領民0人スタートの辺境領主様

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&font(#6495ED){登録日}:2021/02/14 Sun 20:39:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- レーベル:アース・スターノベル 著者:風楼 イラスト:キンタ ***概要 「[[小説家になろう]]」に連載されているファンタジー小説の書籍化作品。 人っ子一人いない草原を国から領地として与えられた男が、少しずつ領民を増やしながら領主として成長していく物語。 苦労は多いがほのぼのとした主人公達の生活と王都周辺のドロドロとした政争が時に対比され、時に交わりながら物語は進んでいく。 ***あらすじ 帝国との戦争で志願兵として20年間戦い続け、王国を有利な形での終戦に導いた『救国の英雄』ディアス。 その功績を王に認められた彼は、辺境の土地の新たな領主として任命されることになった。 しかし平民出身のディアスが領主になることを快く思わない勢力の横槍によって与えられるはずだった資金や人材は奪われ、彼は体一つで草原しかない土地に追いやられてしまう。 土地を見て回っても人っ子一人いない事実に途方に暮れながらも、生来の暢気さによってとりあえず寝ることにしたディアス。その翌朝、彼は角の生えた女性に起こされることになった。 彼女の名はアルナー。魔法を使って草原に隠れ住んでいた鬼人族の女性である。 ディアスとアルナーの出会いは土地の歴史を変え、王国に住む人々の運命をも変えていくのだった。 ***用語 ●亜人 独自の文化を持っていて人間の言葉を喋ることができる人間以外の種族の総称。 ほとんど人間と外見が変わらない種族もいれば、獣人タイプの種族、果ては野生動物とほとんど変わらない姿の種族まで幅広い。 同じ系統でも姿が分かれている種族もおり、例えば犬人族は獣人型の大型種とほとんど犬と変わらない小型種がいる。 王国内での扱いは悪く、ほとんどの領で奴隷として扱われている。 ●鬼人族 王国辺境の草原に暮らしていた亜人。額に大きな角が生えている以外は人間と変わらない外見をしている。 かつて草原の支配権をめぐって王国と戦ったが、50年前に大敗して敗走。しかし草原の暮らしが捨てきれず、秘かに戻ってきて人や物の姿や気配を消すことができる隠蔽魔法を使い草原に住み続けている。 鬼人族の女性が男性を選ぶ基準は働き者であるかどうか、甲斐性があるかどうかであり、彼女たちはそれを「男気」と呼ぶ。 ●魂鑑定 鬼人族が使える特殊な魔法。 相手の魂を色で見極めることができる。敵意の無い相手は白、幸福や恵みをもたらしてくれる相手は青、敵意のある相手は赤。 鬼人族自体が碌に知られていないので可能性は低いものの、この魔法の存在を知っている優秀な魔法使いであれば誤魔化すことが可能。 作中では女性魔法使いに騙された鬼人族の男性が登場する。 ***登場人物 〇ネッツロース領 ・ディアス・ネッツロース 主人公。35歳。 救国の英雄と称えられた元兵士にして新米領主。志願兵となる前は街の孤児たちを保護して彼らが道を踏み外さないように育てていた。 10歳の時に流行病で両親を失い、その後の人生を両親の「人の役に立つ仕事をするように」「弱い者を守れる男になれ」という遺言に従って生きている。 常に両親に恥じない行動とは何かを考えて行動しているが、それはあくまで自分の行動基準としているだけで周囲からどう評価されるかはほとんど気にしていない。故に今回の一件も本人からすれば訳の分からないまま周囲に褒め称えられた挙句、王から領地を与えられたことになっている。ネッツロースという名もそのとき与えられたものなので、自称する事は無い。 考えることが苦手な脳筋((本人も「私の頭の悪さを舐めるな」と宣言してしまうほど。))のため、考えることは他のできる人に任せて自分は自分のできることをするという習慣が身に沁みついている。一応本人も自分なりに学ぼうとしてはいるのだが、結果は芳しくない。 愛用している武器はとある戦で敵将を討ち取って手に入れた戦斧((ディアスは知らないが、その敵将の娘からは「父の敵であると同時に父を武人として死なせてくれた恩人でもある」として愛憎入り混じった感情を抱かれている。))。