ゲーム中においてPC以外のキャラクターは全てNPCと呼ばれます。
これはそのキャラクターが人類であれそれ以外の種族であれ同じです。
ですがここで扱うのは主に戦闘用データであるため、あえてデータをモンスターデータと呼びます。
モンスターのデータの中には特殊なデータや特殊な戦闘行動が存在しますが
それらについては次の「
モンスターの特殊能力・特殊行動データ」の項目を参照してください。
以下にゲーム中に登場するNPC・モンスターの一部をデータ化したものを掲載していきます。
モンスターの分類
データを掲載する前に、モンスターの分類を紹介し
PCと対立するものたちにどんな生物がいるのかを把握しておきましょう。
人類
山賊などの敵対しやすい人間から、NPCとして登場しうる人類の
アーキタイプ(原型)となるデータの集まりです。
ちなみに人類とは神に創造された知的生物全般を指します。
『動植物知識』にて知名度判定を行います。
動物
自然界に存在する一般的な人類以外の生物のことを指します。
犬や猫、狼など馴染み深い存在から、この世界独特の巨大昆虫まで
自然に親しみ、本能で生きる生物達を指します。
『動植物知識』にて知名度判定を行います。
幻獣
自然界に存在するという点では動物と同じですが
その能力が超常的な域に達しているものは幻獣と呼ばれます。
代表的な幻獣に竜やグリフォン、ユニコーンなどがあげられます。
幻獣の中には言語を話すものも居ますが
彼らは言葉を神々との交渉に使ったと言われ、神代語を用います。
『動植物知識』又は『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
悪魔
魔界における人類にあたる主要文明種族です。
様々な種類の悪魔がおり、その種類は人類の比ではありません。
その中でも魔人や獣魔、公魔などの分類が存在します。
そして彼らは分類ごとに特定の魔王に従っており、それぞれ魔人王、獣魔王
公魔王などと呼ばれる魔王が存在しています。
彼らは魔術師に召喚され、使役されて姿を表すか
現在も魔界勢力に支配される勢力などで見かけられることがあります。
彼らは共通して魔界語を話します。
『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
鬼族
禍ツ神侵攻の際にこの世界にやってきて現世界に対応した悪魔達を起源とします。
魔界の悪魔達とは別種の進化を遂げた種族達です。
その多くは悪魔が本来持っていることの多い魔法能力などを喪失しています。
明確な指導者が居なかったためか文明レベルは大きく悪魔や人類に劣るものが多くなっています。
人類と明確な対立をしているわけではありませんが
自分たちが優位であれば利己的な目的では攻撃してくる程度の態度です。
中には人類を明確に食料とみなしている鬼族も存在します。
彼らは共通して鬼族語を話します。
『動植物知識』又は『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
魔獣
魔獣は本来魔界に存在する悪魔(人型知的種族)以外を指します。
現世界で見ることがあるとすれば魔術師や悪魔が召喚したか
禍ツ神侵攻の際に現世界に取り残されたもののどちらかでしょう。
魔獣はその生殖や寿命も含め不明確なものが多く謎です。
全体的に強力であったり危険な能力を持つ個体が多い分類と言えます。
『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
魔法生物
傀儡(ゴーレム)や精霊など、魔術師が作り出す
人工生命的な存在をまとめた分類です。
その性質上、己の意思を持たず、召喚者、製作者の命令を聞くものがほとんどです。
魔術師は己の召喚、製作可能な
魔法生物については
書いてあるデータを全て把握しているものとして扱えます。
『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
不死者
動く人間の死体や、人間が不自然な状態で存在するような者達です。
魔術師の魔術によって生まれる存在もいれば
その他さまざまな要因によって
不死者としてこの世界にとどまるものがいます。
多くの死を超越してしまった存在がここに分類されます。
『学問/神秘学』にて知名度判定を行います。
天族
本来天界に存在する神々を補佐する知的種族達です。
奇跡を用いたり、超常的な能力を持つものが多く存在します。
現在まだこのルールではデータが収録されていません。
『学問/神学』にて知名度判定を行います。
神獣
本来天界に存在する自然の獣達です。
