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エージェント夜を往く

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エージェント夜を往く ◆LxH6hCs9JU



 体を激痛と脱力感が泥海のように、襲い、蝕み、覆っていく。
 覚めてゆく世界への旅路は険しく、しかし引き返しもせず、突き進んでいく。

「のっひゃあぁ!?」

 静謐な空気が浸透する夜の病院で、ドクター・ウェストは目を覚ました。
 仰天の声と共に開いた視界には、粗末ながらも清楚な、白の天板が埋まっていた。
 辺りを見渡せば、そこはかつての、医学の徒であった頃のウェストが慣れ親しんだ、病院の一室。
 どうやら自身はベッドに寝かされていたらしく、額には微かな重さとぬるい湿り気があった。
 濡らした手ぬぐいが何者かによる看病の証であると推定すると、ウェストはゆっくりと上半身を起こす。

「我輩は、いったい」

 吐息に連れて、頭が動き始める。
 同時に、脇腹の辺りに強烈な痛みが走った。

「つ……!」

 苦い顔を浮かべ、ウェストは思い出す。
 脇腹に負った傷、拙い治療の跡、途切れる前の記憶が、次々に瞬き散った。

 科学の徒として生み出した、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』。
 急なエンストをきっかけとしての、九鬼耀鋼一乃谷刀子らとの出会い、そして情報交換。
 間際、何者かによる狙撃を受け、負傷する身、癒そうとする刀子の献身、跳ね除ける自己。
 こんなところでは死ねないという思いを抱いての、高笑い、哄笑、笑いと共に消えた意識。

 そして気がつけば、ドクター・ウェストの身は病院の中にあった。
 おそらくは九鬼耀鋼か一乃谷刀子が、あるいは両者が、ウェストを治療するために運び込んだのだろう。
 ならばその、命の恩人足りえる二人は……と視線を巡らせたところで、気づく。

 負傷したこの身が、患部を含む上半身のみならず、腰から足先に至るまで、すっぽんぽんである事実に。
 加えて、隣で寄り添うように横たわる、同じくすっぽんぽんの、九鬼耀鋼の存在がある驚愕の事実に。

「……ホワイ?」

 アーカムシティではその変態的な行動の数々から、仰天人間と囃されてきたウェストも、さすがに驚くほかなかった。
 驚きの深さを思い知らせるほど、彼は口数を減らし、嫌な脂汗を垂れ流し、口をひん曲がらせながら、裸の九鬼を見やった。

「ん……あ……ああ、起きたか」

 ウェストの熱い眼差しを受けて、九鬼が目を覚ます。
 本人いたって冷静な態度で、動揺中のウェストと顔を合わせた。

「あー……とりあえず経緯は省くのである。九鬼よ、なぜに貴様が、全裸で、我輩の、隣に、寝ているのであるか!?」

 声を張り上げるが、常の体を張ったオーバーリアクションは、怪我のためか満足に取れなかった。
 ウェストの詰問に対し、九鬼は小さく唸って対応。顔つきは真面目さを崩さず、また凛々しい。
 少年を過ぎ、青年を経て、渋みの効いた大人の男を主張するその相貌は、ウェストから見てもときめきものだった。
 さらに視線を下に促せば、羨むほどの屈強な肉付き、そして光る股間。ウェストは、鼓動が高鳴るのを自覚した。

「そんなことか。おまえの体が冷え切っていたのでな。人肌で暖めてやったまでだ」
「え……? そ、そうだったのであるか。そ、そ、それならば不自然ではない。むしろ超自然であるな」

 九鬼の切り返し方は実に巧みで、言及の隙がない。二人の男が裸で寄り添っていたのは、そういう道理なのだと認識する。
 反論を受けたウェストはそれ以降押し黙り、九鬼もまた言葉をなくし、互いの視線だけが固定された。
 数秒間、いや数分間、もしくは数時間程度見つめ合っていたかもしれない。
 ウェストはやがて九鬼の男らしい肉体から目が離せなくなり、心と共に釘付けとなった。

「ふむ。どうやら、まだ本調子ではないようだな。どれ、もう少し暖めてやろう……」

 キョトンとする意識を置き去りにして、九鬼はウェストの体を、抱く。
 強く、熱く、男性的に、激情的に、汗が迸るほど、想念を燃やして。
 ウェストは、体中の色が肌色から蛸のような赤に変色していることに気づけぬまま、九鬼に身を委ねた。

「まだ、足りないか?」
「足りない、のである」

 短いやり取りが、スイッチとなる。抱擁は、さらに激しさを増した。
 これは、夢なのだろうか。きっと、そうに違いない。だが、些事だ。
 常世の幻想に浸ろうとも、今、この感触だけは確かだと、ウェストは思う。

