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  • 天命の聖剣

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

天命の聖剣

最終更新:2025年05月30日 18:42

zombi2baisoku

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 遊星と別れ、草木が程よく雪を被った段丘を歩く蛇王院と明石。
 船も港もあれば海だと考えるのは自然だが北上してみれば雪原があり、
 地図と照らし合わせると海だと思ってた場所は実は湖だったオチが待っていた。
 深夜帯と言うのもあって、まさか気付かないで会話してたとは思いもしなかったが。

「船があると思ってたがバリバリの陸地だったな。」

「……みたいですね。」

 北上する深夜帯の段丘は段差の都合、
 死角と言うものも多くなりがちで警戒は当然だ。
 と言うより、下の方や上の方にいくらか隠れていることはわかっている。
 元より経験豊富な二人には気づくことは難しいことではなかった。

「いるのに襲ってきませんね。」

「邪魔してこねえならいいさ。」

 蛇王院の気迫が原因だろうか。
 放送を聞いたり名簿を見てからと言うもの、気を張っている。
 下手に近づこうものなら怪我じゃすまないと警告するように。
 だから近づかない。余裕があれば襲おうと言う腹積もりではあるようだが、
 そんなこすい手が通用するような相手ではないことは明石にもわかる。

「そ、それにしても一見普通の人のようですが、
 とんでもないのを敵にしちゃってるんですね……私達。」

 気まずい空気に負けて先を歩く彼へ声をかける。
 彼女の身近な場所には高速建造とか加速することはあれど、
 ポーズ、もとい時を止めるなど艦娘の世界には存在しない。
 なので『いつの間にか襲撃した人がやられていた』と言う、
 大多数の人物と同じような反応をすることになる。

「神がこんな俗物的な遊びするかよ。
 力におぼれた人間なんぞいくらでもいたしな。」

 B能力を得た特体生による世紀末な世界。
 スカルサーペントは多くの学生が集っていた。
 キュウシュウだけではなくPGGと言った遠方の地からも、
 戦いに疲れてしまった、特体生に被害を受けた難民は多く存在する。
 なので別段珍しくはない。あそこまで調子よくのたまう奴は初めて見たが。

「ふむふむ……もしかして、そういった人が参加してるんですか?」

「あ? なんでそんなことを聞く。」

「さっきから物凄く気を張ってるので。正直、怖いです。」

「ん、そうか。だったら悪かった。
 俺の名簿のところ見ておきゃわかる。悲報だぜ?」

 蛇王院で悲報と言わしめる相手。
 どういうことかと思うとタブレットを投げ渡された。
 彼の名前のすぐ隣に座するのはホーリーフレイムの番長、ジャンヌの名前。
 遊星との情報の齟齬を確認するため簡単な情報交換をしたことで名前は知っている。
 遊星の名前の近くには知り合いとなる人物としてジャックがいたことを考えると、
 関係者でない可能性の方が低いことは察せられた。

「あいつなら『神を冒涜したな!』とか言って、殺し合いには反抗するだろうな。
 つっても、その過程でアイツが毛嫌いする日本人はこの場で皆殺しにされちまうが。」

 日本人に迫害され続けてきた憎悪は、
 例えどんな状況であっても変えようとはしない。
 世界を揺るがす状況であろうとも、そこに関係はなく。
 有益、同胞。そう言ったものであろうとも一切関係なし。
 異端と認識した相手は一切の躊躇なく殺せる冷血な聖女。
 虐殺を聖戦と称してる気を違えた奴だから始末に負えない。
 少なくとも、彼からすればそう言った認識しか持てなかった。
 スカルサーペントから寝返った奴ですら始末しているのだから。

「あの女は絶対曲げない。抱く価値はねえが、
 同時にあいつは強いのは認めざるを得ない。」

 忘れてなどいない。
 ホーリーフレイムに決戦を挑んだときのことを。
 奇襲を読まれ、多くの船が燃やされたあの絶望的状況を。
 ジャンヌに勝てたのも、その最中に神威から学聖ボタンを貰ったからできただけ。
 ボタンで変質した腕の触手はそのままではあるとしても、
 ボタンなしでは以前ほどの強さは発揮できないだろう。

「蛇王院さんでも難敵ですか……かなりまずくないですか?」

 ジャンヌがそのような強さを持っているということは、
 他の参加者もそれぐらいの高水準な参加者の可能性は高い。
 デュエルが軸となる遊星は確実にこの戦いで強い人物になると考えれば、
 艦娘の自分がヒエラルキーに於いて一番下なのではないかと思えてきた。

「だが諦めるってことはしねえ。テメエもそうだろう?」

 隣で不敵な笑みを浮かべる姿は、
 同じ海に生きる存在ではあり一応は無法者だが、
 外見も相まって頼もしさすら感じられる。

「勿論ですよ! 私だって───」

「そうだな。あの神を冒涜する日本人も私の裁くべき相手だ。」

 明石の言葉を遮るような、澄んだ声が聞こえた。
 別に先程の発言は明石に対して言ったものではない。
 だから彼はその言葉を正面を向いたまま返したのだ。
 前方十メートルほど先。上の丘から見下ろす女性が一人。
 物語に出てきそうな女騎士の恰好は、朝日が昇る最中ならば絵画だろうか。
 煌めく聖剣を手にしている光景は、それはもう救世主と呼ぶに相応しき姿だ。
 だが今は違う。この人だ、間違いない。初対面の明石ですら察せられる。
 これはやばい。相手をするなら死力を尽くして戦うべき相手なのだと。

