AKIRA(大友克洋)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/04/06(金) 15:35:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){もう始まっている、もう止まらない…}} &b(){『&ruby(アキラ){AKIRA}』}は週刊ヤングマガジンに1982年24号から1990年28号にかけて連載されていた大友克洋の漫画、およびそれを原作として大友氏自らが監督した1988年の劇場版アニメ映画。 途中で、アニメ制作の為に長期の連載休止期間が存在する。 連載誌の創刊にあたり編集部からの直々の依頼により掲載が決定、&b(){結果的には日本の枠を越えて、世界的マンガ・オタク文化に於いて非常に重要な意味を持つ作品}となった。 単行本も通常のサイズではなく、B5サイズの大判で全6巻。 早い時期から海外でも人気となり、米国や香港で販売を開始、現在では世界中で売られている。 デビュー当初よりリアルな作画を心がけてきた大友克洋は本作の連載に至るまでにデビュー以来のメインの掲載先であった『漫画アクション』の関連誌に於いて、当人の希望により『[[FIRE BALL>FIRE BALL(大友克洋)]]』や 『[[童夢>童夢(漫画)]]』を発表して、にわかにSF界隈に於いても注目を浴びる中で、その高まり続けていた創作意欲と周囲からの期待の中で登場したのが本作であった。 大友の圧倒的な画力と細かなディティールの作画、壮大なスケールのストーリーにより全世界から絶賛され、 未だにSF漫画・SFアニメの金字塔と称賛されている。 作中に登場する「金田のバイク」はおそらく全世界のバイクファンの憧れの的。 因みに、連載開始前はもっと小規模でもっと早く終わる物語の予定だったというが短編どころか読み切りが殆どの大友作品の中では珍しく長編連載となった上に前述のように&b(){連載途中で作者自らが監督どころかアニメーターとして参加しての劇場アニメ化が実現}している。&font(l){ちょっと意味がわからんわ。} これについては、元々はマイナーながらマニア受けする作家だった大友克洋が大作アニメ映画『幻魔大戦』等に関わる中で名声を得ると同時に、大友自身がアニメーションという表現方法と技術を貪欲に吸収していたが故であり、その為に現在に於いてもオーパーツ的な作画で描き出された&b(){ジャパニメーションの代表作}であり続けている。 因みに、詳細は後述の各キャラクターの紹介にて記載していくが、原作者自らが手掛けたとはいえ、制作された時期が&b(){連載途中かつ尺の都合かつ物語の整合性と簡略化を図る必要}があった為に原作漫画とは中盤以降の展開が大きく違っており、結末も方向性こそ一緒だが登場人物が減らされていたり役割を変えられていたりで最終的な評価としては全くの別物と呼べる。 なので、原作ファンからは少し残念がられていた。 余りの作品のカリスマぶりに、本作の翻訳版が発売されて人気を得ていた米国、その娯楽産業のトップであるハリウッドでも幾度も実写映画化案が持ち上がっては頓挫を繰り返しており、下記の原作に忠実な形での再アニメーション化と同時に今度こそ……の実写映画企画がまたもや計画されていたのだがやっぱり頓挫してしまった。 結局は世界的なコロナ禍の影響で延期されてしまったものの2019年の東京オリンピック開催が決定した際には「それを予言していた」として、本作にも再注目が集まることに。((結局、時期がずれたので予言は外れた━━と思いきや、漫画でも“AKIRA”の目覚めのせいで開催は延期されているという説が今度は流れることに。)) そして、翌年の2020年に4K UHD Blu-Rayの発売と、時期未定だが原作版全6巻に忠実な再アニメ化が決定した。 【ストーリー】 東京の謎の爆発を発端に勃発した第3次世界大戦から38年が経過した2019年━━━━。 爆心地東京は広大な埋め立て地を利用して大都市「ネオ東京」として再興し、繁栄を取り戻しつつあった。 