「そうだ、いいこと思いついた。おまえ、俺の【禁則事項】の中で【禁則事項】しろ」

 九鬼からの、思いもよらぬ誘い。ウェストは頬を赤らめ、どぎまぎした反応を示し、しかし拒否はしない。
 弱みを見せてしまった、補正か。なされるがまま、九鬼に身も心も蹂躙されてしまうのがわかる。

 いや、もしかしたら……これは、願望だったのかもしれない。
 殺し合いなど、なにもかも捨て去って……一人の魅力ある男に抱かれたいと、本気で……。


 ◇ ◇ ◇


 体を激痛と脱力感が泥海のように、襲い、蝕み、覆っていく。
 覚めてゆく世界への旅路は険しく、しかし引き返しもせず、突き進んでいく。

「のっひゃあぁ!?」

 静謐な空気が浸透する夜の病院で、ドクター・ウェストは目を覚ました。
 仰天の声と共に開いた視界には、粗末ながらも清楚な、白の天板が埋まっていた。
 辺りを見渡せば、そこはかつての、医学の徒であった頃のウェストが慣れ親しんだ、病院の一室。
 どうやら自身はベッドに寝かされていたらしく、額には微かな重さとぬるい湿り気があった。
 濡らした手ぬぐいが何者かによる看病の証であると推定すると、ウェストはゆっくりと上半身を起こす。

「我輩は、いったい」

 吐息に連れて、頭が動き始める。
 同時に、脇腹の辺りに強烈な痛みが走った。

「つ……!」

 苦い顔を浮かべ、ウェストは思い出す。
 脇腹に負った傷、拙い治療の跡、途切れる前の記憶が、次々に瞬き散った。

 科学の徒として生み出した、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』。
 急なエンストをきっかけとしての、九鬼耀鋼、一乃谷刀子らとの出会い、そして情報交換。
 間際、何者かによる狙撃を受け、負傷する身、癒そうとする刀子の献身、跳ね除ける自己。
 こんなところでは死ねないという思いを抱いての、高笑い、哄笑、笑いと共に消えた意識。

 そして気がつけば、ドクター・ウェストの身は病院の中にあった。
 おそらくは九鬼耀鋼か一乃谷刀子が、あるいは両者が、ウェストを治療するために運び込んだのだろう。
 ならばその、命の恩人足りえる二人は……と視線を巡らせたところで、気づく。

「なんだか、とんでもない悪夢を見ていたような気がするのである……」

 詳細は思い出せないが、死の渕を歩む間際の世界は、酷く男臭かったような気がしてならない。
 額を満たすべとついた汗が、背筋に悪寒を走らせた。全身の毛が逆立つ。

「ええい目覚めて早々、この大天才たるドクター・ウェストが夢に怯えるなど……恐るべきはナイトメア!
 ああ、なんかごっつい寒い。柔肌ををぶるりぶるりとなぞる寒気が身に染みて我輩ゾクゾクしちゃうっ。
 けどそれがまたカ・イ・カ・ン……なぁ~どと言うと思ったら大間違いなのである!
 今ほんのちょっとでも我輩にそっちの気があるとか思った愚民共、我輩の靴を舐めさせてやるからそこに跪けい!!」

 目覚めて早々、キチ○イ博士と呼ばしめたる所以を、喧騒によって証明するウェスト。が、

「って、いぃぃぃいつぁたたたたたぁぁ~っ!? 我輩、怪我人だというのにはしゃぎすぎたのである!
 あ、今バカだなぁとか思った奴は挙手! これは猿も木から落ちる、天才も時には茶目っ気を見せるという諺で……おや?」

 負った怪我にそぐわぬほど元気に騒ぎ、しかしそれに対する反応が皆無であることに、ウェストは今さらの違和感を覚えた。
 脳裏をよぎった悪夢のせいで一時的に棚に上げてしまったが、再度室内を見渡してみれば、そこにウェスト以外の人影はない。
 いぶし銀を思わせる白髪に眼帯を備えた男、九鬼耀鋼。
 ミニスカウェディングドレスに帯刀という変態女、一乃谷刀子。
 意識が途絶える寸前まで一緒にいた、ウェストをここに搬送したと思しき二名の姿は、どこに消えたのだろうか。

 ウェストはベッドから起き上がり、室内の検分を始める。ちなみに上半身は裸だったが、下穿きはちゃんとそのままだった。
 病室は個室であるらしく、ベッドは一人分。窓にはカーテンがかけられ、窓を覗くと夜天が広がっていた。
 壁にかけられた時計が指し示す時刻は、9:02PM。放送を跨ぎ、熟睡してしまっていたようだった。
 僅かな悔恨を覚えつつさらに調べていくと、ベッド脇の小さな机に、一枚の紙とイヤホンが残されているのを発見した。
 ウェストは紙のほうを手に取り、紙面を眺めていく。文面はこうだ。

