神骸騎ディ・カダーベルTRPG
ノスフェラトゥ戦記第一話:ノスフェラトゥは蘇る
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◆【第一話:ノスフェラトゥは蘇る】
著:凪ノ香
想定プレイヤー人数:3人
※2人プレイでのデータバランスは考慮されていません。
もしどうしてもPL2人で遊びたい場合、GMは敵〈神骸騎〉を減らすなど十分な難易度軽減を行ってください。
(例:【橋】のHPを半減。オウンガンの撤退条件を緩和、成れ果ての数を1体に。ギガンテス削除など)
想定プレイヤー人数:3人
※2人プレイでのデータバランスは考慮されていません。
もしどうしてもPL2人で遊びたい場合、GMは敵〈神骸騎〉を減らすなど十分な難易度軽減を行ってください。
(例:【橋】のHPを半減。オウンガンの撤退条件を緩和、成れ果ての数を1体に。ギガンテス削除など)
本シナリオのリプレイはウェブ、同人誌、動画等々にて公開して構いません。
その際は二次創作についてのガイドラインに従ってください。
その際は二次創作についてのガイドラインに従ってください。
- ◆【第一話:ノスフェラトゥは蘇る】
- ○シナリオ概要
- ○PC2オープニングフェイス:不死なるものの死
- ○PC1オープニングフェイス:冷血の王
- ○PC3オープニングフェイス:刃を研ぐ
- ○ミドルフェイズ シーン1:回生せしは
- ○ミドルフェイズ シーン2:三つ首の猟犬
- ○ミドルフェイズ シーン3:歓声なき出陣
- ○ミドルフェイズ シーン4A:ダオ帝国軍、右軍
- ○ミドルフェイズ シーン4B:ダオ帝国軍、左軍
- ○ミドルフェイズ シーン5:戦士の休息
- ○マスターシーン:皇女の憂鬱
- ○ミドルフェイズ シーン6:ダオ帝国 中軍
- ○クライマックスフェイズ:ノスフェラトゥは蘇る
- ○エンディング
- ○登場パーソナリティ
- ○使用エネミーデータ(※ルールブックと同一)
- ○ボスキャラクターデータ
○シナリオ概要
神の死から二三〇四年、砲の月、二十二日。
大陸に名を轟かせる列強ドウラ公国、その英雄である“冷血王”ゲオルグ・ドウラがダオ帝国との戦いで討ち死にする。
“小覇王”スラク・ダオの軍略により、雨天に紛れて奇襲を仕掛けた“伏龍皇子”ユジン・ダオ率いる一隊。
その〈神骸騎〉アイオーンが公王の〈心座〉を貫いたのだ。
大陸に名を轟かせる列強ドウラ公国、その英雄である“冷血王”ゲオルグ・ドウラがダオ帝国との戦いで討ち死にする。
“小覇王”スラク・ダオの軍略により、雨天に紛れて奇襲を仕掛けた“伏龍皇子”ユジン・ダオ率いる一隊。
その〈神骸騎〉アイオーンが公王の〈心座〉を貫いたのだ。
〈神骸騎〉アイオーンはその際の損傷で後送されたが、“小覇王”スラク・ダオ率いる〈神骸騎〉舞台は公国各地を制圧しつつある。
プレイヤーたちはドウラ公国の〈魂魄〉や〈御者〉として、ダオ帝国の侵攻から公国を守らねばならない。
プレイヤーたちはドウラ公国の〈魂魄〉や〈御者〉として、ダオ帝国の侵攻から公国を守らねばならない。
○PC2オープニングフェイス:不死なるものの死
行軍中の時ならぬ豪雨。
敵部隊の奇襲。泥まみれの兵たちの叫びと〈神骸騎〉の戦闘音。
明らかな劣勢のさなか、敵の〈神骸騎〉を打ち伏せ、主君のもとへ駆けつけた君が見たものは――
敵部隊の奇襲。泥まみれの兵たちの叫びと〈神骸騎〉の戦闘音。
明らかな劣勢のさなか、敵の〈神骸騎〉を打ち伏せ、主君のもとへ駆けつけた君が見たものは――
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
「ぐ……ッ!」
「ぐ……ッ!」
轟音とともに皇帝槍に左肩を貫かれた、ダオ帝国の白い〈神骸騎〉アイオーン。
そして〈心座〉を貫かれて沈黙する、ゲオルグ公王の〈神骸騎〉ノスフェラトゥだった。
そして〈心座〉を貫かれて沈黙する、ゲオルグ公王の〈神骸騎〉ノスフェラトゥだった。
その瞬間、帝国の兵も公国の兵も戦闘さえ忘れ、動きを止めていた。
不死身とさえ歌われたノスフェラトゥが――死んだ。
不死身とさえ歌われたノスフェラトゥが――死んだ。
(GM、PC2に神骸騎での登場を促す)
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
「……PC2殿か。わずかに遅かったな」
「……PC2殿か。わずかに遅かったな」
〈神骸騎〉アイオーンが立ち上がる。その左腕部は機能を停止し、全身に少なくない傷を負っている。
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
「ゲオルグ公は我らが討ち取った」
「だがPC2殿よ、私は誉れある敵へ敬意を表したい」
「首に代え、皇帝槍は頂いていく。――公の〈神骸騎〉を連れ帰られよ。妹には、敵の奮戦によりやむなくと申し伝えてく」
「ゲオルグ公は我らが討ち取った」
「だがPC2殿よ、私は誉れある敵へ敬意を表したい」
「首に代え、皇帝槍は頂いていく。――公の〈神骸騎〉を連れ帰られよ。妹には、敵の奮戦によりやむなくと申し伝えてく」
“腕輪の君”ラルヴァ
「ユジンさま。よろしいのですか……?」
「ユジンさま。よろしいのですか……?」
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
「構わぬ。……それともPC2殿よ、この場で主君の仇を討つか?」
「構わぬ。……それともPC2殿よ、この場で主君の仇を討つか?」
〈神骸騎〉アイオーンは片腕を喪ってなお強力だ。
GMはここまでの戦いで消耗したPC2と公国の残兵たちでは、勝ち目は無いだろうと宣告すること。
PC2が〈神骸騎〉ノスフェラトゥを担いで撤退を決めたところで、シーンを終了する。
GMはここまでの戦いで消耗したPC2と公国の残兵たちでは、勝ち目は無いだろうと宣告すること。
PC2が〈神骸騎〉ノスフェラトゥを担いで撤退を決めたところで、シーンを終了する。
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
「(兵たちに向けて)……将兵の首は取るな、打ち捨てて構わん! 公王ゲオルグは討ち取った! 整然と撤収せよ!」
「(兵たちに向けて)……将兵の首は取るな、打ち捨てて構わん! 公王ゲオルグは討ち取った! 整然と撤収せよ!」
ユジン・ダオはPC2との約束を守り、その背を追うことはない。
負傷した〈神骸騎〉を駆り、兵をまとめて整然と撤収していく。
負傷した〈神骸騎〉を駆り、兵をまとめて整然と撤収していく。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○PC1オープニングフェイス:冷血の王
雨の降り続くヴラド公国、首都エポリナの城は混乱のさなかにあった。
叫び声や矢継ぎ早の命令が飛び交い、不安げな囁きがかわされる。
その中心には、無惨に大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥがある。
叫び声や矢継ぎ早の命令が飛び交い、不安げな囁きがかわされる。
その中心には、無惨に大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥがある。
“神官長”イズラ・サン
「機体の損傷が、あまりに酷い。これでは、もはや……」
「機体の損傷が、あまりに酷い。これでは、もはや……」
(GM、PC1に非搭乗状態での登場を促す)
兵士「ダメです。〈心座〉が開きません! 蓋が歪んで……!」
兵士「テコをねじこめ! こじあけろ!」
兵士「テコをねじこめ! こじあけろ!」
耳障りな金属音。
次の瞬間、何か大きなものが、壊れた〈心座〉から転がり落ちた。
……既に冷たくなった亡骸。
ドウラ公国公王、“冷血王”ゲオルグ・ドウラの亡骸だ。
次の瞬間、何か大きなものが、壊れた〈心座〉から転がり落ちた。
……既に冷たくなった亡骸。
ドウラ公国公王、“冷血王”ゲオルグ・ドウラの亡骸だ。
兵士「ゲオルグ陛下……」
兵士「う、ううう……!」
兵士「う、ううう……!」
それを目撃した瞬間、幾人かの作業員や兵士たちが泣き崩れる。
“神官長”イズラ・サンはゲオルグ公の亡骸を整え、祈りを捧げると、PC1に向き直る。
“神官長”イズラ・サンはゲオルグ公の亡骸を整え、祈りを捧げると、PC1に向き直る。
“神官長”イズラ・サン
「PC1さま。あなたは今この時をもってドウラの公王の座に就かれました」
「その上で、無礼を承知で申し上げます」
「ノスフェラトゥは、死にました。……帝国への降伏を検討すべき、かと」
「PC1さま。あなたは今この時をもってドウラの公王の座に就かれました」
「その上で、無礼を承知で申し上げます」
「ノスフェラトゥは、死にました。……帝国への降伏を検討すべき、かと」
兵士「何を仰るのです、イズラ神殿長!」
兵士「我らはまだ戦えます!」
兵士「我らはまだ戦えます!」
“神官長”イズラ・サン
「兵の問題ではない! ノスフェラトゥ抜きでは、民の心がもたぬと言っているのだ!」
「そして御覧ください、このありさまを……これでもPC1さま、あなたはこの〈神骸騎〉と契約すると仰るのですか!?」
「兵の問題ではない! ノスフェラトゥ抜きでは、民の心がもたぬと言っているのだ!」
「そして御覧ください、このありさまを……これでもPC1さま、あなたはこの〈神骸騎〉と契約すると仰るのですか!?」
イズラ・サンの指し示す先には、無惨に大破した〈神骸騎〉ノスフェラトゥがある。
ダオ帝国を押し留める、無敵の〈神骸騎〉の面影は、もはやそこにはない。
ダオ帝国を押し留める、無敵の〈神骸騎〉の面影は、もはやそこにはない。
このノスフェラトゥ戦記は、PC1のノスフェラトゥへの搭乗を前提としてシナリオが構築されている。
そのため搭乗を躊躇ったり拒絶する演出はいくら行っても良いが、必ず最終的には搭乗を決断するようPC1に要請しよう。
PC1が契約を決断した時点でシーンを終了する。
そのため搭乗を躊躇ったり拒絶する演出はいくら行っても良いが、必ず最終的には搭乗を決断するようPC1に要請しよう。
PC1が契約を決断した時点でシーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
※注釈
かろうじて生き乗ったゲオルグ公の〈御者〉こそが、PC1の〈魂魄〉に仕える〈御者〉と設定するケースも考えられる。