「名前を見てまさかと思ったが……貴様、何故生きてる?」

「ハッ、こっちの台詞を言うんじゃねえよ亡霊が。」

 互いにその首を討ち取った相手のはず。
 互いに疑問を抱くが、直ぐにそれは飲み込んだ。
 『冥界の神を名乗る輩もいるのであれば、死者の蘇生もできるのだろう』と。
 互いに別々のルートから招かれたことは、少なくともこの場で解決はしない。
 否。解決する必要がない。解決させたところで何一つ意味はないのだから。

「どちらでも構わんか。もう一度斬ればいい。」

「だろうな。」

「だがその前に、そこの少女。日本人か?」

 視線を向けられ、軽く後ずさりする。
 美人と呼べる端麗な姿は見惚れてもいいはずが、
 冷たい殺気に身体が無意識に逃げを選ぼうとしていた。

「こいつは艦娘っつー、まあ精霊みてえなもんだから日本人の定義にはならねえよ。」

「アバウトすぎます!」

 ざっくりしすぎた解説に思わず状況を考えずにツッコミを入れた。
 精霊は精霊で別にいるような気はしてるので、艦娘は違う。
 まあでも艦娘とはなんぞ、と尋ねられても彼女自身も答えられない。
 人間かどうかと言われると怪しいし、日本人かどうかと言われても怪しい。

「日本人でないのであれば特別に問おう。
 私と共に日本人と言う汚れた血を浄化するか、
 それともそこの男と共にこの場で散るか、選ぶといい。」

 二択と言う名の一択だ。
 蛇王院を裏切って味方しろ、しないなら死ね。
 余りに無茶苦茶な要求に思わず唖然としてしまう。

「ほら、こういう奴だ。お前の守る日本も、こいつが行ったら日本人は皆殺しだ。」

 二人とは別の日本だから関係はないのだろう。
 彼女としては提督の下へ帰る、それだけの話だ。
 言い換えれば、それがどちらの下であっても余り変わらない。
 寧ろ実力だけで言えばジャンヌの方が上かもしれないこともある。
 また、大淀や提督と言った人物がいないので日本人が皆殺しでも、
 自分が住んでいる日本人と言う名の犠牲者は少ないだろうとも。

「……そっちも譲れないものがあるのは分かるし、
 納得できないのも十分にわかることだと思う。でも、
 私にとっては別の世界であっても護国を守る艦娘だから。
 その日本人を守るって言うのも、此処で私のするべきことなんで!」

 日本を守るため日本人を皆殺しを許せと。
 別世界の日本人であろうともそんなの許せるか。
 と言うより、許した上で元の世界へ戻れるわけがないだろう。
 日本人見殺しにした艦娘が日本を守るなど、ちゃんちゃらおかしな話だ。
 猫型のマイクのヘヴィプレッシャーを構えると言う少々シュールな光景ではあるが、
 明石の眼差しは蛇王院にも負けず劣らずの決意がこもっている。

「そうか、ならば此処で死ぬがいい。」

 飛び降りて着地と同時。
 距離があったはずの三者の距離はすぐに詰められた。
 聖剣の横薙ぎの一撃は明石の首根っこを掴みながら後退することでダメージはない。
 回避こそすれども暴風を起こす攻撃は直撃を許してはならないと警鐘を鳴らす。
 喰らえば一瞬にして大破を通り越して、轟沈待ったなしの一撃に汗が噴き出す。

「ッ、間合いに入らない方がよさそうだな!」

 蛇王院の腕から触手が数本伸ばされる。
 学聖ボタンで変質したのは腕だけではない。
 人を絡め取るには容易の触手だって飛ばせる。
 弾丸の如き動きと彼女にとって知らない機敏な一撃。
 不意打ちには十分すぎるほどに足りえるも、彼女が腕を振るえば風圧と共に容易く切断される。

(あいつ、持ってる剣もだが前と違うみてーだ。)

 知らない力を得ているのは何も彼だけではない。
 騎士王の聖剣を賢者の石の魔力によるバックアップを持ち、
 更に三つ目の支給品となる、領将(スルド)の証となる風の主霊石(マスターコア)は、
 この地に存在する水の主霊石同様に力を与え、風の力を獲得していた。
 元より特体生と言うのは異能とは密接な世界に生きてきた身だ。
 賢者の石で魔力を操ることも、番長を務めた実力から難しいことではない。
 得物も上等、別途の力もそうとう優秀なのだろう。
 これは自分を打ち負かした斬真狼牙を凌駕しうる。

「この腕がなかったら、まあ一方的だっただろうな。」

「日本人で異形の力とは、どこまでも冒涜の道を行くか。」

 自軍の聖歌隊であろうとも異形の翼が生えれば異端とする。
 であれば、日本人でそのようなのであれば当然侮蔑するほかなし。

「誰のせいだ、誰の!!」

 そもてめえが切り落とした右腕のせいでこうなったんだろうが。
 とか思いながら砲撃のような音を出す踏み込みと共に肉薄。
 異形の右腕と言うが、見た目は海賊をイメージするとなれば、
 もっぱら出てくるであろうフックそのままの形になっている。
 首を刈り取る一撃は豪風と共に行われるがバックステップで難なく避けられる。
 後退した瞬間返しに横薙ぎの斬撃を即座に後方へとジャンプで此方も無傷。
 着地を狙おうとジャンヌが走り出すも、

