟は駄馬より劣る」}と揶揄されるほど。
後継者候補の子供達に虐待同然の修練を課して嬉々として笑うなど酷薄な面もあったためか一族の中でのカリスマ性は無きに等しく、
一族は老いた百蘭王の意向を無視して勝手に後継者争いを始める有様で、長としての統率力すら持たない。
最早権力と過去の栄光にしがみついている老害、いや老害ですらない&bold(){時代遅れの遺物}と化しているのが現状である。
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(えんじゃく){延雀}}
#center(){&bold(){おまえら日本人には中華四千年の歴史は到底わからない!本物の中華料理は絶対出来ない!!}
&bold(){この陸延雀様が秋山ともども残りのヤツらも全滅させてやるぜ!!}}
上海出身の眼鏡の青年。
一見礼儀正しそうに見えるが、実際は日本の中華料理人を&bold(){「サルマネ野郎」「心が無い形だけの中華料理を出す連中」}として見下しており、基本ケンカ腰で接する高慢な性格。
百蘭王の握りの技術の改良型を習得していたが、握りをさらに改良したジャンの&font(#ff0000){秋山醤式ギョーザ包み改}の速度には敵わなかった。
さらにジャンの技に動揺し自身の作った餃子の中に口が閉まりきらないものがあったことに気付かず、中身の臭みが他の餃子に移ってしまうという大失態を犯してしまう。
会場から出て行こうとした所を醤達に呼び止められ、尋ねられるまま前述の百蘭王についてを話した。
名前の由来はおそらく「小者」を意味する「燕雀」、かませは運命か…
こんなんでも大会後でさえ黄から顔王・麗花と並んで百蘭王に相応しい人物として名を挙げられている。
%%実は陸一族のレベルって相当低いんじゃ……%%
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(がんおう){顔王}}
#center(){&bold(){下っ端料理人に勝ったくらいでいい気にならないほうがいいぞ}
&bold(){陸家四千年の技の前ではおまえの魔法など児戯に等しい!!}}
香港出身のスキンヘッドで眼鏡の巨漢。
延雀同様日本人を馬鹿にしている節がある。見かけによらず裕福な出であるらしく、高級料理志向。
ジャンの秋山醤式ギョーザ包み改を一目見ただけで習得してしまう程の実力を持っている。
調味料対決において尋常ではないインパクトと悪臭を誇る高級魚、ネズミハタから魚醤を作り出し、悪臭を全て消し去った上でウズラ肉のたたきと合わせた料理を作った。
生臭い魚と肉を上手く組み合わせた料理だと絶賛されるが、ジャンの「飲めるラー油」を使った誰にでも受け入れられる炒飯には及ばず敗北。
ジャンからは「ネズミハタの醤は悪くはなかったが、それに頼り過ぎたな」と評された。
#openclose(show=「おまえね~~~それなにを持ってるんだよクサイぞォ」){
そんな彼だが豆腐対決の時点では用意された豆腐の多彩さやジャン達に先を越された事にうろたえてたり、
後々くっさいネズミハタを使うくせに[[ザザビー>鉄鍋のジャン!の料理人]]の臭豆腐に文句を付けて逆に張り倒されたりと、情けない男だった。
そう、&bold(){ただのモブキャラだったのだ}。
「陸一族」が大会途中で急遽発案・追加されたキャラクターであることが如実に示されている。
}
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(れいか){麗花}}
#center(){&bold(){フフッ 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言っていたのは確か孫子だったかしらね}
&bold(){あたしは負けないわよ!対戦相手を調べて試合にのぞんでいるんだもの}}
台湾出身にして大会に出てきた陸一族の中では紅一点。
ちなみに彼女も眼鏡である。あとかなりの[[巨乳]]。糸目で常に好戦的な笑顔を浮かべている。
陸一族の例に漏れずプライドと選民思想は強く、日本の中華料理人を初心者と呼んで憚らない。
&bold(){「料理は傾向と対策」}が信念で、対戦する相手の事を入念に調べて傾向と対策を練って挑むタイプ。「勝つ為だけに料理をしてる奴」とキリコの印象は悪い。
彼女も顔王同様ジャンの秋山醤式ギョーザ包み改を一目見ただけで習得する優れた技量を有する。
甘酸っぱい醤に鶏肉の揚げ物と昔から相性が良い組み合わせの料理を出したが、キリコの濃厚なアボガド((正しくは「[[アボカド]]」だが作中では一貫して「アボガド」表記。この頃はまだこの表記が多く、[[美味しんぼ]]ですら「アボガド」呼びしている。))醤と更に濃厚な仔牛の脳味噌という未来に繋がる新しい組み合わせの料理に敗れる。