そのため〈心座〉の御者の生死にはあえて言及していない。〈御者〉の生死は状況に応じて演出すること。
かろうじて生き乗ったゲオルグ公の〈御者〉こそが、PC1の〈魂魄〉に仕える〈御者〉と設定するケースも考えられる。
そのため〈心座〉の御者の生死にはあえて言及していない。〈御者〉の生死は状況に応じて演出すること。
○PC3オープニングフェイス:刃を研ぐ
ゲオルグ公王の死。ノスフェラトゥの敗北とその継承。
しかしエポリナ神殿の〈神骸騎〉格納庫は、そんな外界の喧騒と切り離されたかのように静かだった。
しかしエポリナ神殿の〈神骸騎〉格納庫は、そんな外界の喧騒と切り離されたかのように静かだった。
“神官”エタタヤ・サン
「ん……これで良し。この〈神骸騎〉は、また問題なく〈回生〉できます。大丈夫です!」
「ん……これで良し。この〈神骸騎〉は、また問題なく〈回生〉できます。大丈夫です!」
〈心座〉で『儀式』を行っていたエタタヤが顔を出す。
(GM、PC3に非搭乗状態での登場を促す)
“神官”エタタヤ・サン
「けれど……おふたりとも、よろしいのですか?」
「その、言ってはなんですけれど、今回はさすがに……分が悪いいくさかと」
「けれど……おふたりとも、よろしいのですか?」
「その、言ってはなんですけれど、今回はさすがに……分が悪いいくさかと」
「どんな〈神骸騎〉でも、物語を持つ者には歯が立ちません。物語を持っていることが、もっとも大事なのです」
「ノスフェラトゥの物語は、とても強力でした。ですが、だからこそ、その欠落はあまりに大きい……」
「ノスフェラトゥの物語は、とても強力でした。ですが、だからこそ、その欠落はあまりに大きい……」
PC3は比較的自由な立場のキャラクターだ。
GMはエタタヤとの会話で、その戦う動機などを演出していこう。
PC3との会話がうまくまとまった時点でシーンを終了する。
GMはエタタヤとの会話で、その戦う動機などを演出していこう。
PC3との会話がうまくまとまった時点でシーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○ミドルフェイズ シーン1:回生せしは
翌朝、ドウラ公国の首都エポリナ。
その大神殿の格納庫には、突貫で修理をされたノスフェラトゥの姿がある。
その大神殿の格納庫には、突貫で修理をされたノスフェラトゥの姿がある。
いくつもの〈神骸騎〉の部品を継ぎ合わせた姿だ。
ゲオルグ公王が駆っていたノスフェラトゥの性能には、及ぶべくもないだろう。
ゲオルグ公王が駆っていたノスフェラトゥの性能には、及ぶべくもないだろう。
(GM、PC全員に非搭乗状態での登場を促す)
夜を徹した改修作業で疲弊しきった“神官長”イズラ・サンが機体を皆に指し示す。
“神官長”イズラ・サン
「なんとかここまでは修理が間に合いました」
「しかし、それでもこれが限界です。本当に……本当に、この〈神骸騎〉と契約をするのですね?」
「なんとかここまでは修理が間に合いました」
「しかし、それでもこれが限界です。本当に……本当に、この〈神骸騎〉と契約をするのですね?」
PC1がその言葉を肯定すると、イズラ・サンは深く息をつき、〈魂魄〉と〈御者〉を〈心座〉に導く。
「――――〈心座〉、〈接続〉」
GMは「◆斯くの如く物語は始まる」などを参考に、ノスフェラトゥの〈回生〉を演出しよう。
なんとか〈回生〉したノスフェラトゥを見て、しかし兵士や神官たちは希望よりも不安の色が強い。
ゲオルグ公はいない。皇帝槍は奪われた。残ったのは半壊のノスフェラトゥ。
……希望と言うには、それは儚すぎる存在だ。
なんとか〈回生〉したノスフェラトゥを見て、しかし兵士や神官たちは希望よりも不安の色が強い。
ゲオルグ公はいない。皇帝槍は奪われた。残ったのは半壊のノスフェラトゥ。
……希望と言うには、それは儚すぎる存在だ。
その後は契約によって喪われたものの確認などを行いつつ、PC間の会話を行うこと。
会話が適度な区切りに達した時点でシーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
会話が適度な区切りに達した時点でシーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○ミドルフェイズ シーン2:三つ首の猟犬
ドウラ公国、首都エポリナの公城。
その大会議室には、伝説的な〈邪神騎〉の胸部装甲を槍で貫く〈皇帝騎〉の大絵画が飾られている。
その大会議室には、伝説的な〈邪神騎〉の胸部装甲を槍で貫く〈皇帝騎〉の大絵画が飾られている。
巨大な卓の上に広げられた戦略図と、幾つかの駒。
それらを指し示すのは、氷のような美貌の紋章官だ。
それらを指し示すのは、氷のような美貌の紋章官だ。
(GM、全員に非搭乗状態での登場を促す)
“紋章官”フィオ・サームズ
「手短に戦況をご説明申し上げます、公王陛下」
「寄せ手の将は、“小覇王”スラク・ダオ皇女。その才覚の説明は不要ですね?」
「敵は三軍に分割し、三つの経路から首都エポリナに向けて進軍中。既に国土の二割近くが帝国の影響下にあります」
「手短に戦況をご説明申し上げます、公王陛下」
「寄せ手の将は、“小覇王”スラク・ダオ皇女。その才覚の説明は不要ですね?」
「敵は三軍に分割し、三つの経路から首都エポリナに向けて進軍中。既に国土の二割近くが帝国の影響下にあります」
戦略図にいくつもの駒が置かれる。
「前公王を討ち取ったユジン皇子の〈神骸騎〉アイオーンは後送」
「周辺に修理に適した設備はありません。PC2さまの目撃した損傷を見ても、欺瞞の可能性は低いかと考えられます」
「周辺に修理に適した設備はありません。PC2さまの目撃した損傷を見ても、欺瞞の可能性は低いかと考えられます」
そして駒のうちの一つが、帝国国土の側へと移動させられた。
「物見の報告によれば、敵の〈神骸騎〉は5柱。左軍に2柱、中軍に2柱、右軍に1柱の構成……」
「対する我ら公国側が動員可能な〈神骸騎〉は、先のいくさの損害もあり、この場にいるものが全て」
「加えてノスフェラトゥの死の噂は既に帝国に喧伝されています」
「服属国も動揺が激しく、みな様子見を決め込んでいます。これ以上の〈神骸騎〉の動員は不可能です」
「対する我ら公国側が動員可能な〈神骸騎〉は、先のいくさの損害もあり、この場にいるものが全て」
「加えてノスフェラトゥの死の噂は既に帝国に喧伝されています」
「服属国も動揺が激しく、みな様子見を決め込んでいます。これ以上の〈神骸騎〉の動員は不可能です」
敵に駒が5つ。
味方側に駒が3つだけ配置される。
味方側に駒が3つだけ配置される。
「…………つまりは、絶望的な戦況と申し上げて良いでしょう」
PCたちはここまで聞いた時点で、【技術】を用いた知識による分析を行って良い。
また、PCたちに各種の発案や気付きがあれば柔軟に成功数+1のボーナスを付与しよう。
PCたちは成功数以下の情報を全て入手できる。
また、PCたちに各種の発案や気付きがあれば柔軟に成功数+1のボーナスを付与しよう。
PCたちは成功数以下の情報を全て入手できる。
- 成功数1
どんな強固な防壁も〈神骸騎〉を前にして紙屑同然だ。首都エポリナに籠城することは得策ではない。
5対3の状況に持ち込まれた時点で敗北は確定する。
しかし、まだ敵の〈神骸騎〉5柱すべてが合流したわけではない。
帝国軍はドウラ公国の制圧のため、多数の兵士を連れ分進しているためだ。
5対3の状況に持ち込まれた時点で敗北は確定する。
しかし、まだ敵の〈神骸騎〉5柱すべてが合流したわけではない。
帝国軍はドウラ公国の制圧のため、多数の兵士を連れ分進しているためだ。
防衛側であるこちらは兵士を連れず、〈神骸騎〉のみで強行軍をすることができる。
先行気味の右軍または左軍を討ち、そのままスラク皇女が居るであろう中軍を破れば……
あるいは、公国の滅びを回避することができるかもしれない。
先行気味の右軍または左軍を討ち、そのままスラク皇女が居るであろう中軍を破れば……
あるいは、公国の滅びを回避することができるかもしれない。
- 成功数2
あなたは帝国軍の今回の攻勢に参加する〈神骸騎〉について、詳しく知っている。
【右軍】
蛮族上がりで帝国に取り立てられた、〈神骸騎〉オウンガン。
不気味な邪法で「成れ果て」たちを使役する、謎の多い〈神骸騎〉。
配下にも蛮族あがりの凶猛な兵が多く、帝国軍内でも孤立気味。
蛮族上がりで帝国に取り立てられた、〈神骸騎〉オウンガン。
不気味な邪法で「成れ果て」たちを使役する、謎の多い〈神骸騎〉。
配下にも蛮族あがりの凶猛な兵が多く、帝国軍内でも孤立気味。
【左軍】
見慣れぬ紋章は、新興国の〈神骸騎〉バンシーとデュラハン。
ダオ帝国に服属を強いられて強引に動員されているため、恐らく士気は相応に低い。
彼らは帝国のために命まで賭ける義理はないだろう。説得や懐柔が可能かもしれない。
見慣れぬ紋章は、新興国の〈神骸騎〉バンシーとデュラハン。
ダオ帝国に服属を強いられて強引に動員されているため、恐らく士気は相応に低い。
彼らは帝国のために命まで賭ける義理はないだろう。説得や懐柔が可能かもしれない。
【中軍】
中核部隊を構成するだけあり、〈神骸騎〉はダオ帝国の精鋭騎、ヘカトンケイレスとギガンテス。
ノスフェラトゥとも幾度も交戦し、一度は大破の憂き目を見たが、それでもしぶとく公国と戦い続ける帝国の宿将たちだ。
彼らに対しては交渉が成立する余地はないだろう。
中核部隊を構成するだけあり、〈神骸騎〉はダオ帝国の精鋭騎、ヘカトンケイレスとギガンテス。
ノスフェラトゥとも幾度も交戦し、一度は大破の憂き目を見たが、それでもしぶとく公国と戦い続ける帝国の宿将たちだ。
彼らに対しては交渉が成立する余地はないだろう。
- 成功数3以上
GMは更に詳細な情報(敵の〈神骸騎〉のデータの一部や、パーソナリティ情報など)をパーティに渡しても良い。
たとえばヘカトケイレスは【国威】6、多腕パーツを装着した剣舞使い。
ギガンテスは【国威】4、範囲掃射を行う射撃型……といったふうにだ。
たとえばヘカトケイレスは【国威】6、多腕パーツを装着した剣舞使い。
ギガンテスは【国威】4、範囲掃射を行う射撃型……といったふうにだ。
判明した情報を参考に、PCたちが軍略を相談するシーンを設ける。
もしPCたちが判定に完全に失敗した場合、GMはフィオ・サームズに敵の右軍か左軍を攻めるよう進言させよう。
もしPCたちが判定に完全に失敗した場合、GMはフィオ・サームズに敵の右軍か左軍を攻めるよう進言させよう。