『お嬢さんを迎えに行く。おまえはここで養生していろ――九鬼耀鋼。以下、第三回放送の大まかな内容を記す』

 ウェスト搬送後の九鬼の動向と、聞き逃した第三回放送の詳細。以上二点が、ウェストに残されたメッセージだった。
 まずウェストは、『お嬢さんを迎えに行く』という点に違和感を覚える。
 記憶が正しければ、九鬼は刀子のことをお嬢さんと呼んでいた。つまり、九鬼は刀子を迎えに行ったのだろう。
 となれば、推理としてはこうだ。九鬼はあの襲撃の折、刀子と一時的に分断され、しかしすぐには合流を果たさず、ウェストを病院に搬送した。
 搬送後、簡単な治療を施し、ウェストに置き手紙を残して、刀子を迎えに行ったというわけだ。

「我ながら少年探偵団もビックリの名推理なのであ~る。して、今回の死亡者は……」

 続く第三回放送の内容を知らせる文面を、目で追っていく。
 新たな禁止エリアは北西と南。いずれもウェストのいる病院には引っかかっていない。
 興味深いのは、放送を担当した者が言峰綺礼でも神崎黎人でもなく、炎凪なる新たな人物であったという点。
 実際に放送を耳にしなかったウェストにはどんな人物か思いもよらぬが、少なくとも炎凪という名に心当たりはない。
 そして肝心の死亡者はというと、

「一乃谷愁厳……一乃谷刀子と体を同じくしていたという、兄であるか」

 二人で一人という、参加者の中でも稀な存在であった一乃谷兄妹。その片割れの名が、記名されていた。
 森で九鬼らと情報をやり取りする際、ウェストは牛鬼の人妖である一乃谷兄妹の、特殊な体質についても教えられていた。

「一心同体。兄を失った妹ははたしてどうなってしまったのか。人妖……というのもまた、興味深いテーマであるな」

 この地で出会ったもう一人の人妖を思い浮かべ、ウェストはその名が紙面にないことを確認する。
 他にも、加藤虎太郎直枝理樹と……人づてによるものだが、知った名前がちらほら浮かんでいた。
 互いに筋肉を認め合った雄、井ノ原真人。天才を見縊った凡才、椰子なごみ。かつての自分と重ねた、千羽烏月
 生き残った知人もまだ多くいるが、今回の周期で生存者も全体の約半数。
 既に、のんきに怪我人でいられる段階ではなくなっていたのだ。

「こんなところでナースの手厚い看護を待っているわけにはいかん。ここは世紀の大天才として奮起せねば――」
「では、さっそく仕事をしてもらいましょうか」

 不意に齎される、声。
 ウェストは瞬時に振り返り、眼差しを病室のドアへと向ける。
 そこには声の主が悠然と屹立し、艶やかな銀のポニーテールを靡かせていた。

「探しましたよ、ドクター・ウェスト」

 見知った顔、聞き知った声、記憶どおりの態度に、ウェストは驚愕の声を上げた。

「き、貴様は――筋肉の妖精、マッスル☆トーニャ!?」


 ◇ ◇ ◇


「……姿なし、か」

 夜も更け、夜天に星が瞬く頃合になって、九鬼耀鋼は襲撃の地へと帰っていた。
 襲撃者との一悶着の後、九鬼は負傷したドクター・ウェストを病院へと搬送しようとした。
 その際足として用いたウェスト改造の軽トラックだが、病院までの道のりはあいにくと山道であったこともあり、乗り捨てている。
 人ひとり分くらいなら担いで走ったほうが速い、と即断した九鬼は放送が始まる頃合になって病院に到着し、放送を聞きながらウェストに軽い治療を施した。
 休む間もなく疾駆しここに舞い戻ってきたのは、告げられた死亡者の中に一乃谷愁厳の名があったからだった。

(あのまま討たれたとは思いがたいが……死んだのがお嬢さんではなく兄というのも妙だ。
 俺が去った後、もう一悶着あったと考えるべきか。利を追求したとはいえ、失策だったかもしれん)

 あのとき、九鬼は刀子への信頼を判断材料とし、ウェストの救命を優先してしまった。
 ウェストが首輪解除のキーパーソンとなり得る、そういった利を考慮し、両者の命を天秤にかけてしまったことも認める。
 自責の念は僅かながらにあるが、しかし九鬼の本来の人柄、そして目的を考えれば、今は悔やむときではない。

(どこぞの正義馬鹿のように、誰かの味方を気取るつもりはないが、いい気分がしないのは事実だ)

 この地における九鬼の存在理由は、ゲームの背後に潜む外敵を完膚なきまで殲滅することにある。
 霊体の受肉、死者の復活、駒を揃え盤上を整えての茶番など、これ以降一切起こさせはしない。
 目的を成すには、弱者の保護ばかりに気を取られてはおれず、守る立場にあってはいつまでも攻勢に出ることはできない。
 なればこそ、仲間の守護などという善意は莫迦弟子たる如月双七に任せ、己は利の追求を徹底する。

