本名:ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア→偽名:ルルーシュ・ランペルージ(L.L)

概要

コードギアス反逆のルルーシュ』の主人公であり、コードギアスシリーズにおける顔役。

エリア11トウキョウ租界にある私立アッシュフォード学園高等部に通う美少年であり、頭脳明晰、容姿端麗、家事全般をこなし運動神経もいい完璧超人(ただし体力、持久力は平均以下)ながらファンクラブ持ちの学園内で一番モテる天才的モテ男。学園内のクラブハウスで共に暮らす実妹・ナナリーを過保護に溺愛しており、兄妹揃いで周囲からの認識通りドがつくほどのシスコン・ブラコン関係である。冷静沈着で皮肉屋混じりなため、興醒めた言動が多いのだが、根はお人好しで人付き合いも良く会話力も長けてる。そのため実は押しが苦手気味で、プライベートでも他人の意見による説得に傾けがちだが、(良い意味で)折れている場面がかなり多い。

幼少期頃に兄妹の境遇から強者が弱者を力で理不尽に虐げたり支配し続ける事を心底嫌悪しており、そんな場面に遭遇すると赤の他人でも臆せず助けに入っており、作中内では戦火のエリア11(旧日本)で出逢った幼馴染の枢木スザク(以下:スザク)が命の危機に瀕した際には必ず親友の情で策略的に救出しがち。

正体

元々はブリタニア皇族、第11皇子・第17皇位継承者であった「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」。幼少期は自分とナナリーはマリアンヌが皇帝の寵愛を受けていた上に不自由なく幸福の溢れる毎日を送ってたが、10歳にもある人物の凶行により目の前で母親を惨殺され、妹ナナリーも巻き添えで歩行能力と視力を失った。警備が手薄だったなどの不審点から真相と真任を追求のために父・シャルル陛下に直訴するも、「お前は死んでいる」と一蹴された上に皇籍と皇位継承権を剥奪され、ナナリーと共に人質(外交手段)として日本の枢木ゲンブ首相の下へ追放された。

そこで枢木家長男のスザクと出逢い、最初は価値観違いで反目したが、次第に喧嘩をする度に理解し合い交流を深め親友となっていった。だがその後、第二次太平洋戦争でブリタニアが日本侵攻し枢木ゲンブ首相の戦死で日本は降参、エリア11としてブリタニア植民地となってしまう。兄妹は名前を失い、スザクとも離れ離れに。この時に「日本を侵略する事を読んで自分とナナリーを敢えて捨て去った」と父親と帝国に強い憎悪と抱いて反逆を決意。戦後はアッシュフォード家の庇護の下、「ルルーシュ・ランペルージ」と名乗って素性を隠し、身動き不自由なナナリーを抱えながら、身元が帝国に再発覚される事を最大限警戒心を持ちながら毎日を過ごす。あの日芽生えたブリタニアに対する憎悪と復讐心を刻み続け、「ナナリーが平和に暮らせる世界」を実現出来る機会を待ち続けながら...

17歳頃でアッシュフォード学園の生徒会副会長を務め成績優秀だが、授業態度は不真面目で居眠りをしたり、授業サボりで力試しと資金を稼ぐ目的で賭けチェスに興じている事が多く、周囲の人々から留年を心配されている。そんな皇族時代よりも幸せな毎日を過ごし続け、本心の奥底で眠る復讐心は隠され続けてたが、再び転機がやって来る。

ブリタニアが抱えるある事態に遭遇し、謎の少女C.C.と出会う。彼女から「絶対遵守」のギアスを契約し、周囲のブリタニア兵を一掃した事を確認し、再び父親と帝国に対する憎悪と復讐心が目覚め、後戻り出来ない反逆を進める。素顔を隠したテロリスト・「ゼロ」として「扇グループ」等のレジスタンス勢力側を裏側から支援・指揮し、エリア11のブリタニア軍に対する勝利に貢献。そして、G-1ベースで兵士に装い侵入し、エリア11の総督であるクロヴィス殿下からギアス検証でマリアンヌ暗殺事件の情報を吐かせた後、口封じと戦線布告で彼を殺害。「扇グループ」等の束ねた後にも「仮面の男・ゼロ」として表舞台から姿を見せ、期待・信用を勝ち取り、「黒の騎士団」を創設。民衆に「武器を持たない者の味方」と示し、ブリタニア帝国に宣戦布告と共に開戦の火蓋が切った。

