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「風霊媒師ウィン(遊戯王OCG)」(2023/06/12 (月) 20:13:17) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2020/08/11(火) 21:30:11
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&bold(){&size(18){&font(purple){進化}した&color(orange){&bold()「霊使い」}が巻き起こす}&size(18){&font(blue){&bold()}}}}
#center(){&size(25){&font(#ffdc00,green){&bold(){風属性大旋風!!}}}}
風霊媒師ウィンとは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に存在するモンスターカードの1体。
ご存じ[[霊使い>霊使い(遊戯王OCG)]]の[[風属性>風属性(遊戯王OCG)]]担当、[[風霊使いウィン>風霊使いウィン(遊戯王OCG)]]の新たな姿である。
#blockquote(){&font(b,#994c00){《風霊媒師ウィン》}
Wynn the Wind Channeler
星5/風属性/魔法使い族/攻1850/守1500
このカード名はルール上「霊使い」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと風属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「風霊媒師ウィン」以外の守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが手札に存在する場合、自分の風属性モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。}
**概要
[[OCG第4期>第4期パック(遊戯王)]]の2005年2月に登場して以降、未だ根強い人気を持つ[[魔法使い族>魔法使い族(遊戯王OCG)]]テーマ「霊使い」の関連カードのひとつ。
このカードは2019年11月21日発売の[[Vジャンプ]]の付録として、霊使いの関連カードでは初となる書籍付録カードにして[[ウルトラレア仕様>レアリティ(遊戯王OCG)]]のカードとして登場した。
ステータスは同じくウィンの派生カードのひとつである憑依装着-ウィンのレベルを1つ上げたものに等しい。
攻撃力は上級モンスターとしては低いが、このカードの主な役割は(1)の効果を活かしたサーチャーであるため大きな問題ではないだろう。
むしろ攻撃力1850という数値のおかげで対応するサポートカードも存在するため、中途半端に高いよりも遥かに都合が良いといえる。
自身を「霊使い」として扱う効果外テキスト、風属性モンスターのサーチを行う起動効果、自身の特殊召喚を行う誘発効果を持つ。
主な効果は風属性モンスターに関するものになっており、実質的に風属性デッキ及びそれに準ずる構築のデッキ専用のカードといえる。
サーチ効果はキーカードの確保や[[手札事故>事故(TCG)]]率の軽減に繋がり、風属性デッキに採用すればデュエルの進行を手厚くサポートしてくれるだろう。
**効果外テキストについて
上記の通り、自身を「霊使い」モンスターとして扱うというもの。
[[OCG第9期>第9期パック(遊戯王)]]以降急激に増えた、[[超重武者>超重武者(遊戯王OCG)]]のシンクロや[[転生炎獣>サラマングレイト(遊戯王OCG)]]の魔法・罠カードでもおなじみの「自身を特定のテーマに含める」ためのテキストである。
しかし、「あって損は無い」テキストである事は間違いないが、十二分に活かせるデッキは多くない。
何故なら、多くの霊使いサポートとこのカードの持つ性質が噛み合っていないからである。
登場当時の霊使いサポートは&color(hotpink){憑依解放}と&color(green){憑依覚醒}の2枚。どちらもより多くの種類の属性を扱い、それらを場に出すほど恩恵を得られるカードである。
対してこのカードは、効果発動に必要なコストや効果対象、効果発動後のデメリットも含めて、扱う属性を風属性に絞った方が真価を発揮できるカードである。
加えて、基本的にこのカードは(1)の効果を使い手札から直接墓地に行くため場出る事も無く、無理して場に出しても使える効果は無いため[[バニラ>通常モンスター(遊戯王OCG)]]同然。
明らかに噛み合っていない。
だが、2020年7月発売の霊使い[[ストラク>ストラクチャーデッキ(遊戯王OCG)]]に収録された新規カードに「霊使い」モンスターのサーチを行う魔法カード(後述)が登場。
