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ウベルリ

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kenja

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交易都市ウベルリ

自治区東方に位置する『東の玄関口』
特に国交の深いカルブ公国との最重要交易拠点都市。
以前起こった『エウロペア大戦』当時は城塞として建造され、和平締結まで難攻不落の城塞であり続けたという後ろ暗い経緯を持つ。
カルブ公国側の城壁は当時の公国では『地獄の壁』と呼ばれ、多くの兵士たちがその壁面を自他知れぬ血で染めたという。
現在は戦後の教訓や歴史的資料として当時の状態のまま保管されており、今も激戦の生々しい傷跡を見て取れる。

在住種族

呀族及び伏族が大半を占め、カルブ公国との交易を担っている。
他にもカルブ公国から商業目的や留学による長期滞在で
数多くの種族や人種が都市部には犇めき合っている。

気候

イナンナより緯度が南方の位置にある為カルブ地方の気候に近く、比較的安定している。
しかし、国境となっている山脈(自治区側では『ウベルリの腕』と呼ばれる)近い事から、
山脈によって遮られた貿易風が吹き込み天候が変わり易く、一旦天候が崩れると大きく長く荒れる事で有名である。

治安

二国間の重要な貿易拠点なだけあり、両国の共同警備によって都市部の治安はかなり良い。
しかし、都市から離れた一部山岳地域付近では山賊、夜盗の類が横行する事があり、
両国合同で治安維持組織による大規模な『賊狩り』が行われる事がある。

施設

交易で栄えた都市の多分に漏れず、数々の商業施設や加工施設が大部分を占めている。

イシュハラ加工

主に食料品の加工、及び卸売りを生業とするウベルリ最大の食品加工会社。
特にアムル乳の卸売り、及びアムル乳加工食品を主力商品としている。
自治区内でもこれら加工食品の人気は高く、国内外を問わず『アムル乳製品と言えばイシュハラ』とまで謳われている。
社長は若手ながらも大変な野心家であり、輸送方法と保存方法の問題さえ解決出来ればエウロペア大陸以外にも
アムル乳の輸出を行おうと、熱意を燃やしている。

ティシュパク警備保障

ウベルリからカルブ公国各都市までの護衛派遣を主とする傭兵派遣会社。
護衛業の他にも都市部警邏、夜間警備等にも人材を派遣している。
現在ではほぼティシュパク一社の専業状態となっており、受注数も多い為人員不足に陥っている状態。
その為会社役員会では図らずも日々ブラック企業化していく勤務体系を如何に改善するかに頭を悩ませている。

フルリ牧場

イシュハラ加工と専属畜産契約を結んでいる専業畜産家。
自治区内で指折りの良質なアムルを育てる牧場で、首都イナンナの中央大市場からもその品質にお墨付きを頂戴している。
畜産業の他にもカルブ公国からやって来る冒険者の為に、
小さいながらも酒場、宿、浴場を備えた冒険者の宿『フルリ亭』を経営。
冒険者からも『飯はどれも美味いが、特に朝飯の牛乳が格別』と高評価を得ている。

シャウシュガ農場

ウベルリ郊外は山の麓にぽつねんと存在する小さな芋農家。
が、此処でしか栽培出来ない『シャウシュガ芋』の唯一の農家である。
大人の拳程度の大きさしかない黄金色の芋だが、非常に美味この上なく芋であるにも拘らず非常に高い植物性タンパク質を含む。
非常に厳しい環境下でしか栽培出来ない稀少品種とあってか、その色合いから『畑の黄金肉』とまで呼ばれており、
かの中央大市場をして『シャウシュガの芋と同等の大きさの宝石ですら、かの芋に価値が劣る』とまで言わしめている。
現在農場主指名の農業研究家によって、品質を維持したまま量産が可能かが研究されている。

主要人物

イェラ・イシュハラ

イシュハラ加工を取り仕切る女呀族社長。
自治区内はおろかエウロペア大陸では飽き足らず、惑星カリギュラ全土にアムル乳製品を普及しようと野心を燃やす炎の女。
結構いい歳の筈なのだが、変な所で子供っぽい性格をしている。
その為悉く婚期を逃しており、彼女の前で結婚関係の話はタブーとされている。
自社新製品開発も自ら率先して行っている為か、最近何故か胸だけ肥えて来たのが悩み。
うらやまけしからん

ムガル・ティシュパク

ティシュパク警備保障を取り仕切る伏族男性社長。
非常に温厚で人当たりも良く、何時もポヨポヨと顔も腹も揺れている。
「大丈夫、何とかなるなる」が口癖ではあるが、受注過多とも呼べる現状の為に勤務体系が日々ブラック企業化、
会社役員と共に如何にこの現状を打破しようかと頭と胃薬を抱えている。

エンヤ・フルリ

フルリ牧場敷地内の宿『フルリ亭』の呀族女将。
豪快且つ竹を割った様なサッパリとした性格の肝っ玉カーチャン。
自身の料理に絶対の自信を持っており、残そうものなら例え相手が貴族だろうが屈強な冒険者だろうが怒りの拳骨が飛ぶ。
夫のロンゾにベタ惚れであり、一言でも夫関連の話題が出ると矢継ぎ早に夫自慢と惚気話がハートと共に飛び始める。
結婚してからかなり長いが、未だ子に恵まれていない。

ロンゾ・フルリ

フルリ牧場の牧畜、畜産を一手に取り仕切る男性呀族でフルリ家の長。
妻のエンヤ以上に豪快かつ明快な性格だが、非常に口汚く不器用。(所謂江戸っ子口調)
事ある毎に口にする「てやんでェこのべけ(バカ)野郎!」が口癖。
口より先に手が出るタイプな為、人付き合いは苦手としている。
しかし、その心根はお人好しで心配性。冒険者の宿経営も、そんなロンゾの老婆心から始まった物である。
そんな不器用な優しさにエンヤも惚れ込んだのかも知れない。

ハンナハンナ・シャウシュガ

若くしてたった独りでシャウシュガ農業を営む無口、無愛想、無表情と三拍子揃った瓶底メガネの呀族女性。
かなりの偏屈かつ変わり者として知られており、大族長から正式な調査研究依頼が来るまで、
一切の従業員や国からの援助まで頑なに断り続けて来た超が付く頑固者。
永きに渡る交渉の結果、漸くハンナハンナの指定した農業研究家を一人だけで派遣し、
尚且つ自身の野良仕事に一切手出し口出ししない事を条件にシャウシュガ芋の研究を許可したという逸話がある。
研究所では専ら「ネリクに惚れたから指名したのでは?」と実しやかに囁かれている。
実際その通りだが(

ネリク・クリッタ

『農業技術研究所始まって以来の落ちこぼれ』と周囲から野次られている呀族女性農業技術研究家。
かなりの美人だがドジで泣き虫、色々と壊滅的に不器用と目も当てられないレベルの空回り系残念美人。
どういう訳かハンナハンナに気に入られ、唯一『畑の黄金肉』の研究を許された人物。
上記の性質故自身のラボも閉鎖寸前の状態であり、今回のシャウシュガ芋研究の成功可否如何で人生が決まってしまう。
ネリク自身は自分の研究レポートから適任だとしてハンナハンナに選ばれたのだと信じており、
まさか噂の様に惚れられたとは露程も知らない。
因みに、自身の野良仕事に一切手出し口出ししない事を条件にハンナハンナがシャウシュガ芋の研究を許可したのも、
上記のドジ極まりない性質が災いして、野良仕事の妨害にしかならなかったからなのは言うまでも無い。
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