この戦斧は自己修復能力を持つので、ディアスの力押し戦法で傷がついても壊れる事は無い。本人曰く、剣術や槍術も学びはしたが自分の頭では覚えることができなかったとのこと。 ・アルナー ヒロイン。15歳。 ディアスが初めて出会った鬼人族。魂鑑定の結果が青だったディアスの存在を族長に報告したところ、監視を兼ねて世話係として彼と共に暮らすことになった。 当初はディアスを警戒していたが、彼が黒ギーという獣の群れを仕留め、強力な力を持つアースドラゴンをも一人で撃破したことで彼の男気にベタ惚れし結婚を申し込む。突然だったことと歳の差を気にしたディアスの希望で婚約という形に落ち着いてはいるものの、鬼人族に婚約の概念は無いため本人は妻として振舞っている。 草原での生き方を教えたり、来訪者の危険性を魂鑑定で判別したり、戦や狩りをサポートしたりと妻としてディアスを献身的に支えている。セナイとアイハンを引き取ってからは彼女達の母親役も担当するようになった。 ・クラウス かつてディアスの部下として戦っていた元王国兵。24歳。 終戦後は王女ディアーネの兵士になっていたが、王位を継ぐことしか頭にない彼女に嫌気がさしたこととディアスの現状を知ったことで兵士をやめることを決意。わざとクビになって移住してきた。 ディアスほどではないが脳筋気味でネーミングセンスも悪い。戦場ではディアスの闘いを息の合った連携でサポートする。 後に移住してきた大型種犬人族の[[カニス]]と恋に落ちて結婚するが、原作と漫画では経緯が異なる。原作では小型種犬人族に訓練をつけているクラウスの人柄にカニスが惹かれ、猛アプローチの末に結ばれることになった。漫画版ではお互いに初対面の時に一目惚れし、ディアーネとの戦に向かう前にクラウスが想いを告白した。((どちらのケースもディアスは全く気づいておらず、女性陣から白い目で見られる羽目になる。)) ・セナイ&アイハン 鬼人族と交流のある行商人ペイジン・ドが保護していた双子の少女。かつては森の中で平和に暮らしていたが病に倒れた両親によってペイジンに託された過去を持つ。 ペイジンがディアスのもとへ商売をしに来た際、紆余曲折の末にディアスたちが保護することになった。当初は心を閉ざしていたが、孤児たちを保護していた経験のあるディアスがすぐに心を開かせることに成功。やがてディアスとアルナーを両親だと慕うようになっていく。 実は他種族と交流がほとんどなく、伝説のように語られている森人族。種族の特性として「魔力を分け与えることで草木の育成を早める力」と「病や瘴気を遠ざけるための結界を作り出す力」を有しているが、まだ幼いため力は未熟で理屈も知らない。 草原への畑作りが上手くいかないディアス達を助けたいという思いと人間族に力のことを教えてはいけないという両親の遺言の間で板挟みになり、最終的にディアス達がいないところで力を行使するという形に落ち着いた。 ・エルマ カスデクス領で奴隷になっていた大耳跳び鼠人族の女性。仲間達と共にエルダンの執事カマロッツの馬車に潜んでやってきた。本人は故郷の砂漠に帰るつもりだったのだが、ディアスに恨みを持つ元貴族に騙されていた仲間達に巻き込まれてしまっている。 仲間達のディアス襲撃が失敗した後、潜んでいた箱の上に荷物が置かれて脱出不能になってしまう。そこをセナイとアイハンに助けられ、彼女たちの悩みに対するアドバイスを送った。 鼠そのものな外見とは裏腹に豊富な知識の持ち主で、正式な住民となってからは村の頭脳として活躍することになる。 〇カスデクス領 ・エルダン・カスデクス ネッツロース領の隣領であるカスデクス領の領主。奴隷好きの女好きという悪評のある男。先代領主の父エンカースと兄ジャーニを討って現在の地位に就いた。 実はエンカースが奴隷の象人ネハに手を出して生まれた半亜人。そのため人間としては恰幅が良すぎ象人としては小さすぎる体の持ち主で、数々の身体の不具合を抱えている。外見も普段は人間の姿をしているが、魔力と体力を大量に消費することで象人に変身することができる。 自分の出生の秘密を知ったことで人間と亜人の共存を望むようになり、奴隷制推進派のエンカース達から老若男女問わず亜人を保護していた。前述の悪評は奴隷の保護を周囲に悟られないようにわざと流していたものだったのだが、保護された女性達がエルダンの真意を知って心から惚れ込み、本当にハーレムを形成することになった。 