特殊召喚ではなくサーチ効果なので手札から捨てて効果を発動するこのカードにとってもありがたく、漸く相性の悪くないサポートを得る事ができた。
……とはいえこの1枚のみでは少々寂しいのも事実。今後も彼女と相性の良い霊使いサポートが増え続ける事を願わずにはいられない。
**(1)の効果について
自身と他の風属性モンスターの計2枚を手札から捨てる事で、守備力1500以下の風属性モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
ただし代償として効果発動ターンは風属性以外のモンスター効果が一切発動できなくなるデメリットがある。
発動条件などは異なるが、同じくウィンの派生カードであるリンクモンスターの蒼翠の風霊使いウィンも同様の効果も持つ。
言わば風属性専用に調整された[[嵐征竜-テンペスト>征竜(遊戯王OCG)]]といった効果。&font(l){元々テンペストが[[ドラゴン族>ドラゴン族(遊戯王OCG)]]を使わない風属性に与える恩恵あんまり無かったし。}
属性と守備力以外に指定は無く、そのサーチ範囲は驚異的に広い。
Vジャンプの特集記事でも「レベル10の[[大刃禍是>妖仙獣(遊戯王OCG)]]でもOK」「レベル4以下の[[ハーピィ>ハーピィ・レディ]]は全員効果範囲内」といった風に様々な風属性デッキと共に紹介されていた。
また、B・F-早撃ちのアルバレスト、SRダブルヨーヨー、[[ガスタの神裔ピリカ>ガスタの神裔 ピリカ(遊戯王OCG)]]など、カードやデッキ次第では[[コスト>コスト(TCG)]]で捨てられたモンスターも[[利用できる>リアニメイト(TCG)]]。
ちなみに今挙げた3枚のカードも全てこのカードでサーチ可能だったりする。
このカードのメインといえる強力な効果ではあるが、自身を含め2枚分のコストを払って発動するために無効にされると[[アドバンテージ>アドバンテージ(TCG)]]の損失が大きい。
特に、今や大会環境で必須カード級の扱いとなっている[[手札誘発>手札誘発(遊戯王OCG)]]モンスターの[[灰流うらら>灰流うらら(遊戯王OCG)]]に引っかかってしまう点は痛い。
不安なら[[墓穴の指名者>墓穴の指名者(遊戯王OCG)]]などの対策カードを用意しておくといいだろう。
**(2)の効果について
自分の風属性モンスターが戦闘破壊された時に自身を手札から特殊召喚する。
特殊召喚なので憑依覚醒でドローできたり、リクルーターと併用して複数体のモンスターを一度に並べたりできなくもない。
緊急時の壁となる事もできるが、基本的には(1)の効果を使う事になるため使う機会は多くないだろう。
**相性の良いデッキ・カード
[[【SR】>スピードロイド(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《SRベイゴマックス》}(守備力600)、&color(#994c00){《SRダブルヨーヨー》}(守備力1400)など
[[制限カード>制限カード(遊戯王OCG)]]に指定されたベイゴマックスを手札に加えられるのが大きい。
タケトンボーグやビーダマシーンの制約から元々風属性の比重が大きいデッキなので、[[デッキ構築>デッキ構築(TCG)]]やプレイング次第でこのカードのデメリットは無いも同然となる。
[[【ガスタ】>ガスタ(遊戯王)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《ガスタの神裔ピリカ》}(守備力1500)、&color(#994c00){《ガスタ・グリフ》}(守備力300)など
公式設定でウィンが属していた一族。リクルーターを多く抱えるテーマなのでこのカードの(2)の効果も活かせる貴重なテーマ。
サーチ効果はキーカードを手札に加えられる事はもちろん、手札のグリフを捨てられるのが嬉しいところ。
[[【霊獣】>霊獣(遊戯王)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《霊獣使いの長老》}(守備力1000)、&color(#994c00){《精霊獣カンナホーク》}(守備力600)など
公式設定でウィンが属していた一族の末裔たち。ちなみに血縁者である[[精霊獣使いウィンダ>ガスタの巫女 ウィンダ(遊戯王OCG)]]は残念ながらサーチできない。
このカードは[[コストで「墓地に」捨てる必要は無い>コンマイ語(遊戯王)]]ため、[[マクロコスモス>マクロコスモス(遊戯王OCG)]]など全体除外カードを発動していても問題無く併用できる。
[[【B・F】>B・F(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《B・F-毒針のニードル》}(守備力800)、&color(#994c00){《B・F-早撃ちのアルバレスト》}(守備力800)など
