聖オッポ騎士修道会 - アルカナアリアwiki

　アルカナ教団《戦車の教団》に属する宗教騎士団の一つ。
　長めのファルシオン、狩人用の弓矢、革製の兜と胸当て、農耕馬といった簡素な武装で辺境に赴任し、冒険者や軍隊の目がコスパ的に届きにくい地域の防衛にあたる。赴任先はバラバラかつド田舎なので騎士団のくせに相互連絡が取れていないのはザラ。
　きつい仕事であり劇的な効果があるわけでもないが、魔物に対する反攻の拠点としてそれまで誰にも顧みられなかった小村に白羽の矢が立った例は枚挙に暇が無いし、たとえコスパが悪かろうと知的種族文明は全ての同胞を見捨てないという実例があることは都会と辺境双方に良い精神的影響力を与えている。あと布教になる。
　主な人材供給源は没落貴族。やらかして主君や民衆から追放された元領主や領地を相続できなかった次男坊三男坊、その他諸々が《吊られた男の教団》で根性を叩き直された上で加入する。貴族は一通りの馬術や武術、緊急時に人々を統率する技術を心得ていることが多く、しかし没落してない貴族は他のもっと煌びやかな騎士団を望むからだ。
　ここ数十年は神聖イルニクス帝国からの加入者が増えているとか……どうしてやろなぁ(すっとぼけ)
　聖戦が宣言された場合は教団軍の斥候騎兵として行動する。貴族ということで得た情報をうまく咀嚼する戦術眼が期待でき、普段から野伏めいたことをしているので隠密も上手いためである。聖オッポの騎士たちが大規模に集結する事態はこのくらいであろう。他には一国が滅亡するレベルの魔王侵攻によって多くの村々が放棄され、避難を先導している時とか。