サイボーグ
隔離街や
外の世界の技術で、骨格をチタンとセラミックに換装強化し、肉体を再生能力を持つ人造皮膚でコーティングした人間。強化人工筋肉に加えて薬剤なども投与していることもあり怪力を有する。
神経すら鋼化させており、脳味噌以外の全身サイボーグ化も可能なようだ。
常人を遥かに超える膂力と耐久力を持ち、老いも病も克服した機人。ただし脳幹や頸椎を破壊されると死ぬという弱点がある。
ノウ・クライストや
シグマ・ヴァイスハウプトなどが該当している。
通常は肉体のサイボーグ化を求める者は戦闘仕様の重装パーツを取り付ける。しかし肉体を売り払うことを目的とした
ボディチョッパーと呼ばれる底辺は、生身の代用として肉体の一部をサイボーグ化させている(そのため能力は生身の肉体よりも劣っている)。
パラロスでは、身体の一部だけ強化サイボーグ化してもバランスが悪くて無駄という話がある。 例えば、人間でありながらその限界を超えて速く走ろうとする。 その場合に必要なのは、下肢の筋肉骨格のみならず、エンジンである循環器系や呼吸器系 。さらには高速の空気摩擦やGに耐えられる外部のコーティング、要するに皮膚まで別のものに換える必要がある。
最も文明が発展した
第零神座の時代にも当然サイボーグは存在する。しかしそれは他の時代と違い、
不死の呪いに満ちた世界ではメリットがある存在ではない。
身体をサイボーグ化することで欠損部位を補ったとしても、義肢化した部位を動かす際、元の肉体の感覚も残っているので脳が混乱してしまう。例えるなら腕が3本、足が4本といったような状況に耐えられるはずもなく、常人なら数日で発狂して後悔しながら
壊者になる。
よってサイボーグ化の適性のある人間は、強固な精神力、並外れた運動神経、特殊能力的な情報処理の速さ及び効率、という三つの要素が揃っている必要がある。ようは
新世代の内のさらに限定した人間のみ。
そのためサイボーグ化手術は基本的には忌避されている。この技術で得を得られるのは
何の後ろ盾もない底辺か、
狂人と紙一重の超人くらい。
最終更新:2024年07月06日 22:07