風属性・[[昆虫族>昆虫族(遊戯王OCG)]]で統一された[[シンクロ召喚>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]主体のテーマ。
このカードをB・Fデッキで使う際には、最大のキーカードである毒針のニードルを最優先で加えたい。
[[【マジェスペクター】>マジェスペクター(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《マジェスペクター・ラクーン》}(守備力900)、&color(#994c00){《マジェスペクター・フロッグ》}(守備力500)など
風属性・魔法使い族で統一され、そのステータスのモンスターを活かして戦う[[ペンデュラム>ペンデュラム召喚(遊戯王OCG)]]主体のテーマ。
自身の効果などで場に出たこのカードは、そのステータスからマジェスペクター魔法・罠のコストに利用する事もできる。
&color(#994c00){《WW-アイス・ベル》}(守備力1000)
自身とデッキの[[WW>WW(遊戯王OCG)]]、2体の特殊召喚から始まる連続シンクロ召喚で、[[クリスタルウィング>クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン]]などの大型モンスターを破壊耐性付きで繰り出す流れが強力なカード。
このカードのおかげで上記の戦術をデュエル序盤から行う事が容易となった。
&color(#994c00){《烈風帝ライザー》}(守備力1000)
ご存じ[[帝モンスター>帝モンスター(遊戯王OCG)]]の風属性担当、その上位種。強烈なバウンス&ドローロック効果を持つ。
最上級モンスターではあるが、帝モンスター特有のステータスのおかげでサーチ範囲に潜り込む事ができた。
&color(#994c00){《ドロール&ロックバード》}(守備力0)
自身を手札から墓地に送る事で、そのターン中のサーチ効果を封じる手札誘発モンスター。
使い所を選ぶカードだが、必要と判断したらサーチし、不要になったらコストとして捨てる事で無理なく活用できる。
&color(#994c00){《妖精伝姫-カグヤ》}
上記の「攻撃力1850という数値のおかげで対応するサポートカード」のひとつ。召喚時にこのカード(正確には攻撃力1850の魔法使い族)をサーチできる。
もうひとつの効果であるフリーチェーンで発動できるバウンスも強力だが、当人は光属性であるため効果発動のタイミングに注意。
&color(green){《精霊術の使い手》}
霊使いストラクに収録された新規カードの1枚。「霊使い」、「憑依装着」、「憑依」魔法・罠の内いずれか2種類をデッキから手札と場に持ってくる速攻魔法。
上記の効果外テキストのおかげで「霊使い」モンスター扱いのこのカードを手札に加える事が出来る。
**その他
このカードが登場した2019年はこのカードが出る以前にも、蒼翠の風霊使いウィン、ランリュウと、ウィンに関するカードが立て続けに登場している。
彼女のファンにとっては朗報続きの年であった。
イラストには彼女の使い魔であるプチリュウに加え、蒼翠の風霊使いウィンのイラストに登場した名称不明のモンスターも一緒に描かれている。
左の[[太腿>太股]]には風霊使い時代には無かった装飾が確認できる。
彼女と姉妹の関係にあたるとされるウィンダは逆側である右の太腿に装飾品を付けており、姉妹で左右対称の構図になっている。
このカードが収録されたVジャンプの袋とじの裏面には、このカードの画像の後ろに風属性モンスターが1体確認できる。
僅かに見えるカード名・守備力・テキストなどから察するに、その風属性モンスターの正体はガスタの巫女ウィンダである可能性が高い。
姉妹で力を合わせて効果を発動する&font(l){か生き別れの姉or妹を無慈悲にコストとして捨てている}構図になっており、一部のファンを大いに沸かせた。
ちなみにその袋とじの解説でサーチされているのは風霊使いウィン、特殊召喚効果のトリガーとして破壊されているのは蒼翠の風霊使いウィン。
ひたすらウィン(とウィンダ)尽くしのカード紹介になっており、スタッフの強いこだわりが感じられる。
Vジャンプの付録として登場したこのカードだが、同時期の付録カードたちと共にPREMIUM PACK 2021にてシークレットレア仕様で再録された。
しかし、シク仕様のカードは1箱に1枚しか封入されないうえに収録カード全てに存在するため、このカードのシク仕様を狙って引き当てるのは困難。
しかも同パックは1人6箱までという購入制限があり、シク仕様のウィンを引き当てられなかったから追加でパックを購入する、という事もできない。
