神骸騎ディ・カダーベルTRPG
ノスフェラトゥ戦記
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◆キャンペーンシナリオ:ノスフェラトゥ戦記
著:凪ノ香
「――ノスフェラトゥは蘇る」
象徴たる皇帝槍は喪われた。
「この〈神骸騎〉を殺したなど、帝国の思い上がりにすぎない」
騎体は大小の損傷だらけだ。
「誇り高き公国の兵よ、立ち上がれ!」
それでも。
「我らの土地を踏む帝国の兵どもに、いま再び思い知らせてやろう!」
それでもなお。
「命令はふたつ。進め、殺せ! ――見敵必殺せよ!」
――――ノスフェラトゥは蘇る。
◆諸注意
○大陸情勢について
このキャンペーンシナリオでは公式NPCの死亡や、大陸勢力の大幅な書き換えなどが含まれています。
しかしこれらは、あくまで「公式シナリオフックや公式パーソナリティの『運用の例示』」です。
決して、「公式の歴史」でもなければ「公式の示した真実」でもないことに注意してください。
このキャンペーンシナリオでは公式NPCの死亡や、大陸勢力の大幅な書き換えなどが含まれています。
しかしこれらは、あくまで「公式シナリオフックや公式パーソナリティの『運用の例示』」です。
決して、「公式の歴史」でもなければ「公式の示した真実」でもないことに注意してください。
このキャンペーンシナリオで描かれる歴史は、あくまでこのキャンペーンシナリオの中でのものです。
イクタリ大陸の「公式の歴史」は、ルールブックの記述が全てです。
そしてあなたたちのイクタリ大陸には、あなたたちの歴史と真実が存在するのです。
イクタリ大陸の「公式の歴史」は、ルールブックの記述が全てです。
そしてあなたたちのイクタリ大陸には、あなたたちの歴史と真実が存在するのです。
○プレイガイド
このシナリオはサンプルとして場面の切り替えをわかりやすくするため、
「オープニングフェイズ」「ミドルフェイズ」「クライマックスフェイズ」「エンディングフェイズ」などの区分を行っています。
ですが神骸騎TPRGは、本来もっと自由なかたちで遊んで良いゲームです。
これはあくまではじめて遊ぶ際の補助を意識したものであり、必要ならこの枠を取り払ってしまっても良いでしょう。
このシナリオはサンプルとして場面の切り替えをわかりやすくするため、
「オープニングフェイズ」「ミドルフェイズ」「クライマックスフェイズ」「エンディングフェイズ」などの区分を行っています。
ですが神骸騎TPRGは、本来もっと自由なかたちで遊んで良いゲームです。
これはあくまではじめて遊ぶ際の補助を意識したものであり、必要ならこの枠を取り払ってしまっても良いでしょう。
またプレイヤーたちの所属する国家はドウラ公国(規模「列強」)、敵はダオ帝国(規模「帝国」)となっています。
その他の設定についてはあえて詳細を描写していません。
地形や位置、産業については「○国家の作成」ルールを参考に仲間たちと創作してみるか、ダイスで決定してみてください。
両国は交戦中の隣国であるため、「位置」のダイスは1回のみで決定すると良いでしょう。
その他の設定についてはあえて詳細を描写していません。
地形や位置、産業については「○国家の作成」ルールを参考に仲間たちと創作してみるか、ダイスで決定してみてください。
両国は交戦中の隣国であるため、「位置」のダイスは1回のみで決定すると良いでしょう。
◆初期【国威】の追加
このキャンペーンは大国の戦乱を描くキャンペーンです。
そのため、プレイヤーキャラクターは基本的に、初期【国威】3を獲得した状態でスタートするものとします。
最後の敵に相対する時、キャラクターたちの【国威】は6となっていることでしょう。
サンプルキャラクターを用いる場合、あらかじめ【国威】3ぶんの成長処理を行ってください。
そのため、プレイヤーキャラクターは基本的に、初期【国威】3を獲得した状態でスタートするものとします。
最後の敵に相対する時、キャラクターたちの【国威】は6となっていることでしょう。
サンプルキャラクターを用いる場合、あらかじめ【国威】3ぶんの成長処理を行ってください。
またもし、以前サンプルシナリオのマスターを担当した人物が今度はプレイヤーとして卓についている場合。
またサンプルシナリオ以外でも、なんらかの形でゲームマスターを担当したことのあるプレイヤーがいる場合。
その際に得た【国威】の追加使用を、このキャンペーンのマスターは認めて構いません。
またサンプルシナリオ以外でも、なんらかの形でゲームマスターを担当したことのあるプレイヤーがいる場合。
その際に得た【国威】の追加使用を、このキャンペーンのマスターは認めて構いません。
◆サンプルキャラクター
◆キャラクターリスト
プレイヤーはいずれかの背景を選択してください。
複数のプレイヤーが同じ背景を選択することはできません。
複数のプレイヤーが同じ背景を選択することはできません。
- PC1:継承の魂魄
推奨サンプル:不死を継ぐもの
君はドウラ公国の公位継承者だ。公王の実子、または養子や親戚とすると良い。
“冷血王”ゲオルグ・ドウラとはどのような関係だったのだろうか?