奇跡を用いたり、超常的な能力を持つものが多く存在します。
現在まだこのルールではデータが収録されていません。
『学問/神学』にて知名度判定を行います。
■知名度判定
多くのモンスターと敵対する、あるいはやり過ごそうとする上で、
敵の正体を知ることはもっとも重要な戦術的要素の一つと言えます。
そのモンスターをどれほど知っているか、を判定するのが知名度判定というものです。
モンスターにはそれぞれ知名度というものが設定されています。
この知名度は一般的にどれくらい知られているか、というものを数値化したもので
数値が低いほど一般にもその生態が知られているということを示します。
逆に数値が高いほど、その正体が一般には知られず謎に包まれた生き物だということです。
キャラクターは全てのモンスター相手にとりあえず知名度判定を行うことは可能です。
知能+2dを振り、知っているかどうかを判断することはだれでも可能です。
しかし、よく知られていないモンスターの生態を知り、情報を得るためにはやはり専門の知識が必要です。
知名度判定においてはこのモンスターを知る専門の技能は4種類存在します。
動植物知識は自然に存在する生き物に深い知識もち、学問/神秘学は魔界と魔法、そして強力な幻獣に
かかわる知識について、学問/神学は天界に関わる生物についてそれぞれ見識をもちます。
吟遊詩人は広く浅い知識を持ち、判定値に-2のペナルティを受けますが、全ての分類に対し知名度判定
を行うことが可能です。(つまり伝承知識3L以上無いと知名度判定としては有用性がありません)
技能 |
知名度判定のできる分類 |
動植物知識 |
人類、動物、幻獣、鬼族 |
学問/神秘学 |
幻獣、悪魔、鬼族、魔獣、魔法生物、不死者 |
学問/神学 |
天族、神獣 |
伝承知識 |
全て ※ただし判定値には-2ペナルティ |
また知名度判定を行った場合、その達成値により入手できる情報は異なります。
具体的には以下のように、知名度と達成値の比較により入手できる情報が変わります。
知名度判定の達成値 |
判明する情報 |
知名度と同値 |
名前、分類、モンスターレベルと解説その1 |
知名度より2上回っている |
HPと解説その2 |
知名度より5上回っている |
能力値、各種ST値と解説その3 |
相手の情報を先んじて手に入れることは、戦闘において生き死にを左右することも珍しくありません。
GMはPCがモンスターに出会ったら忘れずに知名度判定をさせてあげましょう。
■NPC・モンスターデータの見方
以下のモンスターデータを参照するため、それぞれの項目が示すデータを解説します。
名前=モンスターの一般的・ゲーム的な呼称です。
分類=モンスターがどの分類に属するのかを表します。
知名度=モンスターを知っているかどうかを判断する際の目標値です。
サイズ=モンスターのサイズを表します。
能力値=モンスターの能力値をそれぞれ表します。
特殊能力=モンスター特有の能力を表します。
モンスターレベル=モンスターのレベルです。
HP=モンスターのHPを表します。
戦闘修正=モンスターのもつ戦闘修正です。
ST値=モンスターのセービングスローの判定値です。
回避力=モンスターの近接攻撃と射撃攻撃に対する回避値です。
盾などを使用する場合別個()付で別の回避力が示されます。
防護点=モンスターの防護点です。複数のバリエーションがある場合、
防護点もそのバリエーション分表記されます。
スキル:モンスターが技能を持っている場合表記されます。技能の後の数値は技能レベルです。
フィート:モンスターがフィートを習得している場合表記されます。
フィートの後の数値はフィートレベルです。
言語:モンスターが言語を用いる場合言語を表記します。
技能『読み書き』を持っている場合、読み書きも可能です。
<近接武器>:近接攻撃の手段を表記します。以下の様にデータ表記されます。
☆武器名:命中修正=○(固定値):ダメージ=○d+○ (固定値)DT
例:
☆ショートソード:命中修正=4(11):ダメージ=1d+5(8)刺
☆ショートソード:命中修正=4(11):ダメージ=2d+4(11)斬
<射撃武器>
☆武器名:命中修正=○(固定値):ダメージデータ=○d+○ (固定値)DT 射程/概念距離・○○m
例:
☆ロック:命中修正=4(11):ダメージ=1d+6(9)叩:射程/中・50m
<魔法能力>
魔力=そのモンスターの魔力です。
信仰値=そのモンスターの信仰値です。
魔術スロット=そのモンスターの魔術を準備できるスロット数です。
依存段階=そのモンスターの依存段階の具体的な数値を表します。
☆魔法能力(魔術名:スロットコスト=魔術の必要スロットコスト)