結果、再録カードなのに[[聖天樹>サンアバロン(遊戯王OCG)]]・[[化石融合>化石(遊戯王OCG)]]・[[コロンちゃん>プリンセス・コロン]]関連などの新規収録されたカードを差し置いて同パックではぶっちぎりの高額カードとなってしまう。
&color(red){再録されたはずなのに入手は困難なままで、むしろ再録版の方がより入手困難で高額になる}というかつての[[プリズマー>E・HERO プリズマー(遊戯王OCG)]]のような現象が起きてしまった。
その後は2023年2月に「RARITY COLLECTION -QUARTER CENTURY EDITION-」にてスーパーレア仕様で再録。
これにより仕様を問わなければ安価でシングル買いできるようになったが、同弾では&font(#008000){5種類もの高レアリティ((シークレットレア・アルティメットレア・コレクターズレア・エクストラシークレットレア・クォーターセンチュリーシークレットレアの5種類))仕様でも封入されている}。
中でも&bold(){&font(#c0c0c0){エクストラシークレットレア}}と&bold(){&font(#ffdc00){クォーターセンチュリーシークレットレア}}は21PPの時と同様に封入率が低く、後者のカードは比較的高額で取引されている。
ちなみに海外版であるTCGでは、付録ではなくレギュラーパックである「RISE OF THE DUELIST」にてウルトラレアで初登場。
そして同時に、特別なレアリティであるプリズマティックシークレットレア枠のカードにも抜擢されている((TCGでは日本・アジア圏で販売されているOCGとは異なり、パックの中から選ばれし約4種類+再録カード1種類だけが1st限定でプリズマティックシークレットレアとしても収録される))。
そのおかげもあってかウルトラレア仕様なら比較的安価で入手が可能なものの、プリシク仕様は&font(l){案の定}霊使いリンクなどと同様に非常に高値で取引されている。
更に追記すると、2020年夏頃よりTCGの高額カードの偽造品が出回っていることが確認されている。
高額なプリシクは偽造のターゲットとなりやすい((少なくとも初報の時点で蒼翠の風霊使いウィンの偽造カードが確認されている))上に、偽造カードの出回るスピードが非常に速い((6月19日発売のパックに封入されたカードの偽物が同年の7月下旬に確認されたほど))ため、このカードの偽造品が出回る可能性は否定できない。
入手の際はくれぐれも真贋の確認を怠らないようにしよう。
守備力1500以下の風属性の方、追記・修正お願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
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風霊媒師ウィンとは[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に存在するモンスターカードの1体。
ご存じ[[霊使い>霊使い(遊戯王OCG)]]の[[風属性>風属性(遊戯王OCG)]]担当、[[風霊使いウィン>風霊使いウィン(遊戯王OCG)]]の新たな姿である。
#blockquote(){&font(b,#994c00){《風霊媒師ウィン》}
Wynn the Wind Channeler
星5/風属性/魔法使い族/攻1850/守1500
このカード名はルール上「霊使い」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと風属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「風霊媒師ウィン」以外の守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが手札に存在する場合、自分の風属性モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。}
**概要
[[OCG第4期>第4期パック(遊戯王)]]の2005年2月に登場して以降、未だ根強い人気を持つ[[魔法使い族>魔法使い族(遊戯王OCG)]]テーマ「霊使い」の関連カードのひとつ。
このカードは2019年11月21日発売の[[Vジャンプ]]の付録として、霊使いの関連カードでは初となる書籍付録カードにして[[ウルトラレア仕様>レアリティ(遊戯王OCG)]]のカードとして登場した。
ステータスは同じくウィンの派生カードのひとつである憑依装着-ウィンのレベルを1つ上げたものに等しい。
攻撃力は上級モンスターとしては低いが、このカードの主な役割は(1)の効果を活かしたサーチャーであるため大きな問題ではないだろう。
むしろ攻撃力1850という数値のおかげで対応するサポートカードも存在するため中途半端に高いよりも遥かに都合が良いといえる。
