魔術と生命と霊魂

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この世界は我々の現実世界と違い、魔術が現実に存在する世界です。
その秘術の多くはあまり世間的におおっぴらに認められるところではないですが
多くの個人の魔術師達によって連綿とその力を引き継がれています。
この章ではその奥深い魔術の秘密を少しだけ解説していきたいと思います。

魔術の原理

魔術とは人間に潜在的に存在する魔力を用いて、世界に溢れる魔力に干渉する技術、といえます。
魔力についてはマナ、オド、気など魔術師によって様々な呼び方をしますが、根本的には同じです。

魔力は根源的に人間に備わっている力ですが、一般の人間はほとんど使うことの出来ない力です。
何故かと言えば、基本的に人間は魔力の使い方を知らず、その力を扱う訓練をしないからです。
使われない筋肉が衰えるように、使われない魔力は全く持ってその力を発揮できないほど弱いのです。
その力を鍛え、使い方を学ぶのが魔術の修行です。

魔術師の見習い達はまず長い時間をかけて使用可能になるまでこの魔力を鍛えます。
あるいは一つの手段として、肉体的な筋力や耐久力を引き換えに魔力を得る方法もあります。
真っ当な魔術の手段としては邪道ですが、力を求める魔術師達の多くは己の生命力を引き換えにしています。
ただしこの魔力の強化を得るのも、最低限基礎的な魔力は必要です。

ともあれ、真っ当に魔術を扱えるだけの魔力が身についたとみなされた見習いは
やっと師匠から魔術の手解きを受けることが出来ます。
ここにいたるまで才能のあるものでもおおよそ5年、凡庸なものなら10年はかかるといわれています。
そしてまず全ての魔術師が原則として教えられるのが魔力の感知です。

これは世界における魔力の流れ、存在を感知することが魔術のもっとも基礎的な技術の一つだからです。
世界における魔力は濃度という概念で表され、多くの場所ではほぼ均一な魔力を保っています。
しかし魔術の行使が行われている場所や人、魔力ある道具、また特定の特異地点などは
周囲と比べて明らかに高濃度の魔力が集積されているのが魔術師ならわかります。

魔術師はこの魔力を、己の魔力を媒体に手繰り引き寄せ、変化させることによって様々な現象を起こします。
この作業を口頭で表現するのは難しいですが、現代風に言うならば魔力をリソースに
様々な動作を行うプログラムを組み、実行するというものに近いでしょう。
実際にそれぞれの魔術のことを式とも呼びます。
式がプログラミングと似ているのは、使う度に一々プログラミングしたら時間がかかるということも同じです。
それに対処する為に魔術師達は一つの効率的な手段を考案しました。

魔術師達は即座に魔術を発動する手段としてあらかじめ魔術の式を頭に入れておく技術をつくりました。
己の知る魔術を予め組んで、脳内に保存することでかなり短時間で魔術を発動することが出来ます。
しかしこの式の欠点は、一度魔術を使用すると脳内から消失してしまうということです。
これでは即座に発動は出来ても、繰り返し同じ魔術を使うのにも一々準備に時間がかかってしまいます。

そこで考案された技術が魔術書というものです。
魔術書とはつまり魔術師が使用可能な魔術のバックアップ媒体です。
これを使うことによって魔術師は極めて短時間で脳内に式を仕込むことが可能です。
ちなみに一度使えるようになった魔術は時間はかかっても魔術書には記述できるので
魔術書は消失しても再構築することは可能です。お金と時間はかかりますが。

この便利な式を脳内に仕込むという技術ですが、一つだけ欠点があります。
それは一度式を仕込んで、使用した場合、その脳内容量は再度休息をとるまで使用できないということです。
おおよそ6時間の睡眠によってこの脳内に式を仕込める容量をリセットできるようになっています。

よって現在の魔術師達の魔術使用に関しての基本的な手順は
魔術書作成→魔術書から脳内に式を転写する→魔術を発動→休息で脳内容量を回復→再度魔術転写可能
といった手順になっていると思ってください。

よって魔術師達は己の魔術書に魔術を増やし、魔力を高め、脳内容量を拡張することに心血を注ぎます。
魔術師達の多くは魔術を極め、その深奥を見極めることで大いなる力を手に入れることで
己の求めること、あるいは宇宙の真理、あるいは究極の目的を達成できると信じているのです。

魔術の系統

魔術はその式の原理と発揮される効果から大きく七系統に分類されます。
その系統が一体どのような仕組みで何を操るのかを中心にそれぞれの系統を解説します。

魔導術

魔導術は魔術の最も基本的な魔力そのものを操作する術系統です。
どんな魔術師にも必須とされる、あるいはどんな魔術にも応用可能な魔術を操作する魔術などを
中心とし、全ての魔術の基礎です。

力術

魔力を介してエネルギーそのものを操る系統です。
エネルギーの範囲は炎や雷、光から純粋な“力”まで様々です。
魔術の中ではかなりわかりやすく視覚的にも派手な効果が多い系統です。
使い方が単純でわかりやすい系統ではありますが、その分応用を利かせるのが難しい系統でもあります。

創成術

物質を作り出し、変質させることを中心とした魔術系統です。
最初は単純な物質しか作り出せませんが、最終的には金属などの高度な物質も作り出せるようになります。
効果が非常に地味なものも多いですが、強力な魔術も多く、魔術の使い道が試される系統です。

