ヨシダ(淫獄団地)

登録日:2021/08/07 Sat 04:40:20
更新日:2025/04/16 Wed 10:36:44
所要時間:約 3 分で読めます




(嫌だぁ… 変質者が出没する団地を夜間警備なんてしたくない…)

ヨシダは漫画『淫獄団地』の主人公。


概要

目にかかるほどの長いおかっぱ頭が特徴の、小柄で童顔な青年。フルネームは「ヨシダ マモル」。
就職に失敗し高校卒業後引きこもっていたところ、倒れて入院した父に代わり彼の管理していた団地を任されることになった。

人物

非常に気弱でやや消極的だが、根は善良な性格の持ち主であり、異常な住人達に振り回されながらも管理人としての仕事を全うしようと頑張る苦労人。
また礼儀正しく、目上ということもあってか団地住人に対しては基本的に敬語で話す。*1
一見頼りなさそうだが芯は強く、人妻に捕らえられた子供を我が身を挺して逃がしたり、人妻に誘惑されても若干揺らぎはするが毎回ちゃんと跳ね除けていたりと、見た目に似合わない正義感と責任感を内に秘めている。
どんなに理解し難い性癖を抱えた変態人妻が相手でも偏見なく接し、その孤独に寄り添うことのできる優しさと公平さの持ち主でもある。

判断は慎重にするタイプで、良くも悪くも直感優先即断即決で過激なこともためらわずにやるカタギリやゴウダとは対照的。
露骨に怪しい人妻もすぐには事件の犯人と決めつけず、確たる証拠を掴んでから動こうとする。
ただ危険人物揃いのこの団地においては正直甘いというところはあり、実際そのせいでほぼ正体バレバレだったイチノセを野放しにしてしまったこともある。
というか変態人妻達は大方自分の悪行を隠す気がないので、怪しいやつはだいたいの場合既にやらかしている。

名前や目元の隠れる髪型、小柄でひ弱な体格、気弱だがいざという時には誰かのために体を張れる芯の強さ、と搾精研究所作品の主人公のテンプレとも言える要素が揃っているが、
普段は完全にダメ人間な「無限射精拷問」のしょう太や割と自分本位で図々しいところのある「搾精病棟」のヤマダ、良くも悪くも高校生らしい青さや考えの浅さが目立つ「搾精学級」のウチダ等と比べ、
精神的にやや幼いところはあるものの、基本的に真面目で良識的な、割と真っ当に好感の持ちやすい人物として描かれている。
それ故に理不尽に事件に巻き込まれる薄幸の男子らしさも目立ってしまうが。
礼儀正しい振る舞いといい、何故彼が今まで何処にも務められなかったのかが不思議でならないが、内向的かつ気弱な気質のせいで頼りなく見られてしまったのだろうか。
もしかしたら幼過ぎる容姿で就職先に実年齢を信じてもらえなかった可能性も…?

パッと見子供にしか見えないような外見で、一応子供向けらしい「ドジうさポロリ」の熱心なファンだったり、ある回の煽りでは「ショタ」呼ばわりされたりしているが、年齢に関してはぼかされており具体的にいくつなのかは不明。
周囲への自己紹介で高卒した"ばかり"と話しているほか、ちょくちょく飲酒しているシーンが見られるため恐らく成人して間もないくらいの歳(20歳前後)だと思われる。
ちなみに「ばら撒き魔」の回では屋外配線が必要なタイプの監視カメラを 脚立に登ったまま で「設置しましたよ」と言っているので電気工事士の資格を持っている可能性が高い。
とはいえ2種電工資格ならば電気科の工業高校生は在学中に、そうでなくても真面目に勉強すれば未成年でも取れるので年齢の推定はできないのだが。

性的なことに対してはウブだが結構ムッツリスケベでもあり、美人かつ豊満揃いの人妻達についついよからぬ感情を抱いてしまったり、拾ったエロ本をこっそりしまいこんでいる子供を暖かな眼差しで見守ったりすることも。
また原作者曰く編集の意見でボツとなったものの、ネーム段階では管理人室で昼間っから人妻モノのAVで抜いてしまうというシーンもあったとか。あれだけ滅茶苦茶やられているのに意外と図太いと言うべきか、性癖を変に歪まされて気の毒と言うべきか。

身体能力に関しては一般人並みかそれ以下。「貧弱」と自称しているので見た目通り体力に自信のあるほうではないと思われる。
仮面ライダーではなくあくまで非力な一般市民でしかないため、リビドークロスを着て暴れ回る変態人妻に対しては基本的に無力。
あどけない外見やウブな反応も手伝って人妻のターゲットにされてしまうことも多く、搾精研究所作品の主人公の宿命として毎回のようにひどい目に遭わされる。
彼の乳首にも◼️海苔が貼られる。そして単行本では剥がれる。
ひ弱ゆえに学生時代はいじめの対象にされてしまったこともあるようだ。そして女子からは集団逆レイプまがいのことをされていたらしい。
一方、変なところで幸運に恵まれたり判断力・洞察力に優れていたりする面があり、
夜間の見回り時に護身用具として何故かペンチを選択したところ、結果としてその夜遭遇した人妻に対してはピンポイントで有効だったり、
顔を隠した女の正体を一瞬見えただけの内腿のホクロから見破ったりしている。
また管理人として団地を守るために戦う覚悟を決めてからはゴウダに空手の稽古をつけてもらうなどのトレーニングもするようになっており、
その甲斐あってか憂国商事製品ありきとはいえリビドークロスを身につけたA級人妻を正面から相手取れるほどの実力を身につけつつある。