自身を「霊使い」として扱う効果外テキスト、風属性モンスターのサーチを行う起動効果、自身の特殊召喚を行う誘発効果を持つ。
主な効果は風属性モンスターに関するものになっており、実質的に風属性デッキ及びそれに準ずる構築のデッキ専用のカードといえる。
サーチ効果はキーカードの確保や[[手札事故>事故(TCG)]]率の軽減に繋がり、風属性デッキに採用すればデュエルの進行を手厚くサポートしてくれるだろう。
**効果外テキストについて
上記の通り、自身を「霊使い」モンスターとして扱うというもの。
[[OCG第9期>第9期パック(遊戯王)]]以降急激に増えた、[[超重武者>超重武者(遊戯王OCG)]]のシンクロや[[転生炎獣>サラマングレイト(遊戯王OCG)]]の魔法・罠カードでもおなじみの「自身を特定のテーマに含める」ためのテキストである。
しかし「あって損は無い」テキストである事は間違いないが、十二分に活かせるデッキは多くない。
何故なら多くの霊使いサポートとこのカードの持つ性質が噛み合っていないからである。
登場当時の霊使いサポートは&color(hotpink){憑依解放}と&color(green){憑依覚醒}の2枚。どちらもより多くの種類の属性を扱い、それらを場に出すほど恩恵を得られるカードである。
対してこのカードは効果発動に必要なコストや効果対象、効果発動後のデメリットも含めて扱う属性を風属性に絞った方が真価を発揮できるカードである。
加えて基本的にこのカードは(1)の効果を使い手札から直接墓地に行くため場出る事も無く、無理して場に出しても使える効果は無いため[[バニラ>通常モンスター(遊戯王OCG)]]同然。
明らかに噛み合っていない。
だが、2020年7月発売の霊使い[[ストラク>ストラクチャーデッキ(遊戯王OCG)]]に収録された新規カードに「霊使い」モンスターのサーチを行う魔法カード(後述)が登場。
特殊召喚ではなくサーチ効果なので手札から捨てて効果を発動するこのカードにとってもありがたく、漸く相性の悪くないサポートを得る事ができた。
……とはいえこの1枚のみでは少々寂しいのも事実。今後も彼女と相性の良い霊使いサポートが増え続ける事を願わずにはいられない。
**(1)の効果について
自身と他の風属性モンスターの計2枚を手札から捨てる事で守備力1500以下の風属性モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
ただし代償として効果発動ターンは風属性以外のモンスター効果が一切発動できなくなるデメリットがある。
発動条件などは異なるが、同じくウィンの派生カードであるリンクモンスターの蒼翠の風霊使いウィンも同様の効果も持つ。
言わば風属性専用に調整された[[嵐征竜-テンペスト>征竜(遊戯王OCG)]]といった効果。&font(l){元々テンペストが[[ドラゴン族>ドラゴン族(遊戯王OCG)]]を使わない風属性に与える恩恵あんまり無かったし。}
属性と守備力以外に指定は無く、そのサーチ範囲は驚異的に広い。
Vジャンプの特集記事でも「レベル10の[[大刃禍是>妖仙獣(遊戯王OCG)]]でもOK」「レベル4以下の[[ハーピィ>ハーピィ・レディ]]は全員効果範囲内」といった風に様々な風属性デッキと共に紹介されていた。
また、B・F-早撃ちのアルバレスト、SRダブルヨーヨー、[[ガスタの神裔ピリカ>ガスタの神裔 ピリカ(遊戯王OCG)]]など、カードやデッキ次第では[[コスト>コスト(TCG)]]で捨てられたモンスターも[[利用できる>リアニメイト(TCG)]]。
ちなみに今挙げた3枚のカードも全てこのカードでサーチ可能だったりする。
このカードのメインといえる強力な効果ではあるが、自身を含め2枚分のコストを払って発動するために無効にされると[[アドバンテージ>アドバンテージ(TCG)]]の損失が大きい。
特に今や大会環境で必須カード級の扱いとなっている[[手札誘発>手札誘発(遊戯王OCG)]]モンスターの[[灰流うらら>灰流うらら(遊戯王OCG)]]に引っかかってしまう点は痛い。
不安なら[[墓穴の指名者>墓穴の指名者(遊戯王OCG)]]などの対策カードを用意しておくといいだろう。
**(2)の効果について
自分の風属性モンスターが戦闘破壊された時に自身を手札から特殊召喚する。
特殊召喚なので憑依覚醒でドローできたり、リクルーターと併用して複数体のモンスターを一度に並べたりできなくもない。
緊急時の壁となる事もできるが、基本的には(1)の効果を使う事になるため使う機会は多くないだろう。
**相性の良いデッキ・カード
[[【SR】>スピードロイド(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《SRベイゴマックス》}(守備力600)、&color(#994c00){《SRダブルヨーヨー》}(守備力1400)など