領主となった後は人間と亜人が共存できる環境の構築に尽力している。 英雄譚に謳われたディアスの大ファンであり、彼に領主としての心構えを教えるなど様々な形でサポートしていく。 〇王都 ・サンセリフェ国王 王国の統治者。序盤から他のキャラクター達の話題には上っていたが、本人は書籍版9巻まで登場しなかった。 国民を愛し国民のために自らを捧げることができる人物。だが名君とは言い難いらしく、息子たちが王位継承権を巡って対立する状況を作ってしまったり、ディアスに本来与えられるべき人や物が与えられていないことを把握できていなかったりしている。 戦争中の政治的失敗の数々を結果的にフォローしてくれる形になったディアスのことを一方的に大親友だと思っている。 その為マイザー派閥の人間がディアスに渡すはずの物を全て掠め取っていた事を知らされた際は本心から激怒しており、当事者のみならず息子へも非常に厳しく当たっている。 &s(){そら大親友に本心から感謝して明確に褒賞として用意した資金も人材も何一つ残さず全部もぎ取られたとか国王としての立ち位置で見ても1人の男として見てもガチギレ案件である} ・リチャード 第一王子。優秀な頭脳の持ち主でありながら努力を怠らず、清濁併せ呑む性格から次期国王の最有力候補と謳われる人物。 自身の間者をあちこちに潜り込ませており、そこから得た情報を基に国内の膿を出し切るべく暗躍している。 少年時代は我儘な性格だったが、戦果を挙げたくて出陣した戦で敗死しかけたところをディアスの部隊に助けられ、しっかり叱られた後に3か月間扱かれたことで現在の性格になった。 そのこと自体には感謝しているものの、同時に敵に回した時の厄介さも熟知しているため「ディアスには手を出すな」と自派閥の者達に厳命している。 ・マイザー 第二王子。国民のために頑張っているのに報われない父の姿を見たことで人を信じられなくなった拝金主義者。金のためなら敵国である帝国の人間とも手を組む。 ディアスに渡るはずだったものを掠め取ったのは彼の派閥の者たちである。エルダンの告発でその事実が発覚してからは立場が非常に悪くなってしまった。 ・ディアーネ 第三王女。姉達とは違い、王位を得ることに積極的な王女。 しかし周囲を自分の野望のための道具としか見ていない性格が災いして自派閥に人はほとんどいない。 武力に欠ける自派閥の強化のためにディアスをスカウトしようとしたが断られ、それを恨み続けていた。 後に王の印章を盗んで王命書を偽造。さらに建国王の王墓を[[荒らし]]て火を噴く王錫を武器として、財宝を軍資金として強奪。エルダンと傭兵を巻き込んでネッツロース領に攻め込んだ。 しかし王命書が偽物だと見破っていたエルダンにも、ディアスの実力と人望をよく知っている傭兵達にも土壇場で裏切られてあっさりと敗北。 全てを知っていたリチャードの手で投獄されてしまう。 追記・修正はドラゴンを一人で討伐してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 漫画の一話が無料だったから見てみたが中々面白かった。主人公に打算がないのがいいな -- 名無しさん (2021-02-14 21:13:40) - これ好きな作品なんだけど、序盤にとんでもないツッコミどころがあるんだよな。「1か月くらいかかって領地となる土地迄辿り着いたのに、その数日後に馬のみ(馬車なし)で同じ場所から騎士隊がやって来た」って。 -- 名無しさん (2021-02-14 21:55:42) - ↑詳しい状況が分からんが、両者とも健康な状態で真っ直ぐこの土地に向かった上で? -- 名無しさん (2021-02-15 12:30:33) - ここで紹介されてたから序盤読んできたけど、死闘ってサブタイにありながら刀折れ矢尽きるような戦いかと思ったら全然そんなことなかった、なんか合わんかったわん -- 名無しさん (2021-02-15 21:30:58) - コミック版は何故か顔芸マンガに。いや、面白いからいいけどさ -- 名無しさん (2022-03-08 19:46:34) - 漫画版が非常に面白い、かわいい所は可愛く、格好いい所は劇画で、ネタ顔は全力で。シンプルに漫画として出来上がってる作品。おすすめ。 -- 名無しさん (2022-11-21 02:51:35) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/02/14 Sun 20:39:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- レーベル:アース・スターノベル 著者:風楼 イラスト:キンタ ***概要 「[[小説家になろう]]」に連載されているファンタジー小説の書籍化作品。 人っ子一人いない草原を国から領地として与えられた男が、少しずつ領民を増やしながら領主として成長していく物語。 苦労は多いがほのぼのとした主人公達の生活と王都周辺のドロドロとした政争が時に対比され、時に交わりながら物語は進んでいく。 ***あらすじ 帝国との戦争で志願兵として20年間戦い続け、王国を有利な形での終戦に導いた『救国の英雄』ディアス。 その功績を王に認められた彼は、辺境の土地の新たな領主として任命されることになった。 しかし平民出身のディアスが領主になることを快く思わない勢力の横槍によって与えられるはずだった資金や人材は奪われ、彼は体一つで草原しかない土地に追いやられてしまう。 土地を見て回っても人っ子一人いない事実に途方に暮れながらも、生来の暢気さによってとりあえず寝ることにしたディアス。その翌朝、彼は角の生えた女性に起こされることになった。 彼女の名はアルナー。魔法を使って草原に隠れ住んでいた鬼人族の女性である。 ディアスとアルナーの出会いは土地の歴史を変え、王国に住む人々の運命をも変えていくのだった。 ***用語 ●亜人 独自の文化を持っていて人間の言葉を喋ることができる人間以外の種族の総称。 ほとんど人間と外見が変わらない種族もいれば、獣人タイプの種族、果ては野生動物とほとんど変わらない姿の種族まで幅広い。 同じ系統でも姿が分かれている種族もおり、例えば犬人族は獣人型の大型種とほとんど犬と変わらない小型種がいる。 王国内での扱いは悪く、ほとんどの領で奴隷として扱われている。 ●鬼人族 王国辺境の草原に暮らしていた亜人。額に大きな角が生えている以外は人間と変わらない外見をしている。 かつて草原の支配権をめぐって王国と戦ったが、50年前に大敗して敗走。しかし草原の暮らしが捨てきれず、秘かに戻ってきて人や物の姿や気配を消すことができる隠蔽魔法を使い草原に住み続けている。 鬼人族の女性が男性を選ぶ基準は働き者であるかどうか、甲斐性があるかどうかであり、彼女たちはそれを「男気」と呼ぶ。 ●魂鑑定 鬼人族が使える特殊な魔法。 相手の魂を色で見極めることができる。敵意の無い相手は白、幸福や恵みをもたらしてくれる相手は青、敵意のある相手は赤。 鬼人族自体が碌に知られていないので可能性は低いものの、この魔法の存在を知っている優秀な魔法使いであれば誤魔化すことが可能。 作中では女性魔法使いに騙された鬼人族の男性が登場する。 ***登場人物 〇ネッツロース領 ・ディアス・ネッツロース 主人公。35歳。 救国の英雄と称えられた元兵士にして新米領主。志願兵となる前は街の孤児たちを保護して彼らが道を踏み外さないように育てていた。 10歳の時に流行病で両親を失い、その後の人生を両親の「人の役に立つ仕事をするように」「弱い者を守れる男になれ」という遺言に従って生きている。 常に両親に恥じない行動とは何かを考えて行動しているが、それはあくまで自分の行動基準としているだけで周囲からどう評価されるかはほとんど気にしていない。故に今回の一件も本人からすれば訳の分からないまま周囲に褒め称えられた挙句、王から領地を与えられたことになっている。ネッツロースという名もそのとき与えられたものなので、自称する事は無い。 考えることが苦手な脳筋((本人も「私の頭の悪さを舐めるな」と宣言してしまうほど。))のため、考えることは他のできる人に任せて自分は自分のできることをするという習慣が身に沁みついている。一応本人も自分なりに学ぼうとしてはいるのだが、結果は芳しくない。 愛用している武器はとある戦で敵将を討ち取って手に入れた戦斧((ディアスは知らないが、その敵将の娘からは「父の敵であると同時に父を武人として死なせてくれた恩人でもある」として愛憎入り混じった感情を抱かれている。))。この戦斧は自己修復能力を持つので、ディアスの力押し戦法で傷がついても壊れる事は無い。本人曰く、剣術や槍術も学びはしたが自分の頭では覚えることができなかったとのこと。 ・アルナー ヒロイン。15歳。 ディアスが初めて出会った鬼人族。魂鑑定の結果が青だったディアスの存在を族長に報告したところ、監視を兼ねて世話係として彼と共に暮らすことになった。 当初はディアスを警戒していたが、彼が黒ギーという獣の群れを仕留め、強力な力を持つアースドラゴンをも一人で撃破したことで彼の男気にベタ惚れし結婚を申し込む。突然だったことと歳の差を気にしたディアスの希望で婚約という形に落ち着いてはいるものの、鬼人族に婚約の概念は無いため本人は妻として振舞っている。 草原での生き方を教えたり、来訪者の危険性を魂鑑定で判別したり、戦や狩りをサポートしたりと妻としてディアスを献身的に支えている。セナイとアイハンを引き取ってからは彼女達の母親役も担当するようになった。 ・クラウス かつてディアスの部下として戦っていた元王国兵。24歳。 終戦後は王女ディアーネの兵士になっていたが、王位を継ぐことしか頭にない彼女に嫌気がさしたこととディアスの現状を知ったことで兵士をやめることを決意。わざとクビになって移住してきた。 ディアスほどではないが脳筋気味でネーミングセンスも悪い。戦場ではディアスの闘いを息の合った連携でサポートする。 後に移住してきた大型種犬人族の[[カニス]]と恋に落ちて結婚するが、原作と漫画では経緯が異なる。原作では小型種犬人族に訓練をつけているクラウスの人柄にカニスが惹かれ、猛アプローチの末に結ばれることになった。漫画版ではお互いに初対面の時に一目惚れし、ディアーネとの戦に向かう前にクラウスが想いを告白した。((どちらのケースもディアスは全く気づいておらず、女性陣から白い目で見られる羽目になる。)) ・セナイ&アイハン 鬼人族と交流のある行商人ペイジン・ドが保護していた双子の少女。かつては森の中で平和に暮らしていたが病に倒れた両親によってペイジンに託された過去を持つ。 ペイジンがディアスのもとへ商売をしに来た際、紆余曲折の末にディアスたちが保護することになった。当初は心を閉ざしていたが、孤児たちを保護していた経験のあるディアスがすぐに心を開かせることに成功。やがてディアスとアルナーを両親だと慕うようになっていく。 実は他種族と交流がほとんどなく、伝説のように語られている森人族。種族の特性として「魔力を分け与えることで草木の育成を早める力」と「病や瘴気を遠ざけるための結界を作り出す力」を有しているが、まだ幼いため力は未熟で理屈も知らない。 草原への畑作りが上手くいかないディアス達を助けたいという思いと人間族に力のことを教えてはいけないという両親の遺言の間で板挟みになり、最終的にディアス達がいないところで力を行使するという形に落ち着いた。 ・エルマ カスデクス領で奴隷になっていた大耳跳び鼠人族の女性。仲間達と共にエルダンの執事カマロッツの馬車に潜んでやってきた。本人は故郷の砂漠に帰るつもりだったのだが、ディアスに恨みを持つ元貴族に騙されていた仲間達に巻き込まれてしまっている。 仲間達のディアス襲撃が失敗した後、潜んでいた箱の上に荷物が置かれて脱出不能になってしまう。そこをセナイとアイハンに助けられ、彼女たちの悩みに対するアドバイスを送った。 鼠そのものな外見とは裏腹に豊富な知識の持ち主で、正式な住民となってからは村の頭脳として活躍することになる。 〇カスデクス領 ・エルダン・カスデクス ネッツロース領の隣領であるカスデクス領の領主。奴隷好きの女好きという悪評のある男。先代領主の父エンカースと兄ジャーニを討って現在の地位に就いた。 実はエンカースが奴隷の象人ネハに手を出して生まれた半亜人。そのため人間としては恰幅が良すぎ象人としては小さすぎる体の持ち主で、数々の身体の不具合を抱えている。外見も普段は人間の姿をしているが、魔力と体力を大量に消費することで象人に変身することができる。 自分の出生の秘密を知ったことで人間と亜人の共存を望むようになり、奴隷制推進派のエンカース達から老若男女問わず亜人を保護していた。前述の悪評は奴隷の保護を周囲に悟られないようにわざと流していたものだったのだが、保護された女性達がエルダンの真意を知って心から惚れ込み、本当にハーレムを形成することになった。 領主となった後は人間と亜人が共存できる環境の構築に尽力している。 英雄譚に謳われたディアスの大ファンであり、彼に領主としての心構えを教えるなど様々な形でサポートしていく。 