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ムルズク商国

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kenja

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ムルズク商国(Murzuk)

海運会社の国。
文明レベルは20世紀だけど文化は19世紀くらいのモロッコ。

国旗


主要都市

セブハ(Sabha)

商国の首都。

ミナー(Mina)

海岸に面した街。
漁業と塩産業が盛ん(むしろ商国にはそれらの産業しかない)
漁業の中でも特に タコ は商国の名産である。


國の統治機構や政治など

概要

エウロペア大陸の東に位置する小さな半島。
50を超える海運会社のみで作られた海運国家。
主にエウロペア・アルメイア大陸間のサンライズ・オーシャン(日出洋)の海域で旅客輸送・貨物輸送を行う。
昔から海以外は不毛な土地で、漁業によって生活を支えていたが、海運国家となってからはその生産力の無さを輸入力で補っている。
国民の大半が商人船乗りか商船の護衛をする傭兵
また、大陸間を旅する人達の為の宿泊施設が多い。
「エウロペア・アルメイア大陸間を行き来する荷物や人はムルズク商国の船に一度は乗る」と言っても過言ではないかもしれない。

統治

海運会社のみで形成された国家の為、一番利益を上げた海運会社の社長が国家元首に就任する。
現国家元首はナビル・エルマシュ
国家元首の任期は2年。
2年ごとの決算の結果によって、次の国家元首が決定される。
また、国家元首が社長を務める海運会社は公社となる。
公社
国家元首の海運会社。
現在はカーイダ社が務めている。
法人税・消費税・輸出入にかかる関税などを各海運会社から徴収し、それらの税金を適切に公共事業に分配する。
徴収した税金を公社の予算に組み込むことは禁止されている。
税率は公社が自由に設定出来る為、税率の上げ過ぎなどの失策をすると総会で改定を求められる。
自分たちの事業に加え、公共事業にも携わることになる為、他社よりも経営手腕を求められる。
総会
会社の大小に関わらず、商国全ての会社が集う会議。
毎月1回行われ、公社からその月の方針や国全体の利益結果などが発表される。
また、公社の政策に不満がある場合は、この会議で不信任決議が行える。
話し合いを重ね、投票による多数決で不信任決議案が可決されれば、対象の政策は改定される。

産業・交易

国益の9割は海運業
旅客輸送・貨物輸送を共に行っており、エウロペア・アルメイア大陸間の各国の輸出入の一端を担っている。
海運会社同士の競争は激しく、吸収合併・子会社化など頻繁に行われる。
業務提携をし、お互いに不得意な分野の物資を補う会社もある。
海の街ミナーでは漁業と塩産業が盛んで、主な輸出品は魚介類(特にタコ)と
港の西側にはミルハ塩田がある。
不毛な土地であり、海運業が主体の国ではあるが農業・鉱業・工業も僅かながら行っている。
魚介類以外の食糧・生活用品・その他物資は他国からの輸入に頼っている。
商船
海運会社が保有する船。
大小様々な帆船ではあるが武装は軍船並みであり、普通の海賊では太刀打ちできない。
大砲、ガトリング砲が標準的な装備ではあるが、大手の海運会社は他国から取り寄せた最新電子装備など搭載されている場合もある。
また、商船はリヤーフサクルと呼ばれる岩を動力源としており、通常の帆船よりも速く航行できる。
※イメージ画像
リヤーフサクル
風を自由に操ることができる翡翠の岩。
セブハの北にある山脈で採掘できる(むしろこの岩と普通の岩しか採掘できない)
通常は商船の舵輪の真横に備え付けられ、手をかざして念じることによって風の力を操ることが出来る。
海上で嵐に遭遇してもこの岩の力で風のバリアを張ることができ、損害から船を守れる。
傭兵ギルド
商船の護衛をする傭兵を斡旋するギルド。各街に一つ設けられている。
各海運会社にも戦闘に慣れた船乗りは多いが、更に戦闘に特化したのが傭兵である。
傭兵達に護衛を募集している海運会社を紹介するのがメインだが、時折腕利きの傭兵を海運会社に売り込む場合もある。
各傭兵はギルドによって上からハビルマハラアーダムッタディアルハウイにランク付けされており、
公社によってランクごとの雇用料金・仲介料金が設定されている。
また商船の護衛の他に、公社からの特別な依頼を斡旋する時もある。