戦闘動向

アッシュフォード学園の生活で磨かれた経験が、ブリタニアに対する憎悪と復讐心の最大限増長以外にも、先天的な指揮官兼戦略家の才覚が持つ潜在能力を限界値まで引き出した。複数の観点から同時に物事や自他を観察・考察するなど超人的な思考能力を有し、ゲーム(特にチェス)を得意故にそれと見なし、ギアスを中心に据えた戦略を立てて部下の戦闘を指示・補助するが、「王が動かなければ部下が付いてこない」という信念から、黒の騎士団の作戦時には指揮官だけでなく、自ら最前線に立って陣を取り作戦を遂行する。しかし、想定外(イレギュラー)の事態には機転が効かず、言動・行動が予測できない者や理論の通じない相手などを天敵・苦手としており、その際は非常に狼狽し思考力が大幅に低下する精神的脆さが目立つ。特にスザクなどのエース級パイロットを前に操縦技術・身体能力等で持論が覆された経験故である。逆に、理性的な人間に対する対応は得意で、自分の発言に対する相手の反論などを予測し、ビデオ録画を駆使したトリックでマオやシュナイゼルを罠に嵌めた逆転劇は見事。ナイトメアの操縦技術は一般兵以上の腕前だが、圧倒的格上相手の超人との交戦率が非常に高く、自軍側の超人戦力の補助に回りがち。

それでも、上記の戦略を磨き続ける内に「黒の騎士団」はブリタニアに対抗強いる国家戦力規模に近づき、短期間で着実に自身の目的に踏み込み始めた。C.C.と再会し、彼女と相棒・協力関係も契約する。彼女のギアス能力による補助で戦況は急速に拡大するも、ナリタ攻防戦刺客を通し復讐の連鎖を改めて再確認し、必ず断ち切る物だと確信する。また、ギアスを掛けたある失言で世紀末の大惨事を招いてしまい、スザクとの仲違い/溝が生じる要因を作り、ギアスの制御が効かず思い悩む。葛藤しながら民衆の前で「合衆国日本」の設立を宣言し、イレヴンの暴徒を吸収した黒の騎士団を率いてブラックリベリオンを開戦。戦闘最中にも指揮を放棄して、ナナリーを攫ったV.V.を追いて神根島の遺跡内部に進むが、ユフィの仇として自分に強い憎悪を向けるスザクに素顔を暴かれる。その後、対峙でスザクに完敗し、皇帝である実父・シャルルの下に連行され記憶改竄され、黒の騎士団は一時的にも壊滅状態を迎えた。

本来の人好きな性格故に、気の緩みで「冗談のつもりでとんでもない事を口走る」「過保護で責務を放棄し、自軍ごと罠に追い込む」という悪癖がある事が見て取れ、第1期で2度も取り返しのつかない大惨事を招いてしまった。非常に大胆で結果を重視する合理主義的な考えを持つ「ゼロ」として戦略的勝利のみを追求し続ける非情な態度を演じてるが、本来の性格故に内心の優しさは隠しきれず、最愛の存在である妹・ナナリーを中心に、情を込めた家族と仲間に対する甘さが目立つ。それ故に度々感情的に暴走しがちでブラックリベリオン時には重要局面において黒の騎士団面々を見捨てるに等しい行動で、作戦内容を決行日まで徹底的に秘蔵する個人的行動の背負い等が、扇ら黒の騎士団との信頼破綻、スザクとの溝を招いている。その為、自身の本性を知る父と尊敬する兄のシュナイゼルに本質を誘導され、何度も罠に掛かって窮地を迎えており、最期まで本心も非情にすら至らなかった。

