事象地平戦線アーディティヤ(神座)

じしょうちへいせんせんアーディティヤ



すべては人の心が織りなす綾模様
だからこそ不完全で儚くて、尊く、そして美しい
もしもこれがただの■■に堕すとしたなら──
そんなことは許せぬだろうと、我らは思った


第零神座
神座万象シリーズにおけるが生まれた世界。
故にこの時代にはも、世界を統べるそのも無いはずだが……。
事象地平戦線アーディティヤの舞台となる時代。

誕生経緯

不明。

世界観・法則

法則 総ての生命が死を失った世界
世界観 SF戦記/超SF 不死者(アムリタ)
の年期 一万二千年(劫暦) 支配形態 ???
座の構成 単一宇宙・単一時間? 死後概念 なし

神座世界が誕生する前の時代。
魔術超能力などの幻想は存在せず、科学文明によって栄えた現実寄りの世界だった。
人類の科学技術は極限まで発達しており、宇宙進出を果たして間文明を築き、宇宙全土を支配するまでに至る。後代のどの神座世界でもこの時代の文明に追いつくことは出来ていない*1
人間の性質は善悪が入り混じっており、神座世界の人間のように極端なものではない(第二神座は人間の在り方をこの時代に戻したとされる)。
星間戦争が当たり前になっており、個人で国や星を滅ぼす力を持つ者はいないが、惑星を破壊する兵器なら存在する。

この時代は人類が文明を築いたとされる時から始まる「劫暦」と言う暦が用いられており、四つの時代に分けられる。

第一劫暦の末年に『すべての始まりとなった座標』で“撹拌”という現象が起きたことで、根源から呪い(アムリタ)が流れ、すべての生命は死を失った。
不死者達には特別な再生能力などなく普通に老いるし病に罹る、さらに塵になっても苦痛から逃れることが出来ないので、第零神座は人々が永遠の生き地獄を味わう末法の世となってしまった。
それが七千年以上もの間続き、人々は苦界から逃れて死を求めたためか、この時代は戦争が常態化し激化の一途を辿っていた(そうした所は第一神座に受け継がれている)。

第四劫暦、アムリタという呪いに対する思想信条は時間をかけていくつかの大きな集団、3つの宇宙国家という形に収束していく。
不死者(アムリタ)は皆、異形の理が流れ出る根源『始まりの地』を目指す。なぜなら彼らの科学技術の結晶たる人工の神がそこに至れば願いが叶うと告げているから。

第四劫暦では人にしか真価を発揮しない時輪石(カーラ石)の発見及びそれによる特殊な粒子障害、新世代(クリシュナ)という超人の発生などによって超科学を持ち得ながら人類の戦争は真正面からの殴り合いという歪な形に変化していった。

末期

始まりの地』の観測に成功したことで特殊能力を持つ者が激増。それによって『始まりの地』を巡る戦いが勃発し、第零神座最大最後の大戦争という様相を呈していく。
宇宙全土を巻き込んだ戦いは4つの勢力によるものとなり、6人の若者たちに望みが託される段階まで移行。
若者達は敵味方に分かれながらも友情築き上げて『始まりの地』に到達したのだが……。

ミトラを始めとした6人の若者達は始まりの地で根源(ナラカ)たる存在と接触する。しかしそれは異形の概念であり、何もかもが理解できないものに触れたことでミトラ以外は狂ってしまう。あるいはミトラだけが狂っていたのか。

ミトラはナラカの侵食に対抗するために神座システムを生み出し、彼女以外は歴史の闇へ消えた。
そして彼女はかつての仲間たちをナラカと呼び、彼らを滅ぼすために『パンテオン』を計画する。


黒白のアヴェスター

“零”の時代
第一神座時代固有の生命である星霊は、宇宙開闢の“すべてが一つであった頃”を知っている。星々は零の時代に座標が繋がっており、深い部分で零を知っているという。

第一神座は零の時代に隣接しているため、唯一第零神座の記録とナラカに触れる可能性がある。
また、どういう理由か零の遺物が残っていた。

具体的に何時かは不明だが、“”が神座世界に攻めてくることが語られる。そして神座の流転はその侵略者達と戦うための兵士を募るためにあるという。零は此方の概念では理解できないものであるため、翻訳することで攻撃を通さなければならない。

神咒神威神楽

神咒神威神楽二元論やヴィジュアルファンブックである神咒神威神楽 繪草紙の巻末にあるご意見箱之項でいくらか触れられている。
この時代で人類は座という巨大な力を生み出し、それを奪い合う戦乱が生じていたという。その規模は星間戦争クラスであり、世の中は神座争奪戦で疲弊し切っていた。

ただし上記説明文と神咒VFBの情報を見比べると神咒神威神楽の頃とはいくらか設定が変更されていると思われる。

例えば神座は『すべての始まりとなった座標』『始まりの地』となっているが神咒VFBでは、星間戦争が起きていた時代に、ワープに関する理論から「時間跳躍」や「宇宙の結合」という発想のもと偶然生まれた副産物とされている。
とはいえVFBで座が無から人の手によって作られたとまでは明言されていなかったためどの程度の変更点があったのかは不明。


備考

アーディティヤとは、古代インド神話における神々の集団の一つ。所属する神々は女神アディティの子とされ、その名は「太陽」或いは「アディティの子」を意味する。
5~12柱の神が所属しているとされ、その首領はヴァルナミトラであるという。

ちなみにこの時代以降で最も科学文明が発達したのが第二神座で、高次接続装置なんてものがある。
また、(神咒VFB発行当時と設定が変わっていなければ)波旬が誕生した時期はパラロスに近い文明があったそうなので次点は恐らく第五神座


関連項目

  • 始まりの地………………宇宙の全勢力が求める「すべての始まりとなった座標」。
  • ナラカ……………………根源。この世界では理解ができない概念。
  • 人類種……………………宇宙を支配する知的生命体。
  • 不死者(アムリタ)…………………根源から流れ出て宇宙を染め上げる異形の理によって不死身になった者。呪い。
  • 新世代(クリシュナ)……………………特殊能力を持つ人類。
  • 連邦(ブラーフマナ)…………………独裁国家。「真なる不死」を目指す。ミトラアリヤヴァルナが所属する宇宙国家。
  • 帝国(シャイヴァ)…………………軍事国家。「正しい死」を奉じる。サーヴィーが所属する宇宙国家。
  • 教圏(トリヴィクラマ)…………………宗教国家。「天国の創造」を目指す。ヴィヴァスが所属する宇宙国家。
  • ルドリヤ戦群…………宇宙海賊。シャクラが所属する勢力。
  • 劫波……………………人が創り出した人の神。
  • 神座………………………ナラカに対抗するためミトラが創り出したシステム。
  • 善悪二元真我(アフラマズダ)……………第一神座。最初の神格。
  • パンテオン………………ナラカ抹殺を見据えたミトラによる遠大な計画。


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最終更新:2024年08月12日 23:37
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*1 というより神座システム維持のためにこの時代より高度な科学文明になる前に観測者が現われ神座の代替わりが行われる。