右軍か左軍、どちらから攻めるかを決定したところで、シーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○ミドルフェイズ シーン3:歓声なき出陣
暗い曇り空に覆われた、首都エポリナの公城の門前。
そこで〈神骸騎〉が、今まさに出陣しようとしていた。
そこで〈神骸騎〉が、今まさに出陣しようとしていた。
兵士「PC1さま、どうか我々もお供させてください!」
兵士「バカを言うな! こたびの作戦は速度が命、我らは〈神骸騎〉の脚にはついてゆけぬ!」
兵士「バカを言うな! こたびの作戦は速度が命、我らは〈神骸騎〉の脚にはついてゆけぬ!」
市民「見ろよ……あれが、あのノスフェラトゥなのか……?」
市民「ボロボロじゃないか……あれじゃ、もういちど死ににいくようなもんだ……」
市民「ボロボロじゃないか……あれじゃ、もういちど死ににいくようなもんだ……」
しかしそこに、歓声はない。兵も市民も焦燥や不安の色ばかりだ。
(GM、全員に搭乗状態での登場を促す)
PCたちは兵士や市民の焦りや不安を払拭しても良いし、しなくても良い。
状況に対する何らかのロールプレイを確認したあと、GMは〈神骸騎〉の出陣を演出しよう。
状況に対する何らかのロールプレイを確認したあと、GMは〈神骸騎〉の出陣を演出しよう。
公城を離れ、ダオ帝国軍の右軍あるいは左軍を目指して全速で進軍していく。
全員が【肉体】で判定を行うこと。成功数の目標は1。
全員が【肉体】で判定を行うこと。成功数の目標は1。
成功すればまったくペナルティを受けずに進軍することができる。
失敗した場合、「HP-10」のどちらかのペナルティを受ける。
無理な行軍で〈神骸騎〉の各部に負担がかかってしまうのだ。
失敗した場合、「HP-10」のどちらかのペナルティを受ける。
無理な行軍で〈神骸騎〉の各部に負担がかかってしまうのだ。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○ミドルフェイズ シーン4A:ダオ帝国軍、右軍
(PCたちが右軍を攻撃することを選んだ場合、こちらのシーンを演出すること)
ドウラ公国の地方都市。その市街が炎上している。
成れ果てを連れた〈神骸騎〉オウンガンが、蛮族の兵を連れ市壁を破って乱入し、火を放っているのだ。
成れ果てを連れた〈神骸騎〉オウンガンが、蛮族の兵を連れ市壁を破って乱入し、火を放っているのだ。
「ヒヒヒ……ノスフェラトゥが死んだ今、怖いものなどなにもない!」
「奪え、壊せ! 見せしめにしろ……!」
「奪え、壊せ! 見せしめにしろ……!」
(GM、全員に搭乗状態での登場を促す)
〈神骸騎〉オウンガン
「ヒヒヒ……! 新しい〈神骸騎〉か!」
「お前も『成れ果て』させてやろうかァ!?」
「ヒヒヒ……! 新しい〈神骸騎〉か!」
「お前も『成れ果て』させてやろうかァ!?」
戦闘を行うこと。
敵の構成は以下。
敵の構成は以下。
- 〈神骸騎〉オウンガン×1
(※サンプルキャラクター「荒れ野の邪神」のデータを使用。〈励起〉は行えないものとする)
- 成れ果て×2
初期の[接敵]状態は、格段の理由がなければ双方ともに以下のようにひとかたまりにすること。
【オウンガン/成れ果てA/成れ果てB】<距離>【パーティ側〈神骸騎〉】
【オウンガン/成れ果てA/成れ果てB】<距離>【パーティ側〈神骸騎〉】
〈神骸騎〉オウンガン
「お、お前、まさか、ノスフェラトゥ……!?」
「ひぃっ! そんな馬鹿な、ノスフェラトゥは、死んだ、はず……グワアア!」
「お、お前、まさか、ノスフェラトゥ……!?」
「ひぃっ! そんな馬鹿な、ノスフェラトゥは、死んだ、はず……グワアア!」
オウンガンのHPが15以下になると、オウンガンは暴れる成れ果てを残して撤退を決断する。
次の[メインフェイズ]の自らの手番で、オウンガンは戦場から逃げ去っていく。
オウンガンが逃げた場合、蛮族兵たちは恐慌をきたして逃げ散っていくが、成れ果ては戦闘を継続する。
次の[メインフェイズ]の自らの手番で、オウンガンは戦場から逃げ去っていく。
オウンガンが逃げた場合、蛮族兵たちは恐慌をきたして逃げ散っていくが、成れ果ては戦闘を継続する。
もしオウンガンを撤退する間もなく撃破すると、成れ果ても機能を停止する。
蛮族兵たちも恐慌をきたして逃げ散っていく。
蛮族兵たちも恐慌をきたして逃げ散っていく。
大破したオウンガンを調べた場合、念話機に毒々しい改造が施された痕跡がある。
成れ果ての各部にも謎の不気味な植物が繁茂しており、どうやらこれらが蛮族の邪法の絡繰りであったようだ。
なおPCたちが強い好奇心を示した場合、GMはこれらはシナリオには大きく関わりのない要素であると説明すること。
(※GMは「成れ果てを操る邪神騎」の存在を、別のシナリオのシナリオフックとして使用しても良い)
成れ果ての各部にも謎の不気味な植物が繁茂しており、どうやらこれらが蛮族の邪法の絡繰りであったようだ。
なおPCたちが強い好奇心を示した場合、GMはこれらはシナリオには大きく関わりのない要素であると説明すること。
(※GMは「成れ果てを操る邪神騎」の存在を、別のシナリオのシナリオフックとして使用しても良い)
戦闘に勝利し演出を終えたのち、シーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
右軍、左軍を両方撃破する必要はないため、このシーンをクリアした場合、シーン5に移行する。
(※より歯ごたえのある戦闘や、伝説的な武勲を求めるパーティであれば、すべての軍勢を撃破して回ってもよい)
(※より歯ごたえのある戦闘や、伝説的な武勲を求めるパーティであれば、すべての軍勢を撃破して回ってもよい)
○GM用判定早見表
オウンガン
【HP】45/45 【LP】11/11 【防御力】肉体:3 技術:2 魔力:4 心力:6
[白兵攻撃]5D ダメージ:1D6+【肉体】3
[突き返し]5D ダメージ:1D6+【肉体】3
[射撃回避]1D
[反射ダイス]3/3
※この〈神骸騎〉は励起することができない。
【HP】45/45 【LP】11/11 【防御力】肉体:3 技術:2 魔力:4 心力:6
[白兵攻撃]5D ダメージ:1D6+【肉体】3
[突き返し]5D ダメージ:1D6+【肉体】3
[射撃回避]1D
[反射ダイス]3/3
※この〈神骸騎〉は励起することができない。
成れ果て×2
【HP】30/30 【防御力】肉体:3 技術:3 魔力:3 心力:3
【白兵】2(3D) ダメージ【肉体】15
【射撃】2(3D) ダメージ【技術】15
【反射】3
【HP】30/30 【防御力】肉体:3 技術:3 魔力:3 心力:3
【白兵】2(3D) ダメージ【肉体】15
【射撃】2(3D) ダメージ【技術】15
【反射】3
○ミドルフェイズ シーン4B:ダオ帝国軍、左軍
(PCたちが左軍を攻撃することを選んだ場合、こちらのシーンを演出すること)
強行軍のすえ、ダオ帝国の左軍を目視できる位置までやってきた。
兵士たちの装備はさまざまで、紋章も色々な国のものだ。
どうやら服属国の兵士たちのもののようだ。
兵士たちの装備はさまざまで、紋章も色々な国のものだ。
どうやら服属国の兵士たちのもののようだ。
タイミングの良いことに、彼らはドウラ公国の渓谷にかかった大橋を、〈神骸騎〉を先頭に渡る寸前だ。
幸い、この近くに他に大きな橋はなかったはずだ――
幸い、この近くに他に大きな橋はなかったはずだ――
(GM、全員に搭乗状態での登場を促す)
〈神骸騎〉バンシー
「ゲゲーッ! ドウラ公国の〈神骸騎〉ぃ!? サイアクー!」
〈神骸騎〉デュラハン
「くそ。やらねばならんか……」
「ゲゲーッ! ドウラ公国の〈神骸騎〉ぃ!? サイアクー!」
〈神骸騎〉デュラハン
「くそ。やらねばならんか……」
PCたちは、この状況に自由に対処することができる。
以下、PCたちが考えつくであろう戦法を列挙する。
以下、PCたちが考えつくであろう戦法を列挙する。
1.橋を破壊する
橋は防御も攻撃も行わなず、ダメージ軽減も行えない「HP30」の構造物である。
これを攻撃しようとする場合、バンシーとデュラハンはPCたちとの戦闘を開始する。
だが橋が破壊された時点でそれを理由に撤退する。
橋は防御も攻撃も行わなず、ダメージ軽減も行えない「HP30」の構造物である。
これを攻撃しようとする場合、バンシーとデュラハンはPCたちとの戦闘を開始する。
だが橋が破壊された時点でそれを理由に撤退する。
〈神骸騎〉バンシー
「あー! 橋が壊れちゃったー! 壊れちゃったならしょうがないなー!」
〈神骸騎〉デュラハン
「お前、もう少し取り繕いというものをだな……」
「あー! 橋が壊れちゃったー! 壊れちゃったならしょうがないなー!」
〈神骸騎〉デュラハン
「お前、もう少し取り繕いというものをだな……」
2.交渉を行う
にらみ合いを行いつつ、念話機を用いていずれかのPCが【心力】で交渉の判定を行う。
成功数2でバンシーとデュラハンは撤退に合意する。
この際、十分なロールプレイや論拠が伴っていれば、GMは目標成功数を1に減らすこと。
成功数2でバンシーとデュラハンは撤退に合意する。
この際、十分なロールプレイや論拠が伴っていれば、GMは目標成功数を1に減らすこと。
〈神骸騎〉バンシー
「ううむ! これは戦況不利、我々は退かざるをえないのではなかろーか!?」
〈神骸騎〉デュラハン
「まあ、そうだな……そういうことにしておいたほうが良いな……」
「ううむ! これは戦況不利、我々は退かざるをえないのではなかろーか!?」
〈神骸騎〉デュラハン
「まあ、そうだな……そういうことにしておいたほうが良いな……」
この交渉が決裂した場合、バンシーとデュラハンは攻撃を行ってくる。
その場合の処理は「3.真っ向から戦闘を行う」に準ずること。
その場合の処理は「3.真っ向から戦闘を行う」に準ずること。
3.真っ向から戦闘を行う
「ええい! 小国の〈神骸騎〉だからってナメるなよォ! アタシたちは、死ぬわけにはいかないんだ!」
「兵どもは下がっていろ! ……悪いがこいつは殺させん。相手をしてもらうぞ、ノスフェラトゥ!」
「兵どもは下がっていろ! ……悪いがこいつは殺させん。相手をしてもらうぞ、ノスフェラトゥ!」
- 〈神骸騎〉バンシー×1
(※サンプルキャラクター:鋼の鬼を使用 〈励起〉は行えないものとする)
- 〈神骸騎〉デュラハン×1