弱点を抱えながらも、ブラックリベリオンの約1年後にバベルタワーでC.C.と再会、記憶とギアスを取り戻し、ロロを新たな仲間にし、ゼロとして黒の騎士団を再始動させる。戦力強化と、ギアスの研究組織・ギアス嚮団の制圧・利用を目的として、嚮団の本拠地があるとされる中華連邦へ亡命。武官・黎星刻との対決・共闘を経て中華連邦中枢を同盟締結、ギアス嚮団壊滅作戦でV.V.を抹消した後、合衆国日本と合衆国中華を中心とし、黒の騎士団を唯一の武力機関とする巨大連合国家「超合衆国」を建国する。だが、第二次トウキョウ決戦でスザクの暴走によって放たれたフレイヤの爆発でナナリーが消息不明になり、意気消沈。シャーリー殺害とナナリー暗殺未遂を起こしたロロ「2度と顔を見せるな!」と拒絶する中、シュナイゼルに自身の素性とギアスの情報を聞かされ信頼破綻した幹部達の裏切りで粛清されかける。が、ロロの命を引き換えに追放で済み、ロロに応える形で改心。神根島の思考エレベーター(アーカーシャの剣)に赴き、「Cの世界」でと対峙。敬愛する母親すらも実態が「腐敗」と失望し、両親の「悲願>子育て」と育成順位に対する倫理観を"2人が望む優しい世界"は過去に囚われた「”2人だけ“に優しい世界」だと否定し、自身のギアスを昇華させ、神(=集合無意識)にギアスという名の「願い」を掛け、 C.C.も自分とスザクに同意する形で両親の野望を滅ぼす。

その後、スザクとC.C.にも数々起こした出来事の真相と謝罪、ある計画の話を聞かせ、スザクと和解し共闘。神聖ブリタニア帝国・帝都ペンドラゴンに現れ帝国上層部をギアスで制圧し、神聖ブリタニア帝国第99代としいぇ即位。スザクも専属騎士「ナイトオブゼロ」に任命し、世界各国軍部の腐敗調査を進める。即位後、貴族制度の廃止、歴代皇帝陵の破壊、財閥解体、各エリアの開放など旧ブルタニア文化を正面から消滅させた。そして、正統なる皇帝として擁立されたナナリーと再会するもシュナイゼル側として敵対関係に、戦略要塞兵器「ダモクレス」を得たシュナイゼルら旧ブリタニア帝国勢力と黒の騎士団が結託し、反旗を覆す。最終的に旧ブリタニア帝国勢力をスザクに殲滅させ、シュナイゼルをギアスで掌握し、兄を庇い世界の憎しみを自分達に向けようとしたナナリーの意図を酌んで彼女にギアスを掛け、ダモクレスの鍵(フレイヤの発射スイッチ)を奪取、ダモクレスと大量のフレイヤの完全掌握によって世界征服を完了させる。

全世界の権力、財力、そして全ての憎しみを手に入れる事で最後の準備が整う。表面上は世界を独裁政治で支配したことで全ての憎しみを向けられた存在となった自分、そして「ゼロレクイエム」を完遂する数時間前にスザクに未来とナナリー達を託し、C.C.とも共に誓い合った同志として感謝し、永遠の別れを告げるだった...。



撃っていいのは、
撃たれる覚悟のある奴だけだ!


死因「ゼロレクイエム」

ゼロレクイエム
シャルルとマリアンヌを阻止し、悪逆皇帝となった自分とナイトオブゼロに任命された枢木スザクが画策した計画。その全容は自分自身の命を賭して行うものであり、あらゆる手段を厭わず世界を支配する暴君として君臨する事で人々の憎しみを一身に受け、最後はスザクがゼロとして自分を討ち復讐の連鎖を断ち切るというもの。それは即ち、自分自身が憎しみの元凶として背負って死を遂げる事、最愛の妹ナナリー、戦場を共に分かち合った親友スザク、そして同志で自分を導いた相棒C.C.等、との心から親しむ人達との永遠の別れを告げる事である。破片すらも思い残しを作らないよう、スザクに「真のゼロ」として世界の運命とナナリーを託し別れの抱擁をした後、C.C.に短期間ながら充実的に楽しかったと感謝し、同志かつ相棒として別れを告げた。そして、側近のジェレミアに「最後の人芝居」を命じ、反逆物語を終幕へ踏み込ませる。

