艦種 |
ミサイル護衛艦(DDG) |
建造期間 |
2017年~2021年 |
就役期間 |
2020年~就役中 |
前級 |
あたご型 |
次級 |
ASEV(イージスシステム搭載艦) |
排水量 |
基準:8,200トン |
満載:10,250トン |
全長 |
170m |
全幅 |
21m |
吃水 |
6.2m |
深さ |
12m |
機関 |
COGLAG方式 |
LM2500IECガスタービンエンジン (34,500馬力) |
2基 |
電動機 |
2基 |
可変ピッチ・プロペラ |
2軸 |
速力 |
最大約30ノット |
電源 |
M7A-05ガスタービン主発電機 (6,000kW) |
2基 |
乗員 |
300人 |
兵装 |
62口径5インチ単装砲 |
1基 |
高性能20mm機関砲 (Mk.15 mod.25) |
2基 |
Mk.41 mod.20 VLS (64+32セル) • SM-2 SAM • SM-3 ABM • VLA SUM を発射可能 |
2基 |
90式SSM/17式SSM 4連装発射筒 |
2基 |
HOS-303 3連装短魚雷発射管 |
2基 |
艦載機 |
SH-60J/K哨戒ヘリコプター (常時搭載機なし) |
1機 |
FCS |
Mk.99 mod.8 SAM用 |
3基 |
Mk.160 主砲用 |
1基 |
Mk.116 水中攻撃指揮用 |
1基 |
C4I |
AN/USC-42衛星通信装置 |
MOFシステム (OYQ-31-6 C2T+NORA-1/NORQ-1) |
海軍戦術情報システム (リンク11/14/16) |
イージス武器システム |
AN/SQQ-89(V)15J対潜戦システム |
レーダー |
AN/SPY-1D(V) 多機能型 |
1基 |
AN/SPQ-9B 対水上探索用
|
1基 |
ソナー |
AN/SQS-53C 艦首装備型 |
1基 |
AN/SQR-20 MFTA 曳航式
|
1基 |
電子戦・ 対抗手段 |
NOLQ-2C電波探知妨害装置 |
Mk.137 6連装デコイ発射機 |
4基 |
命名・進水式
+
|
... |
DDG-179 まや
DDG-180 はぐろ
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引渡式・自衛艦旗授与式
+
|
... |
DDG-179 まや
DDG-180 はぐろ
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概要
まや型は
はたかぜ型2隻の代艦として建造された海上自衛隊のミサイル護衛艦であり、
こんごう型、
あたご型に次ぐ3番目のイージス・システム搭載艦である。
1番艦「まや」は「
はたかぜ」、2番艦「はぐろ」は「
しまかぜ」と交代。これにより4個護衛隊群へのイージス艦2隻配備体制が完成した。
前型からの変更点
まや型は基本的にあたご型の準同型艦であるが、いくつか変更点がある。
まず一つがイージスシステム。
最新のベースライン9.C2を搭載しており、あたご型とは異なり最初からBMD能力が付与されている。
ミサイル防衛システムはBMDと通常の対空戦闘を同時にこなす事も可能なBMD5.1を搭載しており、基本的な能力はBMD改修後のあたご型と同じになっている。
但し、まや型では日米共同開発の最新鋭迎撃ミサイルRIM-161D SM-3 Block2Aも運用可能になっている他、共同交戦能力も付与されている。
次に機関。
ガスタービンエンジンで直接スクリューを動かすCOGAG方式から、通常はガスタービンエンジンで発電機を回して得た電力でスクリューを動かし、緊急時はガスタービンエンジンの動力も併用するCOGLAG方式に変更されている。
これはまや型に先んじて建造された
あさひ型にも採用された方式で、巡航時の燃費が良くなるという利点がある。
ガスタービンエンジンの搭載数が減っているため、あたご型よりも煙突が細くなっているのが外見的な特徴。
更にステルス性。
あたご型と比較して、船体上構各部に傾斜をつけたブルワークやカバーを追加してRCSの低減を図っている。
あきづき型でもそうだったように、RCS低減を意識した設計にすると建造価格が高騰するため、短魚雷発射管等はカバーしたものの作業艇等は剥き出しのままであり、最新鋭の
もがみ型程徹底したものになっていない。
因みに艦自体も大型化しており、あたご型よりも全長が5m、基準排水量が500t近く増えている。
最後に艦対艦ミサイル。
2番艦「はぐろ」のみだが、搭載艦対艦ミサイルが
90式艦対艦誘導弾から新型の