(俺とウェストが病院に向かったであろうことは、お嬢さんも知っているはずだ。なら、ここは無理に探す必要もない。
 俺は、そうだな……ウェストに土産でも用意してやるとするか。この首も、そろそろ解放感を得たいしな)

 ウェストという人材を無駄にしないためにも、早急に首輪のサンプルを調達し、彼に調べさせたい。
 そのためには、誰かの首が必要となるわけだが……この作業は双七や刀子では担えないだろう。
 殺す覚悟が不完全な若輩二人では、首を削ぎ落とすだけでも傷となる。こういうのは大人の仕事だ。

 加えて、九鬼流が持ちたる武の力。これは、守護に徹すべき力ではない。
 敵を打ち、障害を砕き、破壊する。九鬼耀鋼としての真骨頂を発揮するためにも、中途半端ではいられないだろう。
 となれば、取るべき選択は決まった。寄って来る羽虫の如き敵を、この拳で叩き落し、殺し、得る。
 単純にして、多くの者にとって難しい行為を遂行できる者は、九鬼をおいて他にいない。

(……が、やはりこのまま放っておくのも目覚めが悪いな。あとで双七になんと言われるかわかったものではない。
 もう少し捜索を続けてみるとして、さて……早々に寄って来た羽虫を、如何にして潰すかだな)

 ダイナマイトの爆心地から移動し、散策の足を山内まで伸ばしたところで、九鬼はその気配に気づいた。
 山の、それも夜の静寂の中にあって、異様なほど鋭く突き刺さる、一つの殺気が確認できる。
 現在は背後。九鬼が動けば向こうも動き、殺気を向けたまま機会を窺っているようだ。
 この時点で、敵であることは明白。闇討ちを狙っているようだが、気配が隠蔽できていないところを考えるに、素人か。

(どれ、少し揺さぶってみるか)

 九鬼は軽く笑い、ふと足を止めた。


 ◇ ◇ ◇


(……試練やなぁ)

 懸命に呼気を落ち着かせながら、藤乃静留は樹木に背を凭れた。
 すぐ近くにいる標的の動きを追いながら、出会ってしまった機会に不安を覚えながら、思う。
 なつきのために修羅になったとして、はたして羅刹を下すことはできるのだろうか――と。

 刀子を騙まし討ちした後、下山を目指して進めた歩は、黒いコートを羽織る見知らぬ男性に行き当たった。
 身を潜めて動向を窺えば、なにを成すでもなくただ森の中をうろうろとほっつき歩いている。
 なにかを探しているのだろうか、と思いつつも、静留は接触には踏み出せずにいた。

 大柄な体躯、右目を覆う眼帯、姿勢の良さ、どれを取ってもただの中年とは思えない。
 人殺しの意志ある者かどうかも不明瞭だが、それなりの心得があることは確かだろう、と静留は懸念した。

(向こうは気づいとらへん。ここは一気にやってしまいたいところやけど……難しおすなぁ)

 なつきを生かすためにも、なるべくスコアを稼ぎたい。減らす機会は、しっかりものにしたいという願望が静留にはあった。
 もちろん、襲撃にはリスクがつきまとう。
 直面した機会は絶好だが、疲労した自身がついてくるか、相手の実力は如何ほどか、悩みは尽きない

(大人しく引き下がって、休むのも手やろうけど)

 危険度と機会の希少さを天秤にかけ、静留は影の中で懊悩する。
 刹那、

「――素人か」

 静留のものではない、本人初めて耳にする、標的たる男の声が轟いた。
 その、明らかに独り言とは受け取れない強い語気を、静留は生唾と共に飲み込む。

「すぐ襲撃に踏み込まないのは、ある意味懸命だ。だが、臆病とも言える。撤退の決断を渋るのも、機会を惜しんでだろう」

 男は、誰もいない虚空へと声を向けている。対面する者はいなく、しかし発せられる言霊は、紛れもなく静留宛てだ。

「助言としては、『焦りが殺気に出ている』だ。闇討ちを狙うなら、感情を押し殺し空気と一体化しろ。
 先刻の暗殺者はまだ気配の断ち方が上手かったが……おまえは、もう手遅れだ。
 こちらとしても、首輪が欲しいところでな。実力行使でもぎ取ってもいいんだが……」

 男の声は鋭く尖り、静留に恐怖を植えつける。畏怖すべき貫禄は、やはり只人のものではなかった。
 大変な男に目をつけてしまったのかもしれない、と静留は後悔を覚えながら、返答なく男の声を静聴する。