幻心術

魔力によって幻覚を作り出したり、その延長線上で精神に対して働きかけ
様々な精神異常を引き起こしたりする系統です。
基本的に系統は人の心に働きかけるもので、使いようによっては非常に強力です。
ただ、使いこなせなければ全くの宝の持ち腐れになる系統でもあります。

命工術

魔力により生命力を操り、回復を行ったり不死者や傀儡を作り出す系統です。
ただでさえ奇異な目で見られがちな魔術師達がなおさら偏見の目で見られる原因の系統ともいえます。
特に死体を使った魔術については一般人に見られると致命的な悪感情を持たれかねません。
使用に際して細心の注意の必要がある魔術系統です。

召喚術

空間という名の法則に魔力によって干渉し、操る魔術系統です。
その力は空間移動に限らず、魔界から魔界の生物を呼び出し使役することさえ可能にします。
正しく使えば有用性は高いものの、扱うものが扱うものだけに道を踏み外し
悪用するものがたたない系統でもあります。

占術

魔力によって世界に溢れる情報の集積体にアクセスし、活用する魔術系統です。
強力な魔術になればなるほど、この世界の様々な事実を知ることが出来るといわれています。
効果は他の系統に比べると地味なものが多いですが、その効果を使いこなせば
様々な状況でアドバンテージをとることの出来る魔術の多い系統です。

魔術と生命

魔術と生命力というのは密接に結びついた関係にあります。
何故ならば魔術の源である魔力と生命力は非常に近しい存在だからです。
実のところ、両者は性質の違う同種のエネルギーといったほうがしっくり来るでしょう。

魔術師達が語るところによれば、
生命の誕生とはつまり魔力が生命力に変換され生物になることなのだといいます。
つまり人間や生物の生殖とは、身体内に高度な魔術式を形成し、
生物の生成を行っているというのが魔術師達の生殖への見方なのです。
しかしながらこの完全な生物の生成というのは
高度な魔術過ぎて未だ魔術師には解明できていない式の一つです。
いわばこれこそ神の魔術である考えられています。

先にも述べたように多くの魔術師は、己の生命力を魔力に変換します。
つまりこれは人間が持つ根源的な生命の力を魔力に変換することが可能ということです。
これゆえに魔術師の多くは虚弱な体質をしていたり、貧弱な肉体をしています。

また魔力によって生命力を操ることによって魔術師は擬似生命を作り出します。
いわゆる動く死体や傀儡(ゴーレム)の存在です。
命工術と呼ばれる術は生命力を操ってこれらの動く存在の使役を可能とするのです。

魔術と霊魂

霊魂という概念はこの世界においても非常に理解しがたく、あやふやな存在です。
魔術師達は魔術という技術を通じてこの霊魂の存在を感覚的に理解の中においていますが
それももしかしたら実際には的外れな理解である可能性さえ存在するのです。

魔術師の理解において霊魂とは脳に存在し、冥界と呼ばれる世界に存在する
情報集積体“大いなる一”へと繋がっている存在であると理解されています。
“大いなる一”とは全ての情報がそこに集積され、そして全ての生物はそこに繋がっており
かつ全ての生物はそこからやってくるといわれる情報の集合体だとされます。
人は生まれた時にここから霊魂を得て、ここに繋がり、思考をできるようになるのだと魔術師は考えています。
そして全ての生き物は死んだ時、ここに全ての情報を預け、そして魂は循環するのだと。

魔術はこの霊魂の概念を通じて様々な魔術を行使します。
例えば幻心術はその霊魂に対して干渉することによって実際に存在しないものを見せたり、聞かせたりし
またはその精神状態を操作し、様々な効果を引き出すことが可能です。
一方、占術系統の魔術は、情報集積体“大いなる一”へと繋がり、情報を引き出すというものです。
霊魂は魔術の使用においても重要な位置を占めているのです。

魔術の歴史

魔術の歴史というのは、そも正確な歴史を編纂できるような人間がほとんどいない為
かなりあいまいなものとなっています。
魔術の起源についても複数存在し、恐らく多数の起源が存在してもおかしくないのではないか
程度の認識が大半の魔術師達の見解といっても差支えがないでしょう。
たとえ起源や形式が違っても、根本的に魔術師達にとって魔術は同じ技術に収束しているのですから。

それでもあえて起源を探るのであれば、もっとも有力で強い流れの源流の一つが
雷神ベリスの魔術伝承でしょう。禍ツ神侵攻の最中、戦力の不足を懸念したベリスが
才能を持つ者を選んで魔術という技術を伝え、戦いの為に引き連れたというものです。
現にベリス文化圏には魔術師が多く存在しており、この説の有力さを裏付けています。
他にもアスラ文化圏における魔術は鬼神と呼ばれる、元魔界の存在から伝授されたものだとされています。
これもその経緯から言えば充分説得力があり、魔界の住人達が魔術を使うのも事実です。
また、強力な動物の一部には魔術に近しい能力を使うものがいます。
彼らからその秘術の一部が伝えられたという説も無下に否定するわけには行きません。
もしかしたら説の数だけ、魔術の起源と発生が存在したのかもしれません。
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