「いっけえええええ!!」

 少しばかり横へと移動していたた明石が握るマイク、
 帝具ヘヴィプレッシャーに声を注ぐことで放たれる超音波。
 力いっぱい叫んだ彼女の正面へと放たれる衝撃波が襲う。
 常人が直撃すればこの音波一つでも全身の骨が砕ける程の一撃。
 さしものジャンヌでも剣では防御できるものではないため回避を優先。
 横へ転がり着地の隙を埋めておく。

「脳を直接シェイクしてくるたぁ、随分やべえじゃねえか!」

 基本的な攻撃範囲は直線状ではあるが、超音波であることには変わりはない。
 敵味方問わず飛んできた音には、彼とて片方の耳を塞ぐことになる。
 なお、周囲にいたNPCもこの音を聞いたことで逃げを選んでいたが、
 最早彼らにとってはさして関係のない話ではあった。

「戦闘はあまり得意じゃないんだけど……!」

 艤装はなし、しかも陸上での戦いと圧倒的なまでに不利だ。
 帝具との相性は瞳を輝かせたからか悪いわけではないと言えども、
 消費エネルギーも多いから要所要所で決めていかなければならない。

「……優先順位はそちらか。」

 防御不可の攻撃の方が厄介だ。
 当然其方を潰していくのはセオリーで、
 明石に狙いを付けてと走り出すが、

「させるかよぉ!!」

 右手のフックがパカリと開いて地上へと砲撃を放つ。
 これも学聖ボタンを得た際に変質した腕による恩恵であり、威力も相応に高い。
 並の戦車の比じゃない一撃であるためジャンヌは距離を取ることを最優先。
 同時に距離のあったはずの明石は威力の強さに軽く吹き飛ばされる。

「大丈夫か!」

「大丈夫です! 軽く打っただけなので!」

「無理して救援できねえ範囲に行くなよ!」

「それはそうと、蛇王院さん! これ良かったら使ってください!」

 明石はデイバックから日本刀を手にしてそれを投げ渡す。
 腕を切り落とされる前からも剣自体は何度も使ってはいたが、
 太刀と呼べる程々の長さの業物は、蛇王院としては初めて握るものだ。

「おう、悪いな!」

 左手に日本刀を握り締め蛇王院が突進する。
 剣とは形状は違うので勝手は大分変わるものだが、
 そも番長ともなれば単純にものを振るうだけで暴力的な強さを持つ。
 避けた先へ木を揺らすを通り越して細い木が耐え切れず圧し折れる。
 雪に直撃すれば積もっていたはずの雪が吹き飛んでいく風圧。

 折れた木の悲鳴など戦いの場に於いて聞くもの非ず。
 避けたジャンヌが両手でエクスカリバーを構え縦に斬撃を振るう。
 横へ転がることで難なく回避するも、先程彼がいた場所を斬撃で地面が抉られていく。
 転がりながらすかさず切り上げたところ互いに相殺して、その衝撃で周囲を軽く揺らす。
 互いの実力は拮抗───否、ジャンヌが割と優勢で地面を削りながら後退させられていた。
 確かに蛇王院が持っていたそれはその世界で折れず錆びないとされる性能を誇る代物でも、
 相手は英霊が持っていた神造兵装とされる代物。西洋剣と日本刀では重さも違う。

(スティグマっつーのを装備してもやっぱ埋められねえか!)

 事前に目には見えないが装備品を装備しており、
 ある程度肉体に対して強化はしてこそはいるものの、
 やはり基本的には格上の相手であることに変わりはなかった。

(だったらどうだってんだよぉ!!)

 持ってる物の長さや太さで決まるようならば、
 最初から勝負は決まっている。どのようにして補うか、
 スカルサーペントは常にそのような選択に迫られ続けた。
 海賊の無法者だからと支援されずうまいことやりくりをしながら、
 多くの難民を迎え入れていたのだから、その手の事は長けている。
 (まあその辺については部下の美汐に任せてたりはしていたのだが。)
 すぐに肉薄して両腕の得物を以って、斬撃の猛襲を繰り返す。

(以前戦った時よりも素早いな。)

 冷静な顔で一撃一撃を丁寧に防ぎながら、
 合間を縫っては聖剣の斬撃を狙うも感づいて回避される。
 どれだけ優れた番長であってもこれほどまでの実力者は基本稀だ。
 ナイトメアアイズのカミラでも、PGGの銀城でもこうはいかない。

(いやいや!? これって本当人間の戦いなの!?)