「あいにく、探し物があってな。そっちを優先しなければならない。まあ、もう少し探して駄目なようなら……首輪の調達に戻って来るか」

 そこで言葉を切り、九鬼は再び動き出した。
 静留は追わず、否、追えず、その場に腰を下ろす。
 全身の骨が砕けたように、へなへなと、情けないことを自覚しながら。

「罠を張る時間をくれてやる、とでも言いたげどすなぁ。えずくろしい。さぶいぼできるわ」

 九鬼は、静留の存在を察知しながらも、まるで歯牙にかけなかった。
 それどころか遊んでいるような態度すら見せ、堂々と山を登っていった。

「いきったらあかへんで、うち。けど……ほんま、試練やわ」

 自身、なつきへの恋心に言い聞かせながら、再度天秤をかける。
 チャンスと、リスク。どちらを取るか――。



【E-4 山麓の辺り/一日目 夜中】

【藤乃静留@舞-HiME運命の系統樹】
【装備】:殉逢、コルト・ローマン(0/6)
【所持品】:支給品一式×3、虎竹刀@Fate/staynight[RealtaNua]、木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、 首輪(刀子)、
      玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME運命の系統樹、 ビームライフル(残量0%)@リトルバスターズ!、
      シアン化カリウム入りカプセル、古青江@現実、ラジコンカー@リトルバスターズ!、不明支給品×1(渚砂)、
      愁厳の服、シーツ、包丁2本
【状態】:疲労(大)、左の太股から出血(布で押さえています、出血はほぼ停止)、後頭部に打撲
     左手首に銃創(応急処置済み、傷口が開いている)、全身に打ち身、左脇腹の骨に罅
【思考・行動】
 基本:逸早く、なつき以外の参加者達を殲滅する。
 0:標的は九鬼耀鋼。チャンスとリスク、優先するべきは――。
 1:どんな手段を用いてでも、なつき以外の参加者達を皆殺しにする。
 2:太股の傷を治療する為の道具を探す。
 3:なつきに関する情報を集める。
 4:衛宮士郎を警戒。
【備考】
 ※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします。
 ※士郎より聖杯についての情報を得ました。
 ※媛星が会場内から見える事には未だ気付いていません。


【九鬼耀鋼@あやかしびと-幻妖異聞録-】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、日本酒数本
【状態】:健康、疲労(大)
【思考・行動】
基本方針:このゲームを二度と開催させない。
1:山を基点に刀子を捜索。
2:適度なところで捜索を打ち切り、山を下りる。静留が留まっているようならば、殺して首輪を得る。
3:上記終了後、病院に戻る。できればそれまでに首輪を入手したい。
4:制限の解除の方法を探しつつ、戦力を集める。
5:自分同様の死人、もしくはリピーターを探し、空論の裏づけをしたい。
6:如月双七に自身の事を聞く。
7:主催者の意図に乗る者を、場合によっては殺す。
8:いつか廃屋に行ってみるか。
【備考】
※すずルート終了後から参戦です。双七も同様だと思っていますが、仮説に基づき、数十年後または、自分同様死後からという可能性も考えています。
※今のところ、悪鬼は消滅しています。
※主催者の中に、死者を受肉させる人妖能力者がいると思っています。その能力を使って、何度もゲームを開催して殺し合わせているのではないかと考察しています。
黒須太一、支倉耀子の話を聞きました。が、それほど気にしてはいません。
※アルとの情報交換により、『贄の血』、『魔術師』、『魔術』、『魔導書』の存在を知りました。情報交換の時間は僅かだった為、詳細までは聞いていません。
※首輪には『工学専門』と『魔術専門』の両方の知識が必要ではないか、と考えています。


 ◇ ◇ ◇


「――私がツッコミを入れると、そう思いましたか? 思ったでしょう? でも残念、スルーです。
 それはそうとドクター・ウェスト、あなたに仕事を持ってきてやったんだから、ちゃっちゃと取りかかりやがりなさい」

 冷厳な声でさらっと厳しいことを言う、少女元来のスタイル。
 トーニャ・アントーノヴナ・ニキーチナが病院を来訪したのは、なにも偶然ではない。
 山を下り、中世西洋風の街を散策する傍ら、トーニャは森の入り口辺りに停められた軽トラックを発見した。
 楽器運搬用のものとしては華美すぎる装飾に加え、荷台にはごった返したギターアンプや配線の数々。
 極めつけは、乗用席のシートにこびりついた、微かな血痕。

 以上のことから、トーニャはトラックの運転手が森での走行を無理と判断し、入り口で乗り捨て、徒歩で病院に向かったのだと推理した。
 行き先を告げたのは血痕だ。トラックが向いていた方角は北、地図を参照すれば、候補地など一つしかない。
 加えて、あの軽トラック。怪しげな改造の痕跡から、自称天才発明家のドクター・ウェストが関わっているに違いないと睨んだのだった。