&s(){でも狂牛病問題が起きた今じゃあ牛の脳味噌は食えんなあ。}
・&bold(){&ruby(こうらんせい){[[黄蘭青>黄蘭青(鉄鍋のジャン!)]]}}
#center(){&font(#ffdc00,#0000ff,b){いただけない焼きソバだねぇ}
&font(#ffdc00,#0000ff,b){場所が後楽園だけに&ruby(・・・・・・){こおら食えん}!なんちゃってハハハーーーッ}}
笑顔を絶やさず寒いダジャレを連発する、穏やかな物腰の青年。
普段は他人をおちょくるような言動と飄々とした態度で周囲を煙に巻いているが、その正体は百蘭王の孫であり彼の後継者である。そして(事実上の)[[ラスボス]]。
しかし黄本人は百蘭王の称号を継ぐ気など全く無く、自分の名前である黄蘭青を新たな称号として世界の食を牛耳るつもりでいる野心家。
「&bold(){料理は半歩先}」という信念を掲げるように、普段の穏やかで飄々とした態度も実際は&font(#ffdc00,#0000ff,b){「自分が最も優れている」「食感を使い熟せない奴等に負ける筈が無い」}という不遜な自信家の本性を隠す仮面に過ぎない。
詳しく個別項目を参照。
*■陸一族の料理
黄が作った料理は個別の項目を参照。
・&bold(){上海東風水[[餃子]](陸家秘伝にぎりギョーザの上海風)}
「餃子勝負」と言う課題で延雀が醤との対決で作った料理。
陸家の秘伝である「握り」の技を用いた水餃子。餡を飛ばして並べる改良を加えたことで百蘭王を上回る速さになっている。
餡の方も上海料理の代表的な技法「&ruby(ホンシャオ){紅焼}(醤油煮)」によって味を含ませた高級食材・干しナマコのみじん切りを豚肉に加えることで独特の食感と深みある味を楽しめる、えもいわれぬ餃子&bold(){になるはずだった。}
しかしジャンの逆手握りを見て動揺した挙句、握りが甘かったために一部口が開いた餃子を作ってしまう凡ミスを犯した結果、ナマコの臭みと肉の脂っぽさが湯に流れ出して餃子に染み付いてしまい味が台無しになってしまう。
さんざん大口を叩いておきながら審査員からは&bold(){「時間が余っていたんだからこれはお粗末」「料理人の基本は完成度の高い料理をきっちりと毎回提供することじゃぞ」}と未熟者扱いされ、68点という(陸一族としてみれば)超低評価を付けられて敗退するという大恥を晒すのであった。
おまけにアイデアこそ評価されるも&bold(){「完璧に出来ていたとしてもジャンの作った餃子の完成度に勝つのは難しかった」}と判断されたりと、あまり味の評価もよろしくはなかった。
・&bold(){陸鍋貼(陸家伝来焼きギョーザ)}
「餃子勝負」と言う課題で陸顔王が作った料理。
具となる餡は白菜、ネギ、ニラ、ひき肉のみという奇を衒わない非常にシンプルな一品。
だがひき肉には豚の背脂のミンチを加えることで濃厚な味わいと甘さを高めほと走るジューシーさを追加。
更に餡に使った白菜の搾り汁を肉に混ぜて吸わせることで、白菜の旨味を損なわせず肉に移しながら肉を柔らかく仕上げてふんわりと軽い味わいとした。
焼く際にも一度蒸してから焼くことで、焼く時に生地が油を吸う量を極力カットしつつパリッと香ばしくするなど、シンプルながらも手間と様々な工夫が施された料理。
タレはすりおろした[[ニンニク>ニンニク/大蒜]]を使用し、好みでニンニクタレを漬けて食べる本場中国式を採用した。
香港にはない焼き餃子ながら完璧に日本人向けに仕上げたことで審査員から絶賛された。
・&bold(){浮珊瑚古城水餃子(愛玉ゼリーとなつめあん入り水ギョーザの冷製仕立て)}
「餃子勝負」と言う課題で陸麗華が作った料理。
なつめあんと台湾名物愛玉ゼリーを水餃子に仕込んだ2種類の餃子から成る、デザート風味の冷製水餃子。
薄い小麦粉の皮が中のゼリーをうっすら映し出す美しい一品。
冷たくて甘いレモン水をたっぷり掛けて食べ、口の中で綿菓子のようにはかなく溶けていく繊細な味わいが売り。
なつめあんの方はゼリーの餃子と対照的に力強い甘さを持ち、ゼリー入り餃子と緩急を付け満腹感を与えていく。
・&bold(){香蕉軟鶏塊(鶏モモ肉の柔らか揚げ バナナソース炒め)}
「21世紀の新しいオリジナル調味料」という課題で麗華がキリコとの対決で作った料理。
台湾産の[[バナナ>バナナ(果物)]]をベースにした&bold(){「バナナ醤」}で鶏モモ肉と熟れる前の青いバナナを炒めた、中華の王道を往く一皿。