 明石は二人の戦いに驚きが隠せない。
 援護しようにも蛇王院が近すぎては満足にできず、
 程よく距離が開いた瞬間の隙を埋めるための支援しかできない。
 と言うより、この二人の戦いは艦娘の観点から見ても次元が違う。
 艦娘だって十分な艤装がなければできないレベルの戦いを、
 二人は武器やら特異体質はあれどそれ以上に起こしている。
 もし二人が艦娘だったら、並の深海棲艦なら生身でも勝ててしまうのではないか。
 そう思える程に。

 剣が、刀が、砲撃が、風が、触手が、斬撃が。
 どの攻撃であろうとも常識を超えた一撃となる。
 地面が、草木が、雪が、岩が次々と飛んでは地形が変化していく。
 このまま続いてしまえば段丘が丘や平地になってしまいかねないような。

 仕方がないと言えば、その通りだ。
 特体生が持つB能力とはそれほどまでに常軌を逸している。
 誰が言ったか『戦車ってただ装甲が硬いだけの車じゃねえか』と言ってのけた。
 事実それを言った男は、戦車を相手に生身で立ち回って勝利してたりもしており、
 二人はその男に負けず劣らずの実力を有していたのだから、これぐらいは当然だ。
 流石にそんな戦闘能力、一個人が持つ能力としてはかなり規格外ともあって、
 ポセイドンなどの最上位程ではないにしても相応の制限はされている。
 だがそれでも、陸上の艦娘の入る余地など此処にはありはしない。

 これがスカルサーペント番長、蛇王院空也。
 これがホーリーフレイム番長、ジャンヌ。
 キュウシュウの勢力で長らく争い続けてきた者達。
 どちらかが生きた道に於いても日本を統一することとなる、
 狼牙軍団が立ち向かった最後の組織のリーダーとなる力だ。

 しかしこの戦いも長くは続かず拮抗は崩れる。
 ジャンヌの一閃が蛇王院の胸に真一文字を刻む。
 いかに彼と言えども軽傷と呼ぶには無理のある痛手の一撃を。
 元々組織としても、番長としての実力もホーリーフレイムの方が上だ。
 そも、神威の介入がなければスカルサーペントには勝ち目のなかった戦いなのだから、
 御刀にスティグマがあろうとも、神霊石に神造兵装と賢者の石の前ではどうしても見劣りしてしまう。
 スティグマの強固な防御強化と回避強化により、致命傷を免れただけましだ。

「蛇王院さんッ!!」

 そこから明石が下した判断からの行動はとても早い。
 超音波を前に回避を優先とするジャンヌだが、今度は別だった。

「奥の手いっけぇ!!」

 前方ではなく周囲へ轟く超音波について、防御は間に合わなかった。
 ヘヴィプレッシャーの奥の手『ナスティボイス』は範囲は通常以上に無差別なもの。
 しかもこの音波をまともに浴びれば、暫くまともな動きができなくなるほどだ。

「グッ……」

 耳を塞ぐではなく回避を優先したことで、
 もろに受けて身動きが取れなくなって剣を杖代わりに膝をつくジャンヌ。
 だがこれは無差別攻撃である。当然蛇王院もまともに立てなくなってしまう。

(あ、だめだ。滅茶苦茶カロリー使ったかも……)

 今こそとどめがさせると思ったが、
 想像以上の消耗したことで眩暈を起こす。
 元々ヘヴィプレッシャーは多大なカロリーを使う帝具。
 元の使用者のコスミナは何人もの男を続けて相手できるだけの性欲旺盛で、
 明石もまた艦娘であり工廠を担う為、体力については相応の自信がある。
 ただ、それでも短時間で連発することができる余裕については余りなかった。
 これ以上の攻撃はできず、タイミングの都合彼が握っていた薄緑は段丘の下へ落ちた。
 近くに短時間で回収できるルートはなく、蛇王院も同時に動けなくなっている。
 明石の残っている支給品に武器はなし。彼の方は未確認だがあれば使ってる筈。
 艦娘であり連合艦隊旗艦を務めることの多い工作艦だからこの手の危機的状況の中、
 思考を巡らせてそこから下す判断は凄まじく早かった。

「お、おいおいどうすんだ!?」

 艦娘だけあって筋力は常人とはかけ離れており、
 大の大人を軽々と肩に担ぎながら全力で走り出す。

「逃げます!」

 全力疾走でジャンヌから逃げる。
 此処で確実な勝利が望めない、
 或いは賭けに出るには相手が悪すぎる。
 武器を捨てることになるのは勿体ないが、
 元々なくても蛇王院は十分に戦えるし明石としても無用の長物。
 捨てることにさして後ろ髪を引かれることはない。

「莫迦! この程度の速度で逃げれるわけが……」

 確かにナスティボイスのせいで身体は動けないが、
 長時間動けなくなる、と言うわけではないだろう。
 明石の走る速度は消耗してる人の割には十分早いが、
 このまま彼女が復帰して追いつかれないという保障はない。

「逃げれますよ! だって───」

 暫く逃げ続けて先に待っていたもの。
 それは───広大な紺の世界。そう、湖だ。
 船が遠くない場所に設置されている場所であり、
 当然ながら艦娘にとっての一番のホームフィールドである水上。

(武装の偽装は持ってかれたけど。
 水上の移動はできるのは確認済み。だからこのまま……)

 目論見は水上へ逃げることだ。
 流石に長時間の水上移動は一方的に有利になるので、
 恐らくできないとは思われるが逃げる分なら問題ないはず。
 幸い遠くない場所に孤島もあり、移動時間は足りると予測していた。