☆魔法能力(奇跡名:依存上昇=奇跡の依存上昇の数値)
例:
☆魔法能力(光源:スロットコスト1)
☆魔法能力(疲労回復:疲労上昇3)
デフォルトスロット:
デフォルトで設定している魔術スロットへセットされた魔術。
GMはスロットの範囲内で自由にセットされた魔術を組み替えることができる。
またデフォルトスロットが用意されていないモンスターも存在する。
【解説】
1.知名度判定に目標値と同値以上で成功した場合開示される情報。
2.知名度判定で目標値+2以上の達成値で成功した場合さらに開示される情報。
3.知名度判定で目標値+5以上の達成値で成功した場合さらに開示される情報。
※<対M○○>と書いてある数値はサイズ差を計算し、人間(中型)を対象とした時の判定値を表す。
M=中型の略だと思ってもらいたい
※判定値の後ろにある()内の数値は、判定値に2dの期待値7を足した判定期待値を表す。
ダメージの後ろにある()内の数値は、1dの出目を3.5として換算したダメージ期待値を表す。
GMはスムーズな運営を行うため、戦闘においてこれらの期待値を使用して良い。
使い分けとして雑魚は期待値、重要なNPCやモンスターのみダイスを用いるというが
もっともスムーズかつスリリングかと思われる。
以下にモンスター一覧を記述する。
名前(レベル):簡易説明
- 追剥ぎ下っ端(1):略奪活動を行う人間達
- 追剥ぎ親玉(3):追剥ぎをまとめており装備も良い
- 大鼠(1):使い魔可。猫ほどの大きさがある鼠。
- 犬(1):使い魔可。人間の相棒として活動することが多い。
- 猫(1):使い魔可。人間によって家畜化したどうぶつ。
- 鳥(1):使い魔可。小型の鳥類。
- 狼(2):森に生息する犬に似た動物。人間にとって脅威となりうる。
- 鷹(3):大空を舞う狩人たる猛禽。
- 鮫蝙蝠(4):非常に凶暴な種の蝙蝠。
- グレイヴァイパー(5):前兆5m以上の凶暴な灰色の大蛇。
- 大蛇(3):全長3~5m前後の蛇。
- ロバ(2):荷役や農作業に良く利用されている。
- ポニー(3):小さめの馬。ドワーフが乗馬用に使うこともある。
- ライトホース(3):もっとも一般的な騎乗用の動物。騎乗に適した身軽な馬。
- ヘヴィホース(4):馬の中でも農耕や運搬に適した重厚な馬。
- 熊中型(3):強力な力を持つ猛獣。熊の中では小さな種類。
- 熊大型(5):一般人が出会ったら生き残るのが難しい。
- 大蜘蛛(2):1~1.5m前後の巨大な蜘蛛。
- 大毒サソリ(3):体高1~1.5M前後の巨大なサソリ。
- 巨大蜘蛛(4):体高1.5~2m前後の超巨大な蜘蛛。
- ケイブハンター(6):体高2.5M前後の超巨大な蜘蛛。
- 巨大蟻ワーカー(3):体高1m前後の巨大な蟻の群れにおける働き蟻。
- 巨大蟻ソルジャー(5):体高1m前後の巨大な蟻の群れにおける戦闘要員。
- 巨大蟻クイーン(8):.巨大蟻の群れを統率し、群れの蟻達を生み出す体長7m前後の巨大な女王蟻。
- バジリスク(4):体長1m前後の一見普通の灰色のトカゲだが、非常に危険な幻獣の一種である。
- ツインヘッド・ホース(4):二頭の頭を持つ馬であり、その体毛は仄かに輝く淡緑色である。
- ガル・ガリ(5):神出鬼没の黒い獣と言われる恐ろしい幻獣である。
- トロール(5):身長3m前後の巨人のような見た目の生物。ただしその文化レベルは非情に粗暴。
- ワーム(5):全長3~4mの芋虫の先端部に巨大な牙つきの巨大な口をつけたような生物。
- ウェンディゴ(5):雪山の奥地に住む身長3mの巨大な類人猿のような生物。
- サンダーバード(6):雷が実体化したかのような鳥の輪郭をしている生物。
- グリフォン(6):上半身がワシの形状、下半身がライオンの形状をした全長4mほどの生物。
- ワイバーン(7):竜によく似た生物だが、竜とは違い腕部が翼状になっている。翼竜とも呼ばれる。
- ユニコーン(7):頭部に一本の角がある、白馬のような生き物。
- ペガサス(7):雄々しい翼を持った白馬のような生物。
- ドラゴンユース(9):現存する世界最強の生物といわれる竜の生まれて100年以内の若竜。
- ロック鳥(10):伝説に存在する超巨大な大鷲のような生物。
- インプ(2):魔族の中でも非情に階級の低い悪魔の一種である。
- サキュバス・インキュバス(5):夢魔と呼ばれる悪魔で、インキュバスが男性、サキュバスが女性である。
- ゴルゴン(7):青白い肌の頭部の髪の部分が蛇となっている女性の姿をした悪魔。