そこの暴走族として練り歩いていた少年たち、金田と鉄雄はバイクで疾走中、突然飛び出してきた老人のような少年と事故を起こしてしまう。 駆けつけた軍は少年と彼に接触した鉄雄を連れ去っていった。 その騒動下で金田は軍に対抗するゲリラと知り合い、軍との戦いに巻き込まれていく。 やがて金田は知ることになる。ネオ東京地下で眠る謎の存在「アキラ」と、それにまつわる世界を巻き込んだ陰謀を。 そして鉄雄の身と心にも大きな変化が及んでいた… 【登場人物】 ○暴走族チーム ・金田正太郎 声:[[岩田光央]] 主人公。自称健康優良不良少年。チームのリーダー格。 作中では苗字しか呼ばれない。 さん付けはデフォ。ズボラでヤクを決め込む下半身にもだらしない天然不良優良児だが、人情には厚い。 主人公ではあるが、原作では第一部ラストの二度目の大破壊により何処かに飛ばされてしまい暫く出番が無かった。 鉄雄に対して挑み続けたのは“落とし前”を付ける為であり、ケイやミヤコの思惑とは無関係ながら金田もまた運命に導かれた存在であると説明されている。 ・島鉄雄 声:[[佐々木望]] もう一人の主人公。凸助。 作中では下の名しか呼ばれない。 金田の幼なじみで孤児院時代から彼に守ってもらっていたが、反面金田に劣等感と嫉妬心を抱いていた。 軍の研究機関に拉致され超能力の才能を開花させてしまい、金田への劣等感と相まってその超能力を暴走させ、ネオ東京を混乱に追い込む。 その能力は後発ながらアキラに迫るとも評価される程で、41号のナンバーを与えられる。 原作ではミヤコらの導きもあってか本当にアキラに匹敵する程の能力を人格を残したままで解放。 全ての決着の為の切り札として使われる。 ・甲斐 声:[[草尾毅]] チーム一のチビ。バイクテクニックは実は金田より上。アニメでは襲撃(レイプ未遂)されて服を破かれたカオリに自分のジャケットを掛けてやる紳士。 原作でも二回目の大破壊後も生き残り金田と共に鉄雄(及び米軍)と戦う。 ・山形 声:大倉正章 チームメイトのノッポ。暴走した鉄雄に殺されてしまう。 ○反政府ゲリラ部隊 ・ケイ 声:[[小山茉美]] ヒロイン的存在。 金田に助けられたことで彼と行動を共にする。 終盤で超能力を他者の媒介で発動できるようになった。 裸に色気がない?仕方あるまい ケイとは『K』なことであり本名は不明。 原作では超能力の素質を見せ、ミヤコの力を宿して鉄雄に立ち向かう。 ・竜作(竜) 声:[[玄田哲章]] ゲリラ部隊のリーダーで、ケイの兄貴分。 思想家だがそれが損になることが多かった。 原作では中盤以降はヘタレで落ちぶれた姿を見せる“軽蔑すべき大人”となっていく。   ・チヨコ 武器調達係のおばさん。 身長が2メートルはあり、普段はあだ名通りの割烹着&おばさんメイク(?)だが、実際にはゲリラ組織でも最強と思われる戦士であり、素顔だとなかなかの美人。 (当人が)一騎当千の完全武装はお手の物である。 若い金田とケイのことを気にかけており、最終決戦でも少年達を守り抜く。 ○軍(アーミー) ・敷島大佐 声:石田太郎 アキラプロジェクトの最高責任者。厳格でやり手の渋いおっさん。 冷徹な印象を持つが研究対象の子供に愛着を持つなど、情には熱い。 ・Dr.大西 声:鈴木瑞穂 アキラプロジェクトの研究を務める科学者。 研究のためならどんなことも辞さない典型的なマッドサイエンティスト。 ○ナンバーズ 軍の超能力開発研究で研究対象となった子供。 薬の副作用で肉体は老化しているが、精神は子供のままである。なお、声優は全員子役。 ・キヨコ(25号) 声:伊藤福恵 登場したナンバーズの中心的存在の少女(?)。未来予知を得意とする。 ベッドに寝たきりなほど体が弱い。   ・タカシ(26号) 声:中村龍彦 3人の中では一番精神的に幼く、気弱な性格。 序盤でラボを脱走し鉄雄と接触してしまい、結果彼を超能力に目覚めさせるきっかけを作った。 漫画版では第1部終盤で死亡。 ・マサル(27号) 声:神藤一弘 小児麻痺で浮遊椅子で移動する。 スーツでキメてるデブガキだが、影は薄い。 ・アキラ(28号) この作品最大のキーパーソンの少年。 あまりに強力な能力を保持していたため、覚醒時に旧東京を崩壊させる原因となった。 