17式艦対艦誘導弾に更新されている。
SSM-2は発射筒が四角柱型になっているので、円柱型の
ハープーンやSSM-1Bと容易に識別出来る。
転移によって生じると思われる現実との差異
イージスシステム
転移によりイージスシステムの輸入が不可能になったため建造が危ぶまれていたが、1番艦「まや」が就役している事からイージスシステムのコピーまたは国産イージスシステムの開発に成功したと考えられる。
転移から5年程しか経過していない事から考えて前者の可能性が高いが、その場合現実のまや型とはベースラインが異なる可能性がある。
2012年から米海軍はイージス全艦をベースライン9に更新する計画を進めており、ベースライン9C搭載艦を保有する在日米海軍の協力を得られれば、現実と同じイージスシステムが搭載できる。
ただ、
在日米軍は帰還できる可能性がある事を念頭に入れて行動しなければならない関係上、自らイージスシステムのブラックボックスを開示してくれる可能性はかなり低いと推測される。
この場合、あたご型にもBMD能力が付与されず、こんごう型のイージスシステムをコピーした場合は
AAW機能と
BMD機能を両立した
IAMD機能がないため、あきづき型の重要度が増す事になる。
とはいえ召喚日本では戦力維持の必要性から、輸入していたアメリカ製装備のブラックボックスを解放してコピー生産を進めており、イージスシステムだけがその流れから逃れられるとは考えづらい。
在日米軍としても、定期メンテナンス、故障部品と消耗品の補充等には日本の協力が欠かせず、日本が危機に陥ればその供給が断たれて自分たちも危うくなる。
そのため在日米軍としては、通常本国で行う米イージス艦のイージスシステムのメンテナンスを日本へ委託したり、メンテナンス時に日本側が得た技術情報を元にイージスシステムをコピーしても黙認せざるを得ない状況と考えられる。
尤も早期警戒衛星網が未整備で、弾道ミサイルは開発中であるため模擬弾もなく、SM-3もこんごう型の搭載分しか手持ちが無いため、BMD機能を搭載してもBMD試験を実施できない事から、BMD機能は後日装備として早期警戒衛星網、和製イージスアショアとSM-3のコピーが完成してから、あたご型とまや型にBMD改修を行う可能性も考えられる。
対艦誘導弾増設に伴う改修
日本国召喚の世界においては、護衛艦の対艦ミサイル搭載数を3倍の24発に増設する計画が進められている。
増設の話が出た時点でまや型は2隻とも起工済であるが、建造中であるため重量バランスに無理が出ないように、艦上構造物が実際とは異なる配置になっている可能性がある。これはもがみ型についても同様。なおクルセイリース編の時点では増設が行わた描写は無く現段階ではどうなったのかは不明。
その他
まや型に搭載予定のRIM-174 SM-6も輸入が不可能になったため、中SAM改をベースに開発された23式艦対空誘導弾で代替する事になると思われる。
また、まや型とBMD改修後のあたご型に搭載されているAN/SPQ-9B水上捜索レーダーやAN/SQQ-89(V)15J対潜戦システムも、あさひ型に搭載されている国産のOPS-48水上捜索レーダーやOQQ-24統合ソナーシステム等に置き換えられると思われる。
三番艦以降の計画(予想)
召喚日本では7個護衛隊群に増やす計画があり、それに合わせてまや型の三番艦以降の建造計画が存在する可能性が高い。
現状4個護衛隊群にミサイル護衛艦=イージス艦8隻(各護衛隊にイージス艦1隻ずつ)と言う編成なので、同じ編成で3個護衛隊群を増設するには単純計算でイージス艦6隻が必要。艦齢が30年近くになるこんごう型の後継艦を建造する場合は更に4隻。最大でイージス艦10隻の追加建造が必要になる。
尤もその場合でも上記の対艦ミサイル増設もあり、10隻全てまや型になるということは無く、改まや型やその次型になると考えられる。
しかし、大型和製イージス艦である
ヤマト型が建造される分だけ、まや型系列の通常型イージス艦の建造数は減ると思われる。
海自艦艇ではこれらのイージス艦以外にも、
航空護衛艦と
原子力潜水艦の建造計画もあり、追加3護衛隊群に配備する汎用護衛艦、また新規開発や国内生産に切り替える兵器が多いので試験艦「あすか」の後継も必要。
巡視船増勢の必要性も高いし、商用船の受注も増えている描写もある。
とはいえ造船所、ドライドック、技術者の数には限りがあり、計画達成まではかなり長い時間が必要と思われる。
作中での活躍
DDG-179 まや
DDG-180 はぐろ
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最終更新:2025年01月12日 21:10