ヨシダの決意

時には幸運から、時には人の手を借りて、無力ながら変態人妻達の起こす事件を食い止めようと奮闘してきたヨシダだったが、
酒乱魔・サカクラとの戦いではカタギリとゴウダまで被害に巻き込まれ、さらにヨシダ自身もサカクラの放つ気化アルコールを浴びて昏倒させられてしまう。

野放しのまま我が物顔で徘徊を続けるサカクラと、彼女の撒き散らすアルコールに苦しめられる団地の人々。
目の前で繰り広げられる地獄絵図にヨシダは自分の無力さを痛感し、力が欲しいと願う。
そんな彼の前に現れたのは…

そんなお客様にピッタリの商品がございます

さっきまで他の住民を追い回していたカンザキだった。
彼女は生体電流を増幅させるマッサージ用のグローブ「 ボルタッククロー 」を取り出し、これを使えば共振石を破壊できると語る。
その価格は10万円。高校を出たばかりの、しかもつい先日当のカンザキに30万円の布団を買わされているヨシダにとってはあまりにも大きすぎる出費。

それでも、ヨシダは黙って笑みを浮かべ…


サカクラさん…
団地住民に対する 過剰な迷惑行為…

ご遠慮 願います


父に託された団地の管理人として住民を守る覚悟を決め、ヨシダはボルタッククローを手に再びサカクラと対峙。
酔いに苦しめられながらも戦意を失うことなく、見事に彼女のリビドークロスの共振石を破壊してみせた。
この一件をきっかけにヨシダはただ怪事件に巻き込まれただけの被害者という立場から一歩進み、団地を脅かす変態人妻達に自ら立ち向かっていくこととなる。
まあ次の話でまたあっさり返り討ちにされてしまうのだが。


武器

  • ボルタッククロー
カンザキ曰く「手かざし療法強化器具」。要するに按摩用のグローブ。価格は10万円
生体電流を増幅する機能があり、手にはめているだけで放電が起きるほどの出力を誇る。
どう見ても過剰出力な見た目に反しマッサージ用具としては普通に使えるようで、カタギリは「カンザキもたまには役に立つ物売るじゃない」と気に入っていた。なお値段
リビドークロスの弱点である共振石には生体電流に反応する性質があり、これを装備していれば手をかざすだけで共振石を破壊することができる。

  • ボルタックアーム
アームサポーター型の腕力強化装置。団地に住んでいたセックスの声が異常にやかましいある夫婦にカンザキが売りつけており、彼らがバニシング排斥婦人会に団地を追い出された際に引っ越しを手伝ったお礼として譲り受けた。
肘の部分に強力なモーターが仕込まれており、最新のBMI(ブレインマシンインターフェース)技術により脳から筋肉への信号を検知して運動を補助する。
カンザキ曰く「どんなにか弱いお嬢様でも米俵一俵買えちゃう優れモノ」らしく、そのパワーは非力なヨシダでもBHF随一の怪力の持ち主であるショウダに正面から対抗できるようになるほど。
ただし初回使用時は脳波の検知に時間がかかるらしく、ショウダとの戦闘においてはヨシダが使い方を把握していなかったこともありなかなか動作しなかった。
またボルタッククローとの併用を前提に設計されているらしく、手首の部分で接続することが可能。

ただ共振石は破壊されても何度でも複製が可能であるため、現状これらの武器だけでは根本的な解決になっていないのも事実である。

  • ボルタックスーツ
リビドークロス同様のカバンに入っているBMI兵器。
憂国商事こと公安警察の技術の結晶。その言葉に嘘はなく、全容こそ不明だが、左半身しか変身していない状態でも即席かつ合成S級人妻「パンデモニウム」が相手にならないほど。

ちなみにこの手の作品のお約束「装着の資格がいる」点について、スーツがひとりでにヨシダに向かっていったことで、ライコウから「S級人妻を越える素養がある」とのことだが、これも詳細は不明。
まあ、母親がアレすぎるし、父親もアレすぎる妻を肯定できるほどよくいえばできた人、悪くいえば変人だから納得はできるが…

追記・修正は変態人妻が生息する団地の管理人がお願いします。

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最終更新:2025年04月16日 10:36

*1 管理人という立場上、団地の住人は(たとえ迷惑行為をしていても)お客様なので敬語を使うことは自然である。一方で部外者かつその団地住民に危害を及ぼすカンザキにはタメ口で対応するようになった。