バナナ醬は大量の台湾産のバナナを潰してたっぷりのレモン汁・砂糖・塩・水を混ぜて煮込み、着色料や香り付けとして&bold(){ウコン、ターメリック}、サフラン、クチナシを混ぜて透明感のある黄色を演出している。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そして呼び方だけ違う同種の香辛料を別物扱いする痛恨の演出ミスを犯している}}}
塩コショウ・酒で下味をつけた鶏モモ肉は極上の[[唐揚げ]]のように外はカラッと中は非常に柔らかくジューシー。
何より揚げた鶏肉と甘酸っぱいバナナ醤との相性は最高であり、醬の甘酸っぱさが揚げた鶏の脂っこさを抑えつつ味に深みを与え、一緒に炒めた青いバナナの際立った酸味が全体の味を引き締めている一品。
料理から漂うバナナのトロピカルで豊潤な香りや、鮮やかな黄色のバナナ醬に映える色合いのオリーブをあしらった見た目の美しさも好評を得ていた。
しかしキリコに勝つための手堅く王道な料理だったことが災いし、&bold(){「味は互角だったが未来を感じさせる独創性という点ではキリコの方が勝る」}と結論付けられ、91対94の僅差で敗北した。
・&bold(){魚醤蒸肉餅(ウズラ肉のたたき蒸し 幻のネズミハタ風味)}
「21世紀の新しいオリジナル調味料」という課題で顔王が醤との対決で作った料理。
幻の超高級魚ネズミハタ((スズキ目ハタ科に分類されるハタの一種で、ハタの中では最も高価な食材。サラサハタとも呼ばれる。))複数匹を内蔵ごと瓶の中にぶち込んで塩・赤米と一緒に漬け込み抽出したネズミハタの魚醤((工程は鮒寿司に似た塩漬))に、臭みを取り旨味だけを抽出したネズミハタの肉・エシャロット・青唐辛子・ニンニクのみじん切りと混ぜたオリジナル調味料&bold(){「老鼠斑醬」}を使用。
同じく塩漬けにしたネズミハタの肉をクワイ・[[タケノコ>たけのこ]]・[[シイタケ]]を混ぜたウズラ肉のたたきと混ぜ、蒸し[[ハンバーグ]]のように仕上げたもの。
貴重な魚ゆえ余す事なく食べようと&ruby(チンジャン){清蒸}(丸蒸し)にして供されるネズミハタを何匹も、それも調味料として使うという、贅沢極まりない料理である。
調理前に塩漬けのネズミハタから発生する&bold(){[[会場のドーム全体を包むほどの壮絶な悪臭>シュールストレミング]]}がネック((鼻が敏感な特別審査員の麝香院に至っては臭さで倒れてしまった。もう化学兵器一歩手前である))だが、調理によって異常な臭さは消えて逆に好きな相手にはたまらない食欲をそそらせる匂いに変化。
肉をたたいた為にウズラの旨みが存分に生き、ネズミハタとウズラ肉の旨味が溶け込んだあんが掛かっている為喉ごしも良く、混ぜたクワイやタケノコが食感を補い良いアクセントになっている。
老鼠斑醬の濃厚な味わいとウズラの野性味溢れる味わいの2つが見事に共存しつつもサッパリと食べられる飽きのこない一品。
当初は審査員からは絶賛されたがやはりマイナーな料理の感は否めず、「誰からも親しまれる」ジャンの「飲めるラー油」には敵わなかった。
……ぶっちゃけ、普通の人に親しまれなければならない調味料勝負で&bold(){わざわざ高級魚、しかもまず嫌がられる臭い塩漬魚を使った時点で間違いだった}と言わざるを得ないのだが。
ダメ押しとばかりに、「肉と魚の組み合わせは中国では良く食べられてる」と言われてたのがジャンの炒飯に移った途端&bold(){「旨いには旨いんだが生臭い魚と肉の組み合わせは日本人にはまだ抵抗があるようだ」}とまで言われてしまい、81対90の差で敗れた不遇の皿。
なおジャンには試合中に&color(red){&bold(){「魚醤を作るなら小魚で充分じゃねぇか」}}と煽られたが、決着後は&color(red){&bold(){「凝りに凝ったネズミハタの醬は調味料として悪くなかったがそれに頼りすぎたな」}}と評されている。
余談だが本来ネズミハタの大きさはせいぜい60~70cm程度しかないのだが(だからこそ丸蒸しにできる)、作中では&bold(){マグロ並にデカく描かれている}。
いくらなんでも[[大きく描きすぎ>デストロイガンダム]]である。%%おまけに見た目も全く似ておらずタマカイあたりと取り違えたかと疑いたくなる%%
追記・修正は半歩先を読んでお願いします
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 黄のラー油は全てに於いてジャンのラー油に勝っているかと言われれば実はそうでもないんだよな。ジャンのラー油は辛いものが苦手な人でも受け入れられるだろうし。 -- 名無しさん (2013-11-16 11:39:34)
- 黄の料理は黄の言う通りに食わないとダメだから、そう言う意味では二流なのかもな。まあ自分の力量に自惚れてる一族の中ではズバ抜けた実力者なのは確かだけど -- 名無しさん (2013-11-16 11:43:12)