(※サンプルキャラクター:黒き猟犬を使用 〈励起〉は行えないものとする)
と戦闘を行うこと。
初期の[接敵]状態は、格段の理由がなければ双方ともに以下のようにひとかたまりにすること。
【バンシー/デュラハン】<距離>【橋】<距離>【パーティ側〈神骸騎〉】
初期の[接敵]状態は、格段の理由がなければ双方ともに以下のようにひとかたまりにすること。
【バンシー/デュラハン】<距離>【橋】<距離>【パーティ側〈神骸騎〉】
どちらの〈神骸騎〉が戦闘不能に陥った時点で、もう一方は降伏し両者の助命を要求してくる。
戦闘に勝利し演出を終えたのち、シーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
右軍、左軍を両方撃破する必要はないため、このシーンをクリアした場合、シーン5に移行する。
(※より歯ごたえのある戦闘や、伝説的な武勲を求めるパーティであれば、すべての軍勢を撃破して回ってもよい)
(※より歯ごたえのある戦闘や、伝説的な武勲を求めるパーティであれば、すべての軍勢を撃破して回ってもよい)
○GM用判定早見表
バンシー
【HP】37/37 【LP】6/6 【防御力】肉体:5 技術:2 魔力:1 心力:5
[射撃攻撃]7D ダメージ:3D6+【肉体】5 または 1D6+10【心力】 または 3D6+【心力】5(範囲/一回のみ)
[白兵回避]3D
[射撃回避]7D
[反射ダイス]1/1
※接近された場合、《銃型》(消費HP4)を使用する。〈励起〉は可能な機体だが、〈励起〉より撤退、降伏を優先する。
【HP】37/37 【LP】6/6 【防御力】肉体:5 技術:2 魔力:1 心力:5
[射撃攻撃]7D ダメージ:3D6+【肉体】5 または 1D6+10【心力】 または 3D6+【心力】5(範囲/一回のみ)
[白兵回避]3D
[射撃回避]7D
[反射ダイス]1/1
※接近された場合、《銃型》(消費HP4)を使用する。〈励起〉は可能な機体だが、〈励起〉より撤退、降伏を優先する。
デュラハン
【HP】39/39 【LP】12/12 【防御力】肉体:3 技術:1 魔力:8 心力:4
[白兵攻撃]4D 命中時ダメージ:2D6+【魔力】8
[突き返し]4D 命中時ダメージ:2D6+【魔力】8
[射撃回避]1D
[反射ダイス]4/4
※マイナーアクションで移動を行わない場合、《魔導照準》(消費HP5)を使用。
また来歴:親友による判定振り直し一回を持つ。〈励起〉は可能な機体だが、〈励起〉より撤退、降伏を優先する。
【HP】39/39 【LP】12/12 【防御力】肉体:3 技術:1 魔力:8 心力:4
[白兵攻撃]4D 命中時ダメージ:2D6+【魔力】8
[突き返し]4D 命中時ダメージ:2D6+【魔力】8
[射撃回避]1D
[反射ダイス]4/4
※マイナーアクションで移動を行わない場合、《魔導照準》(消費HP5)を使用。
また来歴:親友による判定振り直し一回を持つ。〈励起〉は可能な機体だが、〈励起〉より撤退、降伏を優先する。
○ミドルフェイズ シーン5:戦士の休息
PCたちは強行軍のさなか、野営を行いひとときの休息をとっている。
GMはドウラ公国の「地形」設定に準じ、適切な野営場所の演出を行うこと。
(※森林や山岳なら木々の陰、荒野の国なら乾いた丘陵といった具合だ)
GMはドウラ公国の「地形」設定に準じ、適切な野営場所の演出を行うこと。
(※森林や山岳なら木々の陰、荒野の国なら乾いた丘陵といった具合だ)
〈神骸騎〉は目立たぬようにうずくまるような姿勢をとり、そびえ立つ大岩のように待機している。
夜空には星がきらめき、焚き火がパチパチと爆ぜる音がする…
夜空には星がきらめき、焚き火がパチパチと爆ぜる音がする…
(GM、全員に非搭乗状態での登場を促す)
ここではPC全員が、【技術】または【魔力】で一回の判定を行うことができる。
任意の〈神骸騎〉のHPを、「2d6×成功数」ぶんだけ回復させることができる。
この成功数は任意の機体に振り分けできるが、振り分けが確定した後に回復量のダイスを振ること。
任意の〈神骸騎〉のHPを、「2d6×成功数」ぶんだけ回復させることができる。
この成功数は任意の機体に振り分けできるが、振り分けが確定した後に回復量のダイスを振ること。
つまり2成功した場合、〈神骸騎〉2柱に1成功ずつ2d6の回復を振り分けることはできる。
しかし3点と11点が出てから、損耗の大きい側の機体に11点を振り分けるといったことは不可能だ。
しかし3点と11点が出てから、損耗の大きい側の機体に11点を振り分けるといったことは不可能だ。
修理の作業が終わったら、あとは会話の時間だ。
適度にロールプレイを行い、キリがついたらシーンを終了しよう。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
適度にロールプレイを行い、キリがついたらシーンを終了しよう。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○「ミドルフェイズ シーン5」前後に関する補足
PLたちが〈魂魄〉と〈御者〉の関係性をより演出したい場合。
あるいは絆ダイスが不足していると思われる場合場合、更に増補的なシーンを差し込んでも構わない。
あるいは絆ダイスが不足していると思われる場合場合、更に増補的なシーンを差し込んでも構わない。
これは個別のシーンでも構わないし、全体のシーンでも構わない。
GMは柔軟に対応し、シーン数を増減させていこう。
GMは柔軟に対応し、シーン数を増減させていこう。
また、万が一ミドルフェイズで〈魂魄〉の死亡による失機が発生してしまった場合、GMは公国に助太刀する新たな〈神骸騎〉が現れるとして良い。
キャラクターが死亡してしまったプレイヤーがそれを操作しよう。
しかし本シナリオはノスフェラトゥの〈魂魄〉が死亡した場合の想定はしていない。
GMはミドルフェイズでノスフェラトゥが〈励起〉することは、できるだけ非推奨としよう。
キャラクターが死亡してしまったプレイヤーがそれを操作しよう。
しかし本シナリオはノスフェラトゥの〈魂魄〉が死亡した場合の想定はしていない。
GMはミドルフェイズでノスフェラトゥが〈励起〉することは、できるだけ非推奨としよう。
○マスターシーン:皇女の憂鬱
このシーンはGMによる演出シーンとなる。
PCは登場しない。
PCは登場しない。
帝国官吏「ユジン皇子のアイオーンこそ後送されましたが、お味方は優勢!」
帝国官吏「我が帝国の〈神骸騎〉たちは破竹の勢いで進軍しております!」
帝国官吏「これはいよいよ、ドウラ公国も最期の時が近いですなぁ!」
帝国官吏「我が帝国の〈神骸騎〉たちは破竹の勢いで進軍しております!」
帝国官吏「これはいよいよ、ドウラ公国も最期の時が近いですなぁ!」
“小覇王”スラク・ダオ皇女
「そうね。……そうかもしれないわね」
「そうね。……そうかもしれないわね」
ダオ帝国侵攻軍の本陣。
浮かぬ顔で報告を聞くのは、“小覇王”スラク・ダオ皇女だ。
浮かぬ顔で報告を聞くのは、“小覇王”スラク・ダオ皇女だ。
帝国兵士「ノスフェラトゥは死んだ!」
帝国兵士「ノスフェラトゥは死んだのだ!」
帝国兵士「ノスフェラトゥは死んだのだ!」
兵士たちが快哉を叫ぶ声が、陣幕越しにも聞こえてくる。
ノスフェラトゥ撃破。皇帝槍鹵獲。
その報が入って以来、帝国の兵たちの士気は昂り続けている。
ノスフェラトゥ撃破。皇帝槍鹵獲。
その報が入って以来、帝国の兵たちの士気は昂り続けている。
“小覇王”スラク・ダオ皇女
「憎たらしい怨敵。何もかも邪魔する、大嫌いな〈神骸騎〉……ノスフェラトゥ」
「…………そう。もう、本当にいないのね」
「憎たらしい怨敵。何もかも邪魔する、大嫌いな〈神骸騎〉……ノスフェラトゥ」
「…………そう。もう、本当にいないのね」
彼女がそう呟いたときだ。
息せき切った伝令が、本陣へと駆け込んできた。
息せき切った伝令が、本陣へと駆け込んできた。
帝国伝令「ほっ、報告! 報告に御座います! ……蘇りました」
帝国伝令「ノスフェラトゥが、ノスフェラトゥが蘇りました!」
帝国伝令「ノスフェラトゥが、ノスフェラトゥが蘇りました!」
帝国官吏「なんだと!?」
帝国官吏「う、嘘だ! 確かに〈心座〉を貫いたと報告があったではないか!」
帝国官吏「う、嘘だ! 確かに〈心座〉を貫いたと報告があったではないか!」
皇女は目を見開き……
スラク「……蘇った。蘇ったですって?」
帝国伝令「まことに御座います! すでに分遣部隊より被害報告が!」
帝国伝令「まことに御座います! すでに分遣部隊より被害報告が!」
“小覇王”スラク・ダオ皇女
「また。また……ノスフェラトゥはいつもそう」
「戦場に現れては、何もかもを打ち壊していく。我こそは不死の怪物だと言わんばかり」
「また。また……ノスフェラトゥはいつもそう」
「戦場に現れては、何もかもを打ち壊していく。我こそは不死の怪物だと言わんばかり」
そして、皇女の顔に浮かぶ獰猛な笑い。
「そうね、認めましょう。この速度での復帰は想定外よ」
「分かるわ。あなたの狙いは分進中の三軍を各個に撃退すること……私があなたでもそうするでしょう」
「けれど……そう簡単にいくと思ったら、大間違い!」
「さあ、静まりなさい、皆の者!」
「分かるわ。あなたの狙いは分進中の三軍を各個に撃退すること……私があなたでもそうするでしょう」
「けれど……そう簡単にいくと思ったら、大間違い!」
「さあ、静まりなさい、皆の者!」
椅子から立ち上がると、〈神骸騎〉の念話機と同様の機能を持つ、古代の錫杖をかざすスラク皇女。
ツカツカと陣幕を歩み出て、その可憐な声を拡大させて幕下の兵たちに呼びかける。
ツカツカと陣幕を歩み出て、その可憐な声を拡大させて幕下の兵たちに呼びかける。
「帝国の兵たちよ! 不死がなんだというの!? そんなにも恐ろしいものかしら!?」
「勇士たるもの、敵が蘇ったというならば、今度は胸に杭を打ち、四肢をもぎとり海に撒くまで!」
「兵よ! 〈魂魄〉よ〈御者〉よ〈神骸騎〉よ! 猛りなさい! 再び武勲がやってきた!」
「……ノスフェラトゥを、再び殺せ!」
「勇士たるもの、敵が蘇ったというならば、今度は胸に杭を打ち、四肢をもぎとり海に撒くまで!」
「兵よ! 〈魂魄〉よ〈御者〉よ〈神骸騎〉よ! 猛りなさい! 再び武勲がやってきた!」
「……ノスフェラトゥを、再び殺せ!」
オオオオオ! と帝国本陣をどよもす鬨の声があがる。
シーン終了。
シーン終了。
