使用時には弓に矢を番えながら詠唱し、構えている弓矢は黄金に染め上げられる。
穢土太極を相殺する覇道の理が炸裂するためかこの時の矢には実際に威力があり、
東外流では
常世を庇った
紅葉を倒し、
無間蝦夷では
神殺の槍と称され、蜘蛛の魔軍を照らして焦がし、
母禮と
悪路を消滅寸前まで追い込み、同時に距離という概念さえ諸共彼方へ消し飛ばすことで、空間は捻じれて繋がり、ここは即ち其処となり、一歩踏み入れた先が閃光の着弾点へと塗り換わるという。極小規模だが世界の上書きを生じさせた。
いつでも手軽に使える術ではなく、
竜胆が何からの機を手にした時にしか使えない。
東外流では
常世が
紅葉のピンチに思わず精神の外殻をほんの一瞬崩してしまい、真実を覗かせたことが原因で発動した。
発動時、竜胆はいくもの旧世界の知識を
旧世界の言語で口走るが、竜胆が知っているのはその言葉が
天魔たちに致命傷を与えることだけで、本人が自分がどんな内容を、どう話しているのかはわかっていない。
夜行は
不破之関で
母禮に敗れ、視力を失った代わりに
天眼を得た時の瞑想で、
夜都賀波岐に対抗する方法として「神咒で呼ぶ」ということに気づいていたようである。