- 実際、チャーハンにラー油をドバドバかけて食うのは美味い。個人的な感想だが -- 名無しさん (2013-11-16 13:06:12)
- ラー油として見ると黄のほうが優れていて調味料として見ると醤のほうが優れているって感じか -- 名無しさん (2013-11-16 13:31:15)
- 「普通の人に受け入れられるか」と言う度合いならジャンのほうが上だろうな。飲めるラー油はどんなものにも合うけど透明極辛ラー油は合うものが若干限られるしね -- 名無しさん (2013-11-16 13:38:28)
- ラー油縛りの時点で作れるネタは限られるけど、「辛そうで辛くない」と「無色だけど激辛」・・と完全に真逆のコンセプトなんだよね。 -- 名無しさん (2014-04-27 12:56:44)
- ↑偽悪者VS腹黒の構図でもあるなw -- 名無しさん (2014-04-27 15:29:15)
- 黄含めて、ずば抜けた実力あるだろうけど料理人としてはまだまだ半人前なんだよな…。 -- 名無しさん (2014-06-02 12:59:27)
- やたらアクの強い正確なジャンが人に受け入れられるって点で勝利するってのも面白い構図だなぁ -- 名無しさん (2014-10-03 20:46:58)
- サメしゃぶはうまくやれば最高だけど、食感が数瞬しか意地できないからしゃぶしゃぶにするしかない~みたくすれば言い訳も効いたんだろうが -- 名無しさん (2017-05-11 20:10:24)
- 十三龍と対決してほしい -- 名無しさん (2023-05-24 18:34:39)
- 魚醤蒸肉餅って黄ほどじゃないにしろのど越しとかアクセントって食感結構つかえてるよね -- 名無しさん (2023-10-20 10:34:47)
- ↑「(僕ほどじゃないが)百蘭王を継げる」と黄からも評価されてるもんな。だがそれだけに、「わざわざネズミハタの塩漬けなんて超高級食材を使わなくても成り立つ」料理を作ってしまったのが痛かった。 -- 名無しさん (2023-10-20 13:01:15)
- 回想を見る限り4人以外にも参加してるはずだが、予選で落ちてしまったのだろうか。 -- 名無しさん (2024-01-06 10:29:11)
- 技量はずば抜けたものがあるがお題の解釈が甘かったり全体的にツメの弱さが目立ったのは狭いコミュニティ内に籠って蠱毒みたいに鍛えてきた弊害が20世紀末以降の料理シーンとそぐわなくなった限界を感じる…… -- 名無しさん (2024-01-22 15:16:14)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2012/05/31(木) 07:55:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){&bold(){いま―――アジアの中華料理店でワシの力の及ばぬ店はない!}
&bold(){やがて世界中の中華料理店を支配下におく それが百蘭王のなすべき仕事なのだ}}
『[[鉄鍋のジャン!]]』に登場する一族。
*【概要】
一族の長である&bold(){「&ruby(パイランワン){百蘭王}」}を頂点に数千年前から中国料理界を牛耳っており、日本を除くアジアの中華料理店は全て彼らによって支配されている。
一流料理店や一流ホテルだけではなく食に関する物流や販売に到るまでも支配下に置いている程その権勢は凄まじく、時の皇帝さえ逆らうことができなかったほどで、&bold(){中国を影から支配するフィクサーのような存在}であった。
次世代の百蘭王候補である陸一族の修行は非常に厳しく、生まれてから最初に口にするのは母親の乳ではなく料理の基本である塩。
まずは鍋を振るうことを繰り返し叩き込まれるが半数が脱落してしまう((この場面で出てくる[[モブキャラ]]は[[北斗>北斗の拳]]の[[三>ラオウ(北斗の拳)]][[兄>トキ(北斗の拳)]][[弟>ケンシロウ(北斗の拳)]]そっくりである))。
残った者は「百八厨房」に回され料理の五行を叩き込まれることになる。
火:鍋の温度などの火の扱い
水:料理に適した水の作り方
木:野菜や穀物の扱い方
金:包丁や鍋を扱う技術
土:食肉の扱い方
これらを全て極める事の出来たほんの一握りの者だけ、百蘭王になれる資格を得る。
作中では実孫の黄蘭青が選ばれたが他の百蘭王候補から物言いが付き、日本の料理大会で優勝したものが次世代の百蘭王となる事になり、ジャン達と勝負することになる。
*【人物】