「! 明石! ジャンプか飛び込め!」

 あと少し走れば水上を前に、
 蛇王院の警告が何を意味するかは察し、
 ビーチフラッグのラストスパートのように前方へ飛び込む。
 その刹那、彼女のふくらはぎへと刻まれた二つの傷。
 あのままでいたら両足切断は余裕だっただろう一撃を、
 辛うじてしのぐことができた。

「グッ、足を切断するはずが……」

 ジャンヌが強引に体を動かしながら追跡していたのだ。
 とは言え完全な本調子ではなく、まだ視界も余り定まっていない。

「俺がだんだん動けるようになったから、
 恐らくとは思ってたがそうはいかねえか……おい、動けるか?」

「航行には問題はないです。今すぐに走るのはちょっと無理かも……すみません。」

 あと少しで逃げ切れたのに。
 蛇王院が担いでは着地が難しいし、
 着地した瞬間斬撃で魚の餌行きは確実。
 だから時間を稼がなければならないが、当然ない。

「いや、上出来だろ。だったらプランドロールの船長命令だ、テメエだけでも生き残れ!」

 つまり見捨てろと言うこと。
 薄緑があっても有利でなかったのに、
 此処で一対一になればまず勝ち目がない。
 分かっている。だが此処からの判断も早かった。

「……分かりました。工作艦明石、撤退します!!」

 連合艦隊で大破した艦娘を帰投させることはざらだ。
 でなければその艦娘は轟沈すらありうる可能性も出てくる。
 だから即座に逃げを徹する。痛みに耐えながらありったけ走り出す。
 逃がす隙を与えたくはなかったものの、蛇王院が近距離で砲撃を放つ。
 距離が近すぎて巻き添えになる攻撃をするとは思わなかったのもあって回避を選んでしまう。
 その間に明石は強引に水上へと飛び込み、水上へと立って移動を始めていた。
 狙おうとすればすかさず妨害されるし向こうも警戒するはず。
 今すぐ撃墜については最早不可能だと。

「今度は逃がせたらしいな。」

 思い返すのはスカルサーペントとの戦い。
 その時の彼の周りには無数の同胞の亡骸に加え、
 彼の愛した女たちも横たわっていた状態となっていた。

「今度は? 何を言ってやがる。
 テメエをぶっ飛ばしてそのまま逃げ切ってやるさ!
 そして俺達は殺し合いを脱する。テメエと違って、日本人を含めてな!!」

 負けるから彼女を逃がした?
 そんなわけがない。そんな後ろ向きな考えをするか。
 彼は常に前を進む。その真っ直ぐなところはあの斬真狼牙と同じだ。
 死ぬための戦いなど一切しない。あるのは勝って生き残る、
 航海する船の如く。常に前へと進み続けるだけ。

「なら、潔く去れ。二度と蘇らぬように。」

 地面へと剣を振り降ろし斬撃が飛ぶ。
 本来のジャンヌが用いた身の丈以上の斬撃は、
 風の主霊石により威力や精度が増した状態となる。
 既に明石は射線からいないので避けるには問題ないのが救いか。

 回避と共に砲撃をぶちかまし、
 ジャンプする形で回避と共に頭部を叩き割らんとする一撃。
 横へ転がりながら回避し、土埃で視界が阻まった中で触手を動かす。
 視界を狭めようとも許されることはなく容易く斬り払われ、
 そのついでと言わんばかりに今度は横向きに斬撃が飛ぶ。
 先のジャンヌ同様にジャンプして回避し、後方の岩壁がバターのようにスライスされる。

(分かっていたがやっぱ強ぇ。だがまずいな……止血しねえと身が持たねえ。)

 余り変わらない人間離れな動きをしてるように見えるが、かなり無理をしている状態だ。
 これ以上過剰な動きをして血液の流れを、基出血し続ければ命の危機すらありうる。
 やばいと思いながらも残りの一手ではどうにもならないと思っていると、
 ジャンヌの動きが止まる───否。止められたというべきだろうか。

「……泡?」

 彼女の周囲を覆っている多数の泡。
 その為先程から斬撃が防いで彼に到達することはなかった。
 一体何事かと思えば、

「どっちも初対面だから判断はつかねえが、
 そっちの女が俺にとっての敵ってことでいいんだな!」

 そこに駆けつけたのは、孤高なる鮫───神代凌牙だった。





(喧嘩を売ってるメンバーだなこりゃ。)

 遊馬にカイトにベクター。
 綺麗に関係のあるメンバーが揃っているこの状況。
 カイトについてはさして問題はないだろうと言えるが、
 あのお人好しだから不安になる遊馬に、明らかに不安なベクター。
 この見事にツッコミどころある知り合いに頭を悩ませる。
 どちらにせよ最初の懸念通り遊馬を優先として動いていたが、
 支給品はデュエルディスクだけにされたことで早速出鼻をくじかれた。
 バイクでもあればと思ったが、そう都合よくはいかないらしい。

 移動手段の為エアロ・シャークを出そうかとも考えていたが、
 スカイダイビングデュエルの経験はあるので対処はそう難しいものでもないとしても、
 何処から攻撃が飛んでくるか分かったもんじゃないのに、安易な空の移動は危険だ。
 (スカイダイビングデュエルとはなんぞやと言うことに突っ込んではいけない。実際にあった)
 なので一度自分のホームフィールドにしやすいであろう水辺を目指してみれば、
 二人が戦っているところに出くわすことになった。

