トリア共和国 - アルカナアリアwiki

概要

共和国同盟の盟主とされる国家。
沿岸のトリア市と内陸のフローレンシア市が二大都市とされ、トリア市が貿易ならびに物資集約拠点にして海軍拠点、フローレンシア市が政治と金融と文化の中心――となっている。
つまるところ、トリア共和国の実態とはトリア＝フローレンシア連邦共和国でもある。
ただ両市は運命共同体である他、様々な人物の利害調整によって鎖の如く繋がっている。

国家としては二大都市である両市により、経済大国として立脚している。
国家元首である執政官はカルロ・ディ・ガスペリ。

構成地域

トリア市
フローレンシア市

歴史

「花達の革命」以前

今のトリア共和国はかつて、神聖イルニクス帝国のフローレンシア伯爵領であった。
フローレンシア伯爵家はフローレンシア城を拠点に統治を行っており、フローレンシア伯爵領はトリアとフローレンシアの二大都市を抱えて繁栄していた。

が、フローレンシア伯ヴィットーリオ四世が民草に重税を課そうとした。
これに反発したトリア市の住民は後に「花達の革命」と呼ばれる伯爵家の支配を転覆させるための蜂起をするのであった。

革命と独立戦争

トリア市で起こった体制転覆を狙った蜂起。
それは当然ながら、運命共同体であるフローレンシア市での蜂起を招くことになり「花達の革命」は成功、フローレンシア伯爵一族は神聖イルニクス皇帝の下に亡命することとなる。
当然ながら時の皇帝ヴィルヘルム四世は激怒、トリアとフローレンシア両市は神聖イルニクス帝国軍(傭兵隊長ワルドの軍勢]])の侵攻を受けることになる。
が、当時の皇帝が近隣の諸侯に出兵を命じた結果「フローレンシア革命(当時の呼称、今で言う花達の革命)に続け」と住民が蜂起。結果として現在の共和国同盟にあたる広範な地域が革命派となる。

しかしながら革命派も内部対立により、すわ各個撃破かと思われた。
が、その時トリア市の一人の商人が、各地の革命派から代表を集めて「フローレンシアとトリアの両市がトリア市を首都とする共和国を成すこと」「ヴェネト市を中心としたヴェネト共和国を設立すること」「他の都市を含めた広範な共和国の同盟を敷き、トリア市にその中央議決組織を置くこと」を取り纏める。
結果、各都市は完全に動きを統一。後に共和国同盟と呼ばれる国家連合体が誕生したのである。

そのまま共和国同盟は当時の神聖イルニクス帝国軍の第二陣を撃破し、神聖イルニクス帝国は独立を承認。共和国同盟は独立を勝ち取ったのである。

上記の流れによりフローレンシア市はかつてとは真逆の形でトリア共和国に組み込まれる形となったが、フローレンシア側は貿易港を、トリア側はフローレンシアの金融資本を求めたために円満なまま一つの共和国を成している。
運命共同体である両都市は、今日も相互に栄えるために動くのである。

余談だが、共和国同盟を取り纏めた英雄的な商人はその後、トリア共和国執政官となるのではなく何を思ったのか隠居してしまった。

政治

トリア共和国の政治はトリア市に置かれた十七人委員会が中央政治を、地方は各市町村会によって統治される寡頭政である。
十七人委員会の長は執政官と呼ばれ、この地位は親子三世代の間ガスペリ家により世襲されている。(カルロの父、カルロの兄、カルロ自身によって)

トリア、フローレンシア市の両市は十七人委員会の直接管理下にあり、委員会の二名がトリア市長ないしフローレンシア市長となっている。
このため、ガスペリ家の事実上の専制になるのも近いと噂される。