 まさか当人が負傷者であるとは思いもよらなかったが、どうにか再会は果たせた。
 ならば、後は隠密としての仕事を遂行するだけだ。
 トーニャはウェストに例のブツ――首輪のサンプルを放り投げる。

「おお、これは――!」
「あなたのお望みの品です。あとは言わなくてもわかりますね?」
「む、むむむぅ……」
「仕事は迅速に。ウチのボスは見た目温厚ですが、あの手のタイプは得てして中身が暗黒な……」
「だが断る、のである」
「……はい?」

 トーニャの放った首輪を受け取りながら、ウェストはさらっと断りの言葉を入れる。
 首輪を見せた瞬間、喜々として解体に乗り出すだろうと想定したトーニャとしては、不意打ちのような反応だった。

「ふふ……わかる、わかるぞマッスル☆トーニャよ。貴様はこの大天才、ドクター・ウェスト様の才をあてにしたのであろう?
 だからこそ我輩を探すために東奔西走し、肩で息をしつつも平然とした様相を見せるいじらしい姿を晒しているのであろう?
 こんなちっちゃい子が頑張って、近所のおばちゃんは飴玉の一つでもあげたいところであろうがあいにく我輩は他人に厳しい!
 首輪はいずれ解析し仮分解し完全解除してやるのである。ただ~し、我輩を首輪を外してくれる便利屋さんだと思うなかれ!
 我輩が貴様らの首輪を外してやるのは、慈悲ではなく自らの存在証明のため! それが我輩の生きる道!
 大・天・才! ドォォクタァー! ウェェェスト! 様の魅惑的かつ高尚な技術を周知徹底させるための作業なのであるッ!
 こんなちっぽけな孤島の片隅で、観客は筋肉の妖精ただ一人な状況など、もったいないにもほどがあるとは思わんか!?
 我輩に首輪をバラさせたいなら、もっともっとオーディエンスを集めてとぅーびーこんてぃにゅー推奨!
 凡才ならではの都合のいい理想なんぞ、我輩だけが使えるテクニックでとかちつくちてやるのであるっ!
 わかったか? 胸に刻んだか? 理解が追いついたか? ならばその浅知恵をより研磨し、出直してこぉぉぉい!
 のひゃ、のひゃ、のっひゃーっはっはっはっはっはっは! のっわぁーっはっはっはっはっはっはっは!!」

 ……ロシアンスパイのアントニーナとして、神宮寺奏に雇われた隠密として、トーニャはクールに仕事を遂行しようと努めた。
 ゆえに無為なツッコミも自重したのだが、この男に対しては、別の意味でツッコミを入れる気がなくなった。
 凡骨リボン、もとい藤林杏が側にいた頃は、もう少しやりやすい相手とも思えたが。

(まぁ、あれ以降の彼の顛末を詮索するのは、ダーと言わせてからにしましょうか)

 ドクター・ウェストが掲げる三つの教義、『面白く!派手に!悪っぽく!』を知らぬトーニャにとっては、恐るべき難敵だった。
 要はただの目立ちたがり屋、大衆の前で首輪解除という偉業を成し遂げ脚光を浴びたい……という浅ましい考えが見え隠れした。
 実際、トーニャの観察眼は的を射ており、だからといってウェストの意向を呑んでは、彼の態度を増長させるだけだった。

「おや、こんなところになんの変哲もなさそうなイヤホンが」

 さてどうしたものか、とトーニャが室内を見回すと、ベッド脇の机に置かれたイヤホンに注意がいった。
 見た目には普通のイヤホン、ただしノンケーブル。セロハンテープで添付された説明書を見れば、何者かによる書き込みがなされている。

『俺では使い道がなさそうだ。おまえのほうで役立てろ』

 達筆で記された文字列は、イメージからしてウェストのものだとは考えられない。
 となればこのイヤホンは誰かがウェストに宛てた贈り物だろうが、やはり詮索は後回しだ。
 トーニャはイヤホンに付属された説明書を読み、ニヤッ、と鉄面皮を崩した。

「ふむふむ。では、装着、っと」
「ノォ~ウ! なにをしているかマッスル☆トーニャ! 人様のものに勝手に手をつけては母ちゃんに叱られるのであるぞ!?」

 ウェストの了承など待たず、トーニャは謎のイヤホンを強制拝借、自身の右耳に嵌める。
 刹那、

「ふわ~……♪」

 トーニャの纏う空気が一変した。

「ぬ、ぬぅ? トーニャよ……いったいどうしたのであるか?」
「あ、これはこれはドクター・ウェスト様ぁ~。別にどうもしてませんよ~♪」

 鉄面皮を崩すどころか跡形もなく破壊し、ほがらかな女の子としての笑みを作る。
 緩んだ口元は艶やかに、とろんとした瞼は優しげに、夢に浸る乙女のように、トーニャは変身を果たした。
 怯んだのはウェストだ。トーニャとの邂逅はこれで二度目だが、初対面のときからは想像もできない一面を垣間見て、面食らっている。