・&bold(){&ruby(パイランワン){百蘭王}}
#center(){&bold(){百蘭王の支配の外にある日本―――}
&bold(){それはつまり日本人は百蘭王の料理を味わえないという事だ}
&bold(){二流三流の日本人料理人がこれぞ中華と言わんばかりに未熟な鍋をふるっておる}
&bold(){これはワシにとってもなげかわしい事だ}}
陸一族の頂点に立つ存在。
「百蘭王」とは一族の長としての称号であり、個人の名前ではない。
作中の当代の百蘭王はジャンの祖父である階一郎やキリコの祖父である睦十と同世代であるため、登場時点で結構なご高齢であった。
権力欲の強い非常に傲慢な性格で、若いころから自分の支配下にない日本を不幸扱いして見下しながら憐れんでおり、上から目線で日本の中華料理業界を支配しようと目論んでいた。
全盛期だった頃の実力は凄まじく、階一郎と睦十が同時に挑んでようやく引き分けに持ち込めた程。
ちなみに勝負の内容は餃子をどちらがより多く作れるかというもので、味ではなく数で競うことになったのは「味での勝負だったら確実に自分の勝ちになってしまうから可哀想」という理由。
並べた餡の上に皮を置いてそれを&font(#ff0000){握る}ことによって一瞬で餃子を作る一族秘伝の餃子早握り技術&bold(){「にぎり」}で階一郎と睦十の度肝を抜いた。
しかしそんな威勢も過去の話。今ではすっかり衰え&bold(){「老いた麒麟は駄馬より劣る」}と揶揄されるほど。
後継者候補の子供達に虐待同然の修練を課して嬉々として笑うなど酷薄な面もあったためか一族の中でのカリスマ性は無きに等しく、
一族は老いた百蘭王の意向を無視して勝手に後継者争いを始める有様で、長としての統率力すら持たない。
最早権力と過去の栄光にしがみついている老害、いや老害ですらない&bold(){時代遅れの遺物}と化しているのが現状である。
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(えんじゃく){延雀}}
#center(){&bold(){おまえら日本人には中華四千年の歴史は到底わからない!本物の中華料理は絶対出来ない!!}
&bold(){この陸延雀様が秋山ともども残りのヤツらも全滅させてやるぜ!!}}
上海出身の眼鏡の青年。
一見礼儀正しそうに見えるが、実際は日本の中華料理人を&bold(){「サルマネ野郎」「心が無い形だけの中華料理を出す連中」}として見下しており、基本ケンカ腰で接する高慢な性格。
陸一族秘伝の餃子早握りの技巧「にぎり」の技術の改良型を習得していたが、握りをさらに改良したジャンの&font(#ff0000){秋山醤式ギョーザ包み改}の速度には敵わなかった。
さらにジャンの技に動揺し自身の作った餃子の中に口が閉まりきらないものがあったことに気付かず、中身の臭みが他の餃子に移ってしまうという大失態を犯してしまう。
会場から出て行こうとした所を醤達に呼び止められ、尋ねられるまま前述の百蘭王についてを話した。
名前の由来はおそらく「小者」を意味する「燕雀」、かませは運命か…
こんなんでも大会後でさえ黄から顔王・麗花と並んで百蘭王に相応しい人物として名を挙げられている。
%%実は陸一族のレベルって相当低いんじゃ……%%
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(がんおう){顔王}}
#center(){&bold(){下っ端料理人に勝ったくらいでいい気にならないほうがいいぞ}
&bold(){陸家四千年の技の前ではおまえの魔法など児戯に等しい!!}}
香港陸家の跡取りで、スキンヘッドかつ眼鏡の巨漢。
延雀同様日本人を馬鹿にしている節がある。見かけによらず裕福な出であるらしく、高級料理志向。
ジャンの秋山醤式ギョーザ包み改を一目見ただけで習得してしまう程の実力を持っている。
調味料対決において尋常ではないインパクトと悪臭を誇る高級魚、ネズミハタから魚醤を作り出し、悪臭を全て消し去った上でウズラ肉のたたきと合わせた料理を作った。
生臭い魚と肉を上手く組み合わせた料理だと絶賛されるが、ジャンの「飲めるラー油」を使った誰にでも受け入れられる炒飯には及ばず敗北。
ジャンからは「ネズミハタの醤は悪くはなかったが、それに頼り過ぎたな」と評された。
#openclose(show=「おまえね~~~それなにを持ってるんだよクサイぞォ」){
そんな彼だが豆腐対決の時点では用意された豆腐の多彩さやジャン達に先を越された事にうろたえてたり、
後々くっさいネズミハタを使うくせに[[ザザビー>鉄鍋のジャン!の料理人]]の臭豆腐に文句を付けて逆に張り倒されたりと、情けない男だった。
