デーモンの下部分類。当然ながら邪妖の魔族。
四足で歩く翼の無い巨大なドラゴンのような容姿となっている。
現存数は極めて少ないと見られているが一体一体が強大で、各地の国や組織から強く警戒されている。
一説にはデーモンの原種であるとも言うが、証拠は竜の王国で語り継がれる極めてあやふやで短い言い伝えしか無いため当の竜の王国の民にすら本気にはされていない。
四足で歩く翼の無い巨大なドラゴンのような容姿となっている。
現存数は極めて少ないと見られているが一体一体が強大で、各地の国や組織から強く警戒されている。
一説にはデーモンの原種であるとも言うが、証拠は竜の王国で語り継がれる極めてあやふやで短い言い伝えしか無いため当の竜の王国の民にすら本気にはされていない。
現代には知られていない事実上その①
アヴェントゥラ率いるエルニア帝国がアルルメイヤ山脈に、そして竜の王国に入った際、王国のサイオンドラゴンたちは「劣等種族であるエルフ」が万難を廃してやってきたことを面白がり王であるテュローへの面会を許した。
そうして竜の王宮に入ったアヴェントゥラ一行のうち、一員であるヂロイザは狂気的なまでの知識欲のままにテュローを質問攻めにした。それでも答えていたテュローだったが「デーモンはどこから来たのか。ドラゴニックデーモンは本当にデーモンの始祖か」という質問が飛ぶと押し黙り、一言拒絶を述べて奥へ下がってしまった。
ヂロイザのこの無礼にサイオンドラゴンたちは怒り心頭。エルニア帝国に対し時と場所を定めての決闘戦争を申し込み、これをきっかけに竜の王国は帝国の侵略に屈服することとなった。また、サイオンドラゴンの数が激減し、横ばいから減少に転じた。これが背中にサイオンドラゴン以外の知的種族を乗せる現代の竜の王国の在り方の始まりとなった。
そうして竜の王宮に入ったアヴェントゥラ一行のうち、一員であるヂロイザは狂気的なまでの知識欲のままにテュローを質問攻めにした。それでも答えていたテュローだったが「デーモンはどこから来たのか。ドラゴニックデーモンは本当にデーモンの始祖か」という質問が飛ぶと押し黙り、一言拒絶を述べて奥へ下がってしまった。
ヂロイザのこの無礼にサイオンドラゴンたちは怒り心頭。エルニア帝国に対し時と場所を定めての決闘戦争を申し込み、これをきっかけに竜の王国は帝国の侵略に屈服することとなった。また、サイオンドラゴンの数が激減し、横ばいから減少に転じた。これが背中にサイオンドラゴン以外の知的種族を乗せる現代の竜の王国の在り方の始まりとなった。
現代には知られていない事実上その②
ドラゴニックデーモンはデーモンの最初の種である。その起源は太古の古竜文明滅亡にまで遡る。
ケーキ・カットを形成した破局的噴火「星の怒り」によって文明が滅び去っていく際、古竜たちはその極めて発達した精神文化の産物である緻密な語彙でもってその苦しみと絶望について思考し、反芻していった。ただでさえ強力な生物である古竜が高度な感情反芻を行う、そうして生まれたのが高度な知性を持つ邪妖の魔族───デーモンであり、テュローにとってこの事実は最も苦にするものの一つであった。王として精神文化を高め過ぎなければ、同胞たちの残滓が今も世界に害をなすことはなかったかもしれないのだから。
                                
ケーキ・カットを形成した破局的噴火「星の怒り」によって文明が滅び去っていく際、古竜たちはその極めて発達した精神文化の産物である緻密な語彙でもってその苦しみと絶望について思考し、反芻していった。ただでさえ強力な生物である古竜が高度な感情反芻を行う、そうして生まれたのが高度な知性を持つ邪妖の魔族───デーモンであり、テュローにとってこの事実は最も苦にするものの一つであった。王として精神文化を高め過ぎなければ、同胞たちの残滓が今も世界に害をなすことはなかったかもしれないのだから。