感情が無いのは覚醒時に人格を吹き飛ばされてしまっている為で、言うなれば“力”の溢れ出す水門の様な存在となっている為。 大破壊以降、ネオ東京の地下で冷凍保存されていたが、自分とよく似た力を持つ鉄雄に触発されるようにして自らを解放する。 復活後、意識が繋がったタカシが殺されたショックから再び力を解放してネオ東京を破壊。 鉄雄に保護された後に“大覚様”と呼ばれ生き神として祭り上げられていた。 映画では大破壊後、原因究明の為に肉体をバラバラに解体された上で更に厳重に封印されていた。 鉄雄により封印を解かれた時点では死亡していると思われたが……。 ○その他 ・ミヤコ 声:北村弘一 信仰教団「ミヤコ教」の教祖の老婆。他者の視覚を共有する能力を持つ。 実は脱走したナンバーズ「19号」。 アキラの能力に狙いをつけ奪取を図るも失敗、ネオ東京崩壊後は鉄雄の支配を打破するための指導者として奮戦する。 原作では、仮死状態の中でアキラや鉄雄、金田やケイといった運命に導かれた存在の姿を見ており、災厄を防ぐべくいち早く事態の解決を志し、主要人物たちの多くに助言を与え、尚且つ自らも命を懸けて世界の平定に乗り出し、そしてネタバレになるので詳細は避けるがクライマックスでも命をとして主人公を導くなど、ほぼ&b(){裏主人公}的な活躍を見せていた。が……&bold(){映画版ではただのモブキャラ}。どうしてこうなった… ・根津 声:大竹宏 国会野党の政治家。 ミヤコ教を援助して政界工作をしつつゲリラ部隊にも資金を提供している二重の生活を送る。その名前と風貌からミヤコから「ネズミ」と呼ばれる。 アキラの力を背後に付けようと野心をむき出しにした結果、自業自得な最期を迎えた。 ・カオリ 声:渕崎ゆり子 大東京帝国時代、鉄雄の侍女として働いた少女。 元々は食糧配給に並んでいた所を捕まえられた鉄雄の慰安用の使い捨ての少女だったが、本人も意図しない偶然から生き残り鉄雄に気に入られる。 以来、鉄雄に誠意を尽くした他、アキラの世話役も任せられる等、鉄雄にとっては唯一本心から頼れる存在となっていく。 映画では最初から鉄雄のガールフレンドとして登場したが、トラウマ級の最期を迎えた。   ・ジョーカー 金田のチームと敵対する暴走族「クラウン」のボス。デブ。 映画では出番は少しだったが漫画では後半に再登場。意外にもメカに強く、チームのバイクのメンテナンスは自分でやっていたらしくアーミーから奪ったフライングプラットフォームも修理してしまった程。 その能力を見込まれて、口喧嘩こそやまなかったものの金田の頼れる相棒格となる。   ※金田のフルネームやアキラのナンバーからも解るように主要登場人物の名前の元ネタは『鉄人28号』である。 #center(){金田ァ!! さんをつけろよデコ助野郎ォォ!!} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,29) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 干からびたガキども「金田君は助けてあげようよ。あの人何もしてないよ。」「大佐、ここなら安全です。」「カオリ?何それ美味しいの?」一番何もしてないカオリ「きゃーっ!」ぐしゃっ! -- 名無しさん (2014-04-14 22:22:07) - 鉄雄みたいな奴が力を持ったら暴走するだろうな -- 名無しさん (2014-05-15 15:30:53) - bookofで見つけたけどデカすぎて買えませんでした -- 名無しさん (2014-07-10 14:30:00) - 若先生の怪作である平成武装正義団の「サノバビッチ!至近距離からアキラしてやる!(超能力でむごたらしく殺すこと)」が出てきて草不可避。 -- 名無しさん (2014-07-10 15:51:09) - 「蛸が丘で死んでるって?ww」 -- 名無しさん (2014-07-10 18:13:20) - おばさんの無双ぶりは見てて気持ちいいなww -- 名無しさん (2015-02-12 21:18:32) - 映画を小さいときに見せられて つぶれちまうーのところがトラウマになったが今見ると作画半端じゃないって思う成長をしたw -- 名無しさん (2015-08-17 12:58:27) - ミヤコ様のギャップは凄まじかったな。