[[制限カード>制限カード(遊戯王OCG)]]に指定されたベイゴマックスを手札に加えられるのが大きい。
タケトンボーグやビーダマシーンの制約から元々風属性の比重が大きいデッキなので、[[デッキ構築>デッキ構築(TCG)]]やプレイング次第でこのカードのデメリットは無いも同然となる。
[[【ガスタ】>ガスタ(遊戯王)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《ガスタの神裔ピリカ》}(守備力1500)、&color(#994c00){《ガスタ・グリフ》}(守備力300)など
公式設定でウィンが属していた一族。リクルーターを多く抱えるテーマなのでこのカードの(2)の効果も活かせる貴重なテーマ。
サーチ効果はキーカードを手札に加えられる事はもちろん、手札のグリフを捨てられるのが嬉しいところ。
[[【霊獣】>霊獣(遊戯王)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《霊獣使いの長老》}(守備力1000)、&color(#994c00){《精霊獣カンナホーク》}(守備力600)など
公式設定でウィンが属していた一族の末裔たち。ちなみに血縁者である[[精霊獣使いウィンダ>ガスタの巫女 ウィンダ(遊戯王OCG)]]は残念ながらサーチできない。
このカードは[[コストで「墓地に」捨てる必要は無い>コンマイ語(遊戯王)]]ため、[[マクロコスモス>マクロコスモス(遊戯王OCG)]]など全体除外カードを発動していても問題無く併用できる。
[[【B・F】>B・F(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《B・F-毒針のニードル》}(守備力800)、&color(#994c00){《B・F-早撃ちのアルバレスト》}(守備力800)など
風属性・[[昆虫族>昆虫族(遊戯王OCG)]]で統一された[[シンクロ召喚>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]主体のテーマ。
このカードをB・Fデッキで使う際には、最大のキーカードである毒針のニードルを最優先で加えたい。
[[【マジェスペクター】>マジェスペクター(遊戯王OCG)]]
主なサーチ対象:&color(#994c00){《マジェスペクター・ラクーン》}(守備力900)、&color(#994c00){《マジェスペクター・フロッグ》}(守備力500)など
風属性・魔法使い族で統一され、そのステータスのモンスターを活かして戦う[[ペンデュラム>ペンデュラム召喚(遊戯王OCG)]]主体のテーマ。
自身の効果などで場に出たこのカードは、そのステータスからマジェスペクター魔法・罠のコストに利用する事もできる。
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自身とデッキの[[WW>WW(遊戯王OCG)]]、2体の特殊召喚から始まる連続シンクロ召喚で、[[クリスタルウィング>クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン]]などの大型モンスターを破壊耐性付きで繰り出す流れが強力なカード。
このカードのおかげで上記の戦術をデュエル序盤から行う事が容易となった。
&color(#994c00){《烈風帝ライザー》}(守備力1000)
ご存じ[[帝モンスター>帝モンスター(遊戯王OCG)]]の風属性担当、その上位種。強烈なバウンス&ドローロック効果を持つ。
最上級モンスターではあるが、帝モンスター特有のステータスのおかげでサーチ範囲に潜り込む事ができた。
&color(#994c00){《ドロール&ロックバード》}(守備力0)
自身を手札から墓地に送る事で、そのターン中のサーチ効果を封じる手札誘発モンスター。
使い所を選ぶカードだが、必要と判断したらサーチし、不要になったらコストとして捨てる事で無理なく活用できる。
&color(#994c00){《妖精伝姫-カグヤ》}
上記の「攻撃力1850という数値のおかげで対応するサポートカード」のひとつ。召喚時にこのカード(正確には攻撃力1850の魔法使い族)をサーチできる。
もうひとつの効果であるフリーチェーンで発動できるバウンスも強力だが、当人は光属性であるため効果発動のタイミングに注意。
&color(green){《精霊術の使い手》}
霊使いストラクに収録された新規カードの1枚。「霊使い」、「憑依装着」、「憑依」魔法・罠の内いずれか2種類をデッキから手札と場に持ってくる速攻魔法。
上記の効果外テキストのおかげで「霊使い」モンスター扱いのこのカードを手札に加える事が出来る。