「こっちは人探しで暇してねえから速攻で行くぜ!
 俺は魔法カード『スプリット・ディフェンダー』発動!
 とりあえずそこのアンタを、聞こえは悪いが奪わせてもらうぜ!」

 スプリット・ディフェンダーは相手の場にモンスターが二体以上存在し、
 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、守備力が高い方のコントロールを得る。
 味方と認識してはいるが100%ではないので、蛇王院もこのカードの対象にすることはできた。
 守備力の定義については、蛇王院のスティグマのお陰で微量ながら上回っているから成立する。
 これにより距離の開いていた彼を強引に自身の近くへ引き寄せる、デュエルではできない手段を用いていく。
 デュエルの経験と、デュエルを武器として戦った経験からくるカード効果の判断能力は、とてつもなく高い。

(永続罠『バブル・ブリンガー』でレベル4以上のモンスターは直接攻撃できない。
 だがどこまでこのデュエルで発揮されるか分からねえ以上、対策はしっかりしておくべきだ。)

 あのデモンストレーションからデュエルに関して、
 何かしら思い入れや思惑があるのだろうがいくらデュエルでも、
 相手が自身を瞬殺できるだけのスピードを持ち合わせていては別だ。
 先の二人の戦いを見ていたのもあり、あらかじめカードをセットしたのが功を奏した。
 できればモンスターを揃えたかったが、その前に蛇王院が死にかねないのもあって乱入を選んだが。

「俺はモンスターを裏側守備表示でセット───」

 その予想は的中していた。
 モンスターをセットした瞬間に即座に切り伏せられてしまう。
 バブル・ブリンガーはあくまで『プレイヤーに対する直接攻撃ができない』だけで、
 モンスターに対しての攻撃は可能であるため、攻撃をする気であった以上必然だ。

「早いが、織り込み済みだ!
 『シャクトパス』がバトルで破壊されたことで効果発動!
 破壊したてめえ自身に装備し、攻撃力は0になってもらうぜ!」

 タコの頭部に当たる部分がサメと化した蛸が、
 彼女に抱き着くように動きを鈍らせる。

「グッ、貴様……!」

 剣を振るいながら振り払おうとするが、
 思うように攻撃ができず攻めあぐねる。

「おい坊主! 今は撤退を優先しろ!」

「何言ってる。今あいつは攻撃力がゼロ、
 だったら今こそ攻めるべき時に決まって───」

「さっきの泡、テメエのだろ! ねえことに気づけ!」

 先ほどから彼女が振るう剣で砂埃がまき散らされており、
 視界が悪くなっていてあまり見えていなかったが彼の言う通り、
 バブル・ブリンガーがいつの間にかなくなっており、
 自身が置いていたはずの魔法・罠ゾーンからも消えている。

「な、風圧で見えなかったがやられたのか!?」

 デュエルが現実とある程度リンクするのがこの舞台の基本ルール。
 だったら、参加者の行動が逆にデュエルに影響を与えることも無きにしも非ず。
 ジャンヌが装備している風の主霊石は文字通りの『風』属性を有している。
 風と言うのはデュエルモンスターズに於いてはハーピィなどを筆頭とした風属性もだが、
 ハーピィの羽根箒、サイクロンと言った魔法・罠を破壊することに長けたカードも風に纏わるものが多い。
 バブル・ブリンガーがないのも、恐らく彼女の攻撃行動がサイクロンか何かのように作用した。
 と言う風に解釈することも十分に可能だ。

「アイツもいつまでとりついてるか分からねえ!
 デュエルってのには俺は疎いが、アイツを甘く見てると命はねえぞ!」

 甘く見ていたたわけではないが、
 シャクトパスと言えば最初にカイトとの交戦でも使った記憶がある。
 あの時もフォトンモンスターにより容易に回避されてしまった記憶があり、
 後のことを考えると余計に嫌な思いでしか残っていなかった。

「チッ、仕方ねえ! だったらこうするしかねえな!
 魔法カードを発動したターン、『ビッグ・ジョーズ』を手札から特殊召喚する!」

 手札で今すぐエクシーズ召喚できるとは言えない手札。
 攻めが彼の言う通り難しいのであれば、逃げを優先するしかない。
 彼にとっては馴染みのある、正統派な鮫を召喚する。

「逃げを優先するんだろ、乗りな!」

「おう!」

 ビッグ・ジョーズの背へとジャンプしながら凌牙が手を伸ばす。
 敵ではないと思しき相手であることも分かり即座に飛び移り、その背の鰭を掴む。
 掴むと同時にビッグ・ジョーズは水上へと飛び出してそのまま水上を移動して離れる。

「ッ……おのれぇ!!」

 そして彼の推察通りと言うべきか、
 彼女に纏わりついていたシャクトパスは剣の一振りで破壊される。
 考えてみれば当然だ。普通の人間が何の手段もなしに魔法・罠を一方的に受けたりでは、
 支給品を没収されたということを差し引いたとしても、余りにも破格の代物になってしまう。
 既に水上に逃げたと言えども相手はあのジャンヌ。斬撃を飛ばして撃沈させることは難しくはない。