原作ではあんなカッコイイ婆さんだったのに映画ではモブどころかギャグキャラに片足突っ込んでるし···「あァ~お助けぇぇ~!」 -- 名無しさん (2015-09-06 22:51:20) - SOL発射「日本スゲーwwコレ世界一だろww」→米製衛星砲発射「・・・( ´°ω。`)」 -- 俺の反応 (2015-09-06 23:59:07) - よく「成長が止まって子供のまま」てキャラ居るが、リアルにそうなったらナンバーズみたいに「老人のような子供」になるよな?成長が止まっても老化や劣化まで止まる訳じゃないし -- 名無しさん (2015-10-18 03:41:14) - カオリは戦災孤児じゃないし、クラスメートとも違うだろ。 -- 名無しさん (2016-03-27 01:18:18) - ↑あまり詳しくないから修正しといてくれたら助かります -- 名無しさん (2016-03-27 01:46:10) - カオリは父親のために大東京帝国のスープの支給もらいに来たところをスカウトされたみたいな感じだから父親いるから戦災孤児ではないね -- 名無しさん (2016-06-12 01:51:19) - 前に夜中に映画やってて、へーこれがAKIRAかと思ったら全部見ちゃったわ -- 名無しさん (2017-04-18 13:59:34) - 実写、ついに動くのか… -- 名無しさん (2019-05-25 08:53:36) - 実写もだが再アニメ化か。ミヤコ様の真の活躍が。 -- 名無しさん (2019-07-17 23:31:21) - 実写の話、止まっちまったなあ -- 名無しさん (2019-07-18 11:04:12) - 「2020年東京オリンピック」を見事言い当てたのはこれだっけ? -- 名無しさん (2019-10-22 21:26:17) - ↑2 また復活したぞ! ↑そうだよ。 -- 名無しさん (2019-10-22 21:32:01) - まーた映画が流れちまった……。 -- 名無しさん (2020-02-22 15:29:08) - 「中止だ中止」がホット -- 名無しさん (2020-03-01 14:20:38) - ↑4結局疫病で1年延期になったので、予言的中したけど外れたという変な事に。 -- 名無しさん (2020-03-29 18:55:31) - ↑ま、漫画もAKIRAの復活で流れてるし…… -- 名無しさん (2020-03-29 19:35:39) - よく聞く「さんをつけろよデコ助野郎」って、目上の者として敬意を払えって意味じゃなく、お前とはもう他人だから他人行儀にしろって意味だったのか? -- 名無しさん (2020-09-23 17:43:41) - 映画観れば大体はわかると思うけど、まさか映画観てそういう解釈したって事はないよな? -- 名無しさん (2020-09-23 18:07:38) - ↑2 普通にいつまでも守ってやるつもりでいた親友に生意気言われて意地はっただけやぞ。 -- 名無しさん (2020-09-23 18:27:54) - 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2021-01-13 23:35:15) - 映画で興味を持って漫画を読んだら、甲斐のことがもっと好きになった。いい奴だなぁ -- 名無しさん (2021-10-26 16:22:27) - 石黒正数先生とかファンなのを隠さない漫画家も多い -- 名無しさん (2022-08-19 22:35:18) - 高校美術の授業で「美術面で素晴らしいから見る」って事でアニメ版見たな。