○ミドルフェイズ シーン6:ダオ帝国 中軍
ドウラ公国とダオ帝国の現在の最前線。
公国側のある砦にて……
公国側のある砦にて……
兵士「もうダメだ……帝国の〈神骸騎〉が迫ってきてるらしい……」
兵士「あ、諦めるなよ。きっと援軍が……」
兵士「気休め言うなよ。ゲオルグ公は討ち死にしたって噂だぜ」
兵士「ノスフェラトゥは死んだ……公国はもう終わりだ……」
兵士「ああ、土煙が見える。来る、来るぞ……!」
兵士「あ、諦めるなよ。きっと援軍が……」
兵士「気休め言うなよ。ゲオルグ公は討ち死にしたって噂だぜ」
兵士「ノスフェラトゥは死んだ……公国はもう終わりだ……」
兵士「ああ、土煙が見える。来る、来るぞ……!」
地平線に、帝国中軍の軍兵と〈神骸騎〉が姿をあらわす。
砦に詰めた公国の兵士たちの口から、絶望のうめきが漏れた。
砦に詰めた公国の兵士たちの口から、絶望のうめきが漏れた。
(GM、PC1に搭乗状態での登場を促す。PC2、PC3の搭乗は任意である)
兵士「あ、あれは……ノスフェラトゥ!?」
兵士「ボロボロだけど……あれはノスフェラトゥだ、嘘だろ!?」
兵士「死んだんじゃなかったのかよ!? ハハ! 嘘だろオイ!?」
兵士「ノスフェラトゥだ! 我らが公国の神だ! 神が蘇った!」
兵士「ボロボロだけど……あれはノスフェラトゥだ、嘘だろ!?」
兵士「死んだんじゃなかったのかよ!? ハハ! 嘘だろオイ!?」
兵士「ノスフェラトゥだ! 我らが公国の神だ! 神が蘇った!」
このシーンはゲオルグ公王の後継者としての、PC1の見せ場である。
PC1は、任意の【能力値】で演説を行うことができる。
成功数が高いほど、公国の兵たちは奮い立つだろう。
成功数が高いほど、公国の兵たちは奮い立つだろう。
ロールプレイについてはPC1任せとなる。
しかし、良い演説のロールプレイが思い浮かばない場合もあるだろう。
その場合、GMはPC1に冒頭の演説を参照するよう促すこと。
しかし、良い演説のロールプレイが思い浮かばない場合もあるだろう。
その場合、GMはPC1に冒頭の演説を参照するよう促すこと。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
○冒頭演説抜粋
「――ノスフェラトゥは蘇る」
「この〈神骸騎〉を殺したなど、帝国の思い上がりにすぎない」
「誇り高き公国の兵よ、立ち上がれ!」
「我らの土地を踏む帝国の兵どもに、いま再び思い知らせてやろう!」
「命令はふたつ。進め、殺せ! ――見敵必殺せよ!」
「この〈神骸騎〉を殺したなど、帝国の思い上がりにすぎない」
「誇り高き公国の兵よ、立ち上がれ!」
「我らの土地を踏む帝国の兵どもに、いま再び思い知らせてやろう!」
「命令はふたつ。進め、殺せ! ――見敵必殺せよ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
兵士たちが奮い立ち、各自の戦闘準備が完了した時点でシーンを終了する。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
登場キャラクター各自の良いロールプレイをひとこと褒め、GMはそれぞれに絆ダイスを1つ渡すこと。
○クライマックスフェイズ:ノスフェラトゥは蘇る
戦闘前に、各自に絆ダイスを1つ配布する
GMは各キャラクターの絆ダイスが、4~5個あることを確認しよう。
極端な使い方をしていない限りは、ほぼ上限値になっているはずだ。
GMは各キャラクターの絆ダイスが、4~5個あることを確認しよう。
極端な使い方をしていない限りは、ほぼ上限値になっているはずだ。
絆ダイスはキャラクターたちの勝利を支える重要な要素である。
もし明らかに絆ダイスが不足している様子であれば、GMはロールプレイを促し、更に絆ダイスを与えても良い。
もし明らかに絆ダイスが不足している様子であれば、GMはロールプレイを促し、更に絆ダイスを与えても良い。
- 神骸騎ヘカトンケイレス
- 神骸騎ギガンテス
以上のエネミーを、下記の[接敵]状態で登場させる。
【ギガンテス/ヘカトンケイレス】<距離>【パーティ側〈神骸騎〉3騎】<距離>【砦/投石機】
PC1の演説により公国兵の士気が十分に回復していれば、GMは公国兵を味方側として参戦させよう。
兵たちが帝国兵に矢や投石で攻撃を行い、PCたちの〈神骸騎〉戦の援護を行う様子を描写すること。
兵たちが帝国兵に矢や投石で攻撃を行い、PCたちの〈神骸騎〉戦の援護を行う様子を描写すること。
「と、投石機だ! 準備急げ! ノスフェラトゥを援護しろ、早く!」
「敵〈神骸騎〉はヘカトンケイレス、ギガンテス! 繰り返す、ヘカトンケイレス、ギガンテスだ!」
「敵〈神骸騎〉はヘカトンケイレス、ギガンテス! 繰り返す、ヘカトンケイレス、ギガンテスだ!」
データ的には以下のパーティ側増援を後方に出現させる。
ただしPCたちの損耗状況に応じて、GMは増援数を任意に調整できるものとする。
ただしPCたちの損耗状況に応じて、GMは増援数を任意に調整できるものとする。
投石機たちは砦に据付のものであり、【砦】の[接敵]範囲から動くことはできない。
これらの投石機はPCの指示があれば、特定の相手を集中攻撃することもできる。
GMは管理すべきデータが多い。
手が回らないようであれば、投石機のコントロールはプレイヤーの誰かに委ねても良いだろう。
これらの投石機はPCの指示があれば、特定の相手を集中攻撃することもできる。
GMは管理すべきデータが多い。
手が回らないようであれば、投石機のコントロールはプレイヤーの誰かに委ねても良いだろう。
成功数1:投石機(カタパルト)×2
成功数2:投石機(カタパルト)×3
成功数3:投石機(カタパルト)×4
成功数2:投石機(カタパルト)×3
成功数3:投石機(カタパルト)×4
前方、小柄な軽装騎からは六本もの腕が生え、二本の手が鉄槌、二本の手が槍、そして残る両手には斧。
後方、もう一騎の〈神骸騎〉は狩猟機、身の丈を超える回転機関砲を手になお獣のごとき俊敏さ。
後方、もう一騎の〈神骸騎〉は狩猟機、身の丈を超える回転機関砲を手になお獣のごとき俊敏さ。
あれこそは帝国の『双巨神』。
その乱撃で幾柱もの〈神骸騎〉を葬ってきた帝国の柱石、ヘカトンケイレスとギガンテスだ。
――あの二騎に真っ向から立ち向かい、大破させた〈神骸騎〉は、公国の歴史のうちにもノスフェラトゥただ一騎。
その乱撃で幾柱もの〈神骸騎〉を葬ってきた帝国の柱石、ヘカトンケイレスとギガンテスだ。
――あの二騎に真っ向から立ち向かい、大破させた〈神骸騎〉は、公国の歴史のうちにもノスフェラトゥただ一騎。
- 神骸騎ヘカトンケイレス
「ヌハハ! 墓場から起き上がってくるとはな、ノスフェラトゥ!」
「ちと損傷が酷いようだが、戦場において『機体の調子が』などとは言うまいな!?」
「ちと損傷が酷いようだが、戦場において『機体の調子が』などとは言うまいな!?」
- 神骸騎ギガンテス
「再び戦う機会が巡ってくるとは、まさに僥倖!」
「いざ尋常に――勝負!」
「いざ尋常に――勝負!」
帝国側の二柱の〈神骸騎〉のうち、どちらかが撃破された時点で決着となる。
なおGMは勝利条件を、プレイヤーに対して基本的に秘匿すること。
ダオ帝国の脅威を十分に演出しよう。
(※なおパーティの〈神骸騎〉が十分に強力で、勝利があっけなくなりすぎると感じた場合、GMは両方の機体が撃破されるまで戦っても良い。
その場合、どちらかが倒れ、二柱目が《励起》を行おうとした瞬間にスラク皇女が止めに入る形になる)
なおGMは勝利条件を、プレイヤーに対して基本的に秘匿すること。
ダオ帝国の脅威を十分に演出しよう。
(※なおパーティの〈神骸騎〉が十分に強力で、勝利があっけなくなりすぎると感じた場合、GMは両方の機体が撃破されるまで戦っても良い。
その場合、どちらかが倒れ、二柱目が《励起》を行おうとした瞬間にスラク皇女が止めに入る形になる)
- 神骸騎ヘカトンケイレス
「ガハァッ! ノスフェラトゥ……流石なり……ッ! かくなる上は……」
- 神骸騎ギガンテス
「グムッ! 陛下、皇女殿下、申し訳ありませぬ! かくなる上は――」
“小覇王”スラク・ダオ
「〈励起〉はやめなさいッ! 命を捨てろと命じた覚えはないわ!」
「〈励起〉はやめなさいッ! 命を捨てろと命じた覚えはないわ!」
どちらかの機体が〈励起〉した時点で、スラク皇女が杖の念話機を用いて戦闘に介入する。
ヘカトンケイレスとギガンテスは帝国の柱石であり、信頼の置ける彼女の忠臣でもある。
スラク皇女はこの二柱の〈神骸騎〉を使い潰すような戦い方を望まないためだ。
ヘカトンケイレスとギガンテスは帝国の柱石であり、信頼の置ける彼女の忠臣でもある。
スラク皇女はこの二柱の〈神骸騎〉を使い潰すような戦い方を望まないためだ。
この時点で戦闘はパーティ側の勝利となる。
スラク皇女は侵攻軍の指揮官として、公国領内への進軍を停止することを約束する。
ただし彼女は、既に占領された領地を返還することまでは認めない。
こういった諸条件をパーティが気にした場合、GMは撃破した〈神骸騎〉の身代なども含め、公国の文官が後ほど条件交渉を行うと説明しよう。
スラク皇女は侵攻軍の指揮官として、公国領内への進軍を停止することを約束する。
ただし彼女は、既に占領された領地を返還することまでは認めない。
こういった諸条件をパーティが気にした場合、GMは撃破した〈神骸騎〉の身代なども含め、公国の文官が後ほど条件交渉を行うと説明しよう。
“小覇王”スラク・ダオ
「ふ、ふふ……兄上の、アイオーンの後送が痛いわね……」
「いまは勝利を預けておくわ! ノスフェラトゥ!」
「ふ、ふふ……兄上の、アイオーンの後送が痛いわね……」
「いまは勝利を預けておくわ! ノスフェラトゥ!」
PC1の念話機に、スラク・ダオからの念話が入る。
その声は悔しげで……そしてなぜか、微かに別の感情が滲んでいるようにも思える。
その声は悔しげで……そしてなぜか、微かに別の感情が滲んでいるようにも思える。
撤退を始めたスラクの本陣は遠い。
“小覇王”スラク・ダオが撤退の準備や、〈神骸騎〉用の罠などの配置を怠っているとは思えない。
GMはスラクの捕獲は不可能であると説明すること。
“小覇王”スラク・ダオが撤退の準備や、〈神骸騎〉用の罠などの配置を怠っているとは思えない。
GMはスラクの捕獲は不可能であると説明すること。
帝国を退け、PCたちが兵士たちに歓呼の声で迎えられたところでシーンエンドとする.
