17式艦対艦誘導弾

ひとななしきかんたいかんゆうどうだん

日本国海上自衛隊の艦対艦ミサイル。実在する。

諸元
全長 約5,000mm(ブースター付)
全幅 1,190mm
直径 349mm
重量 約700.0kg(ブースター付)
動力 固体燃料ロケットブースター+
ターボジェットエンジン
中間誘導 慣性誘導+GPS誘導
終末誘導 アクティブ・レーダー誘導
性能
最大速度 1,150km/h(M0.9)
射程距離 400km(推定)

概要


17式艦対艦誘導弾(SSM-2)は防衛省技術研究本部と三菱重工により開発されたアクティブ・レーダー誘導艦対艦ミサイルである。
90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)の後継として2013年から開発に着手し、2017年に採用された。開発経費は約57億円。

まや型2番艦「はぐろ」以降の護衛艦に搭載されている。


特徴



※出典:防衛技術本部HP 平成25年度予算の概要
モジュール構造を活かした80式空対艦誘導弾(ASM-1)ファミリーの7番手で、先行して開発された12式地対艦誘導弾(SSM-1(改))の水上艦艇搭載型になる。
誘導弾の外見はSSM-1(改)と余り変化しておらず、実際にシーカーや弾頭、制御装置、主翼、ブースター等は共通化されており、開発費と調達費の抑制が図られている。
中間誘導にGPS誘導を追加することによって対地攻撃能力が付与されているのもSSM-1(改)と同じで、キャニスターもSSM-1(改)と同様の角柱型になっている。

変更点としてはまず新開発の燃料タンクを搭載することで射程の延伸が図られている他、ジェットエンジンも長寿命化を図った新型になっている。
また、SSM-1Bと同様に地形回避飛行能力は省かれているが、目標情報のアップリンク機能や同時着弾機能が追加されている。
既存艦と新造艦の両方への搭載を可能にするために飛翔演算装置が改修されている他、慣性誘導装置には波によって起こる艦の動揺に対応する改修が施されており、2017年度には試験艦あすかを用いた艦載試験も行われている。

派生型の開発



※出典:防衛省HP 平成29年度予算の概要(https://www.mod.go.jp/j/budget/yosan_gaiyo/2017/yosan.pdf
2017年からSSM-2を原型として、「12式地対艦誘導弾改」と「哨戒機用新空対艦誘導弾」の開発が開始されている。
前者については2021年度から新型スタンド・オフ・ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の開発に切り替えられたが、後者については開発がすすめられ、令和5年度予算から「23式空対艦誘導弾」の名称で調達が開始されている
改修点としては飛翔演算装置の変更、アンビリカルコネクタ、エンジンスターターおよびサーボロックの追加となっている*1

作中での活躍


誘導弾そのものはいまだ未登場。
しかし、クルセイリース大聖王国戦において初登場した空中目標対応プログラム導入型SSM-1Bの配備と並行して、SSM-2への空中目標対応プログラムの導入と新型人工衛星誘導システム(日本版GPS網?)への対応が進められていることが語られている。

随時加筆願います。

関連項目
兵器自衛隊日本国

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〔最終更新日:2024年09月17日〕

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最終更新:2024年09月17日 18:23

*1 哨戒機用新空対艦誘導弾こと23式空対艦誘導弾の改修点には射程延伸に直接繋がる「エンジン換装」や「燃料タンクの大型化」等は無いが、搭載母機の高速化と飛翔演算装置の改修による飛翔経路の最適化によって、射程延伸を図っていると考えられる