終盤の巨体になってくところ、そして〇れるの無理だったな… -- 名無しさん (2023-10-06 15:11:43) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/04/06(金) 15:35:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){もう始まっている、もう止まらない…}} &b(){『&ruby(アキラ){AKIRA}』}は週刊ヤングマガジンに1982年24号から1990年28号にかけて連載されていた大友克洋の漫画、およびそれを原作として大友氏自らが監督した1988年の劇場版アニメ映画。 アニメ映画版の制作スタジオは東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)。 途中で、アニメ制作の為に長期の連載休止期間が存在する。 連載誌の創刊にあたり編集部からの直々の依頼により掲載が決定、&b(){結果的には日本の枠を越えて、世界的マンガ・オタク文化に於いて非常に重要な意味を持つ作品}となった。 単行本も通常のサイズではなく、B5サイズの大判で全6巻。 早い時期から海外でも人気となり、米国や香港で販売を開始、現在では世界中で売られている。 デビュー当初よりリアルな作画を心がけてきた大友克洋は本作の連載に至るまでにデビュー以来のメインの掲載先であった『漫画アクション』の関連誌に於いて、当人の希望により『[[FIRE BALL>FIRE BALL(大友克洋)]]』や 『[[童夢>童夢(漫画)]]』を発表して、にわかにSF界隈に於いても注目を浴びる中で、その高まり続けていた創作意欲と周囲からの期待の中で登場したのが本作であった。 大友の圧倒的な画力と細かなディティールの作画、壮大なスケールのストーリーにより全世界から絶賛され、 未だにSF漫画・SFアニメの金字塔と称賛されている。 作中に登場する「金田のバイク」はおそらく全世界のバイクファンの憧れの的。 因みに、連載開始前はもっと小規模でもっと早く終わる物語の予定だったというが短編どころか読み切りが殆どの大友作品の中では珍しく長編連載となった上に前述のように&b(){連載途中で作者自らが監督どころかアニメーターとして参加しての劇場アニメ化が実現}している。&font(l){ちょっと意味がわからんわ。} これについては、元々はマイナーながらマニア受けする作家だった大友克洋が大作アニメ映画『幻魔大戦』等に関わる中で名声を得ると同時に、大友自身がアニメーションという表現方法と技術を貪欲に吸収していたが故であり、その為に現在に於いてもオーパーツ的な作画で描き出された&b(){ジャパニメーションの代表作}であり続けている。 因みに、詳細は後述の各キャラクターの紹介にて記載していくが、原作者自らが手掛けたとはいえ、制作された時期が&b(){連載途中かつ尺の都合かつ物語の整合性と簡略化を図る必要}があった為に原作漫画とは中盤以降の展開が大きく違っており、結末も方向性こそ一緒だが登場人物が減らされていたり役割を変えられていたりで最終的な評価としては全くの別物と呼べる。 なので、原作ファンからは少し残念がられていた。 余りの作品のカリスマぶりに、本作の翻訳版が発売されて人気を得ていた米国、その娯楽産業のトップであるハリウッドでも幾度も実写映画化案が持ち上がっては頓挫を繰り返しており、下記の原作に忠実な形での再アニメーション化と同時に今度こそ……の実写映画企画がまたもや計画されていたのだがやっぱり頓挫してしまった。 結局は世界的なコロナ禍の影響で延期されてしまったものの2019年の東京オリンピック開催が決定した際には「それを予言していた」として、本作にも再注目が集まることに。((結局、時期がずれたので予言は外れた━━と思いきや、漫画でも“AKIRA”の目覚めのせいで開催は延期されているという説が今度は流れることに。)) そして、翌年の2020年に4K UHD Blu-Rayの発売と、時期未定だが原作版全6巻に忠実な再アニメ化が決定した。 【ストーリー】 東京の謎の爆発を発端に勃発した第3次世界大戦から38年が経過した2019年━━━━。 爆心地東京は広大な埋め立て地を利用して大都市「ネオ東京」として再興し、繁栄を取り戻しつつあった。 そこの暴走族として練り歩いていた少年たち、金田と鉄雄はバイクで疾走中、突然飛び出してきた老人のような少年と事故を起こしてしまう。 