時間がない!
本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、少しですが
薬の魔物のSSを書かせていただきます。
ウィリアム
「という事なんだ。西区の反乱軍は均しておいたから、残りを頼む」
「おお嫌だ。こうやって僕たちに押し付けて、またウィームですよ」
「
アンセルム。静謐の教区に飽きたなら、いい鳥籠を用意するぞ?」
「だそうだ。良かったな」
「ナイン、他人事ですか!」
「おっと、約束の時間だな」
ノア
「僕、時間がないんだよね」
「まぁ、ボール投げの約束なのです?」
「ううん。
エーダリアと散歩に行くんだ。
ヒルドも一緒だよ」
「それなのに、ボールの自慢に来たのかい?」
「これ新しいサラミボールなんだよね。今夜はこれを使って貰おうと思って」
「今夜…」
「ありゃ?遊ばないの?!」
グレアム
「
ウィリアム、すまない。時間がなかったんだ」
「…それで、カルウィの一画がなくなったんだな」
「急ぐように言ったんだが、願いを重ねてきてな。シルハーンとの約束に遅れるところだった」
「
グレアム…」
「後ろを見ずに黙らせてきたせいで、まさか町一つだとは思わなかったんだ…」
オフェトリウス
「悪い、時間がないから上がらせて貰うよ。報告書は回付済みだけれど、物品購入の申請書がどうも却下されたらしい」
「団長も休暇前にそんな事までしなくても、事務方に回して下さい。後はこちらでどうにかしておきますよ」
「あの申請は必ず通してくれ…」
「何買う気なんですか…」
バーンディア
「物品購入で上げてきたか。こっちに苦情が届いたのは困るなぁ。フランツ、どうにかならないかな?」
「仕事なら、請求されて当然だろう。カシャタの夜会の支度金か。あちらの夜会は参加するだけでも金がかかるからなぁ」
「時間がなくて代わって貰ったんだけれど、自費じゃ駄目か…」
エーダリア
「カシャタの夜会か…。今年のウィームからの参加者は出さなくてもいいだろうか」
「今年はいいでしょう。
ダリルに、日程が合わなかったと話しておきますよ」
「なぜ、招待客が金鉱石を献上しなければならないのだろうな。流石に準備が間に合わない」
「むむ!金が貰える国なのです?」
ネア
「カシャタの夜会に行きたいです!」
「え、今夜はボール…」
「…まさか、今日招待状が届いて、本日開催なのです?準備時間が取れないではありませんか」
「条件が合った夜にだけ、開かれる夜会なんだ。行きたいかい?」
「むぅ。今夜は気分ではないのと、晩餐のローストビーフは外せません」
ゼノーシュ
「
グラスト、僕、今夜はカシャタの夜会に行ってくるね。美味しい果物のタルトで有名なんだよ。お土産貰ってくる」
「そうか。道中は、気を付けるんだぞ?」
「うん!帰ってきたら、話を聞いてくれる?」
「ああ。勿論」
「やったぁ!わ、もうこんな時間だ。僕、もう行かなくちゃ!」
ディノ
「香りを移す為には、一晩置くのかな」
「あら、油がしゅわりとしたところでもう充分ですよ?」
「資質の譲渡が行われるのに、それだけでいいのかい?」
「はい。もう良さそうですね」
「…ご主人様」
「木べらはここですよ。焦らずに、火を弱めたり消したりしましょうね」
「大蒜なんて…」
ヒルド
「この後は繕い物がありますので、難しいですよ。昨晩は、オレンジジュースをかぶった狐が部屋に来たので、時間が取れませんでしたからね」
「ごめんなさい」
「その呪いの手紙は、持ち込んではいませんね?」
「敷地の外にあるよ。やっぱり一緒に読んで欲しいんだけど…」
「やれやれ」
ヨシュア
「僕は急いでいるんだよ!」
「ディノ、
ヨシュアさんが落ちていました」
「ふぇ、変な歌が聴こえてきた…」
「素晴らしく伸びやかな歌声です!」
「ふ、ふぇぇぇ!イーザに会いに行くんだ!」
「まぁ、それは大変です。どちらですか?」
「会の…」
「
ヨシュア!!やっと見付けました!」
アルテア
「時間がないと言っただろう。…っ、おい、何でここにいるんだよ」
「むぐ。季節の果実のタルトを食べに?」
「ほお、わざわざ異国の夜会にか?」
「この場でしか食べられない物があると聞いたのです」
「いいか、こういう場所に参加する場合は連絡しろ。それと、何だそのドレスは…!」
エーダリア
「ネアが、晩餐後にカシャタの夜会に出かけたのだが、入場料の元を取るというのだ」
「わーお。どこかを襲う気だぞ。ボールの約束があったのになぁ…」
「おや、タルトを食べたらすぐに戻られるそうですよ」
「私には、金鉱石を詰められるだけ詰めたらと話していたぞ?」
「ありゃ…」
本日はここ迄となります。
お付き合いいただき、有難うございました!
最終更新:2022年05月07日 15:06