どのような関係だったにせよ、しかし全ては過去のことだ。
ダオ帝国との打ち続く戦争。出征する公王。始まりはいつもの光景だった。
いつもと違ったのは、公王の帰還の景色だけ。――君は目の当たりにすることになる。
大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥの〈心座〉から、“冷血王”ゲオルグ・ドウラの冷たい骸が転がり落ちるさまを。
君はドウラ公国の公位継承者だ。公王の実子、または養子や親戚とすると良い。
“冷血王”ゲオルグ・ドウラとはどのような関係だったのだろうか?
どのような関係だったにせよ、しかし全ては過去のことだ。
ダオ帝国との打ち続く戦争。出征する公王。始まりはいつもの光景だった。
いつもと違ったのは、公王の帰還の景色だけ。――君は目の当たりにすることになる。
大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥの〈心座〉から、“冷血王”ゲオルグ・ドウラの冷たい骸が転がり落ちるさまを。
※神の死から二三〇四年の出来事としているため、ゲオルグ公王は36歳である。実子の場合は二十歳前後~十代後半が妥当だろう。
※大破、改修のため、ノスフェラトゥの機体データは自由に設定して良い。ただし特別の理由がなければ名称は引き継ぐこと。
※大破、改修のため、ノスフェラトゥの機体データは自由に設定して良い。ただし特別の理由がなければ名称は引き継ぐこと。
- PC2:忠義の魂魄
推奨サンプル:傷癒やす銀腕
君はドウラ公国の家臣だ。公家の親戚筋か、封土を与えられた魂魄か、属国の出身か。
いずれにせよ、君は“冷血王”ゲオルグ・ドウラとともに、多くの戦いをくぐり抜けてきた。
しかしある日の雨の行軍中、ダオ帝国の奇襲によって〈神骸騎〉ノスフェラトゥは敗れた。
“伏龍皇子”ユジン・ダオの〈神骸騎〉が、自らも大きく破損しながら相討ち気味に〈心座〉を貫いたのだ。
君は他の〈神骸騎〉に阻まれ、主を救うことはできなかった。
「だがPC2殿よ、私は誉れある敵へ敬意を表したい」
君は大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥを担ぎ、公城へと撤退することになった。
いずれにせよ、君は“冷血王”ゲオルグ・ドウラとともに、多くの戦いをくぐり抜けてきた。
しかしある日の雨の行軍中、ダオ帝国の奇襲によって〈神骸騎〉ノスフェラトゥは敗れた。
“伏龍皇子”ユジン・ダオの〈神骸騎〉が、自らも大きく破損しながら相討ち気味に〈心座〉を貫いたのだ。
君は他の〈神骸騎〉に阻まれ、主を救うことはできなかった。
「だがPC2殿よ、私は誉れある敵へ敬意を表したい」
君は大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥを担ぎ、公城へと撤退することになった。
- PC3:自由の魂魄
推奨サンプル:麗しの放浪者
君はドウラ公国に与する魂魄だ。
いったいなぜ、ダオ帝国ではなくドウラ公国の側に立って戦っているのだろう?
先ごろ公王が戦死し、ドウラ公国はかつてなく追い込まれている。
だというのに、なぜまだドウラ公国の側に立って戦っているのだろう?
なぜ逃げないのだろう? なぜ裏切らないのだろう?
友情のため? 信念のため? 金のため? 故国のため? 名誉のため? それとも――
君は自問を終えると、〈御者〉とともに〈心座〉に乗り込んだ。
いったいなぜ、ダオ帝国ではなくドウラ公国の側に立って戦っているのだろう?
先ごろ公王が戦死し、ドウラ公国はかつてなく追い込まれている。
だというのに、なぜまだドウラ公国の側に立って戦っているのだろう?
なぜ逃げないのだろう? なぜ裏切らないのだろう?