○GM用判定早見表
ヘカトンケイレス
【HP】86/86 【LP】20/20 【反射】1 【防御力】肉体:5 技術:1 魔力:2 心力:3
[白兵攻撃(槍)]6D ダメージ:2D6+【肉体】5 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[白兵攻撃(鉄槌)]5D ダメージ:2D6+【肉体】10 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[接敵]外にも攻撃可能。
[白兵攻撃(斧)]5D ダメージ:2D6+【肉体】5 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[突き返し(槍)]7D ダメージ:2D6+【肉体】5
[射撃回避]3D ※[接敵]時、《矢切》使用で判定ダイス7D(槍)(代償HP2)
[反射ダイス]1/1
※セットアップに《彗星の如し》で移動。パーティ側の[接敵]範囲に移動し、《剣舞》で攻撃する。
適宜《重圧》で移動阻害を行い、パーティがヘカトンケイレスから距離を取ることを妨げる。
《励起》は可能だが、ヘカトンケイレス、ギガンテスの〈魂魄〉の死亡をスラク皇女は極力回避する。
【HP】86/86 【LP】20/20 【反射】1 【防御力】肉体:5 技術:1 魔力:2 心力:3
[白兵攻撃(槍)]6D ダメージ:2D6+【肉体】5 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[白兵攻撃(鉄槌)]5D ダメージ:2D6+【肉体】10 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[接敵]外にも攻撃可能。
[白兵攻撃(斧)]5D ダメージ:2D6+【肉体】5 ※《剣舞》使用時、判定ダイス+6D(代償HP5)
[突き返し(槍)]7D ダメージ:2D6+【肉体】5
[射撃回避]3D ※[接敵]時、《矢切》使用で判定ダイス7D(槍)(代償HP2)
[反射ダイス]1/1
※セットアップに《彗星の如し》で移動。パーティ側の[接敵]範囲に移動し、《剣舞》で攻撃する。
適宜《重圧》で移動阻害を行い、パーティがヘカトンケイレスから距離を取ることを妨げる。
《励起》は可能だが、ヘカトンケイレス、ギガンテスの〈魂魄〉の死亡をスラク皇女は極力回避する。
ギガンテス
【HP】52/52 【LP】6/6 【反射】1 【防御力】肉体:1 技術:6 魔力:2 心力:3
[射撃攻撃]7D ダメージ:2D6+【技術】10 ※対象[範囲]
[白兵攻撃]2D ダメージ:2D6+【技術】10
[突き返し]2D ダメージ:2D6+【技術】10
[射撃回避]7D
[反射ダイス]1/1
※セットアップに《韋駄天》で最速行動、マイナーで《掃射》を宣言し回転機関砲で範囲攻撃を行う。
適宜《重圧》で移動阻害を行い、パーティがヘカトンケイレスから距離を取ることを妨げる。
もし戦闘が長引き回転機関砲を使い切った場合、懸架から新たな回転機関砲と交換する。
《励起》は可能だが、ヘカトンケイレス、ギガンテスの〈魂魄〉の死亡をスラク皇女は極力回避する。
【HP】52/52 【LP】6/6 【反射】1 【防御力】肉体:1 技術:6 魔力:2 心力:3
[射撃攻撃]7D ダメージ:2D6+【技術】10 ※対象[範囲]
[白兵攻撃]2D ダメージ:2D6+【技術】10
[突き返し]2D ダメージ:2D6+【技術】10
[射撃回避]7D
[反射ダイス]1/1
※セットアップに《韋駄天》で最速行動、マイナーで《掃射》を宣言し回転機関砲で範囲攻撃を行う。
適宜《重圧》で移動阻害を行い、パーティがヘカトンケイレスから距離を取ることを妨げる。
もし戦闘が長引き回転機関砲を使い切った場合、懸架から新たな回転機関砲と交換する。
《励起》は可能だが、ヘカトンケイレス、ギガンテスの〈魂魄〉の死亡をスラク皇女は極力回避する。
○エンディング
各プレイヤーの希望に沿ってエンディングを演出すること。
もしPCたちに特に意見がない場合、
PC1はドウラ公国の後継者として正式な戴冠式を行う。
PC2はゲオルグ公の墓前に勝利の報告を行う。
PC3はエタタヤ等のNPCと日常の会話を行うなどが良いだろう。
PC1はドウラ公国の後継者として正式な戴冠式を行う。
PC2はゲオルグ公の墓前に勝利の報告を行う。
PC3はエタタヤ等のNPCと日常の会話を行うなどが良いだろう。
強大なダオ帝国には未だ多くの〈神骸騎〉戦力が残されている。
占拠された公国の土地すべてが奪還できたわけではない。
いまだ、いくさの火種は残されている。
占拠された公国の土地すべてが奪還できたわけではない。
いまだ、いくさの火種は残されている。
イクタリ大陸は戦乱の地である。
ひとたびの平和は、次の戦争までの準備期間に過ぎないのだ。
ひとたびの平和は、次の戦争までの準備期間に過ぎないのだ。
――しかし、それでも一つの戦争が終息し、平和が訪れたことは喜ばしいことだ。
課題は多く、戦火の火種は燻っているが、それでも希望は確かにある。
GMは、プレイヤーたちが十分な達成感を得られるエンディングを演出することを意識しよう。
課題は多く、戦火の火種は燻っているが、それでも希望は確かにある。
GMは、プレイヤーたちが十分な達成感を得られるエンディングを演出することを意識しよう。
セッションに最後まで参加し、進行に協力し、これを楽しんだGMは2点、プレイヤーは1点の【国威】を得る。
右軍および左軍の両方を退けた上に本軍を倒した場合、GMはプレイヤーの勇気を称え、更に1点の【国威】を与えても良い。
右軍および左軍の両方を退けた上に本軍を倒した場合、GMはプレイヤーの勇気を称え、更に1点の【国威】を与えても良い。
○登場パーソナリティ
このシナリオでは登場する敵〈神骸騎〉数が多いため、御者と魂魄の詳細な設定は行っていない。
もし必要であれば適宜、設定を追加すること。
もし必要であれば適宜、設定を追加すること。
“小覇王”スラク・ダオ
女性 17歳
「私は、お役に立てた。たぶん、すこしだけ」
「けれど、だからこそ……私は決着を求めているのかもしれない」
「私は、お役に立てた。たぶん、すこしだけ」
「けれど、だからこそ……私は決着を求めているのかもしれない」
四年の歳月と幾つもの勝利、そして腹違いの兄の雄飛は、スラク・ダオに落ち着きを与えました。
兄が〈御者〉として活躍するようになりました。
父は以前よりも険の薄れた顔をするようになりました。
帝国内での陰口は相変わらずのことですが、戦場をともにする〈神骸騎〉や兵士たちには彼女を慕う者も多くいます。
兄が〈御者〉として活躍するようになりました。
父は以前よりも険の薄れた顔をするようになりました。
帝国内での陰口は相変わらずのことですが、戦場をともにする〈神骸騎〉や兵士たちには彼女を慕う者も多くいます。
ですが、だからこそ――彼女は〈神骸騎〉ノスフェラトゥとの決着を渇望しています。
彼女の戦略を常に打ち破り、その策を噛み破り続けたドウラ公国の守護神。
かつて抱いた〈神骸騎〉と〈魂魄〉に対するどす黒い劣等感。
ノスフェラトゥはその象徴であり……成長した少女はいま、決別を求めているのです。
彼女の戦略を常に打ち破り、その策を噛み破り続けたドウラ公国の守護神。
かつて抱いた〈神骸騎〉と〈魂魄〉に対するどす黒い劣等感。
ノスフェラトゥはその象徴であり……成長した少女はいま、決別を求めているのです。
〈神骸騎〉ヘカトンケイレス 〈神骸騎〉ギガンテス
「いざ武器を構えられよ! 誉れある戦いを!」
「我ら、皇女殿下の栄誉のために!」
「我ら、皇女殿下の栄誉のために!」
ダオ帝国に古くから仕える〈神骸騎〉であり、〈魂魄〉も〈御者〉も実直な武人揃いです。
かつては彼らもスラク・ダオ皇女を、所詮は多少の才知が働くばかりの小娘、皇帝の七光りと侮っていました。
しかし彼らがドウラ公国の攻勢で危機に陥り、ゲオルグ公の〈神骸騎〉ノスフェラトゥの槍に貫かれた時。
適切な指揮と戦術で状況を挽回し、戦いを痛み分けに持ち込んだのはスラク・ダオ皇女でした。
かつては彼らもスラク・ダオ皇女を、所詮は多少の才知が働くばかりの小娘、皇帝の七光りと侮っていました。
しかし彼らがドウラ公国の攻勢で危機に陥り、ゲオルグ公の〈神骸騎〉ノスフェラトゥの槍に貫かれた時。
適切な指揮と戦術で状況を挽回し、戦いを痛み分けに持ち込んだのはスラク・ダオ皇女でした。
その晩、彼らは衛兵を押しのけ、棍棒を手にスラク皇女の陣幕に押しかけたといいます。
驚く衛兵をよそに、彼らは皇女に棍棒を差し出し、「我らを気の済むまで打ちのめされよ」と侮りを謝したのです。
その一件以降も多くの戦場で戦いを共にして四年。
彼らはスラク・ダオ皇女の『戦友』であり、彼女へ至誠を捧げる最も忠実な〈神骸騎〉たちです。
驚く衛兵をよそに、彼らは皇女に棍棒を差し出し、「我らを気の済むまで打ちのめされよ」と侮りを謝したのです。
その一件以降も多くの戦場で戦いを共にして四年。
彼らはスラク・ダオ皇女の『戦友』であり、彼女へ至誠を捧げる最も忠実な〈神骸騎〉たちです。
〈神骸騎〉バンシー 〈神骸騎〉デュラハン
「生き残ろうね。生きていたら、きっとなんとかなるよ!」
「…………ああ」
「…………ああ」
ダオ帝国に最近服属することとなった小国群の〈神骸騎〉たちです。
彼ら彼女らは互いに「生き残ろう」「片方が死ねば、その片方の故国のためにも戦おう」と誓いあっています。
ダオ帝国といえども〈神骸騎〉が存在する限り、彼らの故国に対し、あまり無体な真似はできないのです。
逆に彼らが死んでしまえば、〈神骸騎〉を失った故国は帝国の気まぐれでどれほどの無法を働かれても、抵抗すらできません。
命令に違反しない程度に戦い、危なくなれば引き下がる。乱世のイクタリ大陸において、これが彼らの生きる道です。
彼ら彼女らは互いに「生き残ろう」「片方が死ねば、その片方の故国のためにも戦おう」と誓いあっています。
ダオ帝国といえども〈神骸騎〉が存在する限り、彼らの故国に対し、あまり無体な真似はできないのです。
逆に彼らが死んでしまえば、〈神骸騎〉を失った故国は帝国の気まぐれでどれほどの無法を働かれても、抵抗すらできません。
命令に違反しない程度に戦い、危なくなれば引き下がる。乱世のイクタリ大陸において、これが彼らの生きる道です。
……ちなみにデュラハンの〈魂魄〉はバンシーの〈魂魄〉に惚れているとか、いないとか。
それを知っている〈御者〉同士が、ふたりの仲の進展の遅さにやきもきしているとか、いないとか。
それを知っている〈御者〉同士が、ふたりの仲の進展の遅さにやきもきしているとか、いないとか。
〈神骸騎〉オウンガン
「ヒヒヒ! お前も『成れ果て』させてやろうかァ!?」
「ダオ帝国など、我らの野望の足がかりに過ぎぬ!」
蛮族あがりの不気味な邪神騎であり、引き連れている兵も、規律の低い蛮族主体の部隊です。
「ダオ帝国など、我らの野望の足がかりに過ぎぬ!」
蛮族あがりの不気味な邪神騎であり、引き連れている兵も、規律の低い蛮族主体の部隊です。
『成れ果て』を使役できるその能力と、蛮族への求心力をもつオウンガンは、純粋に戦略的に見れば高い価値を持っています。
しかし、オウンガンが帝国軍で厚遇されることはありません。
その術に誉れが無く、またあまりに性根が腐っているためです。
汚れ仕事を担当させられる部隊はそれなりの価値をもちますが、その部隊を厚遇しては規律が緩んでしまいます。
今回、単騎で一軍を任されたのも、「彼らは喪っても構わない」という皇女の意図があってのことです。
しかし、オウンガンが帝国軍で厚遇されることはありません。
その術に誉れが無く、またあまりに性根が腐っているためです。
汚れ仕事を担当させられる部隊はそれなりの価値をもちますが、その部隊を厚遇しては規律が緩んでしまいます。
今回、単騎で一軍を任されたのも、「彼らは喪っても構わない」という皇女の意図があってのことです。
なお原理が同じかどうかは不明ですが、『成れ果て』を操る邪神騎は大陸各地で数柱ほど確認されています。
この〈魂魄〉と〈御者〉は、〈励起〉もできず、機体の性能を完全に発揮させることはできていませんでした。
しかし、もし同様の能力を持つ〈神骸騎〉が完全な形で〈回生〉を成せば、それは大陸に大乱を引き起こすかもしれません。
……たとえば、もしそんな〈神骸騎〉が、あの『谷』に至ったら?