そう、&bold(){ただのモブキャラだったのだ}。
「陸一族」が大会途中で急遽発案・追加されたキャラクターであることが如実に示されている。
}
・&bold(){&ruby(りく){陸} &ruby(れいか){麗花}}
#center(){&bold(){フフッ 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言っていたのは確か孫子だったかしらね}
&bold(){あたしは負けないわよ!対戦相手を調べて試合にのぞんでいるんだもの}}
台湾出身にして大会に出てきた陸一族の中では紅一点。
ちなみに彼女も眼鏡である。あとかなりの[[巨乳]]。糸目で常に好戦的な笑顔を浮かべている。
陸一族の例に漏れずプライドと選民思想は強く、日本の中華料理人を初心者と呼んで憚らない。
&bold(){「料理は傾向と対策」}が信念で、対戦する相手の事を入念に調べて傾向と対策を練って挑むタイプ。「勝つ為だけに料理をしてる奴」とキリコの印象は悪い。
彼女も顔王同様ジャンの秋山醤式ギョーザ包み改を一目見ただけで習得する優れた技量を有する。
甘酸っぱい醤に鶏肉の揚げ物と昔から相性が良い組み合わせの料理を出したが、キリコの濃厚なアボガド((正しくは「[[アボカド]]」だが作中では一貫して「アボガド」表記。この頃はまだこの表記が多く、[[美味しんぼ]]ですら「アボガド」呼びしている。))醤と更に濃厚な仔牛の脳味噌という未来に繋がる新しい組み合わせの料理に敗れる。
&s(){でも狂牛病問題が起きた今じゃあ牛の脳味噌は食えんなあ。}
・&bold(){&ruby(こうらんせい){[[黄蘭青>黄蘭青(鉄鍋のジャン!)]]}}
#center(){&font(#ffdc00,#0000ff,b){いただけない焼きソバだねぇ}
&font(#ffdc00,#0000ff,b){場所が後楽園だけに&ruby(・・・・・・){こおら食えん}!なんちゃってハハハーーーッ}}
笑顔を絶やさず寒いダジャレを連発する、穏やかな物腰の青年。
普段は他人をおちょくるような言動と飄々とした態度で周囲を煙に巻いているが、その正体は百蘭王の孫であり彼の後継者である。そして(事実上の)[[ラスボス]]。
しかし黄本人は百蘭王の称号を継ぐ気など全く無く、自分の名前である黄蘭青を新たな称号として世界の食を牛耳るつもりでいる野心家。
「&bold(){料理は半歩先}」という信念を掲げるように、普段の穏やかで飄々とした態度も実際は&font(#ffdc00,#0000ff,b){「自分が最も優れている」「食感を使い熟せない奴等に負ける筈が無い」}という不遜な自信家の本性を隠す仮面に過ぎない。
詳しく個別項目を参照。
*■陸一族の料理
黄が作った料理は個別の項目を参照。
・&bold(){&ruby(サンハイドンフンスイジャオズ){上海東風水[[餃子]]}(陸家秘伝にぎりギョーザの上海風)}
「餃子勝負」と言う課題で延雀が醤との対決で作った料理。
陸家の秘伝である「握り」の技を用いた水餃子。餡を飛ばして並べる改良を加えたことで百蘭王を上回る速さになっている。
餡の方も上海料理の代表的な技法「&ruby(ホンシャオ){紅焼}(醤油煮)」によって味を含ませた高級食材・干しナマコのみじん切りを豚肉に加えることで独特の食感と深みある味を楽しめる、えもいわれぬ餃子&bold(){になるはずだった。}
しかしジャンの逆手握りを見て動揺した挙句、握りが甘かったために一部口が開いた餃子を作ってしまう凡ミスを犯した結果、ナマコの臭みと肉の脂っぽさが湯に流れ出して餃子に染み付いてしまい味が台無しになってしまう。
さんざん大口を叩いておきながら審査員からは&bold(){「時間が余っていたんだからこれはお粗末」「料理人の基本は完成度の高い料理をきっちりと毎回提供することじゃぞ」}と未熟者扱いされ、68点という(陸一族としてみれば)超低評価を付けられて敗退するという大恥を晒すのであった。
おまけにアイデアこそ評価されるも&bold(){「完璧に出来ていたとしてもジャンの作った餃子の完成度に勝つのは難しかった」}と判断されたりと、あまり味の評価もよろしくはなかった。
・&bold(){&ruby(ルクオティエ){陸鍋貼}(陸家伝来焼きギョーザ)}
「餃子勝負」と言う課題で陸顔王が作った料理。
具となる餡は白菜、ネギ、ニラ、ひき肉のみという奇を衒わない非常にシンプルな一品。
だがひき肉には豚の背脂のミンチを加えることで濃厚な味わいと甘さを高めほと走るジューシーさを追加。
更に餡に使った白菜の搾り汁を肉に混ぜて吸わせることで、白菜の旨味を損なわせず肉に移しながら肉を柔らかく仕上げてふんわりと軽い味わいとした。