駆けつけた軍は少年と彼に接触した鉄雄を連れ去っていった。 その騒動下で金田は軍に対抗するゲリラと知り合い、軍との戦いに巻き込まれていく。 やがて金田は知ることになる。ネオ東京地下で眠る謎の存在「アキラ」と、それにまつわる世界を巻き込んだ陰謀を。 そして鉄雄の身と心にも大きな変化が及んでいた… 【登場人物】 ○暴走族チーム ・金田正太郎 声:[[岩田光央]] 主人公。自称健康優良不良少年。チームのリーダー格。 作中では苗字しか呼ばれない。 さん付けはデフォ。ズボラでヤクを決め込む下半身にもだらしない天然不良優良児だが、人情には厚い。 主人公ではあるが、原作では第一部ラストの二度目の大破壊により何処かに飛ばされてしまい暫く出番が無かった。 鉄雄に対して挑み続けたのは“落とし前”を付ける為であり、ケイやミヤコの思惑とは無関係ながら金田もまた運命に導かれた存在であると説明されている。 ・島鉄雄 声:[[佐々木望]] もう一人の主人公。凸助。 作中では下の名しか呼ばれない。 金田の幼なじみで孤児院時代から彼に守ってもらっていたが、反面金田に劣等感と嫉妬心を抱いていた。 軍の研究機関に拉致され超能力の才能を開花させてしまい、金田への劣等感と相まってその超能力を暴走させ、ネオ東京を混乱に追い込む。 その能力は後発ながらアキラに迫るとも評価される程で、41号のナンバーを与えられる。 原作ではミヤコらの導きもあってか本当にアキラに匹敵する程の能力を人格を残したままで解放。 全ての決着の為の切り札として使われる。 ・甲斐 声:[[草尾毅]] チーム一のチビ。バイクテクニックは実は金田より上。アニメでは襲撃(レイプ未遂)されて服を破かれたカオリに自分のジャケットを掛けてやる紳士。 原作でも二回目の大破壊後も生き残り金田と共に鉄雄(及び米軍)と戦う。 ・山形 声:大倉正章 チームメイトのノッポ。暴走した鉄雄に殺されてしまう。 ○反政府ゲリラ部隊 ・ケイ 声:[[小山茉美]] ヒロイン的存在。 金田に助けられたことで彼と行動を共にする。 終盤で超能力を他者の媒介で発動できるようになった。 裸に色気がない?仕方あるまい ケイとは『K』なことであり本名は不明。 原作では超能力の素質を見せ、ミヤコの力を宿して鉄雄に立ち向かう。 ・竜作(竜) 声:[[玄田哲章]] ゲリラ部隊のリーダーで、ケイの兄貴分。 思想家だがそれが損になることが多かった。 原作では中盤以降はヘタレで落ちぶれた姿を見せる“軽蔑すべき大人”となっていく。   ・チヨコ 武器調達係のおばさん。 身長が2メートルはあり、普段はあだ名通りの割烹着&おばさんメイク(?)だが、実際にはゲリラ組織でも最強と思われる戦士であり、素顔だとなかなかの美人。 (当人が)一騎当千の完全武装はお手の物である。 若い金田とケイのことを気にかけており、最終決戦でも少年達を守り抜く。 ○軍(アーミー) ・敷島大佐 声:石田太郎 アキラプロジェクトの最高責任者。厳格でやり手の渋いおっさん。 冷徹な印象を持つが研究対象の子供に愛着を持つなど、情には熱い。 ・Dr.大西 声:鈴木瑞穂 アキラプロジェクトの研究を務める科学者。 研究のためならどんなことも辞さない典型的なマッドサイエンティスト。 ○ナンバーズ 軍の超能力開発研究で研究対象となった子供。 薬の副作用で肉体は老化しているが、精神は子供のままである。なお、声優は全員子役。 ・キヨコ(25号) 声:伊藤福恵 登場したナンバーズの中心的存在の少女(?)。未来予知を得意とする。 ベッドに寝たきりなほど体が弱い。   ・タカシ(26号) 声:中村龍彦 3人の中では一番精神的に幼く、気弱な性格。 序盤でラボを脱走し鉄雄と接触してしまい、結果彼を超能力に目覚めさせるきっかけを作った。 漫画版では第1部終盤で死亡。 ・マサル(27号) 声:神藤一弘 小児麻痺で浮遊椅子で移動する。 スーツでキメてるデブガキだが、影は薄い。 ・アキラ(28号) この作品最大のキーパーソンの少年。 あまりに強力な能力を保持していたため、覚醒時に旧東京を崩壊させる原因となった。 