交通・インフラ・通信

幌車
陸の移動で使われる(イギリスの10HP ティリーの様なデザイン)
商国の幌車にエンジンはなく、リヤーフサクルが搭載されており、風の力で動く。
幌車は大小様々で、単なる移動手段だけでなく荷物の運搬として主に使われる。
電気
リヤーフサクルを利用した風力発電を行なっており、各海運会社・重要施設はもちろん、各世帯にも電気は通っている。
不毛な土地の為、水の確保は困難である。
水源が豊かな他国から公社が水を輸入している。
輸入された水は各地の水配給局に配分され、各世帯は必要な分だけ水配給局に買いに行く。
海運会社も水配給局から水を買えるが少し割高な為、独自に他国より水を直接輸入する会社もある。
通信
電話が普及しているので、通信は基本電話で行われる。
大手の海運会社では電子端末を導入している場合もある。
メディア
新聞社とラジオ局がある。
ニュースはもちろん、毎日の輸出入の情報を詳しく配信している。

軍事

国で軍隊は持っていないが、海運会社には完璧な武装を施した商船、血気盛んな船乗りや船を護衛する傭兵がいる。
外敵が来た場合、各海運会社で連携を取り迎撃する。
大規模な侵攻を受けた際は、公社が陣頭指揮を執る。

教育

マダラサ
7〜12歳が通う学校。
義務教育となっており、卒業すると一人前とされ、就職ができるようになる。
一般教養はもちろん、商売に必要な数学などに力を入れている。

外交

トラストゥッラ
魔導技術が進んだ国。
この国で海運業を営んでいるテンペとは商売が競合しないように協力体制をとっている。
サンライズオーシャン間にて、商国の輸送料を100とした場合、魔導船を所持しより速く輸送ができるテンペの輸送料を150としている。
また、テンペの魔導船は商国より専用の通行証が発行されており、商国籍の船に呼び止められた場合でも通行証を見せれば積荷などを調べられることはない。
カルブ公国
剣と魔法のファンタジーの国。
海の民であるバフラの民と交易を行っている。

食文化

とんがり帽子のような形の蓋の鍋を使った、タジンと呼ばれる鍋料理が有名。
この鍋は食材から上がる水蒸気や、食材やハーブなどに含まれる香りの成分が、冷たい蓋の上部で冷やされて結露し、再び水滴となって食材のもとへ戻る仕組みとなっている。
今でこそ輸入で水の確保は容易となったが、昔は飲料水は非常に貴重だった。
この風土的要因から、食材の水分だけで調理できるタジンは商国の一般的な家庭料理となっている。
ミナーで獲れた新鮮なと様々な野菜やハーブの上に、自国で生産されたをかけてじっくりと煮込む。
タジンの他にも、他国より取り入れた料理も頻繁に食べられている。

芸術

海運会社によって成形された国の為、芸術に力を入れていない。
酒場や娼館で踊り・歌・音楽が披露される程度である。


気候

砂漠気候であり、雨は余り降らない。
寒暖差があり一年を通してはもちろん、昼と夜でも温度が大きく変わる。


暦や単位など

暦・時間

現在はムルズク暦282年(P.D.256年)。P.D.紀元前26年に建国。
日時は現代と同じ。

祝祭日など

建国記念日であるアル=ヤウム、海に感謝するバハル=マハラジャンなどがある。

単位

通過はファルス。
その他は現代に準拠


在住種族

ムルズク人

アラビア語人名。
男性も女性も堀の深い顔立ちで、肌は少し褐色(ベルベル人っぽい感じ)
実在する民族衣装であるジェラバの様な服を着ている。
男性は根性・勇気があり、女性はとても色っぽくて魅力的な傾向があるが、男女問わず金勘定には煩い。
船に乗る者たちは動きやすいバルバリア海賊の様な服を着ている。

その他外国人

特に検閲などはなく、自由に入国できる。
また各国とのパイプ作りの意味もあり、外国人労働者を進んで雇う会社も多い。
出身国の文化・文明・慣習・言語などに精通する者が重宝される。
商才があれば海運会社を設立することも可能。


治安

国内の治安は至って平和。
周辺海域は商船を襲おうとする海賊が多く、時折大きな海戦が繰り広げられる。
どこの海運会社も人手を欲している為、無職の者は殆どいない。

法律

ムルズク商法という商業に関する法律はあるが、民法や刑法といったものは存在しない。
事件や事故が起きた場合は公社が調査を行い、被害者への支援や加害者への刑罰を決める。
奴隷の輸送は国で禁止されており、発見されればその海運会社は倒産、会社役員には重罪が課せられる。

犯罪を取り締まる機構

専門の組織は存在しないが傭兵ギルド公社から依頼され、
犯罪者の捜索、街の巡回、海運会社の秘密調査などを行う。

犯罪組織

禁止されているを奴隷売買を行う会社が存在するという噂がある。


宗教

特定の宗教を持たない国。
イラー=アルバハルという海神と、イラー=ティジャーラという商業神を祀っており、国民が各々敬っている。
仕事前に船乗り達は海神に、商人達は商業神に祈りを捧げる。
お題目は「イラー=アルバハル(イラー=ティジャーラ)の護りあれ」
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