(※これはシナリオフックであり、このキャンペーンの大筋には関わりません)
この〈魂魄〉と〈御者〉は、〈励起〉もできず、機体の性能を完全に発揮させることはできていませんでした。
しかし、もし同様の能力を持つ〈神骸騎〉が完全な形で〈回生〉を成せば、それは大陸に大乱を引き起こすかもしれません。
……たとえば、もしそんな〈神骸騎〉が、あの『谷』に至ったら?
(※これはシナリオフックであり、このキャンペーンの大筋には関わりません)
“伏龍皇子”ユジン・ダオ
男性 23歳
「妹は年頃でね、何かと気に病みすぎるのだ。父上にも態度を和らげるよう言上せねばな」
「ラルヴァ、我が運命よ。私は君に全てを捧げよう」
「ラルヴァ、我が運命よ。私は君に全てを捧げよう」
ダオ帝国皇帝、ビケザ・ダオの庶子にして長男です。
“小覇王”スラク・ダオ同様に〈魂魄〉としての資格は持ち合わせておらず、その少年期は鬱屈としたものだったと言われています。
妹には正当なる血と軍略の才がありましたが、彼にはそれすら無かったのです。空気のように扱われるのも必然でした。
ですが彼は、あるとき〈御者〉を喪った一人の〈魂魄〉、そして〈神骸騎〉と巡り会って心を入れ替えたといいます。
彼女、ラルヴァこそは我が運命の伴侶と断言してはばからず、その〈御者〉として戦場で活躍をはじめました。
その勇壮で果断な戦いぶりや、快活となった言動から支持者が増えており、現在では“伏龍皇子”などと称されています。
……無論、ドウラ公国首脳部にとって彼の活躍は悩みの種です。“小覇王”だけでも持て余すというのに!
“小覇王”スラク・ダオ同様に〈魂魄〉としての資格は持ち合わせておらず、その少年期は鬱屈としたものだったと言われています。
妹には正当なる血と軍略の才がありましたが、彼にはそれすら無かったのです。空気のように扱われるのも必然でした。
ですが彼は、あるとき〈御者〉を喪った一人の〈魂魄〉、そして〈神骸騎〉と巡り会って心を入れ替えたといいます。
彼女、ラルヴァこそは我が運命の伴侶と断言してはばからず、その〈御者〉として戦場で活躍をはじめました。
その勇壮で果断な戦いぶりや、快活となった言動から支持者が増えており、現在では“伏龍皇子”などと称されています。
……無論、ドウラ公国首脳部にとって彼の活躍は悩みの種です。“小覇王”だけでも持て余すというのに!
“腕輪の君”ラルヴァ
女性 ??歳
「ユジン皇子、あなたさま。わたくしがあなたさまをお支えします――」
「〈神骸騎〉アイオーンの真のあるじは、ユジンさまでございます。わたくしはそれを助けるのみ」
「〈神骸騎〉アイオーンの真のあるじは、ユジンさまでございます。わたくしはそれを助けるのみ」
ユジン・ダオの駆る〈神骸騎〉、強襲騎アイオーンの〈魂魄〉です。
アイオーンに対して目あるいは視覚を捧げたと言われており、儚げな美貌は常に眼帯に覆われています。
ユジン皇子の腕にすがるように付き従い、影のように歩く姿から“腕輪の君”と称されます。
……本来、〈神骸騎〉の乗り手は〈魂魄〉こそが称えられ〈御者〉はあくまでそれに次ぐ立ち位置です。
ですがラルヴァは常にユジン皇子を立て、彼こそがアイオーンの主であると断言します。
しかしダオ帝国に、このような言動を咎めるものはいません。
〈魂魄〉の資格を持たないビケザ皇帝が、ラルヴァのその振る舞いを「痛快至極」と称賛するためです。
アイオーンに対して目あるいは視覚を捧げたと言われており、儚げな美貌は常に眼帯に覆われています。
ユジン皇子の腕にすがるように付き従い、影のように歩く姿から“腕輪の君”と称されます。
……本来、〈神骸騎〉の乗り手は〈魂魄〉こそが称えられ〈御者〉はあくまでそれに次ぐ立ち位置です。
ですがラルヴァは常にユジン皇子を立て、彼こそがアイオーンの主であると断言します。
しかしダオ帝国に、このような言動を咎めるものはいません。
〈魂魄〉の資格を持たないビケザ皇帝が、ラルヴァのその振る舞いを「痛快至極」と称賛するためです。
○使用エネミーデータ(※ルールブックと同一)
【投石機(カタパルト)】
巨大な木製の腕で石を投じる攻城兵器と、それを運用する部隊です。
無論、神骸騎にそうそう通じるものではありませんが、圧倒的な質量は時として脅威です。
ほんの少しでも自軍の神骸騎の援護になればと、投石が行われる事もあります。
【HP】5
【白兵】0(1D) 【射撃】1(2D) 【反射】1
攻撃力:【肉体】5(射撃)
防御力:なし
巨大な木製の腕で石を投じる攻城兵器と、それを運用する部隊です。
無論、神骸騎にそうそう通じるものではありませんが、圧倒的な質量は時として脅威です。
ほんの少しでも自軍の神骸騎の援護になればと、投石が行われる事もあります。
【HP】5
【白兵】0(1D) 【射撃】1(2D) 【反射】1
攻撃力:【肉体】5(射撃)
防御力:なし
【成れ果て(レヴェネンス)】
戦場に斃れた〈神骸騎〉の残骸の「成れの果て」です。
とうに〈魂魄〉、〈御者〉は死んでいるはずなのですが、独りでに動き、〈神骸騎〉や都市を襲います。
もはや魂なき神の骸、その力は大きく劣っていますが、しかし曲がりなりにもこれは神の体です。
ただの人間では、とても抗しうるものではありません。
【HP】30
【白兵】2(3D) 【射撃】2(3D) 【反射】3
攻撃力:【肉体】15(白兵) 【技術】15(射撃)
防御力:【肉体】3 【技術】3 【魔力】3 【心力】3
戦場に斃れた〈神骸騎〉の残骸の「成れの果て」です。
とうに〈魂魄〉、〈御者〉は死んでいるはずなのですが、独りでに動き、〈神骸騎〉や都市を襲います。
もはや魂なき神の骸、その力は大きく劣っていますが、しかし曲がりなりにもこれは神の体です。
ただの人間では、とても抗しうるものではありません。
【HP】30
【白兵】2(3D) 【射撃】2(3D) 【反射】3
攻撃力:【肉体】15(白兵) 【技術】15(射撃)
防御力:【肉体】3 【技術】3 【魔力】3 【心力】3
○ボスキャラクターデータ
(作成:駄天使エイワス テストプレイ調整:チーム男爵スレ)
- 魂魄:――――
- 御者:――――
- 神骸騎:ヘカトンケイレス
- 国家:ダオ帝国
- ライフパス
儀式:生命/【LP】+1
来歴:王族/【神格】+1
関係:/
来歴:王族/【神格】+1
関係:/
- プロフィール
- 能力値
【肉体】5 【技術】1 【魔力】2 【心力】3 【神格】5
【HP】86 【LP】20 【常備化ポイント】25
【白兵】5 【射撃】2 【反射】1(?3)
【攻撃力/防御力】
肉体 5/5
技術 1/1
魔力 2/2
心力 3/3
肉体 5/5
技術 1/1
魔力 2/2
心力 3/3
【絆ダイス】:1/5
- 戦技
《剣舞》 消費:【HP】5
神々の戦いにおいても質量と慣性は常に最大の武器であり、それを使いこなす様は剣舞の如しである。
[白兵攻撃]を行う際に使用する。
装備の修正で受けている【反射】へのマイナス修正1点毎に、[白兵攻撃]のダイスを+1する。
また[白兵攻撃]のダメージ属性が【肉体】【技術】の場合、修正1点毎にさらにダイスを+1する。
この【戦技】は「戦車機構」など【反射】を固定する効果を受けている場合、使用することはできない。
神々の戦いにおいても質量と慣性は常に最大の武器であり、それを使いこなす様は剣舞の如しである。
[白兵攻撃]を行う際に使用する。
装備の修正で受けている【反射】へのマイナス修正1点毎に、[白兵攻撃]のダイスを+1する。
また[白兵攻撃]のダメージ属性が【肉体】【技術】の場合、修正1点毎にさらにダイスを+1する。
この【戦技】は「戦車機構」など【反射】を固定する効果を受けている場合、使用することはできない。
《矢切》 消費:【HP】2
優れた剣士たるもの、射撃への備えも身につけているものだ。
至近距離からの[射撃攻撃]の対象となった際に使用する。
【白兵】で[防御判定]を行う事ができる。[突き返し]は発生しない。
優れた剣士たるもの、射撃への備えも身につけているものだ。
至近距離からの[射撃攻撃]の対象となった際に使用する。
【白兵】で[防御判定]を行う事ができる。[突き返し]は発生しない。
《重圧》 消費:【HP】3
恐ろしい強さの操手であれば、彼我の実力を感じさせ、身を竦ませる事もできよう。
対象が[移動]を宣言した際に使用する。対象の[移動]を無効にする。
1シナリオに1回だけ使用可能。
恐ろしい強さの操手であれば、彼我の実力を感じさせ、身を竦ませる事もできよう。
対象が[移動]を宣言した際に使用する。対象の[移動]を無効にする。
1シナリオに1回だけ使用可能。
《彗星の如し》 消費:【HP】5
周囲の地形を蹴りつければ、〈神骸騎〉は想像を絶する加速力を獲得する。
[セットアップフェイズ]に使用する。[移動]または[離脱]を行える。
周囲の地形を蹴りつければ、〈神骸騎〉は想像を絶する加速力を獲得する。
[セットアップフェイズ]に使用する。[移動]または[離脱]を行える。
《首魁(ボス)》×3
一勢力の棟梁である事を示す。その分だけ、その武威は高まるだろう。
【HP】の最大値を+10【LP】の最大値を+2する
この戦技は複数回取得することができる。
一勢力の棟梁である事を示す。その分だけ、その武威は高まるだろう。
【HP】の最大値を+10【LP】の最大値を+2する
この戦技は複数回取得することができる。
《励起(エクステイト)》
〈神骸騎〉を限界を超えて動作させる。それに耐えうる〈魂魄〉は極めて稀であり、恐るべき存在だ。
[戦闘不能]になった際に宣言する。以後【HP】は回復せず、【戦技】使用に伴う【HP】消費は発生しない。
以後、ダメージを受けた場合【LP】が減少する。