「うっ……ぬ……ぬぬ。な、なんであるか、いったい……」

 ふわふわ~っと。それこそ本物の妖精のように、夢の住人とも思える奇異な存在感を放っている。
 それはウェストの目からしてもふわ~っとしており、三十秒目を合わせていると視線が釘付けに、一分間目を合わせていると、なんだか幸せな気分になってきた。
 ウェストの厳つい顔が、トーニャに釣られるようにとろりんと弛緩する。本人自覚もないまま、自然にそうなった。

「わ、我輩になにやら衝撃走る……ホワイ、このふわ~っとした感覚はいったいなんであるふわ~っ?」

 動揺を胸に秘めたまま、ウェストの顔つきはニヤニヤと変質し、いつも以上に変態的に昇華された。

「ふわ~?」
「ふ、ふわ~、であるか?」
「ふわふわ~」
「ふ、ふ、ふわわぁ~?」
「ねーウェスト様ぁ。トーちん、ウェスト様の天才的なところが見たいなぁ」
「ふわッ!? ぬ、ぬ、ぬぐおおおおおぉぉぉ!?」

 トーニャのあまったる~い猫なで声を受けて、表情だけで悶絶するウェスト。
 態度が激変したトーニャにどう対処していいのもか苦悩し、葛藤し、口元はまだニヤついていた。
 以下、トーニャの精神世界という名のあやかし懺悔室。

(な、なんですかこのイヤホンは。恐るべき効果です。自分の発言がここまで覚醒してしまうとは思いもよりませんでした。
 超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機……説明書の文面は正直眉唾ものでしたが、妙なものを作る国があったものです。
 しかし、これは案外使えるのでは……? さすがに軍事利用までには至らないでしょうが、諜報活動にも有用かもしれません。
 如月君あたりに使ってあのファッキンフォックスを嫉妬の渦に巻き込むのも大そう面白そうな……ふふ、ふ、フフフフフ……)

 以上、トーニャの精神世界という名のあやかし懺悔室。
 何者かがウェストに残したこの機械は、見た目には普通のイヤホンでありながら、中身はロシアンスパイ仰天の技術が詰め込まれていた。
 チラリと説明書を読み返してみれば、『製作:極上生徒会隠密部』とある。
 トーニャは自身に仕事を託した極上生徒会会長と、彼女が抱える極上生徒会という組織に、多大な畏怖を覚えた。

 ともあれ、この『装着者の願望と相手の心理を読み取り交渉の補助をなす』機械を、活用しない手はない。
 トーニャはここぞとばかりにふわふわ領域を拡大し、ウェストを陥落へと導く。

「ハッ、読めたのである! 猿も煽てりゃ木に登る、天才を崇めれば下々の連中に慈悲が与えられると、そう睨んだであるな!?
 だが残念、そうは問屋が下ろさないのである! 我輩は煽てに弱い猿とは違うからして、そう簡単に貴様の思惑に乗るなど……。
 お、も……おもおおおおお! そんな瞳で見つめないでベイビー! 我輩、ちょっとやる気出てきちゃってるうん!?」

 このトーニャの症状、機械によって偶発的に齎された懐柔の姿勢ではあるが、神沢学園在籍者ならばこう判断しただろう。
 ――あ、トーニャがふわふわモードになった。
 思春期の男子生徒共を、三次元二次元の好み隔てなく夢心地に追いやり、人間嫌いの狐っ子まで陥れる魔の魅了スタイル。
 それこそがトーニャがときどき発症する『ふわふわモード』であり、彼女はこのイヤホンによって擬似ふわふわモードを獲得することに成功したのだった。

「ま、まあ、ちょっと調べるくらいならお茶の子さいさいなのである。か、かかかか勘違いしないでよね!
 別に筋肉の妖精のひたむきな視線でハートをぐりぐり刺激されちゃったわけじゃないんだからね!
 と否定を入れるとして。ふむふむこれが例の首輪であるな。どれ……」

 意外にというか狙いどおりというか、ウェストはあっさり陥落して首輪を手に取り始めた。
 おもしろいのでイヤホンは装着したまま静観。トーニャは内心で、グッジョブナイス私、と己を称揚した。

(おっと、私はこう見えてもクールなロシアンスパイですからね。プライドなんて気にしてたらまんまは食い上げですよ)

 自分にでもウェストにでもない謎の言を零し、トーニャはふわふわ~っと天才科学者の手腕を見つめる。
 ――加藤虎太郎に一乃谷愁厳と、ついに身内が二名、死んでしまったのだ。なおのこと手段は選んでいられない。
 ロシアンスパイとしての、隠密としての行動が明日に繋がると信じ、トーニャは感傷を抑えて突き進んだ。