感情が無いのは覚醒時に人格を吹き飛ばされてしまっている為で、言うなれば“力”の溢れ出す水門の様な存在となっている為。 大破壊以降、ネオ東京の地下で冷凍保存されていたが、自分とよく似た力を持つ鉄雄に触発されるようにして自らを解放する。 復活後、意識が繋がったタカシが殺されたショックから再び力を解放してネオ東京を破壊。 鉄雄に保護された後に“大覚様”と呼ばれ生き神として祭り上げられていた。 映画では大破壊後、原因究明の為に肉体をバラバラに解体された上で更に厳重に封印されていた。 鉄雄により封印を解かれた時点では死亡していると思われたが……。 ○その他 ・ミヤコ 声:北村弘一 信仰教団「ミヤコ教」の教祖の老婆。他者の視覚を共有する能力を持つ。 実は脱走したナンバーズ「19号」。 アキラの能力に狙いをつけ奪取を図るも失敗、ネオ東京崩壊後は鉄雄の支配を打破するための指導者として奮戦する。 原作では、仮死状態の中でアキラや鉄雄、金田やケイといった運命に導かれた存在の姿を見ており、災厄を防ぐべくいち早く事態の解決を志し、主要人物たちの多くに助言を与え、尚且つ自らも命を懸けて世界の平定に乗り出し、そしてネタバレになるので詳細は避けるがクライマックスでも命をとして主人公を導くなど、ほぼ&b(){裏主人公}的な活躍を見せていた。が……&bold(){映画版ではただのモブキャラ}。どうしてこうなった… ・根津 声:大竹宏 国会野党の政治家。 ミヤコ教を援助して政界工作をしつつゲリラ部隊にも資金を提供している二重の生活を送る。その名前と風貌からミヤコから「ネズミ」と呼ばれる。 アキラの力を背後に付けようと野心をむき出しにした結果、自業自得な最期を迎えた。 ・カオリ 声:渕崎ゆり子 大東京帝国時代、鉄雄の侍女として働いた少女。 元々は食糧配給に並んでいた所を捕まえられた鉄雄の慰安用の使い捨ての少女だったが、本人も意図しない偶然から生き残り鉄雄に気に入られる。 以来、鉄雄に誠意を尽くした他、アキラの世話役も任せられる等、鉄雄にとっては唯一本心から頼れる存在となっていく。 映画では最初から鉄雄のガールフレンドとして登場したが、トラウマ級の最期を迎えた。   ・ジョーカー 金田のチームと敵対する暴走族「クラウン」のボス。デブ。 映画では出番は少しだったが漫画では後半に再登場。意外にもメカに強く、チームのバイクのメンテナンスは自分でやっていたらしくアーミーから奪ったフライングプラットフォームも修理してしまった程。 その能力を見込まれて、口喧嘩こそやまなかったものの金田の頼れる相棒格となる。   ※金田のフルネームやアキラのナンバーからも解るように主要登場人物の名前の元ネタは『鉄人28号』である。 #center(){金田ァ!! さんをつけろよデコ助野郎ォォ!!} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,29) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 干からびたガキども「金田君は助けてあげようよ。あの人何もしてないよ。」「大佐、ここなら安全です。」「カオリ?何それ美味しいの?」一番何もしてないカオリ「きゃーっ!」ぐしゃっ! -- 名無しさん (2014-04-14 22:22:07) - 鉄雄みたいな奴が力を持ったら暴走するだろうな -- 名無しさん (2014-05-15 15:30:53) - bookofで見つけたけどデカすぎて買えませんでした -- 名無しさん (2014-07-10 14:30:00) - 若先生の怪作である平成武装正義団の「サノバビッチ!至近距離からアキラしてやる!(超能力でむごたらしく殺すこと)」が出てきて草不可避。 -- 名無しさん (2014-07-10 15:51:09) - 「蛸が丘で死んでるって?ww」 -- 名無しさん (2014-07-10 18:13:20) - おばさんの無双ぶりは見てて気持ちいいなww -- 名無しさん (2015-02-12 21:18:32) - 映画を小さいときに見せられて つぶれちまうーのところがトラウマになったが今見ると作画半端じゃないって思う成長をしたw -- 名無しさん (2015-08-17 12:58:27) - ミヤコ様のギャップは凄まじかったな。