〇王都 ・サンセリフェ国王 王国の統治者。序盤から他のキャラクター達の話題には上っていたが、本人は書籍版9巻まで登場しなかった。 国民を愛し国民のために自らを捧げることができる人物。だが名君とは言い難いらしく、息子たちが王位継承権を巡って対立する状況を作ってしまったり、ディアスに本来与えられるべき人や物が与えられていないことを把握できていなかったりしている。 戦争中の政治的失敗の数々を結果的にフォローしてくれる形になったディアスのことを一方的に大親友だと思っている。 その為マイザー派閥の人間がディアスに渡すはずの物を全て掠め取っていた事を知らされた際は本心から激怒しており、当事者のみならず息子へも非常に厳しく当たっている。 &s(){そら大親友に本心から感謝して明確に褒賞として用意した資金も人材も何一つ残さず全部もぎ取られたとか国王としての立ち位置で見ても1人の男として見てもガチギレ案件である} ・リチャード 第一王子。優秀な頭脳の持ち主でありながら努力を怠らず、清濁併せ呑む性格から次期国王の最有力候補と謳われる人物。 自身の間者をあちこちに潜り込ませており、そこから得た情報を基に国内の膿を出し切るべく暗躍している。 少年時代は我儘な性格だったが、戦果を挙げたくて出陣した戦で敗死しかけたところをディアスの部隊に助けられ、しっかり叱られた後に3か月間扱かれたことで現在の性格になった。 そのこと自体には感謝しているものの、同時に敵に回した時の厄介さも熟知しているため「ディアスには手を出すな」と自派閥の者達に厳命している。 ・マイザー 第二王子。国民のために頑張っているのに報われない父の姿を見たことで人を信じられなくなった拝金主義者。金のためなら敵国である帝国の人間とも手を組む。 ディアスに渡るはずだったものを掠め取ったのは彼の派閥の者たちである。エルダンの告発でその事実が発覚してからは立場が非常に悪くなってしまった。 ・ディアーネ 第三王女。姉達とは違い、王位を得ることに積極的な王女。 しかし周囲を自分の野望のための道具としか見ていない性格が災いして自派閥に人はほとんどいない。 武力に欠ける自派閥の強化のためにディアスをスカウトしようとしたが断られ、それを恨み続けていた。 後に王の印章を盗んで王命書を偽造。さらに建国王の王墓を[[荒らし]]て火を噴く王錫を武器として、財宝を軍資金として強奪。エルダンと傭兵を巻き込んでネッツロース領に攻め込んだ。 しかし王命書が偽物だと見破っていたエルダンにも、ディアスの実力と人望をよく知っている傭兵達にも土壇場で裏切られてあっさりと敗北。 全てを知っていたリチャードの手で投獄されてしまう。 追記・修正はドラゴンを一人で討伐してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 漫画の一話が無料だったから見てみたが中々面白かった。主人公に打算がないのがいいな -- 名無しさん (2021-02-14 21:13:40) - これ好きな作品なんだけど、序盤にとんでもないツッコミどころがあるんだよな。「1か月くらいかかって領地となる土地迄辿り着いたのに、その数日後に馬のみ(馬車なし)で同じ場所から騎士隊がやって来た」って。 -- 名無しさん (2021-02-14 21:55:42) - ↑詳しい状況が分からんが、両者とも健康な状態で真っ直ぐこの土地に向かった上で? -- 名無しさん (2021-02-15 12:30:33) - ここで紹介されてたから序盤読んできたけど、死闘ってサブタイにありながら刀折れ矢尽きるような戦いかと思ったら全然そんなことなかった、なんか合わんかったわん -- 名無しさん (2021-02-15 21:30:58) - コミック版は何故か顔芸マンガに。いや、面白いからいいけどさ -- 名無しさん (2022-03-08 19:46:34) - 漫画版が非常に面白い、かわいい所は可愛く、格好いい所は劇画で、ネタ顔は全力で。シンプルに漫画として出来上がってる作品。おすすめ。 -- 名無しさん (2022-11-21 02:51:35) #comment(striction) #areaedit(end) }

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