「お、おお……おお――こ、これは!」

 手にした首輪を回し、覗き、撫で、降り、擦り、吹き、弾き、叩いたりなどして、ウェストは咆哮を上げた。

「ま、まさか……そうか……しかしこんな仕組みになっていたとは……だがそれならば頷ける……謎は全て解けた!
 そう、真実はいつも一つという少年探偵のセリフは正しくもあり、間違ってもいた……ファイナルバウトが見えたのである!
 さ~てここで読者のみんなにクエスチョン☆である。我輩はいったいなにに気づき、なにを閃いたのか?
 正解率1パーセントの難問奇問に並ぶとも劣らない頭脳への挑戦を、君は受け取ることができるか!?
 あて先はこちら。ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、好きなキャラと問題の答えを書いて送ってほしいのである。
 おっと、それとは別に『ウェスト様ステキ』『ウェスト様生き残って!』といった励ましのお便りも絶賛募集中である。
 ハガキで味気ないと思うならハートマークの入った可愛いレターセットを用いると我輩としてもみんなとしても吉。
 そぉ~れはそぉーと高鳴る興奮! 募る期待! 膨れ上がるのは謎を残したまま突入する解決編なのであ~る!
 はたして大・天・才たる我輩だからこそ気づきえた首輪の秘密とはなんなのか!? これまでの伏線を洗いなおすのもまた良し!
 ひょっとしたら意外なところに落とし穴は潜んでいたかも? おーっとこれ以上は放送コードに引っかかるぜである!
 次回、天才科学者ドクター・ウェスト第13話『ウェストくん、首輪を片手間ではずすの巻』にこうご期待!
 終わりのコールはいつものごとく、大・天・才ッ! ドォクタァァァァ――――ッ! ウェェェェェストッッ!!」



【A-3 病院/一日目 夜中】

【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:なし
【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-、首輪(岡崎朋也)、
     九鬼の置き手紙、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』の鍵
【状態】疲労(大)、左脇腹に二つの銃創(処置済み)
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は宇宙一ィィィィーーーーッ!!!!
0:か、かかか勘違いしないでよね! ちょっと調べてあげるだけなんだから!
1:首輪を調べる。そして発覚する驚愕の事実――!
2:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流する。
3:ついでに計算とやらも探す。
4:霊力に興味。
5:凡骨リボン(藤林杏)の冥福を祈る。
【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。
ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚を見ていると判断。今のところ危険性はないと見てます。


【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと-幻妖異聞録-】
【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/staynight[RealtaNua] 、超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会
【所持品】:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃、智天使薬(濃)@あやかしびと-幻妖異聞録-、
      レトルト食品×6、予備の水
【状態】:健康、擬似ふわふわモード
【思考・行動】
基本方針:打倒主催。『隠密』として行動。
 0:ふわ~っ♪(フフフ……)
 1:ウェストに首輪を調べさせる。
 2:しばらくは単独行動を徹底。物資や情報の調達、各施設の調査などに努める。
 3:藤乃静留を探し出し、主催者(神崎黎人)の情報を絞り取る。
 4:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。
 5:主催者への反抗のための仲間を集める。
 6:地図に記された各施設を廻り、仮説を検証する。
 7:クリス、ドライ、このみを警戒。ツヴァイも念のため警戒。
 8:時機を見て、奏と合流する。ファルはやっぱり信用できない。
 9:もし帰れるのなら…………?
【備考】
 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。
 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウェストと情報交換をしたことで確信を深めました。
【トーニャの仮説】
※地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。
※禁止エリアには何か隠されているかもしれない。



※スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』は、D-3南部森の入り口辺りに乗り捨てられています。



【超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会】
極上生徒会隠密部が諜報活動の糧とするため極秘に開発した。
見た目はイヤホンだが同時にマイクにもなっていて、話している相手の声を拾う。
それが内蔵されたマイクロコンピュータに伝わり相手のタイプを即座に分析、
加えて耳の中の発汗状態から装着者本人の願望も読み取り、
相手を思い通りに動かすためのセリフを、イヤホンを通じて教えてくれる。
さらに口の筋肉を電気制御して、言いづらいくっさ~い台詞でもすらすら言えるようにしてくれる。



200:mirage lullaby 投下順 202:Phantom /ありがとう
198:Jesus Is Calling/我に来よと主は今 時系列順 203:死闘
191:踊り狂う道化達/それでも生きていて欲しいから (後編) 藤乃静留 208:DEVIL MAY CRY
178:めぐり、巡る因果の果てで(子供編) 九鬼耀鋼 215:吊り天秤は僅かに傾く
ドクター・ウェスト 204:ウェストくん、首輪を片手間ではずすの巻
161:一人の隠密として、一人の姉として アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ

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