なのに貴様は、なぜ神威の天眼で私の矜持を暴くのだ

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なのに貴様は、なぜ神威の天眼で私の矜持を暴くのだ - (2015/09/15 (火) 20:35:14) の編集履歴(バックアップ)


発言者:御門龍明

神の座を巡る物語にて、既知の牢獄に囚われた世にある一人の女がいた。
その者、埒外の蕃神盟友である黄金の獣の近衛、三騎士の一角たる大隊の長。
名をエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグと言う。

神座世界の共通概念である渇望は、言い換えればその人物の在り方を示した矜持であり、エレオノーレが抱いたのは破壊と闘争を司る黄金の獣への忠誠だが、彼女と対峙した女性たちからはことごとく否定される。

じゃれついてくる後輩からは恋は盲目と言われ、取るに足らないと思っていた小娘からはお前が見下している女と何が違うと言われ、腐れ縁からは単に好きな男を取られたのが悔しいだけだとビンタされるが、「愛だの恋だのでしか語れないのか」「私の忠を侮辱するな」と常に跳ね除け続けた。

万物総てを分け隔てなく愛する黄金の修羅で在り続ける、獣の爪牙を構成する鬣の一本が己の本懐だと、誰に何を言われようとも、黄金へ捧げる忠誠こそがエレオノーレの誇りなのである。

それは幾星霜経とうとも永劫不変、自愛の権化に踏み躙られようとも、黄金を滅相されても決して揺るがない。
天狗道の世を塗り変えるため、新たな覇道を求めるために彼女は生き残った仲間たちの元から離れ、最後の修羅として汚泥の中へ突き進んでいく。
別れ際、自分に幸せをくれた慈愛の女神を愛し、その彼女を失って憎悪に焦がされても、邪神の理と断定した己が覇道を展開してでも天狗道の完成を拒んだ神の器らしくない男から、否定されてもなお想い続けた黄金への忠誠に敬意を表された。

無間地獄に雨が降ってきたのか、顔が濡れて視界が滲む中、今まで否定されるだけだった矜持(つよがり)を恐らく初めて肯定してくれた男に対して、「世辞など要らん、おべんちゃらを言うな」と笑みがこぼれながら返した。


  • 強い人だな・・・・・・それしか言えん。 -- 名無しさん (2015-09-14 22:47:23)
  • 強いだけではなく美しい・・・・・・本当にそう思う。 -- 名無しさん (2015-09-14 22:56:11)
  • んが、黄金さんが関わると故郷焼き討ちとかしちゃうんだなこれが -- 名無しさん (2015-09-14 23:04:21)
  • 夜刀のおべっかは掲載なしか -- 名無しさん (2015-09-14 23:46:41)
  • 女のカッコよさの極限やな -- 名無しさん (2015-09-15 01:11:10)
  • ↑3 美化された感じになってるけど、大勢の市民を恋愛感情で焼殺してますしねぇ…… -- 名無しさん (2015-09-15 15:35:51)
  • まあそういう善悪はおいといて、忠誠を貫くって凡人には到底できぬことをやりとげたことが賞賛の対象だろう。セージの必死さと同じで、そこまでいくと大したものだと逆に感心しちゃう類。倫理>忠誠だと不忠、正しさという同調圧力に屈したともとれちゃう訳だし -- 名無しさん (2015-09-15 16:30:38)
  • 焼き討ちされた市民たちは獣の爪牙に加えてもらって感謝しているはず -- 名無しさん (2015-09-15 19:09:15)
  • ↑それはエゴだよ! -- 名無しさん (2015-09-15 20:35:14)
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