- ヴァンパイア(8):魔界の貴族とも呼ばれる悪魔の一種であり、高い能力を持つ悪魔のエリートたちである。
- マキ・ミウス(3):ネズミと人間を掛けあわせたような獣人型悪魔。
- ロキ・ハーティ(5):猫と人間を掛けあわせたような獣人型悪。
- シャドウストーカー(5):ぼんやりとした影のような外見で視認しづらい存在である。
- アンドロマリウス(7):秩序ある悪魔達、公魔の中の軍団長の一柱と言われる悪魔である。
- グール(3):食人鬼とも呼ばれる忌み嫌われる鬼の一族。
- バグベア(3):毛だらけで、獣のようだが知能を有している鬼の一種である。
- オーガ(4):1.2m半~3mの巨大な体躯を持つ鬼族。
- スプリガン(5):普段は人間の子どもの姿で活動を行い不意を打って人間を殺す。
- サハギン(5):海岸部に稀に姿を現す全身が鱗で覆われ、魚のような頭部をもった鬼の一種である。
- ゴブリン(1):身長1m前後で、浅黒い肌の一本角を生やし、ギョロ目で大きな口を持つ小鬼。
- ゴブリンリーダー(2):群れを率いるだけの実力を持った個体。
- ホブゴブリン(2):ゴブリンの突然変異種。
- コボルト(1):つきだした口がまるで毛のない犬のようにも見えるので犬鬼と呼ばれることもある。
- コボルト・ソルジャー(2):通常のコボルトよりも良い武装をしている。
- コボルト・コマンダー(3):コボルトの戦士階級をまとめる地位にある。
- ウェアラット(3):獣魔が現世界に定着した存在で、ネズミと人を掛けあわせたような姿。
- ウェアウルフ(4):獣魔が現世界に定着した存在で、いわゆる伝承で言うところの人狼である。
- スライム(3):スライムは不定形の巨大なアメーバのような生物。
- コカトリス(4):魔界の鶏、というと多少語弊があるが魔界に住む鳥類である。
- ヘルハウンド(4):魔界に存在する犬や狼のような生物。
- マンティコア(5):醜悪な老人の顔を持つ、赤い毛皮の獅子のような魔界生物
- オルトロス(6):二つ首の獅子とも犬ともつかぬ大型の魔界生物である。
- カトブレパス(6):単眼の頭大きな、牙の鋭い牛のような姿をしている魔獣である。
- ケルベロス(7):三つ首の獅子とも犬ともつかぬ大型の魔界生物である。
- キマイラ(6):合成生物と呼ばれる多くの生物を組み合わせて作られた怪物。
- ドアイミテーター(5):ドアに生命を吹き込んだ、ドア型ゴーレム。
- オークゴーレム(2):樫の木の欠片を材料とした簡易ゴーレムの一種。
- ロックゴーレム(3):大きめの石の欠片を材料とした簡易ゴーレムの一種。
- ウッドゴーレム(4):木で作られた彫像に対し、擬似生命を吹きこむことで作成するゴーレム。
- フレッシュゴーレム(5):フレッシュ(肉)で作られたゴーレム。
- ストーンゴーレム(5):石で作られた彫像に対し、擬似生命を吹きこむことで作成するゴーレム。
- アイアンゴーレム(7):鉄で作られた彫像に対し、擬似生命を吹きこむことで作成するゴーレム。
- サラマンドラ(3):浮遊する炎がトカゲの姿をとったような存在。
- グノーム(3):地面から持ち上がる老人の小人のような存在。
- シルフィード(3):羽根の生えているやや透き通った小人のような姿をしている。
- オンダイン(3):小さな乙女のような姿をしている。
- ドライアド(3):樹木で作られた小型の女性のように見える。
- プラティナム(3):正八面体の白い金属のような見た目をしている。
- ファイアエレメント(5):浮遊する炎が人型をとったような存在。
- アースエレメント(5):地面から持ち上がる人型の土塊のような存在。
- ウィンドエレメント(5):かなり特殊な存在で常に透明化しているような状態となる。
- ウォーターエレメント(5):水分が自由に変形しながら動いているものとして扱われる。
- ウッドエレメント(5):人型の樹木のような不思議な生物のように見える。
- メタルエレメント(5):人型の自由に曲がる金属が歩き回っているようなもの。
- ゴースト(2):人間が恨みつらみやこの世への執着ゆえに魂が彷徨っている状態だといわれる。
- ワイト(4):そもそもヴァンパイアなどにより作り出される不死者である。
- ゾンビ(2):白骨化する前の死体を{不死者作成}を使用した場合誕生する不死者。
- スケルトン(2):白骨化した死体に{不死者作成}を使用した場合誕生する不死者。
- ゾンビ・エリート(5):{不死者強化}でゾンビを強化したもの。
- スケルトン・エリート(5):{不死者強化}でスケルトンを強化したもの。
神獣
最終更新:2013年10月23日 13:06