友情のため? 信念のため? 金のため? 故国のため? 名誉のため? それとも――
君は自問を終えると、〈御者〉とともに〈心座〉に乗り込んだ。
◆第一話:ノスフェラトゥは蘇る
神の死から二三〇四年、砲の月、二十二日。
大陸に名を轟かせる列強ドウラ公国、その英雄である“冷血王”ゲオルグ・ドウラがダオ帝国との戦いで討ち死にする。
“小覇王”スラク・ダオの軍略により、雨天に紛れて奇襲を仕掛けた“伏龍皇子”ユジン・ダオ率いる一隊。
その〈神骸騎〉アイオーンが公王の〈心座〉を貫いたのだ。
大陸に名を轟かせる列強ドウラ公国、その英雄である“冷血王”ゲオルグ・ドウラがダオ帝国との戦いで討ち死にする。
“小覇王”スラク・ダオの軍略により、雨天に紛れて奇襲を仕掛けた“伏龍皇子”ユジン・ダオ率いる一隊。
その〈神骸騎〉アイオーンが公王の〈心座〉を貫いたのだ。
〈神骸騎〉アイオーンはその際の損傷で後送されたが、“小覇王”スラク・ダオ率いる〈神骸騎〉部隊は公国各地を制圧しつつある。
プレイヤーたちはドウラ公国の〈魂魄〉や〈御者〉として、ダオ帝国の侵攻から公国を守らねばならない。
プレイヤーたちはドウラ公国の〈魂魄〉や〈御者〉として、ダオ帝国の侵攻から公国を守らねばならない。
◆第二話:リアピオンの嵐
四年に一度のリアピオン大祭による三ヶ月の平和期間、エケテイリアの宣言。
ドウラ公国もダオ帝国のいくさは、これによって一時の休戦となる。
公国の首脳部は国体を立て直すため、〈神骸騎〉ノスフェラトゥによるリアピオン大祭への出場を決定する。
しかし各国の思惑が入り乱れるリアピオン大祭で、ノスフェラトゥの後継者は一人の少女と出会うことになる。
そして大祭に参加する〈神骸騎〉の中には、異様な強さを誇る『白騎士』の姿が――……。
ドウラ公国もダオ帝国のいくさは、これによって一時の休戦となる。
公国の首脳部は国体を立て直すため、〈神骸騎〉ノスフェラトゥによるリアピオン大祭への出場を決定する。
しかし各国の思惑が入り乱れるリアピオン大祭で、ノスフェラトゥの後継者は一人の少女と出会うことになる。
そして大祭に参加する〈神骸騎〉の中には、異様な強さを誇る『白騎士』の姿が――……。
プレイヤーたちはリアピオン大祭に出場し、〈神骸騎〉ノスフェラトゥが健在である事を示さねばならない。
そして様々な思惑の下で、プレイヤーたちは『白騎士』と激突することになる。
そして様々な思惑の下で、プレイヤーたちは『白騎士』と激突することになる。
◆第三話:スラク・ダオ暗殺作戦
エケテイリアによるつかの間の平和は終わりを告げた。
リアピオン大祭におけるノスフェラトゥの活躍により、公国の威信は蘇り、服属する諸国の動揺も収まった。
ドウラ公国はかつての力を取り戻し……しかし、それでもダオ帝国は依然として強力であった。
リアピオン大祭におけるノスフェラトゥの活躍により、公国の威信は蘇り、服属する諸国の動揺も収まった。
ドウラ公国はかつての力を取り戻し……しかし、それでもダオ帝国は依然として強力であった。
再開された両国の戦いにおいて、“小覇王”スラク・ダオは徹底して公国に「決戦」の機会を与えない。
〈神骸騎〉アイオーンを駆るユジン・ダオ皇子は、マヌ=カーセ連邦を着実に切り崩している。
このまま膠着が長引けば、ダオ帝国は戦線の整理を終えるであろう。
〈神骸騎〉アイオーンを駆るユジン・ダオ皇子は、マヌ=カーセ連邦を着実に切り崩している。
このまま膠着が長引けば、ダオ帝国は戦線の整理を終えるであろう。
ならば残る手立ては、ひとつ。
――“小覇王”スラク・ダオ皇女を、討つほかになし。
――“小覇王”スラク・ダオ皇女を、討つほかになし。
◆最終話:光と闇と
皇帝騎を名乗る〈神骸騎〉の出現は、周辺諸国に激烈な動揺をもたらした。
いにしえの宿将たちが付き従う、白き機体のその威容、その武勇。
僭称を疑う声は小さく、神聖イクタリ帝国は日に日に信望を集めていく。
いにしえの宿将たちが付き従う、白き機体のその威容、その武勇。
僭称を疑う声は小さく、神聖イクタリ帝国は日に日に信望を集めていく。
しかし光が強く輝けば、闇もまた濃く凝るもの。
神聖イクタリ帝国の支配を良しとせぬ諸国は、ドウラ公国を旗頭として戦力を結集していく。
イクタリ大陸全に、再び迫る大乱の嵐。
神聖イクタリ帝国の支配を良しとせぬ諸国は、ドウラ公国を旗頭として戦力を結集していく。
イクタリ大陸全に、再び迫る大乱の嵐。
不死の伝説を継ぐ〈神骸騎〉たちは、いま悠久の伝説と対峙する。