「んなもん分かってんだよぉ!!」

 なので既に対策済みだった。
 シャクトパスに気を取られていた隙を見て蛇王院が砲撃を放つ。
 ジャンプをされたことで攻撃は成立しなかったが、その頃には既に距離が開きすぎている。
 追撃は不可能と判断して、その場を離れることを選ぶしかなかった。

「奇襲には警戒していたが、ああいったものもあるのだな。」

 あれがデュエルというものか。
 先行1キルだなんだのをいきなり見せられたところで、
 デュエルモンスターズに詳しくない彼女には理解できないが、
 今の光景を見れば没収をされたことについても納得がいく。
 使用者の理解が深ければ矛にも盾にも足りうる力。
 今後あれを警戒することは、十分に値する代物だと。

「アプリはある。調べておくのもいいかもしれないな。」

 踵を返し、荒れたエリアを去るジャンヌ。
 イリヤとの戦いで油断を捨て、凌牙との戦いでデュエルを学んだ。
 聖女の聖戦に対する行動力は、今後はより苛烈なものになるだろう。

【一日目/深夜/C-4】

【ジャンヌ@大番長 -Big Bang Age-】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)、魔力消費(中)(魔力回復中)
[装備]:約束された勝利の剣@Fate/Grand Order賢者の石@仮面ライダーウィザード、風の主霊石@テイルズオブアライズ
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]基本方針:檀黎斗と言う日本人を浄化しハ・デスを名乗る悪魔を打ち取る。
1:穢れた日本人は浄化する。主催も当然だ。
2:同胞(自分たちと同じ外国人)は率先して保護の方針。
3:先の金髪の女、何者だ……?
4:あの男(蛇王院)、何故生きていたのか。もう一度殺すだけだが。
5:デュエルか。使うのはともかく理解しておく必要はあるやもしれぬ。

[備考]
※参戦時期は久那妓ルート、スカルサーペント壊滅後。
※風の主霊石で風属性の力を獲得しています。
 風の攻撃は消耗も賢者の石で賄ってるので見た目よりは消耗しません。
 またこの攻撃はデュエルモンスターズを相手すれのであれば、
 魔法・罠を破壊することも難しくはありません。





「デュエルは分かっていたが、勝手がわからず逃げになっちまったか……」

 デュエルの関係なしに戦闘はあると予想しても、
 デュエルの関係なしに相手が魔法・罠を破壊してくるとは思わなかった。
 今後あのような物理的に殴りかかってくる相手と戦う際は、考えて立ち回る必要があるかもしれない。
 ブラック・レイ・ランサーの効果無効がそれらを防ぐ可能性もある。試す価値は十分にあるだろう。

「ま、お陰で俺は死ぬことはなかったと思えば御の字だ……礼を言うぜ。」

「何言ってんだ。まだ助かったとは限らねえだろうが。」

 汗は掻いてるし、多少息切れも起こしている。
 決して浅い傷と呼ぶには無理のある状態なのだろう。
 危機を脱したと言っても、彼の怪我の問題はまだ残っていた。
 早急に手当てをしなければ、六時間経たず死ぬ可能性もある。

「そっちの支給品に何かあるか?」

 彼のデッキにはまともな回復手段はない。
 可能なら彼の方に期待したいところだ。

「いや、ねえな。病院とか集落がどっかにあれば応急処置もできるが、都合よくはねえさ。
 とりあえず他の参加者に当たる方が生存率は上がりそうだから、その方向で頼む。」

 病院がこの舞台にはあったりするものの、
 此処よりはるか東の話。あると知ったところで遠すぎる話だ。

「俺は人探しをしたいんだが……まあ、
 乗り掛かった舟だ。見捨てるのも目覚めが悪ぃし治療優先だ。」

「海賊を乗せて乗り掛かった舟か。粋なことを言ってくれるじゃねえか。礼を言うぜ。」

 海に纏わる者達は鮫に乗って進んでいく。
 ───彼の探していた人物二名から、余計に離れるように。

【一日目/深夜/C-4 水上】

【蛇王院空也@大番長 -Big Bang Age-】
[状態]:胸に真一文字の傷(割と重傷、)、疲労(大)
[装備]:ティアドロップ@Caligula2、
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1(薄緑ほど使えないかつ回復系ではない)
[思考・状況]基本方針:普段どれだけキレても殺しはしないが、てめらは別だ。
1:うちの傘下や同じ考えの奴がいるならなるべく優先する。
2:九時間後に指定されたエリアの一つに向かい、再度作戦会議。
3:明石、いい女なんだが残念だな。
4:ジャンヌとは必ず決着をつけてやる。
5:今はこいつ(神代凌牙)と一緒に動く。明石が無事だといいんだがな。

[備考]
※参戦時期は扇奈ルート、狼牙に敗北後。
※異形の腕はそのままです。そのためゲーム上の攻撃で使ってる砲撃も可能です。
 細い触手を切られてもダメージはありません。
※遊星、明石と情報交換しました。