皇帝凱旋と同時に行われたナナリーなど反乱軍幹部たちの処刑場への輸送させる。民衆と反乱軍幹部達に最期を見届けさせるのは、優しい嘘つきな自分なりの贖罪であり、卦辞として証明する形である。皇帝凱旋用の玉座に君臨すると、時間通りに「ゼロ」という救世主に扮するスザクが現れ、凄まじい速度でジェレミアとの芝居を乗り越え、玉座に到着。
民衆達と処刑囚達の目に、伝説の英雄「ゼロ」が絶対悪「魔王ルルーシュ」を心臓ごと剣の一突きにて討ったのだ。贖罪としての死を望んだ親友スザクに再び、「贖罪として、永遠に世界にその身全てを捧げて、生きろ」という願い(ギアス)を託すと、玉座から、最愛の妹ナナリーの元へと転げ落ちた。

死の直前でやっと「ただのルルーシュ」として本性に戻り、手を取るナナリーに「ナナリーの為だ」と弁明し、謝罪。彼女から「愛しています」と掛けられ、その言葉に応えるようにある言葉を呟き、妹とかつての仲間達全員に看取られる形で息を引き取った。かくしてナナリーの慟哭と民衆のゼロを称える声援の中、スザクはゼロとして立ち上がり、ゼロレクイエムが完遂された。親友に敬意を讃え、仮面の裏には溢れんばかりの涙を流すと共に...















名前か.....
じゃあルルーシュ・ランペルージからとって…
L.L.(エルツー)というのはどうだ?

L.L./ルルーシュ・ランペルージの復活

TVシリーズ版と劇場版の時間軸でも製作陣から「死亡後の復活」が明確化しており、数年の歳月を掛けてC.C.の協力を経て蘇生したとされる。今回はコードギアス・シリーズの起点である劇場版復活のルルーシュの世界軸を紹介する。

当初は自らが企てた「ゼロレクイエム」にて、世界や人心を乱した罪を清算して死ぬ目的だった。しかし、共犯者であるC.C.は「約束が残ってる」というこの計画に割り込む。シャーリーの生存世界軸の関係の為、自分の遺体をシャーリーの協力でジェレミアのもとに運び込ませることで入手、シャルルから意図せず継承した不老不死のコードの作用で構築されていた「Cの世界」側のバックアップを元に再構築したことで、再びこの世に息を吹き返す事になった。

だが、集合無意識に対し「絶対遵守のギアス」を行使した関係で「Cの世界」の理が複雑化した羽目で精神の再構成に失敗し、記憶喪失状態のまま廃人として蘇ってしまった。C.C.が自分を復活させる為に、「Cの世界」に繋がる門を探す旅を共に同行する。ジルクスタン王国にある「アラムの門」に侵入するべく、別件で潜入していた紅月カレンらの協力を経て「Cの世界」のアクセスに成功。そこでシャルルの残留思念に襲われ、C.C.とはぐれてしまうが、偶然にも強運で心を見つけ出し記憶とギアスを取り戻す。更には、様々な事情が奇跡的にも連なり、両目に「絶対遵守のギアス」を、首元にコードを宿し不老不死となり、完全生命体を逸脱したチートキャラに昇華した。

復活早々、獄卒やジルクスタン軍をギアスと戦略で振り切って脱出しC.C.達を救出した後、最愛の妹ナナリーの救出の為にも、スザクと再会。一時的に返還された「ゼロ」の姿になり、スザクと共闘、コーネリア隊に協力要請し、奪還作戦を決行。短期戦ながら神官シャムナの慢心を突く戦法で勝利し、極力味方陣営の犠牲者をゼロにし、救出したナナリーと再会する所で「ゼロ」として最後の責務を全う。

スザクやナナリーに別れを告げ、シャムナがCの世界から現実世界にばら撒いたギアスの欠片を探す放浪の旅をするC.C.と協力・同行し、素質と覚悟のある者にギアスを授ける仕事も同時に励む。そして、主人公としての任期を終えて、新世代に未来を託す後ろ役に回った。尚、ブリタニア皇籍が消滅した関係で新たな本名が「ルルーシュ・ランペルージ」となり、偽名を頭文字アルファベットに因んで「L.L.」とし、現在もC.C.と共にコードギアス・シリーズに命を注ぎ活動中。
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最終更新:2025年02月01日 20:19
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