原作ではあんなカッコイイ婆さんだったのに映画ではモブどころかギャグキャラに片足突っ込んでるし···「あァ~お助けぇぇ~!」 -- 名無しさん (2015-09-06 22:51:20) - SOL発射「日本スゲーwwコレ世界一だろww」→米製衛星砲発射「・・・( ´°ω。`)」 -- 俺の反応 (2015-09-06 23:59:07) - よく「成長が止まって子供のまま」てキャラ居るが、リアルにそうなったらナンバーズみたいに「老人のような子供」になるよな?成長が止まっても老化や劣化まで止まる訳じゃないし -- 名無しさん (2015-10-18 03:41:14) - カオリは戦災孤児じゃないし、クラスメートとも違うだろ。 -- 名無しさん (2016-03-27 01:18:18) - ↑あまり詳しくないから修正しといてくれたら助かります -- 名無しさん (2016-03-27 01:46:10) - カオリは父親のために大東京帝国のスープの支給もらいに来たところをスカウトされたみたいな感じだから父親いるから戦災孤児ではないね -- 名無しさん (2016-06-12 01:51:19) - 前に夜中に映画やってて、へーこれがAKIRAかと思ったら全部見ちゃったわ -- 名無しさん (2017-04-18 13:59:34) - 実写、ついに動くのか… -- 名無しさん (2019-05-25 08:53:36) - 実写もだが再アニメ化か。ミヤコ様の真の活躍が。 -- 名無しさん (2019-07-17 23:31:21) - 実写の話、止まっちまったなあ -- 名無しさん (2019-07-18 11:04:12) - 「2020年東京オリンピック」を見事言い当てたのはこれだっけ? -- 名無しさん (2019-10-22 21:26:17) - ↑2 また復活したぞ! ↑そうだよ。 -- 名無しさん (2019-10-22 21:32:01) - まーた映画が流れちまった……。 -- 名無しさん (2020-02-22 15:29:08) - 「中止だ中止」がホット -- 名無しさん (2020-03-01 14:20:38) - ↑4結局疫病で1年延期になったので、予言的中したけど外れたという変な事に。 -- 名無しさん (2020-03-29 18:55:31) - ↑ま、漫画もAKIRAの復活で流れてるし…… -- 名無しさん (2020-03-29 19:35:39) - よく聞く「さんをつけろよデコ助野郎」って、目上の者として敬意を払えって意味じゃなく、お前とはもう他人だから他人行儀にしろって意味だったのか? -- 名無しさん (2020-09-23 17:43:41) - 映画観れば大体はわかると思うけど、まさか映画観てそういう解釈したって事はないよな? -- 名無しさん (2020-09-23 18:07:38) - ↑2 普通にいつまでも守ってやるつもりでいた親友に生意気言われて意地はっただけやぞ。 -- 名無しさん (2020-09-23 18:27:54) - 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2021-01-13 23:35:15) - 映画で興味を持って漫画を読んだら、甲斐のことがもっと好きになった。いい奴だなぁ -- 名無しさん (2021-10-26 16:22:27) - 石黒正数先生とかファンなのを隠さない漫画家も多い -- 名無しさん (2022-08-19 22:35:18) - 高校美術の授業で「美術面で素晴らしいから見る」って事でアニメ版見たな。終盤の巨体になってくところ、そして〇れるの無理だったな… -- 名無しさん (2023-10-06 15:11:43) #comment #areaedit(end) }

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