焼く際にも一度蒸してから焼くことで、焼く時に生地が油を吸う量を極力カットしつつパリッと香ばしくするなど、シンプルながらも手間と様々な工夫が施された料理。
タレはすりおろした[[ニンニク>ニンニク/大蒜]]を使用し、好みでニンニクタレを漬けて食べる本場中国式を採用した。
香港にはない焼き餃子ながら完璧に日本人向けに仕上げたことで審査員から絶賛された。
・&bold(){&ruby(フウーサンホォウグウツァンスイジャオズ){浮珊瑚古城水餃子}(愛玉ゼリーとなつめあん入り水ギョーザの冷製仕立て)}
「餃子勝負」と言う課題で陸麗華が作った料理。
なつめあんと台湾名物愛玉ゼリーを水餃子に仕込んだ2種類の餃子から成る、デザート風味の冷製水餃子。
薄い小麦粉の皮が中のゼリーをうっすら映し出す美しい一品。
冷たくて甘いレモン水をたっぷり掛けて食べ、口の中で綿菓子のようにはかなく溶けていく繊細な味わいが売り。
なつめあんの方はゼリーの餃子と対照的に力強い甘さを持ち、ゼリー入り餃子と緩急を付け満腹感を与えていく。
・&bold(){&ruby(シャンヂャオロワヌヂイコワイ){香蕉軟鶏塊}(鶏モモ肉の柔らか揚げ バナナソース炒め)}
「21世紀の新しいオリジナル調味料」という課題で麗華がキリコとの対決で作った料理。
台湾産の[[バナナ>バナナ(果物)]]をベースにした&bold(){「バナナ醤」}で鶏モモ肉と熟れる前の青いバナナを炒めた、中華の王道を往く一皿。
バナナ醬は大量の台湾産のバナナを潰してたっぷりのレモン汁・砂糖・塩・水を混ぜて煮込み、着色料や香り付けとして&bold(){ウコン、ターメリック}、サフラン、クチナシを混ぜて透明感のある黄色を演出している。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そして呼び方だけ違う同種の香辛料を別物扱いする痛恨の演出ミスを犯している}}}
塩コショウ・酒で下味をつけた鶏モモ肉は極上の[[唐揚げ]]のように外はカラッと中は非常に柔らかくジューシー。
何より揚げた鶏肉と甘酸っぱいバナナ醤との相性は最高であり、醬の甘酸っぱさが揚げた鶏の脂っこさを抑えつつ味に深みを与え、一緒に炒めた青いバナナの際立った酸味が全体の味を引き締めている一品。
料理から漂うバナナのトロピカルで豊潤な香りや、鮮やかな黄色のバナナ醬に映える色合いのオリーブをあしらった見た目の美しさも好評を得ていた。
しかしキリコに勝つための手堅く王道な料理だったことが災いし、&bold(){「味は互角だったが未来を感じさせる独創性という点ではキリコの方が勝る」}と結論付けられ、91対94の僅差で敗北した。
・&bold(){&ruby(ユイジャンヂオウロウピン){魚醤蒸肉餅}(ウズラ肉のたたき蒸し 幻のネズミハタ風味)}
「21世紀の新しいオリジナル調味料」という課題で顔王が醤との対決で作った料理。
幻の超高級魚ネズミハタ((スズキ目ハタ科に分類されるハタの一種で、ハタの中では最も高価な食材。サラサハタとも呼ばれる。))複数匹を内蔵ごと瓶の中にぶち込んで塩・赤米と一緒に漬け込み抽出したネズミハタの魚醤((工程は鮒寿司に似た塩漬))に、丁寧に下処理して臭みを取って旨味だけを抽出したネズミハタの肉・エシャロット・青唐辛子・ニンニクのみじん切りを混ぜて炒めたオリジナル調味料&bold(){「&ruby(ラオシュウバンジャン){老鼠斑醬}」}を使用。
そしてクワイ・[[タケノコ>たけのこ]]・[[シイタケ]]を混ぜたウズラ肉のたたきを老鼠斑醬と混ぜて巨大な蒸し[[ハンバーグ]]のように仕上げて、更に上から餡を掛けたもの。
貴重な魚ゆえ余す事なく食べようと&ruby(チンジャン){清蒸}(丸蒸し)にして供されるネズミハタを何匹も、それも調味料として使い高級料理に仕立てた、贅沢極まりない料理である。
調理前に塩漬けのネズミハタから発生する&bold(){[[会場のドーム全体を包むほどの壮絶な悪臭>シュールストレミング]]}がネック((鼻が敏感な特別審査員の麝香院に至っては臭さで倒れてしまった。もう化学兵器一歩手前である))だが、調理によって異常な臭さは消えて逆に好きな相手にはたまらない食欲をそそらせる匂いに変化。
肉をたたいた為にウズラの旨みが存分に生き、ネズミハタとウズラ肉の旨味が溶け込んだあんが掛かっている為喉ごしも良く、混ぜたクワイやタケノコが食感を補い良いアクセントになっている。
蒸したことで溢れ出た肉汁は餡にすることで肉から出たウズラとネズミハタの旨みも余す味わえ、喉越しも良くなっているのもポイント。
老鼠斑醬の濃厚な味わいとウズラの野性味溢れる味わいの2つが見事に共存しつつもサッパリと食べられる飽きのこない一品となった。