【神代凌牙@遊☆戯☆王ZEXAL】
[状態]:健康、ビッグ・ジョーズ召喚中
[装備]:デュエルディスクとデッキ(神代凌牙)@遊☆戯☆王ZEXAL
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:遊馬の導いた希望の未来のために主催者を倒す
1:遊馬を探す
2:カイトは協力を頼んでおく。ベクターは……会ってから判断。
3:魔法を破壊出来る上にあの攻撃力……あの女(ジャンヌ)厄介だな。
4:こいつ(蛇王院)の怪我を何とかしないとやばい。

[備考]
※参戦時期は最終回後。





(C-4からは抜けたのかな。)

 明石は川の勢いに乗りつつ、C-4から離れる。
 西へ移動して流れに乗りつつ、別のエリアで地上へと戻る算段だ。
 彼女ならばジャンプ一つで川ぐらいは飛び越えられることは分かる。
 だからD-3に来たからと言って、油断せずに移動を続けておく。
 蛇王院については、生きてるとは願いたいが余り前向きにはなれない。
 生身で海上の戦艦に匹敵するような出鱈目な力を発揮してきた相手に、
 戦闘力が貧弱極まりない工作艦で、前向きに考えろと言う方が普通に無理な話だ。
 戦場では轟沈も決しておかしな話ではないし、そういう意味でも後ろ向きではある。

(生きてるか死んでるかを問わず、自分にできることをしないと!)

 戦闘ではなく修理や工廠での武器の改修に運営の店番と、
 他の艦娘ではできない役割を持っているのもまた工作艦の特徴。
 適材適所。意地汚く生き残るのが役目であるならば、全力で挑め。
 戦場に出ることは少ない明石もまた、自分の役割に準ずる。

【一日目/深夜/D-3 水上】

【明石@艦隊これくしょん】
[状態]:ケッコンカッコカリによる強化(耐久や幸運以外意味なし)、両足に傷(走るのに苦労する程度に負傷)、疲労(大)
[装備]:指輪@艦隊これくしょん、大地鳴動『ヘヴィプレッシャー』@アカメが斬る!
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒して生きて提督の下(元の世界の方)へ帰る。
1:蛇王院さん……無事だといいんですが。
2:九時間ほど散策して、指定の場所に遊星さんと合流。
3:帝具、ちょっと調べたくなってしまいますねー。
4:首輪を解除できるだけの装備を整えないと。
5:特体生って艦娘余裕で超えてるじゃないですかやだー!
6:このまま水上移動して、どこへ向かおう。
7:ジャンヌには最大限警戒。あれがゴロゴロいたら艦娘ですらかませなりますよ!

[備考]
※改装後、ケッコンカッコカリ済み、所謂ジュウコンなし、轟沈経験ありの鎮守府の明石です。
※艤装はありませんが、水上スキーそのものは可能です。
 時間制限については特に設けてませんが長時間は無理かなと。
※指輪は没収されていませんが、偽装がないため耐久以外ほぼ意味がありません。
※蛇王院、遊星と情報交換しました。

※C-4の段丘に薄緑@刀使ノ巫女が落ちてます。
 C-4の段丘の地形がかなり荒れてます。
 C-4か近くのエリアに隠れ港+護送船@テイルズオブアライズがあります

【ティアドロップ@Caligula2】
蛇王院空也に支給。作中のショップで購入可能なスティグマ(装備品)。
装備品とは言うが見た目に変化はなく、魂の残滓(宝箱)を開けた(本ロワの場合触れた)人物に装備される。
装備されると残滓が消滅し、装備されると基本的に外せない。事故防止のため簡素なケースに収納されてる。
(厳密にはどう外すか分からない為。参加者である風祭小鳩であればわかるかもしれない)
この装備は防衛本能に分類し、防御と回避に大きな補正が入る(回避はゲーム上の防衛本能最高値)。
装備した人物が死亡した場合、再び魂の残滓となって再利用が可能。
その際魂の残滓は装備した人物の遺体のそばに発生する形で外れる。
魂の残滓の形状は黄と黒が混ざった塊のようなのもの(Caligula2における宝箱のビジュアル)。

【薄緑@刀使ノ巫女】
蛇王院空也に支給。作中における獅童真希の手にする御刀。膝丸ともよばれる。
珠鋼という特殊な金属で出来た日本刀で折れず錆びない。
※刀使ノ巫女世界での話なので何かしらで折れるかも
 原作でも加州清光が元の名前の逸話通りに折れてる
蛇王院は刀使ではないので刀使の能力は使えない為、
物凄く頑丈な武器と言った扱い。サイズは史実通り80cmの太刀。

【風の主霊石@テイルズオブアライズ】
ジャンヌに支給。マスターコアについては水の主霊石参照。
原作に於いては領将アウメドラが用いており、風属性の力が行使可能。
ゲーム上ではアウメドラの戦闘以外での使用の描写がないので、使うとどうなるかは書き手任せ。
テイルズでは雷が風属性になることもあるが、これで使えるのは基本的に風に関するものだけ。

022:You say…絆 ―死者と生者、零にて交わりし時― 投下順 024:未来への第一歩
時系列順
37:命の灯火 ジャンヌ 053:Battle Royal Mode-Joining 超戦士カオスソルジャー
39:プランドロール・シップヤード 蛇王院空也 074:死者からの手向け
明石 068:マジックテンペスター
08:希望の未来を途切れさせるかよ 神代凌牙 074:死者からの手向け
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