〈神骸騎〉を限界を超えて動作させる。それに耐えうる〈魂魄〉は極めて稀であり、恐るべき存在だ。
[戦闘不能]になった際に宣言する。以後【HP】は回復せず、【戦技】使用に伴う【HP】消費は発生しない。
以後、ダメージを受けた場合【LP】が減少する。
- 装備(合計常備化ポイント:25/25)
機体:軽装騎(常備化P:10)
【HP】+10。[防御判定]のダイス+1。【反射】+3。
主兵装1:鉄槌(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】x2+2D6
この兵装を用いた[白兵攻撃]と[突き返し]のダイス-1。
【反射】-1。[接敵]していなくても[白兵攻撃]が可能。
主兵装2:槍(常備化P:3)
ダメージ:【肉体】+2D6
この兵装を用いた[白兵攻撃]と[突き返し]のダイス+1。
主兵装3:斧(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】+2D6 【反射】-1。
主兵装4:斧(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】+2D6 【反射】-1。
【HP】+10。[防御判定]のダイス+1。【反射】+3。
主兵装1:鉄槌(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】x2+2D6
この兵装を用いた[白兵攻撃]と[突き返し]のダイス-1。
【反射】-1。[接敵]していなくても[白兵攻撃]が可能。
主兵装2:槍(常備化P:3)
ダメージ:【肉体】+2D6
この兵装を用いた[白兵攻撃]と[突き返し]のダイス+1。
主兵装3:斧(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】+2D6 【反射】-1。
主兵装4:斧(常備化P:2)
ダメージ:【肉体】+2D6 【反射】-1。
副兵装:近接防御砲(常備化P:2)
ダメージ:【技術】
[オートアクション]で宣言し、至近 距離に対する[白兵]、[射撃]、[突き返し]のダイスを+1する。
この武装は上記効果を含め、1シナリオ中に1回のみ使用できる。
上記効果を用いてこの武装を同時に使用する事は、合計で「1回」とする。
オプション1:多腕(常備化P:2)
[主兵装]枠を1つ追加する。
オプション2:多腕(常備化P:2)
[主兵装]枠を1つ追加する。
※念話機(テレパシー) 常備化P:0
ダメージ:【技術】
[オートアクション]で宣言し、至近 距離に対する[白兵]、[射撃]、[突き返し]のダイスを+1する。
この武装は上記効果を含め、1シナリオ中に1回のみ使用できる。
上記効果を用いてこの武装を同時に使用する事は、合計で「1回」とする。
オプション1:多腕(常備化P:2)
[主兵装]枠を1つ追加する。
オプション2:多腕(常備化P:2)
[主兵装]枠を1つ追加する。
※念話機(テレパシー) 常備化P:0
神化:なし
- 成長
【国威】6
【矢切】【重圧】【彗星の如し】【首魁×3】を習得。
【矢切】【重圧】【彗星の如し】【首魁×3】を習得。
- 魂魄:――――
- 御者:――――
- 神骸騎:ギガンテス
- 国家:ダオ帝国
- ライフパス
儀式:切除/【技術】+1
来歴:兵士/【射撃】+1
関係:/
来歴:兵士/【射撃】+1
関係:/
- プロフィール
- 能力値
【肉体】1 【技術】6 【魔力】2 【心力】3 【神格】4
【HP】52/52 【LP】6/6 【常備化ポイント】25
【白兵】2 【射撃】7 【反射】1(?2)
【攻撃力/防御力】
肉体 2/2
技術 6/6
魔力 1/1
心力 3/3
肉体 2/2
技術 6/6
魔力 1/1
心力 3/3
【絆ダイス】:1/5
- 戦技
《掃射》 消費:【HP】5
弾幕は濃いほど良い。雨のように降り注ぐ矢弾から、逃れられる者はいないのだから。
[主兵装]枠を2つ使う射撃武器でのみ使用可能。
[マイナーアクション]で使用する。
対象の[防御判定]のダイスを-1する(最低0)。
また対象が次に攻撃を受ける場合、[連続ターゲット補正]の修正を更に-1する。
弾幕は濃いほど良い。雨のように降り注ぐ矢弾から、逃れられる者はいないのだから。
[主兵装]枠を2つ使う射撃武器でのみ使用可能。
[マイナーアクション]で使用する。
対象の[防御判定]のダイスを-1する(最低0)。
また対象が次に攻撃を受ける場合、[連続ターゲット補正]の修正を更に-1する。
《重圧》 消費:【HP】3
恐ろしい強さの操手であれば、彼我の実力を感じさせ、身を竦ませる事もできよう。
対象が[移動]を宣言した際に使用する。対象の[移動]を無効にする。
1シナリオに1回だけ使用可能。
恐ろしい強さの操手であれば、彼我の実力を感じさせ、身を竦ませる事もできよう。
対象が[移動]を宣言した際に使用する。対象の[移動]を無効にする。
1シナリオに1回だけ使用可能。
《歴戦》 消費:なし
戦歴を重ねるには、強いだけでは意味がない。生き延びる事が、最低条件なのだ。
【HP】+10。この【戦技】を取得した時点での【神格】が2以下の場合は更に+5する。
戦歴を重ねるには、強いだけでは意味がない。生き延びる事が、最低条件なのだ。
【HP】+10。この【戦技】を取得した時点での【神格】が2以下の場合は更に+5する。
《遺産》 消費:なし
地下に〈神骸騎〉が隠してあったなど、往々にして〈神骸騎〉とその操手たちの出会いは劇的である。
[常備化ポイント]を5ポイント獲得する。
この【戦技】は3回まで取得でき、効果は累積する。
地下に〈神骸騎〉が隠してあったなど、往々にして〈神骸騎〉とその操手たちの出会いは劇的である。
[常備化ポイント]を5ポイント獲得する。
この【戦技】は3回まで取得でき、効果は累積する。
《首魁(ボス)》×1
一勢力の棟梁である事を示す。その分だけ、その武威は高まるだろう。
【HP】の最大値を+10【LP】の最大値を+2する
この戦技は複数回取得することができる。
一勢力の棟梁である事を示す。その分だけ、その武威は高まるだろう。
【HP】の最大値を+10【LP】の最大値を+2する
この戦技は複数回取得することができる。
《励起(エクステイト)》
〈神骸騎〉を限界を超えて動作させる。それに耐えうる〈魂魄〉は極めて稀であり、恐るべき存在だ。
[戦闘不能]になった際に宣言する。以後【HP】は回復せず、【戦技】使用に伴う【HP】消費は発生しない。
以後、ダメージを受けた場合【LP】が減少する。
〈神骸騎〉を限界を超えて動作させる。それに耐えうる〈魂魄〉は極めて稀であり、恐るべき存在だ。
[戦闘不能]になった際に宣言する。以後【HP】は回復せず、【戦技】使用に伴う【HP】消費は発生しない。
以後、ダメージを受けた場合【LP】が減少する。
- 装備(合計常備化ポイント:25/25)
機体:狩猟騎(常備化P:7)
【HP】+25。[白兵攻撃][射撃攻撃]のダメージ+5。【反射】+2。
主兵装1:回転機関砲(常備化P:5)
ダメージ:【技術】+2D6
この武器で[射撃攻撃]を行う場合、対象は[範囲]となる。1シナリオ3回だけ射撃する事ができる。
同じ威力の白兵武器として使用する事も可能。【反射】-1。[主兵装]枠を2つ使用する。
主兵装2:
副兵装:近接防御砲(常備化P:2)
ダメージ:【技術】
[オートアクション]で宣言し、至近距離に対する[白兵]、[射撃]、[突き返し]のダイスを+1する。
この武装は上記効果を含め、1シナリオ中に1回のみ使用できる。
上記効果を用いてこの武装を同時に使用する事は、合計で「1回」とする。
オプション1:懸架(常備化P:1)
[主兵装]か[副兵装]を1つ搭載しておく事ができる。
搭載された武器を使用するには[マイナーアクション]で交換する必要がある。
※回転機関砲(常備化P:5)を搭載
【HP】+25。[白兵攻撃][射撃攻撃]のダメージ+5。【反射】+2。
主兵装1:回転機関砲(常備化P:5)
ダメージ:【技術】+2D6
この武器で[射撃攻撃]を行う場合、対象は[範囲]となる。1シナリオ3回だけ射撃する事ができる。
同じ威力の白兵武器として使用する事も可能。【反射】-1。[主兵装]枠を2つ使用する。
主兵装2:
副兵装:近接防御砲(常備化P:2)
ダメージ:【技術】
[オートアクション]で宣言し、至近距離に対する[白兵]、[射撃]、[突き返し]のダイスを+1する。
この武装は上記効果を含め、1シナリオ中に1回のみ使用できる。
上記効果を用いてこの武装を同時に使用する事は、合計で「1回」とする。
オプション1:懸架(常備化P:1)
[主兵装]か[副兵装]を1つ搭載しておく事ができる。
搭載された武器を使用するには[マイナーアクション]で交換する必要がある。
※回転機関砲(常備化P:5)を搭載
オプション2:韋駄天(常備化P:5)
[セットアップフェイズ]に宣言することで使用し、そのターン、最初に行動する事ができる。
同じ装備を使用した者が他にもいた場合、【反射】を比較して行動順を決定すること。
この装備を使用した場合、そのターンの[エンドフェイズ]に【LP】を1消費する。
※念話機(常備化P:0)
[セットアップフェイズ]に宣言することで使用し、そのターン、最初に行動する事ができる。
同じ装備を使用した者が他にもいた場合、【反射】を比較して行動順を決定すること。
この装備を使用した場合、そのターンの[エンドフェイズ]に【LP】を1消費する。
※念話機(常備化P:0)
神化:なし
- 成長
【国威】:4
【重圧】【歴戦】【遺産】【首魁】を取得
【重圧】【歴戦】【遺産】【首魁】を取得