**その他
このカードが登場した2019年はこのカードが出る以前にも、蒼翠の風霊使いウィン、ランリュウと、ウィンに関するカードが立て続けに登場している。
彼女のファンにとっては朗報続きの年であった。
イラストには彼女の使い魔であるプチリュウに加え、蒼翠の風霊使いウィンのイラストに登場した名称不明のモンスターも一緒に描かれている。
左の[[太腿>太股]]には風霊使い時代には無かった装飾が確認できる。
彼女と姉妹の関係にあたるとされるウィンダは逆側である右の太腿に装飾品を付けており、姉妹で左右対称の構図になっている。
このカードが収録されたVジャンプの袋とじの裏面には、このカードの画像の後ろに風属性モンスターが1体確認できる。
僅かに見えるカード名・守備力・テキストなどから察するに、その風属性モンスターの正体はガスタの巫女ウィンダである可能性が高い。
姉妹で力を合わせて効果を発動する&font(l){か生き別れの姉or妹を無慈悲にコストとして捨てている}構図になっており、一部のファンを大いに沸かせた。
ちなみにその袋とじの解説でサーチされているのは風霊使いウィン、特殊召喚効果のトリガーとして破壊されているのは蒼翠の風霊使いウィン。
ひたすらウィン(とウィンダ)尽くしのカード紹介になっており、スタッフの強いこだわりが感じられる。
Vジャンプの付録として登場したこのカードだが、同時期の付録カードたちと共にPREMIUM PACK 2021にてシークレットレア仕様で再録された。
しかし、シク仕様のカードは1箱に1枚しか封入されないうえに収録カード全てに存在するため、このカードを狙って引き当てるのは困難。
しかも同パックは1人6箱までという購入制限があり、ウィンを引き当てられなかったから追加でパックを購入する、という事もできない。
結果、再録カードなのに[[聖天樹>サンアバロン(遊戯王OCG)]]・[[化石融合>化石(遊戯王OCG)]]・[[コロンちゃん>プリンセス・コロン]]関連などの新規収録されたカードを差し置いて同パックではぶっちぎりの高額カードとなってしまう。
&color(red){再録されたはずなのに入手は困難なままで、むしろ再録版の方がより入手困難で高額になる}というかつての[[プリズマー>E・HERO プリズマー(遊戯王OCG)]]のような現象が起きてしまった。
その後は2023年2月に「RARITY COLLECTION -QUARTER CENTURY EDITION-」にてスーパーレア仕様で再録。
これにより仕様を問わなければ安価でシングル買いできるようになったが、同弾では&font(#008000){5種類もの高レアリティ((シークレットレア・アルティメットレア・コレクターズレア・エクストラシークレットレア・クォーターセンチュリーシークレットレアの5種類))仕様でも封入されている}。
中でも&bold(){&font(#c0c0c0){エクストラシークレットレア}}と&bold(){&font(#ffdc00){クォーターセンチュリーシークレットレア}}は21PPの時と同様に封入率が低く、後者のカードは比較的高額で取引されている。
ちなみに海外版であるTCGでは、付録ではなくレギュラーパックである「RISE OF THE DUELIST」にてウルトラレアで初登場。
そして同時に、特別なレアリティであるプリズマティックシークレットレア枠のカードにも抜擢されている((TCGでは日本・アジア圏で販売されているOCGとは異なり、パックの中から選ばれし約4種類+再録カード1種類だけが1st限定でプリズマティックシークレットレアとしても収録される))。
そのおかげもあってかウルトラレア仕様なら比較的安価で入手が可能なものの、プリシク仕様は&font(l){案の定}霊使いリンクなどと同様に非常に高値で取引されている。
更に追記すると、2020年夏頃よりTCGの高額カードの偽造品が出回っていることが確認されている。
高額なプリシクは偽造のターゲットとなりやすい((少なくとも初報の時点で蒼翠の風霊使いウィンの偽造カードが確認されている))上に、偽造カードの出回るスピードが非常に速い((6月19日発売のパックに封入されたカードの偽物が同年の7月下旬に確認されたほど))ため、このカードの偽造品が出回る可能性は否定できない。
入手の際はくれぐれも真贋の確認を怠らないようにしよう。
長らく「霊媒師」形態の霊使いはこのカードのみであったが、約2年半後に[[アウス>地霊使いアウス(遊戯王OCG)]]の霊媒師である地霊媒師アウスが登場。
その1年後には[[ヒータ>火霊使いヒータ(遊戯王OCG)]]の霊媒師である火霊媒師ヒータも登場している。
守備力1500以下の風属性の方、追記・修正お願いします。
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