きゅうまるしきかんたいかんゆうどうだん
全長 |
5,080mm(ブースター付) 3,980mm(本体のみ) |
全幅 |
1,190mm |
直径 |
349mm |
重量 |
660.0kg(ブースター付) 550.0kg(本体のみ) |
動力 |
固体燃料ロケットブースター+ TJM2ターボジェットエンジン |
中間誘導 |
慣性誘導 |
終末誘導 |
アクティブ・レーダー誘導 |
性能
最大速度 |
1,150km/h(M0.9) |
射程距離 |
150km(推定) |
概要
90式艦対艦誘導弾は防衛省技術研究本部と三菱重工により開発されたアクティブ・レーダー誘導艦対艦ミサイルである。
RGM-84 ハープーンの後継として1986年から開発に着手し、1990年に採用された。開発経費は並行開発された
91式空対艦誘導弾と合わせて約57億円。
特徴
誘導弾本体はSSM-1と余り変わりなく、ASM-1とSSM-1と同様のアクティブ・レーダー誘導システムとSSM-1や並行開発されたASM-1Cと同じTJM2ターボジェットエンジンを装備している。
キャニスターも
ハープーンやSSM-1と同様の円筒型だが、海上での運用が基本なのでSSM-1最大の特徴である地形回避飛行能力は省かれている。
終末誘導が対地攻撃向きではないアクティブ・レーダー誘導であり、中間誘導も慣性誘導のみで、Block2以降の
ハープーンの様にGPS誘導を併用していないため、基本的に対地攻撃を行うことは出来ない(広大な平地か海に面した土地に巨大な建築物が忽然と建っていれば、アクティブ・レーダーで誘導できる可能性はある)。
弾頭重量は260kg。これは
ハープーンの約1.2倍、太平洋戦争中の20.3cm砲弾重量の約2倍に相当し、ドイツの28cm砲弾重量に迫るが、目標突入時の速度は砲弾の半分くらいである。
しかし炸薬量は40cmクラスの主砲の通常弾を上回る。グ帝海軍が被弾時にどの戦艦の主砲よりも爆発が大きいと表現しているのはこのためと思われる。
突入すると炸薬による爆発に加え、搭載燃料による摂氏2,000度以上の焼夷効果がもたらされる。そのため魚雷や爆雷を搭載している重巡以下の装甲艦や空母への効果は高いと思われる。
SSM-1Bの最大の特徴は、
ハープーンと発射機架台や発射管制システムに共用性があることで、SSM-1Bと
ハープーンを混載して運用することも可能である。
とは言っても同じ発射機架台にSSM-1Bと
ハープーンを混載するのは無理で、通常2基搭載している4連装発射機架台の1基にSSM-1B、もう1基に
ハープーンを搭載するのであれば可能。
また、
ハープーンの射程内の目標に対しては
ハープーン用のシステムで管制されるが、
ハープーンの射程外の目標に対してはSSM-1B用のシステムで管制される。
後継型・派生型の開発
SSM-1の後継として開発された「
12式地対艦誘導弾」を原型として、SSM-1B後継の新艦対艦誘導弾が2013年から開発開始され、2017年に「
17式艦対艦誘導弾」として採用されている。
このSSM-2を原型として、2017年から「12式地対艦誘導弾改」と「哨戒機用新空対艦誘導弾」がそれぞれ開発開始されたが、前者は2021年度から新型スタンド・オフ・ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の開発に切り替えられている。
後者については2022年度に開発が完了し、令和5年度予算から調達が開始されている。
作中での活躍
転移から
マイカル沖海戦までに射耗した艦対艦ミサイルは、1個護衛隊群の定数を超える。
ムー救援では更なる射耗が予想されるため、護衛艦の艦対艦ミサイル搭載定数を4連装発射機2機の計8発から、3倍にあたる24発への増強が進められている。ただし言及されたのは書籍4巻のワンシーンのみで、結局グラ・バルカス帝国戦では実用化されずクルセイリース編に突入した現在でも影も形も出てこないので白紙になった可能性が高い。
グラ・バルカス帝国の宣戦布告以降に増産が進められた艦対艦ミサイルはSSM-1Bだが、転移前から開発しているSSM-2に新世界の状況に対応した設計変更を施した新型対艦ミサイルへ徐々に更新されていくと思われる。
なお
グラ・バルカス帝国戦には間に合わなかったが、その後空中目標対応プログラムを導入したSSM-1Bが配備された様で、
クルセイリース大聖王国戦において初登場、聖帝ガウザーこと
空中戦艦パル・キマイラを撃沈(撃墜?)して初陣を飾っている。ヤマタノオロチに対しても使用され肉を抉り背骨を露出させ内臓にも大きなダメージを与えるが、追撃を首2本を犠牲に防がれたことで仕留めきれず逃走を許してしまった。
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〔最終更新日:2024年09月08日〕
最終更新:2024年09月08日 16:37