当初は審査員からは絶賛されたがやはりマイナーな料理の感は否めず、「誰からも親しまれる」ジャンの「飲めるラー油」には敵わなかった。
……ぶっちゃけ、普通の人に親しまれなければならない調味料勝負で&bold(){わざわざ高級魚、しかもまず嫌がられる臭い塩漬魚を使った時点で間違いだった}と言わざるを得ないのだが。
ダメ押しとばかりに、「肉と魚の組み合わせは中国の家庭では良く食べられてる」と言われてたのがジャンの炒飯に移った途端&bold(){「旨いには旨いんだが生臭い魚と肉の組み合わせは日本人にはまだ抵抗があるようだ」}とまで言われてしまい、81対90の差で敗れた不遇の皿。
なおジャンには試合中に&color(red){&bold(){「魚醤を作るなら小魚で充分じゃねぇか」}}と煽られたが、決着後は&color(red){&bold(){「凝りに凝ったネズミハタの醬は調味料として悪くなかったがそれに頼りすぎたな」}}と評されている。
余談だが本来ネズミハタの大きさはせいぜい60~70cm程度しかないのだが((だからこそ丸蒸しにできる))、作中では&bold(){マグロ並にデカく描かれている}。
いくらなんでも[[大きく描きすぎ>デストロイガンダム]]である。%%おまけに見た目も全く似ておらずタマカイあたりと取り違えたかと疑いたくなる%%
追記・修正は半歩先を読んでお願いします
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 黄のラー油は全てに於いてジャンのラー油に勝っているかと言われれば実はそうでもないんだよな。ジャンのラー油は辛いものが苦手な人でも受け入れられるだろうし。 -- 名無しさん (2013-11-16 11:39:34)
- 黄の料理は黄の言う通りに食わないとダメだから、そう言う意味では二流なのかもな。まあ自分の力量に自惚れてる一族の中ではズバ抜けた実力者なのは確かだけど -- 名無しさん (2013-11-16 11:43:12)
- 実際、チャーハンにラー油をドバドバかけて食うのは美味い。個人的な感想だが -- 名無しさん (2013-11-16 13:06:12)
- ラー油として見ると黄のほうが優れていて調味料として見ると醤のほうが優れているって感じか -- 名無しさん (2013-11-16 13:31:15)
- 「普通の人に受け入れられるか」と言う度合いならジャンのほうが上だろうな。飲めるラー油はどんなものにも合うけど透明極辛ラー油は合うものが若干限られるしね -- 名無しさん (2013-11-16 13:38:28)
- ラー油縛りの時点で作れるネタは限られるけど、「辛そうで辛くない」と「無色だけど激辛」・・と完全に真逆のコンセプトなんだよね。 -- 名無しさん (2014-04-27 12:56:44)
- ↑偽悪者VS腹黒の構図でもあるなw -- 名無しさん (2014-04-27 15:29:15)
- 黄含めて、ずば抜けた実力あるだろうけど料理人としてはまだまだ半人前なんだよな…。 -- 名無しさん (2014-06-02 12:59:27)
- やたらアクの強い正確なジャンが人に受け入れられるって点で勝利するってのも面白い構図だなぁ -- 名無しさん (2014-10-03 20:46:58)
- サメしゃぶはうまくやれば最高だけど、食感が数瞬しか意地できないからしゃぶしゃぶにするしかない~みたくすれば言い訳も効いたんだろうが -- 名無しさん (2017-05-11 20:10:24)
- 十三龍と対決してほしい -- 名無しさん (2023-05-24 18:34:39)
- 魚醤蒸肉餅って黄ほどじゃないにしろのど越しとかアクセントって食感結構つかえてるよね -- 名無しさん (2023-10-20 10:34:47)
- ↑「(僕ほどじゃないが)百蘭王を継げる」と黄からも評価されてるもんな。だがそれだけに、「わざわざネズミハタの塩漬けなんて超高級食材を使わなくても成り立つ」料理を作ってしまったのが痛かった。 -- 名無しさん (2023-10-20 13:01:15)
- 回想を見る限り4人以外にも参加してるはずだが、予選で落ちてしまったのだろうか。 -- 名無しさん (2024-01-06 10:29:11)
- 技量はずば抜けたものがあるがお題の解釈が甘かったり全体的にツメの弱さが目立ったのは狭いコミュニティ内に籠って蠱毒みたいに鍛えてきた弊害が20世紀末以降の料理シーンとそぐわなくなった限界を感じる…… -- 名無しさん (2024-01-22 15:16:14)
#comment
#areaedit(end)
}